プランターや鉢で野菜を育ててみよう
初心者でも容器栽培は意外と簡単
プランターや鉢で育てる容器栽培は初心者だと難しいように思うかもしれませんが実は簡単です。なぜなら入る土の量が決まっているため育てられる、育てやすい野菜が決まっているためベランダで簡単に家庭菜園をすることができます。逆に言えば初心者だからこそプランターなどで栽培することでセオリーどおりに栽培できるので野菜を選べば失敗は少なく畑と比べると比較的簡単にマンションでもベランダなど一定のスペースでも家庭菜園を楽しめます。
野菜を育てやすいプランター、鉢
基本的にはどんなプランターでも作る野菜に合わせれば大丈夫なんですが、どんな野菜を作るかまだ決めていない時は深型か普通のプランター、鉢を利用するようにすると大抵の野菜は作ることができます。浅型だと根が深く張れないので根菜類は難しいですし土があまり入らないので初心者には管理が難しくなるのでベランダ菜園には不向きでおすすめは深型です。
プランターや鉢の材質について
初心者に簡単なのはプラスチック製での容器栽培
一言にプランターといってもプラスチック製のものや木のものなど材質が異なるものがたくさんあります。鉢植えは陶器のもあったり値段が大きく変わってくるのですが初心者が菜園をする場合はできるだけおしゃれな陶器などのプランターは避けてプラスチック製を使うほうが野菜を育てやすくなります。ただしプラスチック製と他の素材のプランターを比べると温かくなりすぎて根を痛めたり、土が乾きやすい特性もあり注意が必要です。
ベランダ菜園で陶器などのプランターを避ける理由
プラスチック製は経年劣化しやすいのですが、安くて買い替えも容易です。一方陶器、素焼きのプランターは高額で割れやすく隙間あり通気性もいいのですが病原菌が隙間で繁殖したりするとプランターでごと廃棄しないといけなかったり重たいので初心者にはまずベランダで菜園がしやすいプラスチック製がおすすめになります。
プランターや鉢で野菜を育てるメリット
容器栽培だから移動させられる
ベランダで野菜をプランターなどで栽培していると風がある日には屋内へ簡単に移動でき、日差しが強すぎるような場合は影のあるところに移動できるので便利です。他にも土や肥料を与える時や株を分ける時、収穫するときなども移動できるのは世話がしやすくなるので初心者にはおすすめです。
土、肥料の管理がしやすい
容器栽培だと土の量が制限されている(入る量が決まっている)ため土の管理が庭などと比べると大幅に簡単です。例えばナス科は同じ土で数年にわたり育てていると連作障害が発生し上手く野菜を育てられなくなりますが土を入れ替えるだけで解決するのでベランダ菜園にぴったりです。肥料も容量が決まっているため流失しにくく基本的には与えた分は野菜にちゃんと行き渡ります。
その他ベランダ菜園で容器栽培するメリット
土の管理が楽なので力仕事も必要なく、畑みたいに大量の土も入りません。そしてベランダで野菜を育てれるので収穫が簡単で新鮮なものをすぐに料理に使うことができます。
プランターや鉢で野菜を育てるデメリット
容器栽培は水の管理が大切
初心者から上級者でも容器栽培は水の管理が大切になります。プラスチック製のプランターは温かくなりすぎて土が乾きやすく与えすぎると加湿になり病気を誘発する恐れがあります。
肥料の与えすぎに注意
容器栽培は肥料が流失しにくく土の量が限られているので肥料を与えすぎると逆効果になりやすいので初心者は特に肥料を与える時に気をつけるよにしましょう。
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜1
ミニトマト・トマト
トマトは近年糖度の高いもの、サイズが小さくて作りやすいものなどさまざまな種類がホームセンターで簡単に手に入るようになりました。トマト自体使い方に汎用性がありそのまま食べても美味しいですしサラダの彩りに使ったりつぶしてソースや野菜ジュースなどにも加工できます。深型プランターなら土の量が多いため株が元気に大きく育つため収穫量も結構あり上手に栽培できるとベランダ菜園とは思えないぐらい収穫できます。
栽培方法
トマトの中でも初心者が簡単に栽培できる品種は桃太郎 (トマト)やピンキー(ミニトマト)などがおすすめでトマトのをプランターで育てる時は深さが60センチほど必要で土は肥料入りの市販の土で大丈夫です。株間はできるだけ空けて最低でも30センチぐらいは必要でトマトは加湿状態だと生育に悪影響がでます。トマトは大きくなると支柱が必要になるので蕾の反対側から支柱立てて紐で結び肥料は1つ目が膨らんだ頃に15グラムほど与え水やりは控えめにして管理します。
トマト栽培成功の鍵?正しい支柱の立て方を解説!長さ・太さや倒れないコツも!
トマトの栽培で気になる支柱の立て方について解説!ただ地面に棒を挿してるだけなわけではありません。トマトの栽培にとってとても大切な支柱の立て方...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜2
ピーマン
ピーマンはベランダ菜園で簡単に作れる野菜でほぼ放置していても多少の収穫ができるぐらい簡単です。ただ放置していると害虫が寄り付きやすいので適度に管理して長くたくさん収穫できるようにしましょう。一般的に食べる緑のピーマンは未完熟のもので赤ピーマンと呼ばれる赤いピーマンは完熟したピーマンになります。売られていることが少ないのですが緑のピーマンより甘く食べやすいのに栄養価も高くなっていてベランダ菜園でしか食べれないような貴重な野菜です。
栽培方法
ピーマンの株間20センチぐらいあれば大丈夫なのでプランターでも複数植え付けることができます。乾燥に弱いので苗を植え付けて一週間ぐらいはたっぷりと水を与えその後は土の表面が乾くと与えるようにして肥料は1つ目のピーマンができたら一株に10グラム程度を与えます。後は様子を見つつ2週間に1回程度のペースで追肥をして一番上の花から下2本まで脇芽を残し他は取って整枝すると風通しがよくなり害虫などを抑制でき一石二鳥です。
ピーマンの育て方と栽培方法!気になる収穫までのコツと時期毎の管理とは
家庭菜園で育てやすいピーマン。庭や畑がなくても、プランター・鉢を使った育て方なら、ひと株から栽培できます。方法は簡単で、初めてでも大丈夫。追...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜3
ナス
ナスは露地栽培よりも容器栽培が初心者向けでここまで紹介した野菜はどれもナス科ですが市販の培養土を入れ替えるだけで連作障害を防ぐことができます。また暑いところが原産のため日光がよく当たるベランダ菜園はナスにとってもいい環境なので初心者でも簡単に栽培することができる野菜の1つでナスにはブルーベリーでお馴染みのアントシアニンや抗酸化作用のポリフェノールなど栄養が豊富で家庭菜園向きです。
栽培方法
ナスの株間は最低でも30センチは必要で植え付けたあとは優しく水を与えた後支柱立てておくと風対策になります。ナスは暑さを好みますが乾燥には弱いので土の表面が乾くと水をたっぷり与えることが大切です。そしてナスを栽培する中で一番大切なのが肥料切れを起こさないように適切なタイミングで施肥する必要があります。まず植え付け1ヶ月までは肥料は必要あり一番花が膨らみだす一ヶ月後には必ず肥料をし様子をみつつ定期的に与えましょう。
ナスの育て方!初心者が気になる収穫まで失敗しない栽培のコツをご紹介!
ナスは、高温性の野菜で、日本の夏の暑さにも耐えることができ、雨にも強く、比較的育てやすい野菜です。旬の露地栽培で、なおかつ無農薬のナスは、味...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜4
きゅうり
きゅうりなどのウリ科の野菜は古くから作られいる野菜で現在では夏を代表する野菜になっています。またただ家庭菜園としての利用だけではなく緑のカーテンなどに使用することがきるのでベランダ菜園でも有効活用できます。きゅうりはうどんこ病などの病気が発生しやすいですが品種によっては病害虫に強いものもあり育初心者でも簡単に育てやすく支柱とネットを使うことで省スペースでも育てられるのでベランダ向きの野菜です。
栽培方法
育てやすい品種には夏すずみ、さちなりなどがあり株間は40センチほど必要です。植え付け後はなるべく早く支柱やネットを立ててきゅうりが上方向へ伸びるようにしていきます。きゅうりは根が浅いため乾燥に弱いので土が乾くと必ず水を与えるようにして肥料は二週間に一回程度与えるようにしてできるだけ窒素の多い肥料は避けましょう。途中で古くなった葉は適度に取り除くと育成不良の防止になりますが取りすぎは逆効果になるので一日あたりの目安は一株、2枚程度です。
きゅうりの育て方と栽培方法まとめ!夏の定番野菜を家庭で収穫!
きゅうりは夏の定番野菜。家庭菜園を始めようと思っている方には必見の、知って得するきゅうりの育て方や品種、かかりやすい病気や害虫などのポイント...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜5
ゴーヤ
ゴーヤは10年ほど前ぐらいから良く育てられるようになった野菜できゅうりと同じように緑のカーテンとして使うことができます。ゴーヤは別名ニガウリと呼ばれるぐらいで苦味があるのですが切ってから塩水にさらしておくと苦味がなくなります。日本では沖縄の野菜として栽培されていますが原産国は東南アジアになり暑いければ暑いほど元気に生育する野菜なので太陽光が入りやすく暖かくなりやすいベランダ向きの野菜で支柱を利用することで省スペースになります。
栽培方法
ゴーヤは気温が暖かくなって土の温度も温もった頃に植え付け水をたっぷりと与えます。その後はかなり乾燥するまで基本的には水やりは控えていても問題は無いのですがプラスチック製のプランターなど容器栽培の場合は乾燥がひどくならないように様子見てください。植え付け後はしっかりと支柱やネットを立てて肥料はゴーヤが膨らみ始めた頃に追肥します。その後は育成状況や実の数などを様子を見ながら3週間に1回ほどのペース肥料を与えていきます。
ゴーヤの栽培方法と育て方のコツを解説!苗の選び方や摘心の方法も紹介!
すっかり夏の風物詩となったゴーヤ栽培。緑のカーテンが涼やかな上に、収穫した実で味覚を満たすこともできます。栽培しやすい野菜として知られるゴー...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜6
ラディッシュ(二十日大根)
ラディッシュは非常に簡単に作れる野菜でプランターほど大きくなくても1リットルの牛乳パックでも栽培が可能なので小さなベランダでの栽培もでき誰でも作れるような野菜です。名前の由来は収穫までが20日程度ととても早く適当に種を蒔いた場合間引きも必要になりますが間引きをした葉もちゃんと食べれるのでお得です。品種によって大きさは多少異なってきますが基本的には小さく病害虫にも比較的強いので真冬以外は簡単に栽培できます。
栽培方法は
ラディッシュは種を直接蒔く野菜なのでプランターで栽培するときは溝を掘ります。小さな野菜なのでプランターの場合は条間が15センチ前後あれば2列作ることがでお得です。撒き終わると5センチほど土をかぶせて芽が出るまでたっぷりと水を与えるようにし芽が見えると土の表面が乾いた時に水を与えるようにします。大きくなる前に間引きを2回ほどに分けて行い最終的に株間が5センチほどになるようにして液肥を一週間に1回程度与えます。
はつか大根(ラディッシュ)の育て方!プランター菜園での簡単な栽培方法を伝授!
はつか大根の育て方を知っていますか?実は、栽培方法がとても簡単で、プランターでも栽培できるので家庭菜園におすすめの野菜です。そんなはつか大根...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜7
リーフレタス(サニーレタス)
収穫までが比較的早いので初心者でも作りやすくプランターでも問題ありません。簡単に収穫できるのにサラダによく使うのでベランダ菜園でも役立つ野菜です。雨に弱いのでプランターの特性を活かし梅雨時期は雨の当たらないところに移動することで腐らないようにできるので容器栽培のほうが便利です。
栽培方法
種はポリポットなどに撒いて大きくしてプランターに植えるようにします。苗を植える場合は株間を20センチ前後空けて植え「優しく」水を与え、その後は土が乾いて時に与えていき施肥は基本的には必要ありませんが元肥の入っていない土を使った場合は肥料が足りないので施肥します。化学肥料を一株につき5グラム程度を与えた後に水を与えると効果がでやすいです。
栄養満点!リーフレタスの育て方と栽培方法!種まきから収穫まで紹介!
サラダといえばリーフレタス!といっていいほど定番の野菜、実は家庭菜園で栽培できるということを知っていますか?種まきから収穫までの期間が短く、...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜8
ベビーリーフ
ベビーリーフという品種ではなくいろいろな葉物野菜を小さいうちに収穫した野菜です。そのため意外とお店買うと高価なことが多いのでベランダ菜園で作ったほうがお得です。ただし葉物野菜なので害虫が来やすいので防虫ネットで対策をしたほうが収穫しやすくなります。マンションなどの高層の場合は害虫などの被害も少なくなり初心者でも比較的作りやすくなり基本的には水さえ与えているとほったらかしでも収穫できるのでズボラな人でも安心してベランダ菜園に取り組めます。
栽培方法
特定の品種を指さないので土質など特に選ばず市販の土で充分です。ベビーリーフは小さなうちに収穫するので種から育てて行くのですが非常に簡単でまず種を蒔き土を2センチほどかぶせて発芽するまでは水を与えていきその後は土の表面が乾いたら与えるようにします。肥料は基本的には元肥がある土を使っていれば必要なくある程度の大きさになって収穫したあとは液肥を与えて再び葉が生えてくるようにするだけで大丈夫です。
収穫方法
ベビーリーフを引き抜いて収穫するのではなく根本から少し上をハサミで切って収穫してまた栽培できるようにします。
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜9
しそ
青じそはそのまま食べて使いますが赤しそはジュースにしたり梅干しを作る時に使います。どちらもプランターなどの容器栽培で簡単に育てられる野菜で風味がいいので薬味としてもよく使われています。しそはこぼれ種からも育つのでプランターを翌年もそのままにしておくと勝手に生えてまた栽培することもでき収穫しても脇芽がどんどん出てくるので収穫量も多くなります。害虫も居ますが高層になると虫が少ないの育てやすいです。
栽培方法
種から育てる場合はある程度の大きさになると間引いて最終的に株間は20センチほどになるようにします。苗を植え付けた後は1週間ほどはたっぷり水を与えてその後は土の表面が乾かない程度に与え肥料を結構必要とするので収穫可能な草丈30センチぐらいになると追肥として液肥を2週間に1回程度のペースで与えるようにして肥料切らさないよに育てます。半日陰でもよく育つので日当たりは他の植物優先でも問題ありません。
しそ(大葉)の栽培方法。初心者でも簡単な、水耕栽培での増やし方もご紹介!
しそ(大葉)は和製ハーブとして薬味や天ぷらなど味のアクセントとして色々使える植物です。しそ(大葉)栽培は初心者でも簡単に行うことができます。...
プランターや鉢で育てれるおすすめの野菜10
バジル
トマトと料理で相性のいいハーブですが実は一緒に植えると相性の良い植物になります。トマトは水分が多い土地だと甘みがなくなり水臭いだけになりやすいのですがバジルが近くに植わっていることでバジルが過剰な水分を吸い取ってくれてトマトに余分な水分が行かないようになります。ベランダ菜園で育てると簡単に栽培できすぐにフレッシュなハーブが使えるのでおすすめです。
栽培方法
種から育てる場合は適当に蒔いて土を薄くかぶせるだけにして水を与えその後適度に間引きします。苗の場合は株間を20センチぐらいを目安に植え付けし水を与えその後は土の表面が乾燥するとたっぷりと水を与えます。肥料は2週間に1回程度の液肥か月に一度油粕を与えて大きくなったら摘心(一番上の成長している部分を取る)することで収穫量が増えるのでおすすめです。
バジルの育て方!種まきから植え替え・冬越しまで栽培のコツを解説!
さわやかで特徴のある香りが、イタリアンな料理に欠かせないバジル。家庭でも使う機会が多くあります。新鮮なものほど美味しくいただけるので、栽培し...
プランターや鉢で育てれる野菜のまとめ
意外とたくさんの野菜を育てられる
プランターを使うと品種が限られそうですが意外とたくさんの野菜を育てられます。そのため今回は紹介できなかった枝豆、ミニ白菜などもあり容器栽培で本格的な菜園を作ることも可能です。今回は育てやすい品種を紹介しましたが家庭菜園に慣れている方ならプランターでスイカ、メロンなども育てられるのおすすめです。
菜園が気になる方はこちらもチェック
プランターに限らず野菜を作りたい方は暮らし~ので野菜の名前を検索してみてください。たくさんの記事があるので興味があればぜひチェックしてみてくださいね。
スイカ栽培をしよう!家庭できる甘いスイカの育て方7つのコツをご紹介!
夏といえばスイカですよね。畑で栽培するものだと思っていたスイカも、品種改良がなされて家庭菜園でも栽培しやすくなりました。育てやすいスイカの品...
小松菜(コマツナ)の栽培方法とは?育て方の注意点も踏まえてご紹介!
土質をあまり選ばず、寒さや暑さにも強い小松菜。今回は栄養もたっぷりな小松菜の栽培方法についてご紹介いたします。害虫や病気などには注意しなけれ...
かいわれ大根の育て方!家庭でできる簡単栽培方法10のポイントをご紹介
できるものなら家の中で野菜を育てて収穫してみたいと思ったことはありませんか?育て方は簡単です!家にあるもので、かいわれ大根が栽培できます。か...