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小松菜(コマツナ)の栽培方法とは?育て方の注意点も踏まえてご紹介!

土質をあまり選ばず、寒さや暑さにも強い小松菜。今回は栄養もたっぷりな小松菜の栽培方法についてご紹介いたします。害虫や病気などには注意しなければいけませんが、初心者でも育てやすい野菜ですのでぜひ栽培にチャレンジしてみてください。
2020年8月27日
printemps117
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栄養たっぷり、野菜の優等生!?な小松菜

スーパーなどでもおなじみの野菜の一つでもある「小松菜」。土質をあまり選ばず、種の発芽率もよく、寒さ・暑さにも強いので、年間のほとんどの時期を通して栽培できる野菜です。また収穫までも短期間で連作障害が出にくいのも特徴です。 食べると栄養価が高く、さまざまな調理アレンジもしやすい野菜なので、野菜の中でもずば抜けた優等生といっても過言ではありません。

小松菜はアブラナ科の野菜で、結球しない葉野菜として分類されています。名前の「小松菜」は東京の小松川地方で作られたことからこの名がつきました。地域ごとに葉の形や味が異なるのも特徴です。 細菌では小松菜と同系統の野菜と交配したものが育成されており、耐暑性や耐寒性に優れた丸葉系のものもあります。

栽培するなら害虫被害の少ない秋ごろがおすすめ

小松菜(コマツナ)は連作が可能なので、寒い時期(12月、1~2月頃)を除いてはほぼ、1年を通して育てることが可能です。 特に9月~10月頃は害虫被害も少ないので、葉を食害されず、見た目もきれいに育てることができます。

小松菜の栽培ポイントや注意点は?

小松菜を栽培するときは、気温は5℃以上で管理し、花芽がつく前には収穫することがポイントです。 おすすめ生育気温は15~25℃間ですので、春から秋の時期がもっとも生育が旺盛な時期でもあります。13℃以下の低温が続くと大きく育つ前に花芽ができてしまうので、葉の成長が衰えることもあります。 寒さにも強い野菜ですので、-3℃までなら耐えられますが、できるだけ5℃以上の気温下で保てるように、寒冷紗などをして保温の工夫をしましょう。 その他ポイントとして以下のようにまとめています。 ・小松菜を種から育てる際は秋まきが育てやすい ・春まきの際は、発芽後すぐに防虫ネットを張り、害虫の侵入を防ぐ ・種の発芽後、間引きをする際は段階的に間引き。間引きした小さめの葉も収穫し、食用できます。 ・厳寒期はビニールや寒冷紗をかけ保温する。

小松菜の育てやすい品種

小松菜自体は時期を問わず、1年を通して栽培可能ですし、家庭菜園の中でも人気が高く初心者の方でも栽培難易度が低く育てやすい野菜です。 種の種類も豊富なので、いろいろ見つけてみましょう。 どの種類の種を選んでもよほどのことがない限りは栽培に失敗することはありません。


小松菜の栽培、まずは畑の土作り

小松菜を畑など地植えで育てる場合は、種まき2週間以上前から土作りを始めます。 まずは、土全体に苦土石灰と完熟たい肥を全面にまき、よく耕しましょう。 そのまま1週間置いて、植え付け1週間前に元肥として、化成肥料または1㎡あたり、堆肥バケツ1杯、鶏フンバケツ1/3を土に混ぜておきます。 元肥を混ぜたあとは、発芽がスムーズになるよう、土の表面を平らにしておきましょう。 畝を立てる場合は、幅100~150cm、高さ10~15cmで仕立てます。

小松菜をプランターで栽培する方法

小松菜をプランターで栽培する際は、40~45cm以上の大きさのプランターを使用します。植木鉢の場合は10号鉢以上を使用します。直接種を蒔いて育てる際は、最終的に5~10cmほど間隔があくようであれば、プランターに限らず、発泡スチロール箱など、どんな容器でも構いません。 土は肥料入りの市販の野菜や花用の培養土を使うと簡単です。 自分で作る際は、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で混ぜ、そこに石灰を用土10リットルにつき10~20gと、化学肥料を用土10リットルにつき10~20gを混ぜあわせて使用しましょう。 小松菜をプランターなど容器に植える際は、ウォータースペースを残して鉢の8分目までにします。 プランターで育てる際の土作りも種まき前の、約2週間前までに済ませておきます。

プランターで種まきする方法

プランターで種まきする方法と簡単な手順ですが、まずは容器の底に鉢底石を敷き、容器の8分目まで土を入れます。 土に直接種を蒔くため、棒や枝などで土にスジを作ります。2~3本スジを入れる場合は10~15㎝ほど間隔を空けます。 種同士が重なりあわないよう、スジに種を蒔き、蒔き終わったら、うっすらと土をかぶせておきます。 種を蒔いた後はたっぷりと水やりをしましょう。 発芽後は、間引きを2回ほど行い、本葉が2~3枚になるころに株同士が5~6㎝間隔になるようにしましょう。

小松菜を種から栽培する方法

基本的には地植えもプランターでも方法は同じ!

小松菜の種を畑に直播する際は、畑に直接スジを入れます。スジの間隔は、プランターの時と同じく15~20cm程度の間隔を空けておきます。 種まき後、軽く土を被せたら、たっぷりと水やりをするという方法が基本です。 11月以降の種まきでも育ちますが、寒くなってからは発芽するまでの時期も防寒対策を行います。種を蒔いた上から寒冷紗や不織布をかけて保温しましょう。

小松菜の苗を買って栽培する方法

小松菜は購入した苗を植え付けて育てることもできます。 苗は葉っぱができるだけ濃い緑色をしたもので、葉が食害されたり病気の被害を受けていないものを選びましょう。


苗の植え付け方

苗を土に植える際は、まずは苗をポットから取り出し、土がついたままのものをそのまま植え付けます。植え付ける土には、あらかじめ苗が土事植え付けられるほどの穴を開けておきましょう。 そこに土ごと苗を入れたら、苗の土と植え付けた土の高さが同じになるようにします。 苗をポットから外す際は、苗の根が張り巡らされているので、その部分を崩してしまわないように注意しましょう。 苗を植え付け終わった後も、種まきの時と同じようにたっぷりと水を与えておきます。 水やりの際は、鉢の底から水が流れ出てくるまで、水をあげます。

小松菜の発芽、間引き方法について

小松菜は、種まき後徐々に間引きをしていく必要があります。 種まきから5~7日ほどたった頃に1回目の間引きをします。 生育の良すぎるものや悪いものを見つけて、株同士の間隔が3~5cmほどになるように抜き取っていきましょう。 無理に抜き取ると健全な苗の根元を傷つける恐れがあるので、株元をハサミで切り取るだけでOKです。 本葉が2~3枚になったら、株同士の間隔が5~10cmほど空くように生育の悪いものを引き抜きます。 間引きを繰り返し、株の間隔が8cmくらいになったら間引きをやめ、本格的な収穫に移ります。 間引きした株ですが、小さくても食べられます。 サラダの付け合わせや、お味噌汁などにアレンジするとおいしいですよ。

小松菜の連作について

小松菜は発芽温度の幅が広く、発芽率のよい作物です。厳寒期を除いて連作することも可能です。 連作する場合は春と秋というような季節を決めて植え付けるのはもちろんですが、2週間ごとに少しずつずらして種まきすれば、長い間収穫を楽しめますし、毎日の野菜としてご家庭で補えますね。 また「間引き収穫」といって、1cmほどの間隔で密接させて種を蒔いて、生育するにつれて大きくなったものから間引き収穫するという連作方法も可能です。 長く収穫できますし、柔らかい葉っぱをいただくことができます。

小松菜の栽培、水やりや肥料の(追肥)方法は?

小松菜の肥料の与え方

小松菜の肥料の与え方についてご紹介いたします。 小松菜は基本的に追肥しなくても育ちますが、元気がなかったり、生育が遅れているように感じたら液肥を与えて様子をみましょう。 ただ、肥料が効きすぎると食味が悪くなることがあるので、与えすぎには注意しましょう。 小松菜の肥料としては、葉物の生長に必要なチッソやリン酸、カリなどがバランスよく配合されたものがおすすめです。

小松菜の水やりについて

小松菜の水やりについてですが、小松菜は種を植えた直後から芽が小さい間は、じょうろの口を向けて種や芽が流されたり倒されたりしないよう丁寧に水やりをしましょう。 根付いたあとは、水やりの頻度は少なめです。 小松菜は乾燥に強い野菜なので土の表面が乾いたときにたっぷりと水やりする程度で大丈夫です。


小松菜の栽培中に発生する病気や害虫の駆除方法

小松菜は栽培期間が短いので、病気に関してはあまり心配ありませんが、 連作や、長雨が続いたり、肥料をやりすぎると病気が発生しやすくなります。 連作を避け、高畝にして水はけをよくし、肥料のやりすぎに注意しましょう。 小松菜の病気としていくつかあるので挙げておきます。 1.萎黄病(いおうびょう) 葉の片側が網目状に黄色くなり奇形化する。最終的にしおれる。 2.白さび病 葉の表面、茎に乳白色の膨れた斑紋ができる。 3.炭疽病(たんそびょう) 葉に淡灰緑色の斑点ができて、葉が黄色くなる。最終的に葉枯れ状になる。 4.苗立枯病(なえたちがれびょう) 地ぎわ付近の茎や根が腐敗し、やがて株全体が枯れていく。 5.べと病 葉に淡褐色の病斑ができ、裏面にすす状のカビが発生する病気。 6.モザイク病 葉に濃淡のモザイク模様が現れ、ひどくなると葉は縮れて奇形化する。 このようにいくつか病気がありますので、「もしかして…」と思ったら、すぐに葉や株を取り除き、必要に応じて薬剤を施したほうがいい場合もあります。

害虫にも注意!

小松菜は害虫が多く、特にイモムシ類によって葉を食害されることが多いです。 害虫はヨトウムシやアオムシ、コナガの他、アブラムシやハムシ類、ハモグリバエなど、いずれも葉を食害します。 害虫は初夏から盛夏にかけて発生しやすいので、種まき直後から防虫ネットを張り、裾をしっかりと埋めて害虫の侵入を防ぎましょう。

栽培した小松菜を収穫しよう!

栽培した小松菜を収穫しましょう。収穫に適した時期や状態ですが、草丈が20~25cmになった頃がおすすめです。 春まきでは種まき後30~40日、秋まきでは50~80日前後で収穫可能です。 収穫はハサミで根元を切って収穫するか、手で株元を掴み、根ごと抜き取るようにします。 草丈30cmくらいまでには収穫しないと、茎や葉が固くなりスジっぽくなったり、アクが出てきたりするので注意しましょう。

家庭菜園で小松菜を育てて毎日の栄養に!

小松菜の栽培方法などを知って、育ててみたくなりましたか?小松菜は生育が早く、丈夫で育てやすい野菜だということがわかりましたね。 家庭菜園で育てるとなると、思ったよりたくさん収穫できて一度に食べるのが大変になってしまいそうというときは、一度に種をたくさん蒔くのではなく、時期を1週間、2週間…とずらして蒔くのがおすすめです。 小松菜を育てていると毎日の緑黄色野菜を上手に補うことができそうですね。