検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

しそ(大葉)の栽培方法。初心者でも簡単な、水耕栽培での増やし方もご紹介!

しそ(大葉)は和製ハーブとして薬味や天ぷらなど味のアクセントとして色々使える植物です。しそ(大葉)栽培は初心者でも簡単に行うことができます。今日はしそ(大葉)のプランターなど通常栽培の方法と水耕栽培での育て方・増やし方をご紹介します。
更新: 2021年6月25日
佐藤3
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

しそ(大葉)を栽培しよう!

しそは100均でも種が売っていて、種まきや苗を買ってきたりと自宅で手軽に栽培したり増やしたりできる植物です。自宅でしそ栽培をしていたら、ちょっと薬味が欲しいときなど便利に使えますね。今日は、しそを自宅のプランターで育てる栽培方法と、キッチンでもできる水耕栽培の方法の2通りの育て方をご紹介します。初心者でも簡単にできるしそ栽培をはじめてみませんか?

しそ(大葉)について

しその育て方をご説明する前に、まずはしその基礎知識を見ていきましょう。しそとはどのような植物なのか知ることで、しそに対する感じ方が変わってくるかもしれません。

科名

しそはシソ科 シソ属の植物です。しそとよく似た葉をした植物に種が油などの原料にも使われる「エゴマ」がありますが、昔はエゴマとしそは同属ではあるが別の種の植物とされていました。しかし、現在ではエゴマもしそも同じ植物の仲間として分類されています。

学名

しそには「Perilla frutescens」という学名が付けられています。先ほどのお話に出てきたエゴマの学名も全く同じ「Perilla frutescens」。学名ではしそもエゴマも同じ植物なんですね。

原産地

アジアの中南部が原産のしそ。日本には中国から伝わったといわれています。しそと中国は縁が深い間柄で、次にご紹介する花言葉も中国の伝説によるものです。

花言葉

みなさんはスーパーなどでしその花穂が売られているのをみたことがあるのでしょうか。しそも植物ですからちゃんとした花が咲きます。あまり目立たない小さな花ですがしっかり花言葉があるんですよ。しその花言葉は「力が蘇る」といいます。昔、ひどい食中毒で死にかけていた人がしその葉を煎じた薬で元気になったことに由来する花言葉の意味です。

しそ(大葉)の栽培方法1:難易度

しそ栽培の難易度

しそは初心者でも簡単に育てられるといいましたね。しそは種を蒔けばほとんどのものが発芽し、その中から丈夫そうで大きく元気なものを選んで育てることで誰にでも簡単に栽培することができるでしょう。しかし、意外と耐寒性も耐暑性にも弱い植物で真夏や真冬は苦手な植物なのです。

しそ(大葉)の栽培方法2:植え付けと時期

苗の植え付け

しそをプランターなどで土を利用して栽培する場合、その植え付け時期は温かい地方では5月頭頃から、寒い地方では7月中旬頃までにおこないます。苗の間隔はプランターなら20cmくらい。露地栽培なら30~40cmくらい開けてあげるとよいでしょう。

土づくりとプランター

しそ栽培に使う土は、初心者の方は特に市販の培養土を使うことをおすすめします。手間がかからず便利です。自分で作る時は赤玉土と腐葉土、バーミキュライトを7:2:1の割り合いで混ぜて使います。プランターサイズは育てたい本数によって小型のものから中型のものを用いるとよいでしょう。しそにはたっぷり水やりをしますので、プランターすれすれまで土を入れないように注意しましょう。プランターの7分目より少し高いくらいの位置がベストです。

しそ(大葉)の栽培方法3:種まき

種まきの時期

しそ栽培初心者でも種から自分で育ててみたいという方もいるでしょう。ホームセンターなどで苗を購入せずに、自分で種から育てる場合はどうなのでしょうか。種を蒔いて発芽させ、苗を作るなら種まきは植え付けよりも1ヶ月ほど早く4月上旬頃からおこないます。寒い地方では7月頃に蒔くとよいでしょう。

間引きと植え付け時期


ポットに種まきをしたときは、本葉2~3枚頃に一番成長の良いものを選んであとは間引いてしまいます。路地に筋播きした場合は、発芽が揃った頃に葉が触れ合わない程度の隙間をあけて不要な苗をハサミで切り取ってしまいます。露地栽培の不要な苗を引き抜くと根が絡んでいてとっておきたいものまで抜いてしまうため、ハサミで切るようにしましょう。ポットに蒔いた種は本葉4枚程度を目安に、プランターなどに移植していきます。

しそ(大葉)の栽培方法4:水やり・肥料

初心者の人が植物を育てるのに意外と難しいと感じるのは、水やりと肥料ではないでしょうか。しそに限らず、植物の栽培全般において日当たりと同時に大切な育て方のポイントとなっています。

水やり

しそは湿気を好み、乾燥することを嫌う植物です。種まき、または植え付けて根がしっかりと張るまでは水をたっぷり与えるようにしましょう。水切れをおこしてしまうと、苗の成長が止まってしまい収穫できる時期にも影響します。種まきでも、植え付けでも根がしっかり張ったと思ったら、土が乾燥していない程度に抑えて大丈夫です。

肥料

しその育て方には肥料は欠かせません。特に植え付けや露地植えのときは種まきのときの元肥(もとごえ)といわれる最初に土に混ぜておく肥料は忘れずにおこないましょう。化成肥料などを10リットルあたり10~20gほど混ぜ込んでおきます。追肥は葉を収穫した後に株の根本に化成肥料を蒔いて土と混ぜ与えます。

しそ(大葉)の栽培方法5:害虫

しそは水やりと肥料を気をつければ初心者でも簡単に育てられる植物です。病気の心配はほとんどありません。しかし、そんなしそにも唯一の弱点といえるのが害虫です。しそにつく害虫とその対策を見ていきましょう。

しその害虫1/アブラムシ

アブラムシ被害はほとんどの植物を育てていて誰しもが苦労させられる害虫被害です。見つけたら指でこすりとってしまうか、水で洗い流すという方法もあります。

しその害虫2/ハダニ

しそのような香りの強い草は虫を寄せ付けにくいはずなのに、しそにはなぜか害虫がつくことがあります。とくにハダニなどの被害も報告されています。ハダニの予防には乾燥を防ぐことです。乾きが気になる季節には、ときどき葉水を行ってあげましょう。

しその害虫3/バッタ

バッタもしその葉を食べに集まってきます。バッタはそれほどひどい被害とはなりませんが、そのまま放置すると美味しいところをしっかり食べられてしまいます。見つけ次第指で取り除いておきましょう。

しその害虫4/ベニフキノメイガ

しその害虫被害で初心者だけでなく一番気をつけたいのがこのベニフキノメイガの幼虫の害虫被害です。バッタどこではない食欲と、しその葉を住処としてまわりのしそをすべて食べてしまいます。ベニフキノメイガは草を巻いて寝床としますので見つけたら葉ごと取り除きましょう。放置しておくと人が食べるところがなくなってしまいます。

しそ(大葉)の栽培方法6:収穫

しその葉はいつから収穫できるのだろう?と疑問に思う初心者さんもいるのではないでしょうか。葉っぱばかりだからいつでもいいような、あまり取ってしまうと成長に悪いような気がしますね。

最初の収穫時期

しその収穫の最初は植物の背丈が40センチほどになった頃からおこなってかまいません。上の方の葉は長い間時間をかけて育っているので硬く食用には向きません。できるだけ下の方から摘み取っていくようにします。

不要な葉も収穫時に摘んでおく

必要な分だけ収穫して残りは後で使おうとしてとっておくと、硬くて美味しくなくなってしまいます。しその葉を収穫するときは、とりすぎない程度(葉が混み合わないように)に食べない葉も摘んでしまいましょう。その方が若い葉芽が次々と出てきて、その都度美味しいしその葉が収穫できます。

しそ(大葉)の水耕栽培をしてみよう


水耕栽培の良さ

しそは水耕栽培で家の中でも栽培することができます。しそは耐寒性と耐暑性が少し弱い植物というお話をしましたが、家の中ならそのどちらも心配することはありません。それだけでなく、しそは香草の割に害虫被害が心配される植物。家の中かなら、そんな害虫の心配もありません。害虫駆除の農薬も使う必要がないから、安心して食べることができます。

水やりと肥料だけと育て方もシンプル

比較的強い植物といえるしそでも、プランターなど外で育てるには日当たりであったり時期であったり気にするものです。しかし、家の中で育てられる水耕栽培なら水やりと肥料やりを気にするだけなので育て方がとてもシンプルです。初心者にピッタリな育て方といえますね。

しそ(大葉)の水耕栽培1:用意するもの

しそをプランターや露地栽培で栽培する育て方はいかがでしたか。初心者でも難しくなさそうだと感じたのではないでしょうか。それでは、土を利用しない、家の中でできる水耕栽培の方法をご紹介しましょう。

水耕栽培の材料

しその水耕栽培には専用のポットも売られていますが、使い終わった1.5リットルや2リットルの大きなペットボトルが便利に活用できます。1本に着き苗1本を栽培しますので育てたい本数分だけペットボトルを用意しましょう。500mlのペットボトルでも水耕栽培できますが、しそは水が好きなので水切れしやすくお世話が大変になります。初心者の方は大きな1.5リットルなどのペットボトルがおすすめです。

しそ(大葉)の水耕栽培2:時期

しその水耕栽培の良さに農薬を使わないから安心で、暑さ寒さも関係なく育てられるから初心者向けというお話をしました。そのほかにも、水耕栽培は時期を選ばず育てることができるというメリットもあります。そして、プランターなどで育てるよりも早く生育します。

しそ(大葉)の水耕栽培3:栽培ポットの作り方

ペットボトルの選び方

ペットボトルは1.5リットルなど大きなものをおすすめしましたが、一人暮らしなどでは500mlや350ml、栄養剤などの小瓶でも育てることは可能です。ただしそのぶん水耕栽培の要である水やりや肥料の手間が掛かります。家族でたくさん食べる立派な株にしたいなら1.5か2リットルペット。一人用なら500mlペットがおすすめです。

作り方

キレイに洗ったペットボトルからキャップを外し、適当なところで輪切りにします。下の部分が水が入るタンクであり根が伸びるスペース、注ぎ口の部分が苗をホールドする部分となりますのでそれを考慮したところでカッターなどを利用して切り取りましょう。

作り方2

切った注ぎ口側の部分を逆さにして、下の部分にかぶせます。切り口が危ないと感じるなら、テープを巻いておきましょう。下のタンクには水に野菜用の液体肥料を混ぜたものを入れます。

作り方3

注ぎ口のところから購入した苗や自宅で増やした苗を1本だけ挿します。注ぎ口が狭くなっているのでそこに葉が引っかかってただ差すだけですべり落ちたりすることはありません。ペットボトルで立派な栽培ポットができました!

しそ(大葉)の水耕栽培4:水やり

水耕栽培といえば水やりです。小さな苗を育て始めたばかりのときは、根がしっかり水に浸かっているかしっかり確認しましょう。しそは水が大好きなので水がどんどん減っていきます。ペットボトルだから外側から水の減りが確認できて水やりも簡単ですね。少なくなったら足してあげて、時々すべての水を捨てて新しい水と液体肥料を混ぜたものと交換してあげるのが水耕栽培の水やりの方法です。(写真はバジルです)

しそ(大葉)の水耕栽培5:増やし方


しその増やし方は、切り取った脇芽を水に差しておこないます。脇芽があればいくつにも増やすことができるので、しその水耕栽培の増やし方は無限ということもできるでしょう。

増やし方1/流れ

しその増やし方1はしその脇芽を差しておける容器を用意から。その中に切り取った脇芽を差しておきます。水耕栽培をしているしそが枝分かれしようと脇芽を出したらカット、それを水につけるという流れで無限の増やし方ができます。

増やし方2/時期

しその増やし方は、根が出てその根が安定するまで(葉が増えてくるまで)別の容器で育てます。発根には1週間から10日くらいを目安とします。しっかり発根したら、ペットボトルで作ったポットに移して水耕栽培をはじめることができるでしょう。

増やし方3/本数目安

しその株をいくつくらい用意するのも、悩ましいところです。もし、ホームセンターで苗を買うなら最初の1株だけで十分です。あとからいくらでも増やすことができるからです。大きなペットボトルで育てるなら株も大きく葉もたくさん収穫できるので4人家族でも2~3本用意すれば良いでしょう。

栽培したしそ(大葉)のおすすめの食べ方

自分で育てると収穫した野菜が多すぎて使いみちに困ることもあるでしょう。しそのおすすめの食べ方もご紹介しましょう。

しその葉おにぎり

しその葉を塩漬けにしたものを巻くおにぎりはありますが、しそ好きの人ならぜひ採れたて新鮮なしそをそのままおにぎりに巻いて食べてみてください。しそのいい香りがたまりません。おにぎりの味付けは味噌がおすすめです。

しそのジェノベーゼ

普通はバジルで作るのがジェノベーゼソース。自分で作ったことがある人ならわかるでしょうが、とてもたくさんの葉を必要とします。自宅でしそ栽培をしているなら、大量に収穫できたときにぜひ試してみてください。フードプロセッサーで細かく刻んだしその葉と松の実、オリーブオイル、塩コショウで味を整えるだけで簡単に作れます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自分でできるしその育て方・増やし方から、水耕栽培のやり方までご紹介してきました。しそは初心者にも簡単に育てることができる丈夫な野菜です。料理を作るにもあったら便利だという場面もたくさんあるでしょう。特に家の中で育てる水耕栽培は、育てる時期を選ばず害虫被害も少ないのでおすすめです。家の中でグリーンを育てるというのもひとつの癒しになりますね。あなたも、しその水耕栽培をはじめてみませんか?

ガーデニングが気になる人はこちらもチェック!