アース製薬 カメムシコロリ 300mL
カメムシとは
カメムシはカメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。カメムシという名前は多くの人が使っていますが実際に「カメムシ」という和名を持つ昆虫は存在しません。カメムシは「臭い昆虫」とイメージする人も多いですが、臭いニオイを出す数多いカメムシの仲間の中には、青りんごのような良いニオイをだす種類も存在します。
科・属
カメムシはカメムシ目・カメムシ亜目の昆虫ですが、日本で一番多く見かけられる「カメムシ科」の他にもハート型の模様があるのか特徴の「ツノカメムシ科」カメムシの中では特にニオイが強烈といわれる「ヘリカメムシ科」体が細長く、昆虫食のものも存在する「ナガカメムシ科」などたくさんの種類があります。
害虫・益虫
カメムシは葉の汁を吸うことからイネなどの深刻な害虫とされる種類や、越冬をするものは人家にも侵入してそのニオイが迷惑と嫌われる種類もあります。 その一方で昆虫食の種類はハムシやグンバイなどを捕食することから益虫といわれている種類もいます。しかし、昆虫食のカメムシは歯がするどく、噛まれると痛いので触らないように注意が必要です。
ニオイ
カメムシはイネなどを茶色く枯らしてしまう害虫として深刻な問題となる場合もありますが、農家でない人にはその「ニオイ」が一番迷惑な原因となるでしょう。 カメムシのニオイはお腹にある臭腺という部分から分泌される液体のニオイです。敵に攻撃されると分泌するため、スカンクのニオイと同様身を守るためのニオイであると考えられています。 カメムシの種類によってこのニオイには微妙な差があり、昆虫学者はこのニオイでカメムシの種類がわかる人もいます。
カメムシ大量発生の時期
カメムシの姿を秋頃の時期に見かけるという人も多いでしょう。それもそのはず、カメムシは秋に成虫になり繁殖期を迎えて、スギやヒノキの木で生殖活動をおこないます。 カメムシ生態サイクルは卵のまま冬を越し、春に孵化、スギやヒノキの実を食べて大きくなります。そして秋にまた繁殖して一生を終えるというものになっています。
秋の大量発生
カメムシの生態サイクルでは子供のカメムシが大きくなって活発に活動をはじめ人の目につきはじめるのが秋の繁殖期ころとなります。 イネが実った時期にカメムシがたくさん集まってきてその汁を吸って困るという話もよく耳にします。
冬の大量発生
カメムシが大量発生するのを見かけるのは秋だけではありません。カメムシは気温が10度を下回る頃には温かい場所を求めて人家の白っぽい壁などに集まってきます。それよりももっと気温が下がってくると、さらに温かい場所を求めて家の中まで侵入してくることもあります。 カメムシの大量発生を目撃する場所が自分の家の壁という人もいるでしょう。そのために、カメムシの大量発生の時期をしり、しっかり対策・駆除していきましょう。
カメムシ大量発生の原因
子供のカメムシのエサはスギやヒノキの実です。スギやヒノキが多い年ほど大量のカメムシが元気に繁殖期を迎えその姿をたくさん見かけるということになります。 スギやヒノキがたくさん実をつけるということは、春にたくさんの花粉が飛んでスギやヒノキがしっかりと受粉しているということです。 「スギ花粉が多い」ことがカメムシが大量発生する原因で「スギ花粉が多い年」がカメムシが大量発生する年であると言い換えることができます。
2017年のカメムシ予想
2017年の春にはスギやヒノキの花粉量が多いところでは前年の3倍ほどとなっていました。スギやヒノキがたくさん実をつけたということになり、カメムシも大量に成長しているでしょう。毎年カメムシを見かけるという地域では、特に2017年はカメムシ対策が必要になる可能性が高いです。
2017年九州四国は要注意
2017年春のスギ・ヒノキ花粉は特に九州地方に多くみられました。そのせいか、九州では秋からカメムシの大量発生のニュースが多く見かけられるようになっています。 これまでまだカメムシ被害がひどくないところでも、寒くなる季節になれぱ人家の中までカメムシが入ってくるようになる可能性が高く、またその数も多くなることが予想されます。 特に九州や四国はカメムシ要注意地方といわれています。
カメムシ対策
ハーブ
カメムシはミント系のハーブや唐辛子などの香りが嫌いです。逆にフローラル系の甘い香りが好きなので、植物を育てている人はミントや唐辛子を植えておくとカメムシが飛来してくれるのを防ぐことができます。
殺虫灯
カメムシだけでなく多くの昆虫が光に集まる習性をもっています。コンビニなどの入り口付近に吊るしてある殺虫灯なども飛んできたカメムシを撃退してくれる効果があります。家のテラスやベランダなどに吊るしておくとよいでしょう。
隙間
越冬する種類のカメムシは家の中まで入ってきて、自分から入ってくるくせに異臭を放って困ります。このようなカメムシが入り込む原因として外壁やサッシなどに隙間があるからです。この隙間を埋めてやることでカメムシの侵入対策になります。
洗濯もの
カメムシが白っぽい外壁にたくさんついているのを見たことがある人も多いでしょう。白っぽい色はカメムシが集まる色です。天気がよい日に外に干してあるシャツやシーツなどにカメムシがついていて、洗濯ものといっしょに家に入り込むというケースもあります。 洗濯ものを取り込むときはパタパタとよくはたいてカメムシを落としてから取り込むようにしましょう。
カメムシの駆除方法
殺虫剤
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カメムシが付くような場所にあらかじめ殺虫剤を塗っておくことでカメムシを駆除することができます。外壁などの広い範囲には「水で希釈する殺虫剤」と噴霧器を購入して、特に日が当たる外壁部分全体に塗布しておきましょう。 実際にカメムシがあらわれたとき用にスプレー式の殺虫剤も用意しておくとさらによいですね。
凍結スプレー
殺虫剤は苦手という人は、意外なものがカメムシの駆除に使用できます。それはゴキブリなどの駆除にも用いる瞬間凍結スプレーです。カメムシの駆除にもこのスプレーが効果がありますので、1本常備しておくと役に立つでしょう。
燻煙殺虫剤
家の中に少数のカメムシがいる場合は凍結スプレーや殺虫剤で事足りますが、あまりにも多い場合は一気に駆除、屋外へ撃退してしまいましょう。 燻煙性の殺虫剤を用いると部屋中のカメムシを一気に駆除、撃退できます。
カメムシ用スプレー【自作】
カメムシがミントなどのハーブのニオイを嫌うという性格を利用して、自宅でカメムシ撃退スプレーを作ることができます。
用意するもの
ハッカ油:薬局などで購入可能。20mlで500円~600円程度。 無水エタノール:薬局などで購入可能。500mlで1000円程度。 精製水 スプレー容器
作り方
1.精製水90mlと無水エタノール10mlを混ぜ合わせます。 2.1にハッカ油を20~60滴を垂らし、混ぜます。 ハッカ油の濃度が高いほど虫除け作用がアップします。しかし、人が嗅いで不快とまで思うくらいには濃くしない方が良いでしょう。 効果や必要に応じて濃度は調整してください。
使い方
カメムシがくっついているのを見たことがある面の外壁や、侵入しそうな換気扇や網戸にスプレーしておきます。
まとめ
ニオイが臭いカメムシの大量発生にはスギなどの花粉情報である程度予想がつくとわかりました。カメムシが大量発生して困るのは秋ですが、春にはそれが予想できるのであらかじめ外壁に殺虫剤を塗布しておいたり、殺虫灯を吊るしておくなどカメムシの予防や対策をすることができます。 2017年はスギ・ヒノキの花粉が多かったのでカメムシも大量発生している可能性が高いです。しっかり対策・駆除してカメムシ被害を最小限に抑えましょう。 ご紹介した対処方法、駆除方法を参考にしていただければ幸いです。