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マツユキソウの育て方講座!直射日光に注意して、球根から植えるのがおすすめ!

冬の終わりに、春の到来を告げるように咲くマツユキソウの育て方を解説します。もともとはヨーロッパでスノードロップという名で親しまれ、明治時代に渡来しました。日光の当て方に注意すれば、育て方は簡単ですから、今年は、マツユキソウの球根を植えて育ててみませんか?
2021年6月16日
bluesky77
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目次

マツユキソウ(待雪草)とは?

出典:photo-ac.com

「マツユキソウ」は漢字で「待雪草」と書き、ヨーロッパで「冬の終わりを告げる花」スノードロップとして親しまれ、明治時代に日本に紹介されました。

写真のように、純白の花びら(外花被片)が3枚、その中に花びら(内花被片)が3枚あり、花は夜閉じてドロップ型のイヤリングのように見えるでしょう。

今回はアンデルセン童話や伝説に登場する花で、日本の寒い冬と春の狭間に白い花を咲かせ楽しませてくれるマツユキソウについてお伝えします。

マツユキソウ(待雪草)の基本情報

Photo byIlyaKuban

 

科名 Amaryllidaceae(ヒガンバナ科)
学名 Galanthus nivalis(ガランサスニバリス)
自生地 ヨーロッパ、コーカサス
別名 スノードロップ、コモンスノードロップ
和名 松雪草(マツユキソウ)※、雪の雫(ユキノシズク)
栽培適温 5~10℃
開花時期 2~3月
草丈 10~20cm
マツユキソウはガランサス属をまとめていうときに「マツユキソウ属」呼ばれますが、今回は代表品種のガランサスニバリスについてお伝えします。

マツユキソウのことを知ろう

マツユキソウは、背の低い楚々とした花ですが、特徴が3つあります。1つ1つは大きなことではないかもしれませんが、マツユキソウを育てる上で、他の花と区別したり、花言葉を理解したりして、毒性についても知っておきましょう。

スノーフレークとは違う植物

Photo byblende12

スノーフレーク(写真)は、マツユキソウとおなじヒガンバナ科の植物ですが、マツユキソウとは違う種類の花です。スノーフレーク科の植物で別名「スズランスイセン」、和名はオオマツユキソウ(大待雪草)といいます。

マツユキソウと異なり、同じ形をした花びらそれぞれに緑の模様がつき、草丈は40~50cmあるのでマツユキソウと区別できるでしょう。

スノーフレークについて詳しく知りたい方は、次の記事をチェックしてみてください。

すてきな花言葉と怖い花言葉がある

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マツユキソウの花言葉は「希望」や「慰め」「友情」など、プレゼントにしてもいいポジティブな言葉が多くあります。「初恋のためいき」といったピュアな花言葉もあるので、親しい方へのプレゼントにもどうぞ。

西欧では「死」や「あなたの死を望む」という、怖い種類の花言葉がありますが、遠い外国の昔のお話をもとにした花言葉を怖がるよりも、マツユキソウが「再生」の象徴だという花でもあることにも目を向けましょう。

マツユキソウにまつわる遠い国の昔のお話

Photo by Gunn Shots !

マツユキソウにはいくつかお話が残されていて、ロシアの児童文学作家マルシャークの「森は生きている」では、継母から大みそかの吹雪の夜、まだ咲く季節ではないマツユキソウを採りに行かされた少女の話が有名です。

ドイツのお話とは、昔雪は透明だったので、花々に「自分にも色を分けて」と頼んだのに誰も色をくれませんでした。マツユキソウだけが、白を分けてくれたので、雪はお礼として、春1番に開花する栄誉を与えました。
 

毒性があるから口に入れてはだめ

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マツユキソウなどヒガンバナ科の植物は、アルカロイド(ガランタミン)を含み、誤って口にすると、よだれや腹痛、嘔吐、下痢などの症状がおこります。

小さいおこさんやペットがマツユキソウに近づかないよう、ガーデンフェンスをつけるなどして対策をるのがおすすめです。万が一口に入れたら吐かせたり、牛乳や水をたくさん飲んだりさせて、病院に行きましょう。

マツユキソウの育て方

Photo byJillWellington

植物を育てると季節の移り変わりを実感できていいですね。日本では、早春とはいえ2~3月は、まだ雪の心配がある季節です。そんな時期、マツユキソウの花が一足早く春を知らせてくれます。

マツユキソウは地植えならほとんど手がかからない種類の植物ですから、初心者の方でも栽培を楽しめますので、育て方をお伝えします。

育て方①日あたりや場所

Photo byFree-Photos

継母からマツユキソウ(スノードロップ)を採ってくるよう指示された少女は、冬の森に向かうという「森は生きている」に描かれているように、直射日光ではなく、森林の中にいるかのような日当たりのある場所がおすすめです。

真夏は半日蔭の場所で育るのが理想的で、鉢植えなら家の北側にある窓辺が向いています。地植えで直射日光が当たり過ぎる場合は、地面をマルチングするか「植物シェルター」などのシートで遮光しましょう。

育て方②水やり

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マツユキソウは地植えの場合、植えつけたときに水をたっぷり与えておけば、水やりは不要ですが、日照りが何日も続くようであれば、花や葉に水がかからないように水やりを行いましょう。

鉢植えの場合には、休眠期の夏に水の与え過ぎに注意すると同時に、水切れはさせないのがポイントです。鉢土の表面がが白っぽく乾いたら、朝か夕方たっぷりと水を与え、受け皿に流れ出した水は忘れずに捨てます。

育て方③用土

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マツユキソウの用土は水分を保っておける「保湿性」と、水はけがよく空気の通る「排水性」の両方を備えているのが理想的です。

自分で作る場合は、基本用土として赤玉土を、補助用土として腐葉土を用意し、赤玉土7:腐葉土3作りますが、市販されている球根の土を使用してもかまいません。

土壌やその改良について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてみてください。


育て方④植えつけ

マツユキソウの植えつけ適期は秋で、秋流通する球根を入手したら乾燥しないうちにすぐ植えれば、翌年の開花までに十分根を張る時間を確保できます。

植えつける穴の深さは球根の高さ×3倍の深さを目安にし、地植えの植えつけ間隔は6~8cm、鉢植えなら5号鉢(φ15cm)で球根5個がめやすです。

マツユキソウの球根は、通販で1袋10球で1,000円ほどの手頃な格で流通しているので、球根10~20個ていど植えつけてると群生させると見ごたえがあるでしょう。

POINTマツユキソウの植えつけポイント

  • 植えつけるのは秋、10月ぐらいがいい。
  • 元肥は控えめの量を用土に混ぜる。
  • 穴の深さは、球根の先端から上に4cm前後用土がかぶるぐらい。
  • 植えつけ間隔は地植えなら6~8cm。
  • 作業は手の皮膚を守るため、手袋をはめる。

育て方⑤肥料

マツユキソウの植えつけ時には、用土に元肥をミックスしましょう。マツユキソウは多肥を好みませんが、追肥は花後から5月下旬まで液体肥料を10日ごとに継続して与えると、球根の育ちがよくなります。

育て方⑥花後

早春咲くマツユキソウはいつまでも愛でていたいものですが、花が咲き終わる時期に、花がら摘みをすればマツユキソウの株をより強くし、病気の予防にもなります。

マツユキソウの場合、雌しべの根元にふくらみのある子房(しぼう)があるので、そこを残さず花茎から清潔なはさみでカットするのがポイントです。

育て方⑦剪定

Photo byOpenClipart-Vectors

マツユキソウの花後、葉っぱは剪定しないでそのまま、黄色く変色するまで待ちましょう。若干見苦しいかもしれませんが、剪定をがまんしてくださいね。

なぜなら、花後も葉は光合成をして成長し続け、この間球根が充実してきます。マツユキソウの葉が全部黄変したら、葉を剪定するのがおすすめです。

育て方⑧増やし方

マツユキソウは分球で増やせます。初心者でもできる作業ですから挑戦してみてください。お盆過ぎから9月にかけて、マツユキソウの休眠時期に球根を掘り上げましょう。

親球に子球ができていたら、親球から取り外しておきます。また、親球を分割しても簡単に増やせます。親球を丁寧に分割し、すぐに用土に植えつけて育てます。

POINTマツユキソウの増やし方

  • 種でも増やせるが、分球で増やす方が簡単。
  • 適期は8月下旬~9月上旬。
  • 球根を掘り上げ、子球をはずすか、分球する。
  • 分球したらすぐ用土に植えつける。

育て方⑨病害虫

うどんこ病

出典:photo-ac.com


マツユキソウは、うどんこ病にかかるかもしれません。症状は、マツユキソウの葉表が何となく白っぽくなり、やがてうどん粉をまぶしたようになります。光合成が正常に行われず、発育不良や枯死を招きます。

予防対策は、マツユキソウにマルチングをしたり、窒素成分の多い肥料を与えないこと。症状の出た部分はすぐ取り除き「ベニカXネキストスプレー」など速効性と予防性のある薬を備えておくのもおすすめです。

カタツムリ

Photo byMabelAmber

害虫の心配はあまりありませんが、カタツムリがつくかもしれません。マツユキソウの新芽や花びらを食べるので、葉に穴があきマツユキソウの美観を著しくそこねます。

発生場所はブロック塀ぎわなどで、夜出没しますから、朝観察して見つけ次第取り除きましょう。誘いだし、駆除できる「ナメナイト」の粒剤は扱いやすいので、常備しておくと安心です。

マツユキソウQ&A

Photo byJosethestoryteller
Question

マツユキソウのコンパニオンプランツを教えてください。

Answer

キンポウゲ科クリスマスローズ属のヘルボルス(ヘレボレス)ですが、栽培環境や開花時期がマツユキソウに似ているので、おすすめします。そのほかクロッカス、ドワーフ・アイリス、アネモネ・ブランダなどがおすすめです。

ヘルボルスやクロッカスについて詳しく知りたいかたは、下の記事が役に立つでしょう。

Question

庭木のハナミズキの足元にマツユキソウを植えたいのですが。

Answer

ハナミズキのように落葉する種類の木を選んで、足元にマツユキソウを植えるのは正解です。暑い夏の季節には、落葉樹の葉がマツユキソウへの直射日光を遮光し、葉がない早春はマツユキソウへのの日当たりがよくなるからです。

落葉樹についてもっと知りたい場合は、下の記事をおよみください。

マツユキソウまとめ

Photo byleswhalley

ヨーロッパでは「冬の終わりを告げる花」として、スノードロップの名前で親しまれているマツユキソウですが、日本でも早春の庭を彩ります。四季のある日本では、寒さに強い植物はとても貴重で、庭にいちはやく春を運んでくれます。

丈夫で、早春に花を咲かせるマツユキソウを、今年こそ育ててみませんか?コンパニオンプランツも一緒に栽培すると、庭の景観がとてもすてきになりますよ。

マツユキソウ(スノードロップ)に関心のある方はこちらもチェック

マツユキソウ(スノードロップ)の育て方や花を咲かせるコツが気になる方は、次の記事もチェックしてみてくださいね。