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スノードロップの育て方!特徴を理解した時期で変える管理方法とは?

スノードロップの花は真っ白で小さな花です。球根植物の中でも手入れなど手間もかからなく比較的初心者でも育てやすいお花です。花の名前の通り寒さにはとても強い花ですが、暑さには少々弱い花です。初心者でもわかりやすくスノードロップの特性や注意点をまとめてみました。
2020年8月27日
Sora007
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スノードロップとは

スノードロップは寒さに強く暑さには弱い花です、なので夏には休眠期(一時的に活動を停止する期間)に入り花が枯れて土の中の球根だけになります。『植物の冬眠』と思っていただければわかりやすいかなと思います。 小さく白い花の間から覗く模様は逆さのハートにも見えますね。 鉢植えだけでなく庭植えも出来る花です。

科名

ヒガンバナ科/ガラサンス属

学名

     【Galanthus】      【nivalis】 ギリシャ語でガランサス  ラテン語でニバリス 『意味』(乳のように白い花)      (雪)

花名由来

スノードロップの名前は見たままだと『雪のしずく』この由来が有名だと思います、今にも滴り落ちそうな花びらを見て想像できますよね。 ですが雪のしずくが由来はなく、『雪の耳飾』になります。 17世紀頃のヨーロッパで女性達が身に着けていた耳飾を『ドロップ』と呼んでいて、スノードロップはその耳飾に似ていた事から『スノー(雪)ドロップ(耳飾り)』このような由来になりました。

スノードロップの花言葉・開花時期

スノードロップの花言葉には色々な素敵な意味が込められています。その中でも代表的な花言葉をご紹介します。

花言葉

希望・慰み(なぐさ)み

由来

代表的な花言葉の『希望・慰み』この2つの花言葉の付いた由来は旧約聖書にも出てきた有名なお話『失楽園の中に書いてあるアダムとイヴ』から付けられたものです。 アダムとイヴのお話は苦しみがなく食べ物にも困らない暖かい楽園で暮らしていた2人が神から「決してくちにしてはならない」と言われた『善悪の知識の木の実』をくちにした事で約束を破った罰とし、楽園から追放される。 というお話です、これには続きがあり楽園を追放されたアダムとイヴはずっと暖かい楽園で暮らしていたので冬の寒さを知りませんでした、凍える2人の目の前に『天使』が現れました、そして冷たい雪に触れた途端、雪が『スノードロップ』に変わったのです。 天使は2人にこう言いました『もうすぐ暖かい春になりますよ、希望を捨ててはなりません。』と、いうお話から『希望』と天使が現れた事から『慰む』の花言葉がきたのではないでしょうか?

開花時期

2月~3月が開花時期です。

スノードロップの育て方・栽培方法

難易度

初心者でもお手入れや管理も簡単にできる球根植物です、土も肥料も多くは使いません。増やし方も比較的簡単です。

時期

スノードロップは種から育てる事もできますが、何年と時間がかかってしまうため球根での栽培をおすすめします。球根を植える時期は秋です。


スノードロップのお手入れ、管理方法【大事なポイント】

基本的に球根を植えてからはお手入れなどはしなくても大丈夫です、乾燥しないように適度な水をあげましょう。 スノードロップの葉は球根に栄養を与える役割もしているので、完全に枯れるまではそのままにしても大丈夫です。 お手入れの必要も手間もそれほどかからない花ですが、葉が枯れたからといって取ってしまわないように注意するのが大事なポイントです。

スノードロップの育て方.1植え付け

スノードロップを育てるのに適した場所や栽培方法の大事なポイントもふまえて紹介します。

1-1植え付け時期

スノードロップを植えるのに適した時期は9月~10月にかけて植えるのがいいです。 寒い時期に芽を出す花なので暖かい地域での栽培だと芽が出ない場合もあります。

1-2鉢植えの大きさ、庭植えでの植え方

鉢植えの大きさは4号くらいが丁度いい大きさです、直径12cm程の大きさで4号の鉢植えに大体5球くらいを等間隔に植えると開花した時、見た目も綺麗になります。 土をかぶせる厚さは1~2cmでやや浅めです。あまり深く植えてしまわないように気をつけましょう。 庭植えの場合は5cm間隔で植えて、土をかぶせる厚さは2~3cm程で鉢植えよりやや深めに植えた方がいいですよ。

1-3用土

用土は水はけのよいものを使います。 鉢植えの場合は赤玉土7腐葉土3の割合で混ぜた物を使って球根を植えましょう。 庭植えの場合はあらかじめ腐葉土をすきこみ(肥料を加えながら耕す事)それから植えることをおすすめします。

スノードロップの育て方.2肥料

2-1適した肥料の割合

スノードロップを栽培するにあたって沢山の肥料は必要ありません、球根を植える時一緒に粒状の肥料を混ぜて植えてあげましょう球根にじっくり時間をかけて栄養を与える事ができます。

2-2花後(花が散ったあと)の肥料

花後(諸説ありますが花が8割程散ったあと)に液体肥料を1000倍に薄めたものを週1回・1ヶ月間あげるとよいです。そうする事によって休眠期の間球根に栄養を与えまた花を咲かせるための下準備です。 液体肥料1000倍の作り方はペットボトルに1Lの水を入れ100円で売っている化粧品用スポイトなどで液体肥料を1ml計り蓋を閉めよく振って混ぜたら完成です。

スノードロップの育て方.3水やり

3-1球根を植えてから花が咲くまで

スノードロップは適度な湿気が大事です。なので土の表面が乾いたらお水をあげるのがポイント。 水のあげすぎは球根が腐ってしまうので常に土が湿っている状態にするのはやめて、表面が乾燥した時にあげるのがちょうどいいです。 水をあげる時に花と葉にかからないように注意しましょう。

3-2休眠期に入った時の水やり【大事なポイントです】


休眠期に入ったらあまり水をあげなくても大丈夫ですが、カラッカラになるまで放置をしてはいけません。 球根は乾燥が嫌いなので休眠期も状態を見ながらお水をあげてください。簡単な管理でも失敗しやすいので大事なポイントにしました。

スノードロップの育て方.4日当たり

4-1植えてから花が咲くまで

鉢植えに球根を植えて芽が出てくるまでは半日陰(1日のうち数時間日に当たる場所)に置いて、芽が出てきて花が咲いたら日当たりのいい場所に置いてあげましょう。スノードロップは暑いのが苦手な花です、なので直射日光は避けた方がいいですよ。

4-2花後から休眠期に入るまで

花後、葉が枯れる休眠期に入るまでは風通しのいい半日陰に置きましょう。庭植えの場合はワラを株元(植物が土に触れている部分)に覆いましょう。 鉢植えの場合は葉が完全に枯れ休眠期に入ったあとならば日陰に置いても大丈夫です。

スノードロップの育て方.5植え替え

球根は乾燥を嫌うので、植え替えは頻繁には行いません、休眠期に入っても球根は植えたままにしましょう。 鉢植えで球根が増え、いっぱいにならない限り植え替えはしなくても大丈夫です。 目安としては3年に1回位の植え替えで大丈夫です。庭植えの場合は掘りあげる理由がない限り一度植えたら放置で大丈夫です。もし掘りあげた場合はおがくずやバーミキュライトに球根を入れ乾燥させないように保管しましょう。

スノードロップの育て方.6増やし方

6-1球根での増やし方

スノードロップの増やし方に適している時期は休眠期にはいった夏頃です。花が終わったら花がら摘みをします。 花と茎だけを取り、葉が黄色くなるまで追肥をして球根を大きく育てます。葉を取ってしまうと光合成が出来なくなり。球根が大きくなりません。なので葉はそのまま残しておきます。 親球から子球出来ていますそこから『分球』という増やし方が出来ます。分球した球根は乾燥させないためにすぐに植えましょう。 植え付けする時とやり方は同じで元肥(もとごえ「植える前に肥料を追加して耕したもの」)と土を鉢植えに入れます。

6-2種からの増やし方

スノードロップは球根での栽培方法が1番早いです、もちろん増やし方として種から育てる方法もあります。 育て方は種を乾燥させないように気をつけなければいけません、乾燥すると発芽率がガクッと落ちてしまいます。 種のとり方はスノードロップが付ける実の中に入っています、黄色くなった実から5mmほどの種が出てきます、取り出した種は水洗いをしてすぐに土に埋めて乾燥させないようお水をあげてください、この増やし方は長い年月がかかります。植えてから芽が出るまで約1年、開花するのに4年もしくは花が咲かない場合もあるかもしれません、種から栽培する事は可能ですが根気がかなり必要になってきます。

スノードロップがかかりやすい病気や害虫.1

1-1かかりやすい病気

スノードロップがかかりやすい病気は灰色カビ病です、初期症状が濡れたような淡い褐色の病班が出てきます、段々と病班が大きくなりその部分が枯れ、灰色のカビが発生します。 スノードロップの花は、赤い小さな斑点が沢山出てき褐色に変色し花が枯れてしまいます、その後カ灰色のカビが発生します。 茎が灰色カビ病に侵されてしまうと発病した上の部分から枯れていき病気の被害が大きくなります。

1-2灰色カビ病が発生する原因

灰色カビ病とは多湿・寒い時期になりやすく春先から梅雨と秋から初冬にかけて発病しやすく、雨の日が多いと発生する確率が高くなります。 咲き終わった花の部分からも発病します。

1-3灰色カビ病にしないために

灰色カビ病は湿気を好むためお水のあげすぎには注意し、風通しのよい場所で育てることが大切です。枯れた花に病原菌が残っている場合があるので枯れた花びら、痛んだ花びらはこまめに摘みましょう。 花のお手入れと管理をきちんとしていれば病気になりにくくなります。

1-4付きやすい害虫


特に注意しないといけない害虫はいません。

スノードロップの特徴

スノードロップは冬の終わりから春先にかけて咲く花と知られていて、『春の訪れ』を知らせてくれる花でもあります、また開花時期が2月~3月という事もあり『春告げ草』とも呼ばれています。 スノードロップの花は夜など極端に寒くなると花びらが閉じます、花が閉じる理由は花の温度を一定に保つためといわれています。 花の大きさは2~5cm程で大きな外花被(外側の花びら)に3枚、小さな内花被に(内側の花びら)3枚をつけます、緑色の模様が特徴ある花です。 間違えやすい花としてスノーフレークがあります。名前と開花時期が似ていますが花の形は違うので見れば違いがすぐわかります。 下の画像がスノーフレークです。

スノードロップの品種・原種

原産地

ヨーロッパ~コーカサス山脈が原産地です。

分布域

日本では北海道から九州で栽培されています。

スノードロップには毒もあるけど薬用植物にもなる?!

観賞だけでなく薬にも使われている花でもあります。

レミニール(ガランタミン)とは ガランタミンはアルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する薬であり、日本では2011年からヤンセンファーマ株式会社より「レミニール(R)」の商品名で販売されています。軽度および中等度のアルツハイマー型認知症に適応があります。

スノードロップの成分に『ガランタミン』という成分があり、そのガランタミンはアルツハイマー認知症で使われるレミニールという薬に入っている成分なんです。

スノードロップの球根には毒性があります

薬用にも使われるスノードロップですが、球根にはアルカイドという強い毒性があり危険です、症状として下痢、嘔吐、眩暈などが出てきます。 普通に育てるだけならばなにも問題はないのですが、小さいお子さんやペットが掘って球根を口にしてしまう可能性もあります、特に小さいお子さんの手が届かない所で管理しましょう。

まとめ

初心者の方でもお手入れも楽で花の管理も比較的簡単に出来るスノードロップ。 開花して散った後でもしっかりとお手入れをしてあげて、お水や肥料の管理も「あげすぎず、放置しすぎず」をしていれば次の年もまた綺麗な花を咲かせる事ができます。 お部屋のインテリアにもなるスノードロップ、観賞用として育ててみてはいかがでしょうか。