ガーデニングの土壌改良ってなに?
ステキなお庭造りに大切なのが土壌改良です。土壌改良とは毎年美しい花や作物を育てるために行うもので、たとえば土の水はけや栄養状態、酸度(pH)を整えるなどし、植物にとってより良い栽培環境に土壌を変化させることをいいます。
土壌改良材には天然堆肥や化学堆肥などさまざまな種類があり、育てたい植物によって選択していく必要があります。
土壌改良が必要なワケ
育てたい植物を健康的に育成するために土壌改良が必要です。
植物の種類によって適切な土壌は異なります。たとえば湿り気のある土を好んだり、栄養が多すぎて枯れてしまったりなどです。特に現在は海外の育成環境がまったく異なるような植物も手に入るようになってきましたね。
「花は咲くけど実がならない」
「すぐに病気にかかってしまう」
そういったトラブルを減らし、植物を健康的に育成するために土壌改良は必要なのです。
良い土ってどんな土か
「良い土」というのは植物や育成する環境(庭か花壇か)によっても異なりますが、おおむね次の5つの条件がそろっていることをいいます。
条件①通気性・保水性が良い
植物の育成方法を読むと「水はけを好む」とか「湿り気を好む」など書いてあります。これらは通気性や保水性の事を指しており基本的な栽培方法として必ず表示されています。
植物も当然ながら呼吸をしており、呼吸ができないと発育不良や枯死を引き起こすおそれがあります。そのため空気が抜ける土であることが大切です。もちろん養分と水をしっかりと供給するために保水性にも気を配りましょう。
条件②土の硬さが丁度良い
土にも粘度のように硬い土やさらさらとした土など様々な種類があります。たとえば硬い土ですと植物が大きく根を張ることが難しいかもしれません。しかしさらさらとした土だと保水性や養分に不安があります。
このように土の硬さによって植物の育成状況は変化するため、庭や花壇の土の状態を確認しなければなりません。
条件③pHが適性である
pHは酸性の度合いを表した数値のことで、植物には植物ごとに好むpHの違いがあります。たとえばチューリップは中性からアルカリ性の土を好み、スズランは酸性の土を好むようです。植物ごとの育て方を参考にして土壌改良を行ってみましょう。
条件④微生物が生息している
微生物の多様性は、植物の環境が健全かどうかの指標の一つです。
たとえば人間の免疫機能をイメージしてください。風疹への抗体やインフルエンザへの抗体など様々な免疫機能を持つから私たちは健康でいられます。
微生物の多様性は土の免疫機能のことです。たくさんの種類の微生物によって病害から植物を守ったり、育成不良を防ぐ役割を果たしています。
条件⑤保肥性が保たれている
植物が育つには養分が必要です。しかし養分は水と共に流れてしまうこともあるので、土が適度に養分を受け止める必要があります。ここで条件①の保水性・通気性が重要になってきます。
適度に保水性があり通気性(排水性)がある土は水や養分を蓄えて植物に供給することができ、そのおかげで私たちは毎日肥料を与えることをしなくて済むのです。
土壌改良に適した時期は?
土壌改良をするのに適した時期に決まりはありません。ガーデニング愛好者の方々はそれぞれ独自のペースを守って土作りを行っています。次の例を参考にしてみましょう。
花を入れ替えるタイミングで
春には春の、秋には秋の植物を種類豊かに楽しむのがガーデニングの醍醐味ですね。花のシーズンが入れ替わる時期に合わせて土壌改良を行うと花の植え替えまでできて一石二鳥、という方も多いです。
土がやわらかく保たれ、ミミズや微生物も棲みつきやすくなります。
冬になる前に行う
花が少なくなる冬は土壌改良の絶好のチャンスといえます。冬に土壌改良を行うと、寒気に土がさらされて土の中の病害菌を死滅させたり、土を柔らかくする効果が期待できます。
そのためのメジャーな土作りの方法が「天地返し」。酸素に触れていない深いところの土を地表に、地表の土を下に掘り返すことでより効果が発揮されます。
どうしても重労働になりがちなので、シーズン終わりの最後のガーデニング仕事と思って取り組んでみましょう。
土壌改良の基本のやり方
ここからは基本的な土壌改良のやり方を解説します。プランターか庭植えのどちらでもできる方法なので参考にしてください。
土壌改良のやり方①土を掘り返す
最初に土を掘り返します。固さを感じる深さまで十分に掘り返しましょう。深く丹念に掘り返すほどに土が柔らかくなり、土壌改良材の効果も高まります。
土壌改良のやり方②雑草や根・ゴミを取り除く
土を掘り返しながら、庭や花壇の土に紛れ込んだ雑草や大きな石、残った根やゴミなどを取り除いていきます。新しく花壇を作ろうとする場合はとくに念入りに行いましょう。目の粗いふるいに掛けて取り除くのも効果的です。
土壌改良のやり方③土壌改良材を混ぜ込む
土の状態に合わせて土壌改良材を混ぜ込みます。たとえば保水性を上げたいのなら腐葉土、水はけを良くしたいのなら鹿沼土(かぬまつち)を混ぜるのが多いです。
その他pHの影響や土の硬さなど状態を見て土壌改良材を選択しましょう。
タイプ別!土壌改良のやり方①粘土質の土
粘土質の土壌とは
粘土質の土というのはぎっしりと粒子と粒子がくっつき、固く凝固した状態の土をいいます。雨が降るとぬかるんだり、乾燥すると硬く固まり、とても植物が根を張れるような土ではありません。
そのため土を柔らかく耕し、排水性を上げるといった土作りが必要です。
粘土質の土を土壌改良する
まずは土を深く耕しましょう。粘土質の土は非常に硬いので掘り返すのが大変ですが、深さ30cm以上は耕したいものです。大きな石などは取り除いておきましょう。
掘り返しが出来たらいよいよ土壌改良材を加えていきます。
粘土質の土によく使われる土壌改良材
バーミキュライト
バーミキュライトは光沢があり、層状の多孔質鉱石の一種です。主成分はマグネシウムやケイ素、カリウムなどですが、成分は不溶性で肥料としてはあまり役に立ちません。保水性と排水性に優れているので、挿し木などにもよく使用されます。
保水性に優れているため、水分過多になりがちな粘土質の土壌改良に効果的です。

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バーク堆肥
バーク堆肥は樹皮を発酵させた有機質肥料のひとつです。一般的に腐葉土の方が改良材としては有名ですが、バーク堆肥には「土壌改良効果が長く続く」という特徴があります。長く効果が持続するため微生物が餌として長期間棲みつき、土が固まるのを抑える働きが期待できます。

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EB-a
EB-aは土に散布すると瞬間的に土壌を柔らかくしてくれる土壌改良材です。水はけの改善、通気性の向上が期待でき、使い方も水に薄めて散布するだけという簡単さで最近注目が集まっています。
ただし天然由来の土壌改良材でないため、効果の持続性はあまり期待できないという意見もあります。そのためEB-aの力を借りつつ、天然由来の改良材を使って根本から土作りをする努力は必要です。
タイプ別!土壌改良のやり方②砂質の土
砂質の土壌とは
砂質の土壌はイメージするなら砂漠のような土壌をいいます。水を与えるとすぐに流れてしまうので保水性に乏しく、また保肥性も期待できません。
砂質の土壌を改良する
砂質の土壌改良にはまず、保水性を高めること。そのため粘土質の改良材や保水性を高めるための資材を加えていきます。また土の表面からの蒸発を防ぎ、湿度を保つ工夫も大切です。
砂質の土によく使われる土壌改良材
ゼオライト
ゼオライトはバーミキュライトと同じように保水性があるため、砂質の土壌の保水性改善が期待できます。また植物に必要な肥料分を保持する力があるため植物に必要な栄養素、リン・カリウム・チッ素を吸着し長期間保つことができます。ゼオライトは優れた土壌改良材として政府に認められています。

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黒土
黒土は多くの有機物を含む基本のガーデニング用土のひとつで、特に野菜作りに使用されることが多いです。有機物を多く含んでいるので微生物のエサとなり、土壌環境のバランスを取る効果が期待できます。土はふかふかと柔らかいので保水性に非常に優れており、砂質の土の保水性向上や保肥性の改善に役立ちます。

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マルチング材
砂質の土は水の保持力が脆弱であるため、土の中の水分をどうやって保つかが重要になってきます。そこでマルチングを施し、土表面からの蒸発を防ぐやり方も効果的です。たとえばガーデニング用のビニールを花壇に敷いたり、バークチップを被せたりするのも良いでしょう。花壇の雑草を防ぐこともでき、お庭づくりにも使用できます。
マルチング材には天然のチップ状のもの、ビニールなといくつか種類があるので比べてみましょう。
タイプ別!土壌改良のやり方③酸性の土
酸性の土とは
日本は火山が多く降雨量も多いため、酸性の土壌であることがほとんどです。庭土から花壇を作る際、だいたいは酸性に傾いていると考えていいでしょう。酸性土壌の最大の問題点はミネラルが不溶化してしまい、植物が栄養を吸収できなくなってしまう点です。
酸性の土を土壌改良する
酸性の土を改良するにはアルカリ性の土壌改良材を使用して中和させる方法が一般的です。またチッ素分を減らすことで土の中のミネラル分の流出を抑えることができます。
酸性の土によく使われる土壌改良材
苦土石灰
アルカリ資材で手に入りやすいのが苦土石灰です。炭酸カルシウムと酸化マグネシウムが混合されたものでホームセンターなどで容易に手に入れることができます。土作りの際の注意点は一度に多量を使用すると土がカチカチに固まってしまうことと、植え付けの二週間以上前に使用しなければならないこと挙げられます。
またマグネシウムやカルシウムを補う追肥としても使用できますが、くれぐれもpHには注意しましょう。

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ビオライト
ビオライトは持続的に土壌のpHを中和させる効果があります。石灰に比べると中和力は弱いですが、あらかじめ必要な量をすき込んでおくと長く効果を発揮します。また有機物を含んでいるため土壌中の微生物の増殖にも役立ちます。多孔質構造体ですので保水性も期待できるでしょう。
タイプ別!土壌改良のやり方④アルカリ性の土
アルカリ性の土とは
酸性土壌が多いといわれる日本でも、アルカリ性に傾く土壌が増えてきています。原因は化学農薬やアルカリ性資材などの散布が挙げられています。アルカリ土壌の大きな問題点は、植物の三大栄養素であるリン酸が不溶化し吸収できなくなることです。そのため光合成が十分にできず、葉が黄色く変色してしまうなどの害も起ります。
アルカリ性の土を土壌改良する
アルカリ性土壌の改良方法には酸性資材を投入して中和させる方法と、ほうれん草やトウモロコシを育てる方法が挙げられます。ほうれん草やトウモロコシには塩類や石灰分を吸収する効果知られており、アルカリ性土壌の改良法として一般化されています。
アルカリ性の土に良く使われる土壌改良材
無調整ピートモス
通常、ピートモスと表示されているものは酸度調整されており中性に近いですが、無調整ピートモスは強酸性(pH3.8~4.8)です。この無調整ピートモスをすき込むことでpHを上げることができます。また土壌を柔らかくする効果があり、保水性や保肥性の改善にも役立ちます。注意点は十分に水分を含ませて使用することと過度な使用は土壌を酸性に変えてしまう怖れがあることです。

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硫酸カリ
硫酸カリは水に溶けやすく即効性のある肥料として、追肥にも利用されています。残留する硫酸がpHを酸性にする働きがありますが、カリの栄養成分が50%と非常に多く、過肥状態になりがちです。使用する場合は表示をよく確認し、使用量に注意してください。
硫酸アンモニウム
酸度をすぐに上げたい方は硫酸アンモニウムを使用するのもおすすめです。「硫安(りゅうあん)」という名前で販売されていることが多く、比較的安価に手に入ります。即効性はありますが持続力がないので生育期間が短い作物を育てたいときに便利です。主に葉や茎を大きく育てる効果があるため、水に溶かして追肥にも利用されます。

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タイプ別!土壌改良のやり方⑤肥料が多すぎる土
肥料が多すぎる土とは
肥料がたくさんある方が良い、と追肥などでどんどん栄養分を追加していませんか?肥料分が多い土壌はうどんこ病やカビ、ハダニなど、害虫や病気の発生に繋がる可能性が高く、多くのガーデニング愛好者が頭を抱えている問題です。庭の花壇の花が全部枯れてしまった…という話もあり、また野菜や果物を育てている場合、味が落ちるなどの影響もあります。
肥料が多すぎる土を土壌改良する
肥料が多い原因の多くが「チッ素過多」です。なにげなく使用している堆肥にはチッ素分が含まれていることが多いため知らず知らずに肥料過多になっている場合があります。対処方法は追肥をせずに育てたり、栄養成分をを減らしたり、過剰な栄養成分ごとに不足している栄養分を補う方法があります。
水
プランターで育てている場合に有効なのが水を与える方法です。水と一緒に肥料分を流してしまおうという発想から生れました。ただし庭の花壇で育てている場合は肥料分が水に溶け、地中に留まるため効果は薄いです。
不足している栄養素を追肥で補う
対処療法になりますが、不足している栄養素を補う方法もあります。たとえば鶏糞など動物性由来の有機肥料を多く入れるとアンモニアが過剰になり、アンモニアが植物のマグネシウム吸収を阻害することが知られています。この場合はマグネシウムを追肥することで不足しがちな栄養素を補うことができます。
このようにチッ素過多、リン酸過多の場合も同じようにそれぞれ必要な栄養をを追肥で補う対処法があります。ただし根本的解決ではないことを覚えていてください。
タイプ別!土壌改良のやり方⑥やせ細った土
やせ細った土とは
やせ細った土というのは土の中の肥料分が欠乏した状態を指します。同じ花壇や畑などで繰り返し繰り返し作物を育てたり、有機肥料分の減少によって微生物が棲みつかなくなったことも原因です。同じ種類の植物を続けて育てる(連作)ことも土がやせる一因です。
やせ細った土を土壌改良する
やせた土を土壌改良するためにはまず、微生物を増やしてあげることから始めます。そのために土を柔らかくする腐葉土やバーク堆肥などをすき込んでおきましょう。
その後に牛糞や鶏糞などの堆肥を目的に応じて使用し、微生物が増えるまで2、3週間待ちます。あとは酸度を調整することで土作りの完成です。
やせ細った土に良く使われる土壌改良材
腐葉土
腐葉土は落ち葉や木の枝を発酵させてつくられた改良材です。腐葉土には土を柔らかくさせる効果が知られており、保水性や通気性を高めてくれます。微生物が棲みつきやすい環境を作るのに便利です。ホームセンターで簡単に手に入り、また自分で作ることもできます。

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鶏糞は非常に多くの栄養素を含んだ動物性堆肥です。カリウム・リン・チッ素がバランス良く含まれていて、特に発酵鶏糞と表示されているものは高い即効性が期待できます。
鶏糞をペレット状に成形したものは緩効性であるので追肥としても広く使用されています。

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古い土を再生して利用する方法
植物を楽しんだ後、ガーデニング初心者が困ってしまうのが古い土をどうするか?ということでしょう。特にマンションやアパートなど狭いスペースガーデニングを楽しんでいるなら、より使える土ならば再生して使いたいと思うはず。
この項では古い土を再生するやり方を説明します。
再生する手順①ゴミを取り除く
まずは使用した土に残っている余分な根や枯れた葉などを丁寧に取り除いていきます。目の粗いふるいなどを使用すると効率的です。
とくに球根の植物を栽培した後は小さな球根が残っている場合があります。プランター栽培の場合は鉢底の石をとりわけ、洗っておくと次の植え付けにも利用できます。
再生する手順②土の消毒をする
次に土の中にある病原菌やウイルスを除去する作業です。一般的によく行われるのが黒いビニールシートを利用した方法です。
良く晴れる時期を選んで、水で湿らせた土を黒いビニールシートで覆います。そのまま2~3週間ほどときどき中身をかき混ぜながら置いておきます。
再生する手順③土壌改良をする
十分に消毒が済んだら、土壌改良をしていきます。腐葉土や堆肥を混ぜ合わせ土の通気性や保水性などを改善していきます。このとき家庭生ゴミを利用した手作りの堆肥などを混ぜ込んだりしないでください。
手作り堆肥の発酵が不十分ですと、発熱によって根を傷めたりするおそれがあります。とくに土の再生には使用しないようにしましょう。
再生する手順④肥料を加える
再生した土はそのままでは栄養素が欠乏している状態です。土壌改良まで済んだら緩効性肥料など、ゆっくりと効果が持続するような元肥を加えるといいでしょう。
また植物に合わせた追肥などを程度にすることも大切です。
再生した土の注意点
連作障害の可能性もある
土を再生させても同じ種類の植物を何度も連続して育てていると、生育が悪くなることがあります。連作障害といって病害虫の発生の原因にもなる減少です。
違う種類の植物を育てたり、コンパニオンプランツを組み合わせたりして回避できる可能性があります。
病気になった土は再生利用に向かない
一度病気になった土は再生使用しない方が良いかもしれません。とくに植物が枯れてしまうくらい酷い病気になった土は、消毒をしても病原菌が残っている可能性が高いからです。
土壌改良にあると便利な道具
ふるい
土作りをするのにあると便利な道具が「ふるい」。とくに庭土には小石やゴミが多く混じっているので、より分けるのに活躍します。あまり目が細かすぎると通気性が悪くなるので根や小石がとれる程度の粗さを選ぶといいでしょう。
pH測定器
育てたい植物や作物に応じて用意すると便利です。土に挿すだけの簡単に使えるものが主流であります。価格は2,000円程度から購入できるので、本格的にガーデニングをやってみたい方は検討してみるのも良いでしょう。
土作りの際の注意点
土作りに使用する土壌改良材の中には強い臭いがしたり、刺激があるものもあります。たとえば石灰は発熱することが知られていますね。
追肥に失敗して虫が大量に湧いてしまったり、花壇の花が病気になった…という例もあります。
何か不安がある場合はホームセンターの担当者やベテランガーデナーさんに尋ねてみましょう。
一年に一度の土壌改良でガーデニングを楽しもう
美しい花を楽しんだり、美味しい作物を得るためには年に一度の土作りが大切です。土を深く掘り返したり、土に合わせて様々な種類の土壌改良材を選択したり、なかなかの重労働です。けれどこの年に一度の手間が毎年いろんな種類の植物を楽しめる庭づくりに繋がります。
この一手間で楽しいガーデニングライフを満喫しましょう。
土作りについて気になる方はこちらをチェック!
今回は土壌改良材について基礎の部分を紹介しました。それ以外の土作りの疑問について解説した記事があります。こちらもご参考ください。

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ガーデニングに大切な土作り!初心者向けに作り方や使い方などを簡単解説!
ガーデニングに挑戦してみようと思っている方は、まずは土作りに専念してみましょう。植物の苗を植え付ける前の土の酸度の調整や堆肥の施し方などによ...