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マルチングとは?効果ややり方など、はじめてのマルチング講座!

マルチングって知っていますか?ガーデニングをしている人は聞いた事はありますね。しかしそんな人でも実際にはどういう事なのか、なんの為にやるのか、詳しくは知らない人もいるかもしれませんね。そんなマルチングについてここではその効果ややり方などご紹介します。
更新: 2021年2月15日
sarabande
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目次

この記事で紹介しているアイテム

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マルチングとは?

株元を覆う

マルチングとは一言で言えば、苗の株元である土の部分をマルチング材で覆う事です。マルチング材は色々ありますが主にポリエチレンフィルムだったり、バークチップ、ウッドチップと呼ばれる木製の物やクルミの殻などその種類も豊富ですね。またその効果は土の温度を上げたりその保温であったり、水の蒸発や害虫、病気を防いだりと数多くあります。詳しく見ていきましょう。

マルチングの効果

①地温を上げる効果

気温の急激な変化で植物が傷むのをマルチングによって防ぐ事ができます。日中の太陽の光を吸収した後に日が落ちた後でも、土壌の温度を上げてそのまま保つ事ができます。

これはとくに寒冷地におすすめだけでなく、温暖地でも朝晩の冷え込みによる地温の変化を抑える事ができますね。ポリエチレン製の物であれば色によって温度を上げたり下げたりできます。地温を上げたいのであれば透明マルチ、下げたいのであれば黒マルチがおすすめです。光を吸収して地上に届くのを遮る効果もあります。

②雑草予防の効果

マルチングにより光を遮る事で雑草も生えにくくなります。この場合はバークチップなどの木質な物よりもビニール製のシートがより効果的と言えるでしょう。その中でも黒マルチがおすすめです。

光を遮るために雑草がはえにくくなります。またシートを敷く前に元々生えている雑草を念入りに取り除いてから、土と密着するようにきっちり敷くといいですね。

③土壌の乾燥を防ぐ効果

せっかく水やりしても気温が高い時などはすぐに水分が蒸散して乾燥してしまいますね。マルチングするとこの蒸発を防ぐ効果があります。常に湿気を好む植物などには適しています。しかし過信して水やりを怠るのは要注意です。常に様子を見て気を付けましょう。逆に湿気を嫌う植物にはあまりむいていませんね。

④泥はね防止で病気予防

植物の病気の原因は色々ありますがその1つとして、土の中にいる病原菌が水やりまたは雨などで跳ね返り植物の茎、葉、野菜の実などにもついて病気になる事があります。マルチングによってこの泥はねが防ぐ事ができ、病気にもかかりにくくなりますね。


⑤害虫や卵の侵入を防ぐ

バラなどはカミキリムシなどが苗の根元に卵を産み付けてその幼虫が根っこをかみ切ってしまいます。マルチングによってこういった害虫が卵を産み付けるのを防ぐ事ができます。またポリエチレン製の物であればシルバー色がおすすめです。光をかく乱する効果があり害虫が寄り付くのを防ぎます。

マルチングの種類

マルチング材と言ってもその種類は数多くあり、それぞれ用途も少しずつ違ってきますのでそれぞれを詳しく説明していきますね。ここでは「バークチップ」「ポリエチレンマルチングシート」「ココヤシファイバー」「クルミの殻」「腐葉土」の5つついて述べていきます。

バークチップ材

材料は木質で赤松や黒松の樹皮でできています。「バーク」というのが「樹皮」という意味ですね。「ウッドチップ材」も後述しますがよく似ています。大きな違いというのはバークチップは松の樹皮で、ウッドチップというのはヒノキなどの木の全体でできているという違いですね。

その他にはウッドチップと比べると大きさも3~10cmと大きい事が特徴です。この大きさのメリットは取り除く時に簡単にできる事と水やりする時にも土の様子がうかがえるという利点がありますね。

ポリエチレンマルチングシート

ビニール製のロール状に巻かれている物で、黒、銀、透明などの色がいくつかあります。主に鉢植えや庭などの栽培というよりは広大な畑などに利用されます。

苗を植え付けるための穴をあけなければなりませんが、それが苦手だという人はもともと穴があいているタイプを使用すると良いでしょう。防虫効果があるために無農薬で野菜が作れるのも魅力ですね。

ココヤシファイバー

ココヤシファイバーとは、ヤシの実で繊維で作られた物で「ココファイバー」などと呼ばれています。ハンギングに使ったり主に観葉植物や多肉植物など比較的に水やりの頻度が少ない乾燥を好む植物に向いているでしょう。

ココファイバーの場合はインテリアとしての趣がありますね。むき出しの土よりも見た目が良いので、お洒落なお店などでもよく使用されています。それこそ南国の雰囲気を醸し出してくれますね。

くるみの殻


最近、人気があるのはくるみの殻。見た目がとてもかわいくそれだけでオブジェになりますね。丸いままの物と半分に割ってある物とありますが、割っているくるみはその切り口がちょうどハートのようで可愛らしいですね。

元々くるみの殻というのは種なので、丸い方はしばらくすると芽がでてきたりします。それはそのまま苗として楽しむ事ができます。それが苦手な人は割っているタイプの物だけ使用するといいでしょう。

腐葉土

腐葉土というのは元々植物を植える時には土に混ぜて土壌改善に必要な堆肥の1つです。これをそのままマルチングとして土に混ぜないで利用すれば最初はマルチングの役目をして、やがて徐々に土と混ざり合っていくので一石二鳥と言うわけですね。また徐々に足していけるという利点もあり、とても使いやすいマルチングと言えるでしょう。

マルチングのやり方

ここではポリエチレンシートの貼り方を簡単に説明します。

①うねの端に固定して。

うねの端にロールごと置きます。動かないように固定して引っ張りますがこの時に注意するのはシートがロールの下から出てくるように置く事が大切です。上から出るようにすると引っ張った時にロールが転がってしまうからですね。

②反対の端でまた固定。

ロールから引っ張り出して反対側の端まできたら、土をかぶせるかシート押えのような道具で固定します。同じようにロール側もハサミでカットして固定します。

③芽が出てくるように穴あけ。

植物によって苗と苗の間隔の長さというのがあります。その等間隔でハサミなどでカットしていきましょう。この時に白い紐とメジャーを置き紐の方に印を書いていくとよりスムーズにできますね。白マルチや透明マルチであればそのままビニールに書いても良いでしょう。

④仕上げにシート押えを。

風などで飛ばされないようにシートをさらに固定します。両端は土などをかぶせたりした後に、上から要所要所にシート押えのピンをさしておきます。


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出典:Amazon

マルチングにおいて注意することは?

水やりと肥料を充分に与えた後に行う

マルチングした後に、水やりや肥料は与えづらいので充分に与えてからシートをはるようにしましょう。その後で水やりや追肥料を与える時は穴の部分から少し持ち上げるようにして広い範囲に行き渡るようにするといいですね。液肥などが与えやすいです。

使用後がゴミになる

苗が順調に育ち、そのまま収穫となるともうマルチングの役目は終わりですね。その際に当然、使用済みのマルチング材は不要となります。長い間に太陽の光や雨などを受けているので再利用はほとんどできないと言っていいでしょう。

広大は畑などに使用した場合はその分不要のゴミとなってしまいますね。自然素材の腐葉土や最近ではそのままで土に混ざりあい分解消滅するタイプの物も作られています。

生えてきた雑草が取りにくい

マルチングによって雑草は生えにくくなりますが、それでも生えてくる場合があります。一度生えてくると次々に生えたりするのですぐに取るようにしたいもの。しかしマルチングしていると中々取り除きにくいというデメリットがあります。だからマルチングする前によくとってからという事が大切ですね。

まとめ

このようにマルチングする事によってデメリットよりもおすすめな事が多いのです。肥料や水やりが少なくてすみ、乾燥を防ぎやり方や使う材料の種類によっては使用後もそのまま敷いたままでやがて土にもどる物もあります。

広大な畑にはもちろん、1株の苗でもまた鉢植えでも、更に多肉植物や観葉植物にもマルチングはおすすめです。ひと手間かけて快適なガーデニングを楽しみませんか?