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セイロンベンケイソウの育て方!水やりの注意点や挿し木での簡単な増やし方をご紹介!

セイロンベンケイソウは、葉の縁から次々と芽が生えるユニークな多肉植物です。ガーデニングビギナーでも比較的簡単に栽培でき、葉っぱを水に浮かべて芽が出る様子を楽しむこともできます。今回は不思議な特徴を持つセイロンベンケイソウの育て方のコツをご紹介します!
更新: 2023年3月27日
mayuri
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目次

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セイロンベンケイソウとは

セイロンベンケイソウとは?どんな植物?

セイロンベンケイソウとは、ベンケイソウ科カランコエ属の多年草で、葉っぱに厚みのある常緑性の多肉植物です。「セイロン」という名を冠することから紅茶で有名なスリランカが原産地かと思いきや、実は南アフリカが原産地。

セイロンベンケイソウは、明治時代にセイロン島などがある南アジアを経由して日本に渡来しました。そして同じカランコエ属のベンケイソウに類似する葉を持つことから、日本においてはセイロン島の方角からやってきたベンケイソウ科の植物、「セイロンベンケイソウ」と呼ばれるようになったのです。

セイロンベンケイソウの幻の花

開花期を迎えたセイロンベンケイソウは、花弁が下に向いたランプのような形の花を咲かせます。花の形から「灯籠草」(トウロウソウ)という別名を持ちますが、栽培するうえでは花はなかなか咲かず、「幻の花」と呼ばれることも。

その一方で、沖縄などの自生地では、開花期になるとさまざまな場所で咲くセイロンベンケイソウが見られます。

セイロンベンケイソウの特徴

特筆すべき特徴は、葉っぱが落ちるとその葉っぱの縁から新芽が次々と芽吹くことです。このユニークな特徴は「不定芽形成」という性質で、セイロンベンケイソウは不定芽形成により一枚の葉っぱからたくさんの子孫を残せます。

セイロンベンケイソウの別名

日本で呼ばれる代表的な別名には、葉から芽が出る特徴をズバリと捉えた「ハカラメ」があります。「ハカラメ」はシンプルかつ分かりやすい名前ですね。そしてもうひとつ、子株が生まれるお母さんの葉っぱ、「マザーリーフ」があります。子宝運をアップさせる幸福の葉としても有名です。

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子株は水を張った容器に葉っぱを浮かせての水耕栽培もできます。一枚の葉っぱから新芽が続々と芽吹く特徴はまさに神秘的ですね。海外では別名「Miracle leaf」(奇跡の葉っぱ)、「Good luck leaf」(幸運の葉っぱ)などと呼ばれています。

セイロンベンケイソウと子宝草はそっくり?

セイロンベンケイソウと同じカランコエ属の種類で、葉の縁から新芽が出る不定芽形成の性質や葉の形がそっくりなのが子宝草です。そのため両方とも子宝運アップの葉として知られており、しばしば混同されますが、実際は別の種類。

子宝草とはベンケイソウ科の「胡蝶の舞」と「子宝弁慶草」の2つの品種より作出された交配種を指します。

セイロンベンケイソウと子宝草との違いは?

間違われるほど似通っているセイロンベンケイソウと子宝草ですが、実は一つ特徴の大きな違いがあります。その違いとは、葉の縁にできる子株の発芽の時期です。

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セイロンベンケイソウは、ほとんどの場合葉っぱが茎から外れた後に子株ができます。一方子宝草は、葉が茎についている状態でも葉の縁にびっしりと子株が見られることが決定的な違いといえるでしょう。子宝草が気になる方は、下記の記事をご覧ください。


セイロンベンケイソウは毒を持つ?

カランコエ属の種類すべてが根から花に至るまでの全部分に毒を持っています。その毒とは心臓や消化器などに作用する強心性ステロイドの「ブファジエノリド」です。セイロンベンケイソウも誤って口にすると大変危険なので、特に小さなお子さんやペットのいるご家庭では、誤食事故が起きないよう置き場所に注意が必要となります。

セイロンベンケイソウの育て方

強い生命力が特徴のセイロンベンケイソウの育て方はとても簡単なので、ガーデニング初心者でも気軽にチャレンジできます。セイロンベンケイソウの育て方の注意すべきポイントは、水やりの仕方と冬越しの方法。水やりでは水のやり過ぎによる根腐れに注意し、冬越しでは温度と湿度の管理が重要です。

セイロンベンケイソウの置き場所・冬越し

セイロンベンケイソウの置き場所

最適なのは日当たりと風通しがよく温かい場所。セイロンベンケイソウは一年中日光が当たる湿気のこもらない場所で管理することが育て方の基本です。セイロンベンケイソウは熱帯生まれなので暑さには耐えますが、真夏の直射日光で葉が黄色くなることがあります。夏は直射日光の当たらない半日陰で管理しましょう。

セイロンベンケイソウの冬越し

熱帯がふるさとであるセイロンベンケイソウは寒さには弱い性質を持ちます。冬越しを成功させることがセイロンベンケイソウの育て方で重要なポイントの一つです。特に霜に当たると枯れるおそれがありますので注意しましょう。11月から5月までは室内の日の当たる場所で管理します。

セイロンベンケイソウの花の季節

冬から春にかけての1月から4月が花の見頃です。しかし開花期を迎えるのは株が大きく育つ植え付け後3年目以降なので気長に待ちましょう。一生懸命に育てて、開花期についに「幻の花」が開いたら、とても嬉しいですね。

セイロンベンケイソウの花を咲かせるためには

セイロンベンケイソウは、他のカランコエ属の種類と同じく「短日植物」です。短日植物とは、日照時間が短くなると花芽をつける性質の植物を指します。そのため、秋以降に夜間も照明がある場所に置くと、花が咲くチャンスを逃してしまうこともありますので注意しましょう。

冬を彩るカランコエの育て方をもっと知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

セイロンベンケイソウの用土

セイロンベンケイソウはジメジメとした多湿が苦手な多肉植物なので、水はけのよい土が適しています。

特に初心者の場合は市販の多肉植物用の培養土を使うのがおすすめですが、自分でブレンドして用土を作る場合は、赤玉土5割、腐葉土3割、軽石2割の割合で混ぜ合わせて用土を作りましょう。

多肉植物全般におすすめの用土については下記の記事をご覧ください。

セイロンベンケイソウの植え付け


植え付けは5月から6月、もしくは9月頃に行います。寒さに弱いので屋外での冬越しは自生地以外では難しく、冬季は室内に取り込むようになるので鉢植えがおすすめです。

根が長く伸びるので、深めの植木鉢に植え付けましょう。具体的にはどのような鉢がよいのか知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

セイロンベンケイソウの水やり方法

セイロンベンケイソウの水やりは根腐れに注意!

育て方でとても重要なのは水やりの頻度です。セイロンベンケイソウは根腐れを起こしやすい性質を持つので、水やりの方法を間違えると根腐れのリスクが上がります。根腐れしてしまうと株全体に被害が及ぶので注意しましょう。

セイロンベンケイソウの水やりは乾燥気味に

5月から11月は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えますが、12月から4月まではそれほど水分を必要としません。水やりのし過ぎで根腐れをおこすおそれがありますので、根腐れの予防のためにも水やりしすぎに注意し、乾かし気味に管理することを心がけましょう。

根腐れの防止法などについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

セイロンベンケイソウの肥料

特に自分で配合した用土の場合は、植え付けの際にリン酸を含む緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込むとよいでしょう。リン酸には開花を促進させる効果もあります。5月から9月は、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を定期的に施しましょう。

10月から11月にかけては即効性のある液体肥料をおよそ10日に一度の頻度で定期的に施します。

花が咲いたら

花が咲いたあとは、こまめに花がらを取り除きましょう。見た目が良くなるのはもちろんですが、湿気がこもるのを防ぎ、病気や害虫の予防にもなります。花がすべて終わったら、剪定の準備をしましょう。

セイロンベンケイソウの剪定

開花後もそのままにしておくと驚くほど徒長します。コンパクトにするため、切り戻しをするのがおすすめです。地面からおよそ30cm程度の高さになるよう剪定するとよいでしょう。剪定することで再び新しい芽が生えてきます。

セイロンベンケイソウの植え替え

多年草であるセイロンベンケイソウは、2年から3年に1度は植え替えが必要です。植え替えは植え付けの場合と同じく5月から6月頃に行います。今までの植木鉢よりひと回り大きい植木鉢を準備し、根についた土を半分程度落としてから植え付けましょう。

セイロンベンケイソウの増やし方

繫殖力が旺盛なだけあって、増やし方はとても簡単です。セイロンベンケイソウの増やし方には2通りあります。葉っぱからの増やし方である「葉挿し」と、切り取った茎を挿して増やす「挿し木」という増やし方です。いずれの増やし方でも発芽率が高いのは嬉しいですね。


セイロンベンケイソウの葉挿し

セイロンベンケイソウの葉っぱからの増やし方は、葉っぱを切り取り、用土の上に置いておくだけなのでとても簡単です。また、水に浮かべて子株を増やす方法もとても有名ですね。水栽培の場合、水は毎日きれいなものに取り換えましょう。

セイロンベンケイソウの挿し木

挿し木を行うのは花の時期が終わった4月から7月が最適です。剪定で切り落とした茎の部分を使って増やせます。2節または3節程度に切り取り、挿し木用の用土や赤玉土に挿しましょう。根がしっかりと生えるまでは、水をたっぷりと与えます。根が伸びたら鉢植えの用土に植え付けましょう。

セイロンベンケイソウの病気・害虫

セイロンベンケイソウのかかりやすい病気

かかりやすい病気に、「灰色かび病」があります。灰色かび病はジメジメとした多湿の環境で発生しやすい病気です。灰色かび病に感染した部分は溶けてしまい、元に戻らないので病気が他の部分へ広がる前に処分しましょう。病気を防ぐためにはまず風通しをよくすることが大事です。

セイロンベンケイソウの注意すべき害虫

アブラムシやカイガラムシの発生に注意が必要です。アブラムシは特に新芽やつぼみに付きます。発見次第ブラシでこすり落とすか殺虫剤散布で駆除しましょう。

カイガラムシの成虫は殺虫剤が効きにくいので厄介です。ブラシでこすり落として駆除しましょう。病気も害虫も多湿の環境で発生しやすくなります。湿気がこもらない場所で育てましょう。

セイロンベンケイソウを育ててみよう

不思議な特徴を持つセイロンベンケイソウについてご紹介しました。セイロンベンケイソウの不定芽形成は実際に目にするとさらに驚きですよ。もし興味がおありでしたら、セイロンベンケイソウをぜひ育ててみてくださいね!

多肉植物が気になる方はこちらをチェック!

セイロンベンケイソウのほかにも、豊富な種類があって楽しい多肉植物。多肉植物についてもっと知りたい方は、下記の記事やガーデニングカテゴリーの中からチェックしてみてくださいね。