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多肉植物の鉢選び!注意したい4つのポイントをご紹介!

インテリア性の高い多肉植物。どんな鉢を選ぶかによって、おしゃれ度をぐっと上げることができますよね。同時に、水はけのよさや通気性など、実用面も重視すると、長く元気に育てられるんです! 多肉植物の鉢選びで注意したい4つのポイントをご紹介します!
2020年8月27日
三ツ矢ナオ
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多肉植物の鉢を選ぶときの注意点って?

「多肉植物を育てるときって、実際どんな鉢を選べばいいの?」そう思ったことはありませんか? お店に行くと色々な鉢が販売されていて、どれを買えば良いのか迷ってしまいますよね。 また、マグカップや缶など、鉢以外のものに寄せ植えして楽しまれるケースも多いのが多肉植物ですが、「これに植えても大丈夫?」「どこまでOKなんだろう……?」と疑問を抱くこともあるはず。 多肉植物は比較的どんな容器でも育てられますが、注意したいポイントもあるんです。 しっかり押さえて、おしゃれでかわいいだけではなく、長持ちする寄せ植えを作ってみませんか!? 4つのポイントをご紹介します!

注意点① 底に穴の空いているものを選ぶ

まず、基本は「底に穴が空いているもの」を選びましょう! 多肉植物のお世話で失敗しがちなのが、水のあげすぎです。 多くの多肉植物は乾いた環境が好きなので、湿気にさらされすぎると枯れてしまうことがあるのです。 でも、少しくらい水をあげすぎたからといって、意外と大丈夫なことも多いのは、鉢の底に水が空いているから。そこから水が排出されるので、鉢の中に湿気がこもりにくいのですね。 でも、この穴がなかったら…… 鉢の中の水はけは悪くなり、「根腐れ」という現象が起りやすくなってしまうんです。

根腐れって?

多肉植物は水をやりすぎると根が腐りやすい

根腐れとは、文字通り根っこが腐ってしまうこと。 誤解されやすいのですが、根腐れの原因は根の呼吸困難にあります。湿気によって腐るのではなく、酸素不足で腐ってしまうんです。 根は、水だけでなく、酸素も取り込む機能を持っています。 この酸素はどこから来るのかというと、土と土のすき間や、水やりで与えられる新鮮な水分の中からです。 でも、鉢の中の水はけが悪いと、どうなるでしょう。 古い水分がなかなか外に出ていかないので、植物がさらされる水も、古い空気を含んだ水ということになります。 新しく水やりがされても、古い空気が出ていかなければ、新鮮な水から効率よく酸素を吸収できないのです。 つまり、鉢の中の水分(と、その中に含まれる空気)を循環させるために、水はけを良くすることは植物の健康にとってとても重要なのです。

穴が空いていなければ、自分で空けてみよう

「でも、自分の使いたい鉢には穴が空いてない……」 そんなこともありますよね。特に、ふつうの鉢ではなく、100均の缶のような容器を鉢として代用したい! お気に入りのかわいい容器を使いたい! という場合、普通は穴なんて空いてません。 「だからといって、園芸用の鉢を使うのも、普通すぎてつまらない……」 「地味でかわいくない……」 そんな時は自分で穴を空けてしまいましょう!


穴が空けられない素材の鉢は、水やりを慎重に

マグカップやお皿など、穴が空けられない素材のものもありますよね。 その場合、穴を空けるのは諦めるしかありませんが、なにも「穴が空いていなければすぐに枯れてしまう」というわけではありません。 SNSに投稿されている多肉植物の写真を見ればお分かりいただけるかと思いますが、みんな思い思いの容器で、寄せ植えを楽しんでいます。 ただ、やはり水はけのよさは、穴の空いている鉢に劣ります。 その分、普段の水やりに気を遣ってあげましょう。 普通よりもちょっと少なめのつもりで水やりを行ってみてください。もしくは、多湿に比較的耐性のある多肉植物を使うといいでしょう。

穴が空いていなくても、土で対応できる!

穴が空いていない鉢を使う場合、普通よりも通気性と水はけのよい土にしてあげて対応する方法もあります。 市販の「多肉植物の土」に、ほかの土を混ぜて使うのがおすすめ。 でも、初心者さんには、土のことってよく分からないですよね。自分でいろいろな土を買ってきて、独自の配合で育てる……なんて話を小耳に挟んだこともあるかもしれませんが、どうしても難しそうなイメージがつきまとうのではないでしょうか。 そこで、今回は「これを少しだけ混ぜてみるといいよ」という土をご紹介します。

多肉植物におすすめ! 赤玉土

赤玉土はとてもポピュラーな土です。 ひと粒ひと粒が大きく、間にスペースができるので、通気性を良くします。 「水はけに困ったら赤玉土を使う!」と覚えておくと、ほかの植物を育てるときにも役立ちますよ。 赤玉土は、「大粒」「中粒」「小粒」と、ひと粒の大きさが記載されて売られています。 多肉植物におすすめなのは、「小粒」です。

川砂も多肉植物向き

川砂とは、川の底に積もっているような砂のこと。 園芸では水はけをよくするために使われます。ちゃんと園芸用に販売もされているんですよ。 ただ、栄養を含んでいないので、多肉植物の土として使うときは、全体に対して1~2割程度が良いでしょう。必ず他の土と混ぜて使ってくださいね。

注意点② 蒸れにくく廃熱性の高い鉢を選ぶ

さて、お次の注意したいポイントは、「蒸れにくく廃熱性の高い鉢を選ぶ」ことです。 一部のサボテンはそうでもないのですが、多肉植物の中には湿気が多い環境を嫌う品種が少なくありません。 たくさん群生して増えていくような品種は、葉と葉が重なり合って蒸れやすいので、いっそう気を遣ってあげる必要があります。

プラスチックの鉢は注意


「でも、蒸れにくい鉢ってどんなの?」 そう思ったら、鉢の素材に注目して選ぶことをおすすめします! なかでも、注意したいのがプラスチックの鉢。 プラスチックの鉢は、安くて、軽くて、もっとも気軽に購入できる園芸鉢です。 デザインもかわいいものが多め。 ですが一方で、熱伝導率がよく、通気性があまり良くないというデメリットがあります。 蒸れに弱い多肉植物を育てるときは、できればプラスチック以外の素材の鉢を選ぶと良いでしょう。 かわいい他の容器を鉢として代用するときも、缶のようなタイプは熱伝導率が高めなので注意してください。室内の高温にさらされにくい環境で育ててあげると良いですよ。

素焼きの鉢は通気性と水はけが◎

おすすめは素焼きの鉢です。 素焼きの鉢は、プラスチックの鉢より重量感があり、あまりお手軽とはいえませんが、通気性に優れます。水やりをしても、鉢の中のジメジメがプラスチック鉢よりも早く引くので、乾いた環境が好きな傾向にある多肉植物には向いているといえます。 ただ、やはりプラスチック鉢の手軽さも、人によっては捨てがたいものだと思います。 育てる多肉植物や自分の好みによって、使い分けるのが一番です!

注意点③ 多肉植物に対して、サイズがあまり大きくない鉢を選ぶ

3つ目の注意したい鉢選びのポイントは、サイズです。 鉢は、底が深ければ深いほど、保水性はアップしますが水はけは悪くなります。 「将来大きく育つ品種だから……」といって、最初から大きいサイズの鉢に植えてしまうのは、あまり良いとは言えません。手間こそ省けますが、多くの多肉は乾燥している場所を故郷とする植物。ここまで何度か触れてきたように、土も乾燥気味が好きな傾向にあるのです。 最初は多肉植物の大きさに合った、小さくて浅めの鉢で育てるのがおすすめ。 大きくなったら、そのつど植え替えてあげましょう。

多肉植物が大きくなったら、寄せ植えしておしゃれに飾ろう

大きくなってきた多肉植物を、小さいサイズの鉢に植えっぱなしにしていると、生育が悪くなり、それ以上大きくなることができなくなります。 大きな観葉植物の場合、なんと根が鉢を突き破って、割れることも。 多肉植物が生長してきたら、植え替えも兼ねて寄せ植えを作ってしまうのがおすすめです。 さらにおしゃれに飾ることができて、一石二鳥です。底に穴の空いた鉢はもちろん、缶や小物入れなど、好きな容器を使ってしまってもかわいい寄せ植えができあがります。

注意点④ 多肉植物の鉢を自作するときは、水をはじく素材で耐久性のあるものを選ぶ

自分で鉢を作るときは、耐久性のある素材を選びましょう。 園芸用の鉢は、何年間も屋外で雨風にさらられることを前提にできていますが、そうではない容器は園芸用の鉢に比べて耐久性が低い傾向にあります。 特に、木や紙のものは、水をはじかないので劣化も早いです。水はけも良くありません。かわいいのですが、この素材を鉢として使いたい場合、少しの期間だけ楽しむつもりでいたほうが良いでしょう。


薄いプラスチック製のものなら数年間

こちらはスターバックスの飲み物が入っていたカップを鉢に使うアイディアです。 カップの再利用をしつつ、とてもおしゃれで個性的に仕上がっていますよね。寄せ植えもすれば、さらにおしゃれです。誰でも簡単に手に入る容器なのも嬉しいですね。 このような薄いプラスチック製のカップなら、数年間もつと見て良いでしょう。 多くの多肉植物は、育てるうちに生長し、いずれは植え替えが必要になってきます。ですので、この素材のものならあまり心配しなくて大丈夫です。 ただ、使用前に鉢底穴を空けることは忘れないでください。プラスチック製なら比較的簡単に空けられます。 それと、スターバックスのカップは、飲料のサイズによっては底が深すぎて水はけが悪い場合があります。 おもにショート・トール・グランデ・ベンディの4サイズがありますが、多肉植物におすすめなのはショートサイズ。グランデやベンディだと、サイズが大きすぎて根腐れしやすくなるので注意です。

素焼きなら長持ちでおすすめ

自作できる容器で一番丈夫なのは、素焼きの鉢です。 素焼きは、誰もがご自宅で簡単に作れるようなものではないので、なかなか手頃とは言いがたいでしょう。ですが、非常に風化しづらく、耐久性は抜群です。 素焼きの体験をする機会があれば、ぜひ作ってみたい鉢です。プロではない手作り感のあるでこぼこやゆがみが、なんとも言えないかわいさを醸し出します。

缶はかわいい&長持ちだけど、熱伝導率的には△

自作鉢の人気な種類に、ブリキやバケツなどの缶系の容器があります。 缶はおしゃれでかわいく、寄せ植え映えしますよね。鉢として選びたくなるのも分かります。水もはじきますし、長持ちする素材です。 ですが注意して欲しいのは、熱伝導率が高いということ。缶の容器を使うときは、蒸れやすい多肉植物は植えないようにしましょう。

多肉植物には、水はけのよい鉢がベスト!

選び方のコツ、お分かりいただけましたか? 穴が空いていて、蒸れにくく排水性が高くて、サイズが大きすぎない。そして、長持ちする素材。これが一般的な多肉植物の傾向に合った鉢です。 このポイントを頭の隅に置いて、おしゃれでかわいい鉢を選びましょう!