クラピアにおすすめの緩効性肥料 【マグアンプK 大粒 1.3kg入】
カランコエの育て方・増やし方
カランコエの肥料や剪定方法をご紹介!
カランコエは、初心者でも育てやすい植物です。それでも、正しい育て方をしないと枯れることもあります。また、カランコエは「花が咲かない」という問題をよく耳にする植物です。カランコエの育て方、肥料のあげかたや花を咲かせるための剪定方法なども、詳しく解説していきます。
カランコエとは
科・属
カランコエは、非常に種類の多い花。別名を「ベニベンケイ」ともいい、ベンケイソウ科の植物であることがわかります。属はカランコエ属となっています。
原産地
カランコエの原産地は、南アフリカやマダガスカルなど赤道に近い地域。そのほか、インドやマレーシア、中国にも分布しています。
特徴
葉も花も肉厚で、たっぷりと水分を蓄えている「多肉植物」の仲間である、カランコエ。その草丈は、それほど大きくならずに、15センチくらいから。しかし、中には80センチほどまで成長する品種もあります。園芸種は、どれもおしなべて、小さな姿のものに品種改良されていますので、80センチという木のようになることはありません。
カランコエの人気品種
カランコエは、花の種類も多い植物。まるで白バラのような八重咲き品種「カランコエディーバ」。毛の生えた尖った葉が特徴的な「月兎耳」。「不死鳥」という品種は、葉の先にさらに子株がぽこぽことたくさん付き、それが落ちて耐えることなく増え続けることからつけられた名前です。子宝に恵まれるということで、子供がほしい女性に人気のカランコエの品種です。ひとくちにカランコエといっても、清楚な美しさから、豪華な美しさ、葉が綺麗な品種とさまざま。たくさんの人が育てているのは、そんな品種の多さにも理由があります。
カランコエの育て方①土つくり
土の配合
カランコエの土は、水はけの良さがポイントです。多肉植物と同じで土が湿気りすぎてしまうと、根が腐って枯れることもあるからです。土の配合は、赤玉土4、腐葉土2、鹿沼土2、バーミキュライト1、それにパーライト1を加えてよく混ぜます。植え替えする場合は、できるだけ水はけのよい土を配合してあげましょう。
初心者におすすめの土
上記の土の配合は、観葉植物の土として配合ずみの土に表記されていた配合。土の配合がわからない。不安がある…という方は、カランコエは、観葉植物や多肉植物用の土を買って植え付けるとよいでしょう。
カランコエの育て方②植え付け・植え替え
植え付け
買ってきたカランコエの苗を植え付けるなら、初夏6月ころまでと、7月8月を避けて9~10月頃がよいでしょう。カランコエに適した温度は25度。それ以上になるような真夏は、株が疲れてしまうので、その前後に行うようにしましょう。さきほど配合をご紹介した土を用意し、植え付ける場所はできるだけ西日があたらないような場所が好ましいです。これは、カランコエの花の付き方に大きく影響してきますので、露地植えにする場合は、日当たりには十分注意しましょう。
カランコエの耐寒温度
カランコエは一般的には鉢植えで育てることが多い植物。耐寒温度は一般的には5度。品種によっては2度くらい。だいたい5度~2度と覚えておくとよいでしょう。それ以下になるような地域では、鉢植えにするのをおすすめします。
植え替え
鉢植えの場合、狭いようならひとまわり大きな鉢に植え替えも必要でしょう。植え替えも植え付けと同様に盛夏を除き、初夏か秋におこないます。その他、植え替え方法は、古い土そのまま新しい鉢に移動し、不足した分の土を足す形で良いでしょう。植え替えたら水をたっぷりと、鉢底からバシャバシャと出てくるくらい与えてから、鉢皿などは敷かずに管理すると良いです。
カランコエの育て方③水やり・肥料
水やり
カランコエの水やりのコツは「与えすぎない」ということ。カランコエは、多肉植物ですから、葉の中に水分を蓄えています。水やりは、土が「カラカラに乾いて」から。また、カランコエなどあまり水をあげない植物に、鉢皿をする人も時々見かけますが、これもカランコエにはNGです。土はできるだけ水はけをよくして、余分な水分が含まれないようにしましょう。
肥料
クラピアにおすすめの緩効性肥料 【マグアンプK 大粒 1.3kg入】
カランコエの肥料は、花が咲く時期にはゆっくりと効果のある「緩効性肥料」を。花が終わったあとから、その年いっぱいくらいまでは液体肥料を与えます。年が明けて冬の寒さが厳しくなってきたら、次の花の季節まで、株を休ませる意味もこめて、肥料は与えません。この間、室内で管理している株は花を咲かせることもあるでしょうが、その場合も、冬は肥料をあげなくてかまいませんよ。
カランコエの育て方④室内管理
室内の置き場所
カランコエは、小さくてかわいい鉢植えで売られていることも多い植物です。真冬の管理のために、露地植えでなく室内に置く人も多いですね。しかし、ここで気をつけたいのが、カランコエの花の付き方です。カランコエは、ある程度暗い時間がないと花芽がつきません。夜になっても明かるい室内では、なかなか花芽がつかない、株によっては全く花が咲かないということにもなりかねません。室内に置いてあるカランコエの鉢には、夕方になったら箱を被せてあげて、暗い時間を作ってあげましょう。
カランコエの育て方⑤切り戻し・剪定
花柄つみ
カランコエは小さな花をたくさん付ける植物です。全部一斉に咲くのではなく、順番で咲いていくので早く咲き始めた花は、咲きに枯れていきます。この花(花がら)は、終わった花から順番に、こまめに切り取っていきましょう。
剪定方法
カランコエの花がらをすべて摘んでしまったら、残った茎は不要です。葉の上のあたりから、バッサリ剪定してあげましょう。これをカランコエの切り戻しといいます。場合によっては、少しだけ花があるくらいでも、早めに切り戻ししてあげた方が株にとっては、お休みの時間ができて良い場合もあるのです。剪定は、花がら摘みと、花が終わったあとの切り戻しの2種類おこないます。
二番花
なぜ、早めに切り戻しをすると良いかというと、実はカランコエは花の時期がとても長い植物で、年に2回花の時期を迎えることがあるからです。これをカランコエの「二番花」と呼びます。どのカランコエでも必ず二番花の花芽が出てくるとは限らないのですが、株に体力がある時の方が、花芽も出やすい気がします。そのため、花数が少なく「もう綺麗じゃないな」と感じたら、早めに切り戻ししてあげた方が株にも人にも良いということになります。
切り戻し剪定で冬にも花を
切り戻しの剪定は花が終わったあとです。このとき、たいていの株の場合、秋から冬という時期になっていると思います。カランコエを室内で管理している場合、この温度は花が付く温度ともなります。さきほどお話した、夕方になると箱などを被せて暗くするというテクニックを使えば、花芽がさらに付きやすくなります。冬に花を咲かせたいという人は、切り戻しをした後に、明るさ管理を試してみましょう。
カランコエの育て方⑥増やし方
葉での増やし方
カランコエの人気品種でご紹介した「不死鳥」のように、カランコエの中には葉から子株が出て、落ちた葉から根が出てあたらしい株ができることもあります。カランコエの落ちた葉を片付けようとして根が出ていることに気づくこともあるくらいです。そのような根の出た葉は、ポットに移し替えて、大きくなるまで管理。植え替えの時期に鉢に植え替えてあげましょう。
挿し木の増やし方
カランコエも一般的な挿し木の増やし方で増やすことができます。挿し芽をする時期は、これも盛夏は避けた5月から10月ころまで。できるだけ、新しい枝を選んで赤玉土などの大きめの粒の挿し芽土に挿し、日陰で管理します。切り口は清潔なナイフ、カッターなどでスパッとカットして、発根剤を塗って挿し木にすれば1ヶ月ほどで発根します。
カランコエの育て方⑦冬の管理
カランコエの越冬
カランコエの耐寒温度は5度といわれていますが、前述のように品種によっては2度程度まで平気なものもあります。冬でも屋外に置いておいても大丈夫ですが、霜が降りるような時になったら、やはり室内に置いて管理すると良いでしょう。冬は水やりも、ほとんど必要ありません。カランコエは実は秋から翌年の5月くらいまで、開花時期となっています。冬の間も、カランコエにとってちょうどいい環境なら花が咲くこともあります。冬は窓際など日があまり当たらずに、暑くなりすぎない、部屋の内側に置いておくとよいでしょう。
冬は枯れる?
冬の間にカランコエが枯れるという話を聞きますが、それは温度が低すぎたのではないでしょうか。カランコエは5度以下になると株が休眠状態になります。この時期が長すぎると、復活できずに枯れるのです。ですから、カランコエが枯れるのを防ぐには、なるべく休眠させないよう、5度以上の室内で管理してあげる必要があります。また、あまり暑すぎるのもよくありません。だいたい5度~10度の間、暖房などが直接当たらないように管理しましょう。
枯れたのと勘違いする状態
カランコエが枯れるのは、冬の寒さのせいですが、枯れないにしても、カランコエの葉は「紅葉」してしまうことがあります。これは、日光に当たりすぎているときになります。特に夏の直射日光はカランコエには、苦手なものです。シワシワにはないっていないけれど、葉色が赤っぽくなってきた…そんな場合は枯れるのではなく紅葉の可能性が高いです。カランコエを置く場所を、日が当たらないような場所に置き直しましょう。一度紅葉した葉は、緑には戻りませんので、次から出てきた葉が緑であれば、その置き場所は問題ないといえます。
まとめ
カランコエのお世話をしよう
カランコエは多肉植物の仲間ですから、水やりを多少忘れていても枯れることなく、丈夫な植物で初心者にもおすすめの植物です。花の時期も長く、二番花が咲くこともあるのでお世話をするのが楽しいでしょう。注意点は、大事にしすぎて水やり頻繁にしすぎないようにするくらい。はじめて植物を育てるという人にピッタリの花です。
植物のお手入れが気になる人はこちらをチェック
カランコエだけでなく、その他の植物の冬の管理。植物のお手入れ方法が気になる人は、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。いろんな植物の冬の間の様子がわかるでしょう。
コレオプシスの育て方とは?種まきから増やし方・冬越しまでご紹介!
開花時期の長さと、豊富な花色や花姿の品種のあるコレオプシスは、品種改良で続々と種類を増やし、人気を集めています。今回は華やかな花を咲かせる、...
イワダレソウの育て方は?植え方から冬などの時期に合わせた手入れを解説!
グランドカバー人気の高まっているイワダレソウを、上手に育てられていますか?イワダレソウは、冬季には枯れこんでしまいますが、春には一面のフラワ...
冬の寄せ植えに最適な植物おすすめ8選!寒さに強い花での上手な作り方も解説!
冬の寄せ植えは、色あせた景色に彩りを添える重要なアイテム。寒さに強い花や植物を組み合わせて、ガーデニングを楽しみながら飾りましょう。冬の寄せ...