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根腐れの原因とは?予防・対処法や、防止剤で植物を復活させる方法もご紹介!

あれ、気が付いたら植物が萎れて枯れてしまった…という経験はありませんか。もしかしたらそれは「根腐れ」という病気かもしれません。今回は根腐れの原因や予防、対処方法をご紹介いたします。根腐れを起こさないように植物を育てましょう。
更新: 2021年6月16日
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いつも植物を枯らせてしまう…なぜ?

庭やベランダなどで育てていた植物が、ある日を境に枯れてしまった。なぜだろう…。そんなときは、「根腐れ」という病気を疑ってみてください。根腐れは早いうちに対処すれば、枯れかけた植物も復活させることができます。

これからご紹介する根腐れの原因や予防法などを知って早めに植物の改善に努めましょう。

こんな状態だったら植え替えなども検討しましょう。

全体的に株に元気がなかったり、水やりしているのに葉っぱや幹にがふにゃふにゃしていたり軟化している、その他、土から腐敗臭がするなどの異変に気づいたら、一度根腐れを起こしているかもしれません。

根腐れはその名のとおり、根っこが腐ってきてしまっている状態で、だんだんと根っこが腐っていき、最終的には株元まで腐り枯れていく病気なのです。

水やりの方法が悪い他、根腐れを起こす原因

1.水やりのし過ぎ、土の水はけが悪い

根腐れを起こす原因の多くに「水やりの仕方に問題がある」ということや土中の酸素不足が原因とあります。酸素の少ない環境が好む菌が増殖して、根腐れを進行させることが大きな原因です。この他にもいくつか原因があるので、それについて少しみていきましょう。

本来、植物は、土と土の隙間や、土の粒の中にたまった水を吸い上げ、水がはけた後にできる隙間から、酸素を吸収します。水やりには、酸素を多く含んだ水の供給と、古い空気を押し出して新しい空気を押し込む2つの役割があります。

水やりのし過ぎで、根元に植物が吸い上げきれないほどの水が溜まり、根が呼吸できなくなって枯れてしまうという原因と、土自体の水はけが悪く水分を吸い上げられないという2つの原因があります。

水はけが悪いのはダメですが、水はけが良すぎてもよくありません。

2.肥料焼けしている

適度に肥料を与えることは、植物にとって生育を促すためのものです。

しかし肥料を過度に与えすぎてしまうと、浸透圧の影響で肥料成分の濃い土と根元の水が出て行ってしまう、根がダメージを受ける「肥料焼け」を起こす原因となります。

3.嫌気性菌の増殖


酸素不足が続いたり、根が傷ついた状態で植え替えたり、汚染された状態の土を使い続けていると、嫌気性菌が増殖して根っこを侵食し、根腐れを引き起こします。嫌気性菌は、通常どの土の中にもいるのですが、酸素不足の状態を好んで増殖するので、注意しましょう。

根腐れの原因チェックポイント

根腐れになりやすい原因や根腐れかも…と思ったら、以下のような状態であることが多いのでチェックしてみましょう。

・土表面が土に湿っている ・受け皿に常に水が溜まっている ・土表面に飾り石などを敷き詰めている ・鉢カバーで水がどのくらい浸水したかが見えない ・毎日水やりをしている ・表面に苔やカビが生えている ・腐った臭いがする

根腐れの治療方法や予防法はあるの?

根腐れの対処法は?

いったん根腐れを起こしてしまった根は、元に戻らないことが多いので、ハサミなどでカットして取り除きます。 株全体のバランスを見ながら、弱った地上部の葉や枝も適度に切り落とす必要があります。 土の入れ替えや発根促進剤の投入も効果的です。

根腐れを起こした時の対処方法

根腐れを起こした植物は、一度植え替えをして株の状態を整えることをおすすめいたします。

この時、根は弱った状態なので、無理に元気づけようとして肥料を与えるようなことをすると肥料焼けを起こし、ますます状態が悪化してしまうので注意しましょう。

1. まず、根についた土をほぐしながらていねいに落とします。 2. 変色してしまった根や腐っている根はハサミで切り落とし、葉や茎を根とのバランスを見ながら切りそろえていきます。

3.植物の好む状態の土に植え替え、水やりを控え、明るい日陰で新しい芽が出るまで様子を見ます。 4.新しい芽が出てきたら、植物の好む環境に鉢を移動させます。

根腐れの予防方法や復活法


まずは先にお伝えしたように水はけの悪い土はなるべく使わず、植物ごとに土を選ぶことも大事なポイントです。 例えば、多肉植物やサボテンは水はけのよい土を好みます。

ハーブもローズマリーなど種類によっては乾燥した環境を好むものもあります。 逆に水が切れるとくたっとしてしまう植物には保水性のよい土を使います。どちらにしろ、水分過多は根腐れの原因になります。

植物に合わせた土に植えてこまめに観察して水やりをしましょう。 水やりの回数や風通しの良いところに置いて管理することで、根腐れする可能性を減らすことができます。

冬場の根腐れは復活不可能!?

根腐れを起こした場合は、腐った根をカットし、赤玉土のような栄養がなく、菌類も寄りつかない土で植え直す必要があります。 培養土のように栄養が豊富な土は腐ったものには適していません。

春から秋口の成長期であれば、再生する可能性もありますが、冬場に根腐れをした場合は上記の対応をしても改善・復活しない場合がほとんどなので、水のあげ過ぎによる根腐れはそれだけ致命傷になってしまいます。

乾燥気味に育てるぐらいの気持ちで、水やりをされるとよいでしょう

根腐れしないような水やりの基本

水やりは「土表面が十分乾いてから与える」のが基本です。与える量は、鉢底から水が流れ出るまで。 常に水が湿っている状態を維持することが目的ではありません。

地表が乾いてから数日置いてからの水やりがお勧めです。また、水を与えるとすぐに鉢底から水が出てくるようなタイプの土は乾きが早いと考えられます。地表の乾きが確認できればすぐに与えましょう。

室内での管理と室外での管理の仕方

室内で管理する場合

室内の置き場所にもよりますが、思ったよりも土が乾きにくい傾向にあります。 特に鉢カバーに入れて受け皿に水が溜まったままにしていると、根腐れしやすくなります。

土表面に化粧石やチップを敷き詰めていたり鉢カバーをしていたりすると土表面の状態がチェックしづらくなり、水やりをし過ぎていることがありますので注意しましょう。

室外で管理する場合

水はけ用の穴が伸びすぎた根で埋まってしまい、水が外へ排出できない状態に陥っているものもあるかもしれませんので、水やりをしてちゃんと水が流れ出しているか確認しましょう。

根腐れ問題で共通していることとは?

水を頻繁に与えている人は土の状態をチェックしていないことが多いということがいえます。

土が乾くとすぐ枯れてしまうという思い込みを抱いている人も多いようですが、アジアンタムのように少しでも乾燥すると枯れてしまう品種は別として、一般的な観葉植物は少々乾いてもすぐに枯れてしまうということはありません。

一部回答で「ドラセナは根腐れに強い」と思い込んでいる方もおられましたが、根腐れに強い植物はありませんので注意しましょう。 根腐れすると、根が黒くなり、腐り方が激しいと臭ってくることもあります。

気付いたときには、遅かったということもありますので、まず土表面をチェックすることを習慣づけるといいでしょう。


根腐れを防ぐ「防止剤」とは?

根腐れを起こしたときに用いるとよい、「根腐れ防止剤」というものがあります。根腐れ防止材とは、珪酸塩白土やゼオライトを主原料にして作られています。

この根腐れ防止剤を土に混ぜ込むことで、土の状態を改善し、根腐れを防止する効果があります。

ミリオン、ハイフレッシュなどの名前で販売されているほか、培養土に混ぜ込まれて販売されている場合もあります。

珪酸塩白土

秋田県の八沢木で採掘できる白い粘土で、不良ガスや不純イオンを吸着する作用があります。また、ミネラルを豊富に含んでいることから、老廃物のたまった土の状態を改善することができます。

古くは、下痢や傷の手当てに使われており、今でも園芸以外に水産や食品、医療の現場で用いられています。

ゼオライト

アルカリ性の粘土鉱物の1種で、分子に規則的な穴が空いていることから、イオンを交換し、汚れや悪臭、ガス、窒素といった悪い物質を吸着する働きがあります。園芸のほか、浄水器のカートリッジにも使われています。

水やりや肥料の与えすぎに気を付けて植物を育てよう!

植物の異変に気づいたら、根腐れを疑い、うまく対処していきましょう。そのまま放置しておくと枯れてしまうので、早めの対処が肝心です。早めの予防により、植物は元気を取り戻すことができます。