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多肉植物「ミセバヤ」とは?その種類や育て方を解説!夏や冬の管理方法は?

ミセバヤをご存知でしょうか?とても可愛らしい多肉植物で、花も見応えがありますよね。ミセバヤはガーデニング初心者でも育てやすく人気ですが、育てる時にはいくつか注意点があります。今回はそんなミセバヤの種類や育て方、冬越しのやり方などを解説します!
更新: 2021年12月10日
T・S
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ミセバヤとは?

ミセバヤとは、とても可愛らしい多肉植物です。日本古来から親しまれてきた多肉植物で、昔は沢山自生していました。今では自生地は少なくなってしまいましたが、オリーブで有名な香川県小豆島には僅かに自生しています。

今回は、そんなミセバヤの種類や育て方、増やし方や冬越しのやり方などを解説していきます!是非、熟読した上で育ててみて下さい。

ミセバヤの特徴

葉が肉厚で丸い

大きな特徴は、とても肉厚で丸い葉です。三枚の葉が輪生し、ちょっと薄い緑色が可愛らしいですよね。縁には細かな切れ込みがあり、種類によっては外側に赤色があります。

また、茎は真っ直ぐ伸びていきますので、株立ちとなります。上手く育てられれば、モコモコとしたボリュームが出ます。寄せ植えをした時にも映える植物です。

ミセバヤの名前の由来

特徴的な名前も気になりますよね。この名前の由来は、高野山の僧が、和歌の師匠であった方にミセバヤを送った際に、「君に見せばや(あなたに見せたい)」と書き添えしたことが由来となっています。

つまり、ミセバヤとは見せたいということなのですね。また、別名では「玉の緒」という呼び方もあります。

ミセバヤの花はピンク色

多肉植物ですので、花が咲かなくても見応えがあります。しかし、実は花もとても美しいのです。画像のようなピンク色、桃紅色、淡紅色の花を10~11月の秋頃に咲かせます。

とても小さな花をいっぱいつけていますね。一つ一つは5枚の花弁を持っており、雄しべは10本あります。雄しべは濃いめのピンク色をしています。

ミセバヤの大きさは20~30㎝

大きさは自生のもので大体20㎝くらい。栽培環境がしっかりしていれば30㎝ほどになります。しかし、肉厚な葉をボリューム感が出るように増やしていけば、とても大きく見えます。

30㎝というと大人の手のひら1.5枚分はありますので、それなりに大きなサイズですよね。

耐寒性も耐暑性も強い

ガーデニング初心者にもおすすめ多肉植物です。というのも耐寒性も耐暑性も高いため、ガーデニングが難しい季節である夏越しと冬越しが比較的簡単なのです。

夏と冬にから枯らしてしまった経験があるので、ガーデニングに自信が無くなってしまった方も是非チャレンジしてみましょう!

ミセバヤの種類

ミセバヤの種類①ヒダカミセバヤ

日高ミセバヤ 秋

出典:Amazon
出典:Amazon
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予想開花時期

色々な種類がありますが、有名なのが画像のヒダカミセバヤです。こちらは北海道東部の海岸などに生える小型のもので、葉の縁はギザギザとしています。

開花期は9~10月頃。沢山流通している品種ではありますが、若干葉の形が違うものがあり、産地によって少し差があります。

ミセバヤの種類②エッチュウミセバヤ

こちらは名前の通り、富山県で栽培されているミセバヤの品種です。通常の種類より少し大きめなのが特徴で、見応えがあります。

葉は丸い形をしており、花がドーム状に咲くのが特徴。色も可愛らしいピンク色で人気があります。

ミセバヤの種類③カラフトミセバヤ


エゾミセバヤ

出典:楽天
出典:楽天
出典:楽天
花期8~9月

こちらの画像のものはカラフトミセバヤです。名前の通り、北海道が産地のもので、少し小さめの品種ですね。エゾミセバヤと呼ばれることもあります。

葉にぎざぎざはありません。開花期は8~9月頃となっており、若干早生ですね。上記のように、ネットショップでも安価で販売されていますのでチェックしてみて下さい。

ミセバヤの種類④ツガルミセバヤ

ツガルミセバヤ

出典:楽天
出典:楽天
花期8月

こちらの画像のものは、青森県などで見られる比較的大きなミセバヤです。色の白い花をつけるのが特徴ですね。

茎が弱いのがデメリットで、折れやすく、慎重に扱う必要があります。価格は高くありませんので、こちらも是非チェックしてみて下さい。

ミセバヤの種類⑤ユウバリミセバヤ

ユウバリミセバヤ

出典:楽天
出典:楽天
出典:楽天
花期

こちらは夕張岳という岩場で最近発見された品種です。葉には少し赤みがあり、花の色は濃いめです。楽天などのネットショップではまだ取り扱っているお店が少なく、貴重な品種になります。

価格は高めですが、上記のお店で取り扱っていますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

ミセバヤの育て方①環境

ミセバヤは日当たりと風通しの良い場所で

日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。もし日当たりの良い場所が無ければ、少し日陰になっていても大丈夫です。

春から秋は出来れば日当たりの良い場所で育てるようにし、冬などの寒い季節には軒下や室内に移動させられると安心です。

冬越しが出来るミセバヤ

少し先述しましたが、耐寒性も耐暑性も高い植物なので、冬越しさせることが出来ます。大体マイナス3度くらいまでは耐えられますので、日本であれば多くの地域で育てられますね。

ただし、土が凍ってしまうと枯れる可能性が出てしまいますので、寒い地域で育てる場合は地植えよりも鉢植えがおすすめです。寒い時期に室内に取り込めば容易に冬越しが出来ます。

ミセバヤの育て方②土作りと植え付け

ミセバヤ用の土作り

土は水はけの良いものを用意してあげましょう。山野草の培養土がおすすめですが、もしご自分で土作りをされる場合は鹿沼土の小粒のものを6割、赤玉土の小粒のものを3割、軽石を1割程度で混ぜたものがおすすめです。

水はけが悪いと病気になる可能性がありますので、心配な方は市販されている培養土を購入して使いましょう。

ミセバヤの植え付け

植え付け時期は春です。春に植え付けると秋に花が咲くという流れですね。苗を購入したら、一回り大きな鉢に植え付けましょう。

植えたあとはたっぷりと水を与え、根が活着するまで一週間ほど日陰に置きます。その後、日当たりの良い場所へ移してあげましょう。一度安定してしまえばすくすくと大きくなります。

ミセバヤの育て方③水やりと肥料

ミセバヤへの水やり


過湿よりも乾燥した環境を好みますので、水のやりすぎには注意しましょう。目安としては、土の表面が乾いてから水をたっぷりあげるのがおすすめです。

水をやりすぎると根が腐ってしまいますので、ちょっと乾燥しているくらいをキープするイメージです。庭植えの場合は雨水だけでほぼ大丈夫ですので簡単ですね。

ミセバヤへの肥料

庭植えの場合はあまり肥料を必要としません。ですので、全く肥料をあげなくても育ってくれます。しかし、鉢植えをしていると段々と栄養は減っていきますので、春や秋には二週間に一度液体肥料をあげるようにしましょう。

もしくは画像のような緩効性の肥料を株本に置いておきましょう。手間をかけたくない方は緩効性の肥料がおすすめです。

ミセバヤの育て方④植え替えと増やし方

ミセバヤの植え替えのタイミングと方法

安定するとすくすくと育って根が伸びていきますので、鉢植えであれば植え替えが必要になります。大体二年に一回は植え替えが必要となるでしょう。

鉢底を覗いてみて、根が飛び出している場合も植え替えのタイミングです。一回り大きな鉢を用意するか、もしくは後述する株分けをしましょう。用土は新しく用意してあげて下さい。

ミセバヤの増やし方①株分け

植え替えついでに株分けをするのがおすすめです。増やし方は他にもありますが、適当に分けて植えるだけで増えていきます。

株分けをした際も、植え付けと同様に、水やりをしてから一週間ほど日陰に置いておき、安定してから日当たりの良い場所に移してあげて下さい。

ミセバヤの増やし方②挿し木

増やし方でおすすめなのは挿し木です。挿し木のやり方は簡単で、茎をある程度の長さで切り、下半分の葉を落とし、切り口を30分ほど水につけてから用土に挿しましょう。

挿し木してある程度経つと根が生えて安定してきますので、安定したと感じた段階で普通に育てていきましょう。

ミセバヤの増やし方③種まき

ミセバヤは種まきで増やすことも可能です。種を採取してすぐに撒いても良いのですが、2月頃に撒くのがおすすめです。細かい種ですので、目の細かい用土に撒いてあげましょう。

大体二年ほどで、開花する大きさに育ちます。

ミセバヤの育て方⑤注意点

夏の育て方に注意

比較的容易に育てられる植物ですが、真夏の直射日光を浴び続けると葉が焼けてしまうことがあります。それで枯れる訳ではありませんが、見栄えが悪くなってしまうのは避けたいですよね。

出来れば、夏の日差しの強い時間は半日陰に移動させてあげたいところです。また、夏は暑い時期ですので、風通しの良い場所に置き、水やりのしすぎに注意して下さい。

冬越しは乾燥気味に

夏よりも失敗しやすいのが冬越しです。冬には成長が止まり休眠期に入りますので、あまり水を必要としません。土が乾いてもすぐに水やりをせず、数日待ってから水やりをしましょう。

乾燥気味にしないと腐ってしまいますので注意して下さい。休眠期は、春に新芽が出てくるまで続きます。まるで枯れたような状態になりますが、休眠しているだけですので大丈夫です。

ミセバヤは軟腐病に注意


こちらはズッキーニが軟腐病にかかっている画像です。ミセバヤでも同じような状態になってしまいます。軟腐病は過湿が原因でかかってしまいますので、軟腐病になってしまったのであれば、水のやりすぎかもしれません。

軟腐病になってしまったら、腐った部分を取り、水やりを控えます。

花がら摘みをする

花が咲いてしぼんでいくタイミングで花茎の根本を切ってしまいましょう。種をとりたい場合はそのまま放置で大丈夫ですが、種がいらない場合、放置しておくと株の栄養を奪って弱ってしまいます。

また、枯れた葉っぱも放置しておくと病気の原因となってしまいますので取り除きましょう。

ミセバヤの寄せ植え

カリブラコアと寄せ植え

こちらは寄せ植えの好例です。ワイヤープランツとミセバヤ、そしてカリブラコアのティフォシーという品種が寄せ植えされています。

多肉植物とカリブラコアのバランスがとても良く、可愛らしく仕上がっていますよね。

多肉植物の寄せ植え

こちらでは多肉植物を色々と寄せ植えしています。班入りの植物なども植えられており、ダイナミックな仕上がりになっていますね。

まだ花が咲いていませんので緑色が強いですが、ミセバヤの花が咲けばピンク色のアクセントが加わり、更に美しい寄せ植えとなりそうです。是非参考にしてみて下さい。

まとめ~ミセバヤとは~

今回の「多肉植物「ミセバヤ」とは?その種類や育て方を解説!夏や冬の管理方法は?」はいかがでしたでしょうか?

ミセバヤの特徴から、様々な種類、育て方や植え替え方法、挿し木などでの増やし方、注意点などを解説させて頂きましたが、今すぐ育ててみたくなった方も多いのではないでしょうか。

比較的育てやすい多肉植物ですので、気になる方は是非チャレンジしてみて下さいね!水のやりすぎにだけは注意しましょう!

ミセバヤが気になる方はこちらもチェック!

今回はミセバヤについて解説させて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」には他にも様々なガーデニングに関する記事があります。

下記に一部を用意させて頂きましたので、気になる方は是非見てみて下さい。