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東京からのアクセス◎「赤岳」日帰り登山のモデルプラン!おすすめ装備もご紹介!

東京から日帰り登山ができる赤岳にはさまざまな難易度のコースが整備されています。本格登山の醍醐味が味わえるだけでなく、眺望がきれいで高山植物や紅葉といった季節ごとの見どころも満載です。以下では赤岳の日帰りコースをご紹介し、装備や持ち物についても解説していきます。
2022年7月14日
haekon
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初心者も登頂できる八ヶ岳の主峰

赤岳とは

山梨県と長野県の境にある八ヶ岳の最高峰で標高は2899mもあります。酸化鉄を含む岩肌が赤く見えることが山名の由来で、日本百名山の一つです。ルート周辺には通年営業の山小屋もあり、1年中登山客でにぎわいます。

長野県と山梨県側の両方からの登山コースが整備されていて、比較的平坦な初心者用から鎖場やはしごのある中上級者向けまで、難易度の幅が広いのも特徴です。

東京からも日帰りできる

赤岳は東京などの首都圏からも近く、気軽にアクセスできるのも人気のポイントです。定番の登山口は美濃戸口( みのどぐち )には、東京(新宿)から特急あずさとバスを利用すれば合計3時間以内で到着できます。

また、東京・竹橋の毎日新聞社前からは、「毎日あるぺん号」なる夜行バスが週末を中心に運航中です。朝の4時30分頃に美濃戸口前に到着するので、時間に余裕をもって日帰り登山ができるでしょう。

おすすめのコースや装備についてもご紹介

赤岳は山登りの楽しさを満喫できるだけでなく、登山道や山頂からは北アルプスや南アルプス、富士山などの雄姿を眺めることができます。また、可憐な高山植物や美しい紅葉といった季節ごとの見どころも満載です。

以下では赤岳の日帰りコースを難易度別でピックアップし、装備や持ち物についても解説していきます。本記事は2022年7月13日の情報をもとにしました。お出かけの際は最新情報をご確認ください。

赤岳の日帰り登山ルートの概要

1.西側のルートは初心者向け

赤岳の日帰りコースは、長野県の美濃戸口と山梨県の清里の2か所を起点とするのが一般的です。美濃戸口はバスでのアクセスがよく、ルート上には山小屋や水場があるので初心者でも安心して利用できるでしょう。

周辺には横岳や硫黄岳、中岳などの八ヶ岳のピークへの縦走路も整備されていて、多彩な日帰りプランを組み立てることができます。

2.上級者も楽しめる東側ルート


清里からのルートは比較的急峻で、山頂付近には鎖場やはしごが多い中上級者向けのルートです。メンテナンスが行き届いた安全な登山道で、利用客も多いので安心して登ることができるでしょう。また、西側に比べて距離が短いので日帰りがしやすいのもメリットになります。

初心者用の日帰りコース2選

1.南沢・文三郎尾根コース

最初にピックアップするのは「南沢コース」と「文三郎尾根」を利用する赤岳の定番ルートです。美濃戸口をスタートし北沢・南沢分岐で南沢方向に向かいましょう。行者小屋で文三郎尾根に分岐して赤岳に登頂し、同じ道を往復します。

標高差は1600m・距離が16.5kmほどの道のりで所要時間は休憩を入れて約9時間です。日帰りの場合は早朝から登山を開始するプランを立てましょう。

初心者にも安心の設備が充実したコース

起点から平坦な道を1時間ほど歩くと南沢ルートへの分岐があります。橋を渡り返しながら沢を登る原生林に囲まれたルートで、見晴らしはありませんが日差しを避けて歩くことができるでしょう。

道が開けてくると行者小屋に到着。トイレや水場を備えた休憩・宿泊施設で、食事もおいしいと評判です。文三郎尾根に入ると斜度のある階段が続きます。中岳方面からの合流地点からは岩場になり、鎖場やはしごを登りきると山頂に到着です。

基本情報

美濃戸口

  • 住所
    〒391-0011
    長野県茅野市玉川11400(バス停前の八ヶ岳山荘)
  • 公式サイトURL
    https://navi.chinotabi.jp/spot/2649/
  • アクセス
    茅野駅からバスで約40分

2.南沢・北沢コース

美濃戸方面から行きは南沢を利用し、帰りは北沢を経由して戻ります。ここでは北沢・南沢分岐の近くにある赤岳山荘などの駐車場を起点とする、ショートカットのプランをご紹介しましょう。

北沢・南沢分岐→(南沢ルート)→行者小屋→文三郎尾根を通って登頂し、赤岳展望荘を経由して地蔵尾根→行者小屋と下り北沢ルートに分岐します。標高差1250m・距離が12kmほどで、往復約9時間のコースです。

多彩な体験ができる欲張りなルート

南沢から山頂までは既にご紹介したとおりです。2つのピークに分かれた山頂には祠(南峰)と赤岳頂上山荘(北峰)があるので、休憩しながら達成感を味わいましょう。

山頂から赤岳展望荘までは比較的平坦で、夏には高山植物の名所となります。お地蔵さんが鎮座する地蔵尾根は鎖場のあるルート最大の難所なので、集中力を切らさずに下りましょう。北沢ルートの赤岳鉱泉は通年営業の休憩施設で、カレーなどの軽食も扱っています。

基本情報


赤岳山荘

  • 住所
    〒391-0213
    長野県茅野市豊平7693-26
  • 公式サイトURL
    https://ja-jp.facebook.com/akdkesansou/
  • アクセス
    美濃戸口から車で約15分(狭いでこぼこ道に注意)

中上級者向けの日帰りコース2選

2.県界尾根ルート

県界尾根ルートは赤岳の東・山梨県側にある登山路で、起点としては美し森の駐車場などを利用するのがおすすめです。70台ほどのスペースがある無料の施設で、時期により売店が営業し自販機も備えています。

全長は約13.6kmで8時間程度で往復が可能です。標高差は1400m程度と初心者コースと同等ですが、山頂付近の斜度がきつく鎖場やはしごが続く険しいコースです。

絶景を満喫できる難易度の高いルート

登山口からしばらくはひざ丈の笹が自生する防火帯を歩くので、長ズボンの着用が必須となります。小天狗から山頂までが「県界尾根」と呼ばれるエリアで、尾根の南側が山梨県、北側が長野県に分けられるのが名前の由来です。

小天狗からしばらくは平坦な道が続くので、休憩をとりながら高山植物や富士山の絶景を楽しみましょう。大天狗からがこちらのルートの核心部で、鉄板の道や鎖場などスリリングなルートが待ち受けています。

基本情報

美し森(駐車場)

  • 住所
    〒409-1501
    山梨県北杜市大泉町西井出8240-1
  • 公式サイトURL
    https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_4996.html
  • アクセス
    JR小海線清里駅から車で約5分

2.県界尾根・真教寺尾根コース

真教寺尾根とは県界尾根と並行して整備された東側の登山ルートです。ここでは県界尾根を利用して登り、真教寺尾根を使って下る中上級者向けのプランをご紹介しましょう。登りは前方に赤岳を、帰りは富士山のダイナミックな眺望を楽しめることでも人気があります。

発着点は上でも取り上げた美し森の駐車場がおすすめです。標高差は1430mで道のりは10.7kmほど、休憩を入れて約9時間かかります。

往復で異なる景色を満喫

登りは既にご紹介済みなので下りの真教寺尾根についてご紹介しましょう。山頂付近では夏には高山植物が咲くのどかな景色を楽しめますが、尾根の下降点からは下が見えないほど急な岩場に変化します。長い鎖場が続くのでスリルを楽しみながら集中して下りましょう。

その後、扇山山や牛首山といったピークを経て、「賽(さい)の河原」という富士山がきれいに見える休憩スポットに到着。ここからは徐々に傾斜が緩くなっていきます。


赤岳トレッキングに必要な装備をチェック

1.標高の違いに対応できる服装を心がけよう

3000m近い標高があるため、山頂付近は夏でも最低気温が5℃前後、10月になるとマイナス5℃まで下がります。服装はベース・ミドル・アウターという3つのレイヤーを基本にして、着脱しながら体温調整をしましょう。

赤岳は岩場が多いため、シューズは足首を固定できるハイカットの登山靴がおすすめです。ほかにも、頭部を保護し紫外線をカットできる帽子や、日焼けや擦り傷防止のためのグローブも身に着けましょう。

2.持参すべきアイテムもチェック

八ヶ岳の登山ルートの水場は限られているため飲み物は必ず持参しましょう。ちなみに、美濃戸の登山口周辺の山小屋や行者小屋では蛇口の水を利用できます。赤岳頂上山荘では水の販売も行っていますので計画的にご利用ください。

また、日常生活と比べて体力を使うため行動食も準備しましょう。ほかにも急な天候の変化に対応できるレインウェアや、早朝・日没後の視認性を確保するヘッドライトも必需品です。

人気の山で眺望や高山植物を満喫

赤岳は標高が3000m近くもある本格的な登山スポットですが、初心者でも登頂ができるのが魅力です。また、赤色の山肌は時間帯によって見え方が変わり、高山植物や紅葉など季節ごとの見どころもあります。

本記事では発着点が同じルートをご紹介しましたが、別に設定すれば日帰りで東側から西側まで縦走することも可能です。夏でも涼しいと評判の山に、気軽にお出かけになってはいかがでしょう。

赤岳の日帰りプランが気になる方はこちらもチェック!

赤岳には縦走コースも整備され、宿泊をはさんでのんびりと登るのもおすすめです。以下
には難易度別のおすすめコースの特集のほか、登山口へのアクセスや服装・装備の注意点に関する記事もリンクしました。こちらも併せてお楽しみください。