赤岳とはどんな山
赤岳は、長野県南佐久郡南牧村、諏訪郡原村、茅野市、山梨県北杜市の四市町村に接しており、標高2,899 mの山です。八ヶ岳中信高原国定公園南部に位置しており、日本百名山にも選定されています。八ヶ岳連峰の山の中で最高峰となっています。
赤岳の概要
山名の由来としては、その山肌が赤褐色であることで、その名の由来として一般的になっています。山頂は南峰と北峰があり、神社や赤岳頂上山荘などがあります。赤岳の山麓は、広大で冬はスキー場客でにぎわい、夏は避暑地として賑わいます。日帰りコース・ルートや八ヶ岳連峰の縦走路が多数あります。
赤岳の登山口
赤岳に登山するためのメインの登山口や縦走するための登山口など、いろいろな登山口があります。
美濃戸口登山口
赤岳に登山するためのメインの登山口です。八ヶ岳山荘のそばにある登山口で、近くに100台駐車可能な有料駐車場があります。登山口から林道を進み美濃戸までこ車で行くこともできますが、林道は荒れているため、車高の低い普通車では困難がともないます。美濃戸には、山小屋もあります。
観音平登山口
山梨県北杜市にある八ヶ岳南麓の観音平に登山するための登山口であるが、南北縦走路の入口として、赤岳にもアクセスできる登山口です。無料駐車場が登山口のそばにあります。
車を利用しての赤岳・登山口へのアクセス
赤岳に登山するためのメインの登山口は、美濃戸口登山口となります。美濃戸口登山口のアクセスは、中央自動車道の諏訪南ICを利用し、県道425号線から県道484号線をして美濃戸口に到着できます。ICから10kmくらいで20分ほどで到着できます。
公共交通機関を利用しての赤岳・登山口へのアクセス
赤岳登山口の美濃戸口への公共交通機関を利用してのアクセスは、JR中央本線の茅野駅を利用します。茅野駅で下車し、駅前より諏訪バスで美濃戸口行きに乗り、終点まで行けば美濃戸口登山口にアクセスできます。
赤岳周辺の山小屋
赤岳周辺には、いくつかの山小屋があります。天候が急変するのが山ですので、服装・装備が重要なように、山小屋は避難するにも重要になります。携行する地図で位置を確認しておく事を進めます。地図に山小屋が記載されていないなら、記載をしてください。
美濃戸口周辺の山小屋
赤岳登山口の美濃戸口・美濃戸の山小屋です。赤岳登山のベースとして最適で、駐車場もあります。
八ヶ岳山荘 電話:0266-74-2728 登山道の入口そば
美濃戸山荘 電話:0266-58-7220 美濃戸口登山口から進んだ所にある登山基地
詳しくは、お問い合わせください。
赤岳山腹・頂上付近の山小屋
赤岳中腹・頂上付近の山小屋です。
行者小屋 電話:0266-62-8100 赤岳・阿弥陀岳の登山基地
赤岳鉱泉 電話:090-4824-9986 名前の通り風呂があります。
赤岳頂上小屋 電話:090-2214-7255 赤岳の頂上に立つ小屋です。
赤岳天望荘 電話:0266-58-7220 赤岳直下の山小屋で、名前の通り眺望は最高です。
各山小屋の詳しい事は、お問い合わせください。
赤岳の日帰りコース・ルート
赤岳の尾根筋は、ハシゴ・鎖が多く存在し、その難易度は比較的高い日帰りコース・ルートもあります。歩きながら風景を見るのではなく、立ち止まって見るほうが安全です。
南沢コース日帰りルート
日帰りコース・ルートは、俗に言われる南沢ルートが、赤岳頂上までのの最短コース・ルートです。美濃戸口登山口から歩き始めると1時間ほどで美濃戸に到着します。ここまでは林道ですので、日帰りコース・ルートとしては、こちらをスタートしても問題ありません。美濃戸で南沢ルートを選択します。
この付近に山小屋が3軒あります。林の中を沢沿いに2時間ほど歩くと行者小屋に到着します。ここから難易度が上がり、クサリ場などが登場します。文三郎道という長い上りを1時間半ほどで山頂到着です。
北沢コース日帰りルート
北沢コース日帰りルートは、美濃戸までは南沢コース日帰りルートと同じです。美濃戸で北沢コースを選択します。林道を過ぎ橋を何回か渡るうちに、難易度は少しずつ上がって行き、1時間半ほどで赤岳鉱泉に到着です。赤岳鉱泉を過ぎ30分ほどで行者小屋に到着し、南沢コース日帰りルートと合流します。あとは地蔵の頭を通って1時間半ほどで山頂です。
南沢・北沢複合日帰りルート
南沢コースと北沢コースを組み合わせた日帰りルートです。行きは南沢で帰りは北沢といったルートです。南沢はコース案内標が少なく、不明瞭なところも多いので地図は必ず持ってください。行者小屋から先は難易度も上がり風も吹くので、服装・装備を考えたものを用意して行ってください。
赤岳の縦走コース・ルート
八ヶ岳連峰の尾根筋は岩場やハシゴ場やクサリ場が多数存在し、難易度は比較的高い縦走コース・ルートもあります。季節により、風が強くなったり雪が深くなったりするので、服装・装備は良く考慮して登山してください。
南北縦走路
南北縦走路へは、観音平登山口から入ります。編笠山から権現岳を経て、キレットを通り赤岳に到着です。権現岳・キレット・赤岳の間が難易度は比較的高くなっています。ここまでで、南北縦走路の半分です。
赤岳を過ぎ、横岳・硫黄岳を通りオーレン小屋から桜平登山口で、南北縦走路は終わります。後半の縦走路で難易度が比較的高い所は、赤岳から横岳周辺です。岩場・ハシゴ場などあらわれます。
全体のコースタイムは11時間くらいで、途中で山小屋を利用します。途中に踏跡が不明瞭なところもあるので、地図は各自持ってください。
赤岳付近の天気状況
登山計画に天気状況は重要な問題です。赤岳付近の四季の天気状況を統計調査をしてみます。四季の天気の傾向ということです。
赤岳付近の春の天気状況
3月~5月を春として統計調査しました。
3月:一日当たりの降水量3mm 平均気温-10.1℃ 最深積雪18cm 4月:一日当たりの降水量3,6mm 平均気温-3,5℃ 5月:一日当たりの降水量1,8℃ となります。
3月はまだ雪が残っています。雪が残っていると、服装選びが難しそうです。
赤岳付近の夏の天気状況
6月~8月を夏として統計調査しました。
6月:一日当たりの降水量6mm 平均気温6℃ 7月:一日当たりの降水量5,8mm 平均気温10,1℃ 8月:一日当たりの降水量5,5mm 平均気温10,7℃ となります。
夏ですが、平均気温は低いですね。
赤岳付近の秋の天気状況
9月~11月を秋として統計調査しました。
9月:一日当たりの降水量7,7mm 平均気温6,9℃ 10月:一日当たりの降水量4,8mm 平均気温0,3℃ 11月:一日当たりの降水量2,5mm 平均気温-4,9℃ となります。
平均気温は低いです。服装・装備は注意しないといけませんね。
赤岳付近の冬の天気状況
12月~2月を冬として統計調査しました。
12月:一日当たりの降水量1,6mm 平均気温-10,6℃ 最深積雪17cm 1月:一日当たりの降水量1,6mm 平均気温-12,5℃ 最深積雪31cm 2月:一日当たりの降水量1,9mm 平均気温-13,9度 最深積雪36cm となります。
冬は積雪が多いですね。服装・装備が重要になります。
四季の天気と山行数の関係
積雪期と無積雪期とに分けて、統計調査しました。12月~4月を積雪期(残雪を含む)とし、5月~11月を無積雪期としています。積雪期平均600パーティーとなり無積雪期平均1,600パーティーとなります。雪ない赤岳が圧倒的に人気に見えますが、難易度の高くなる積雪期でもかなりのパーティーが登山しています。赤岳の人気の高さがうかがえます。
赤岳付近の天気調べサイト
登山計画をたてるにあたって、1番心配なのは天気や気温の状況です。服装・装備の面においても重要に関連します。現在ではパソコンやスマホ・携帯で情報が得られるサイトがたくさん登場しています。スマホ・携帯は、ほとんどの人が持っている時代です。登山するなら活用できる環境です。
天気予報の許可事業者・日本気象協会Tenki.jp
天気予報の許可事業者とは、気象庁長官の許可を受けた業者の事です。誰でも勝手に予想業務を行うことはできません。他の許可事業者では、ウエザーニュースなどがあり、気象情報やデータなどを一般業者に提供する業務を行っています。その許可事業者の日本気象協会が一般の人でも無料閲覧できるサイトを運営しています。
Yahoo!天気・災害
巨大ポータルサイト・Yahoo!の中にある天気・防災サイトです。ポータルサイトだけあり、天気だけではなく、Yahoo!地図のサイトもあり、ルートコースのチェックなどにも非常に便利です。Yahoo!ショッピングでは、服装・装備も購入できます。季節ごとの情報も非常に細やかに取得できます。
goo天気
総合ポータルサイトgooの天気予報です。サイトに入るとレジャーの項があり、その中に山岳があります。ピンポイント天気など、現場で非常に有効です。サイト内にgoo地図も装備されていますので、ルートコースなどのチェックが可能となっています。週間予報はもとより、紅葉情報も時期には掲載されますので、登山計画には役立ちます。
服装・装備もショッピングで購入できます。スマホ・携帯で登録できます。
マピオン天気予報
地図や電話帳・乗換案内で有名な総合サイト・マピオンの天気予報サイトです。マピオン入り、天気予報→全国のスポット天気→自然スポット→山で赤岳付近が選べます。3時間ごとの天気や天気レーダーも備えています。山の天気・気温だけでなく、家から登山口までの天気・気温も同時に調べられます。スマホも対応します。
お天気ナビゲーター・登山ナビ
スマホ・携帯に特化しているサイトです。登山ナビと名前がついているだけに、登山時に使いやすくできているサイトです。一時間ごとの天気・気温・風速・雨量が簡単にチェックでき、登山計画に便利な10日間予想も搭載されています。登山現場の使用が、非常に便利なサイトです。
赤岳登山の注意点
赤岳周辺の尾根の風は、風速毎秒1mで体感温度を1℃下げます。平均気温の低い赤岳なら尚更です。服装・装備は体感温度を下げないように工夫が必要です。また、風が強くなれば、難易度の高くなります。縦走路の尾根筋など特に難易度は高くなるでしょう。赤岳登山は温度対策の服装・装備や風による難易度対策のために、天気予報は重大な問題になります。
天気によってはコース・ルートの変更も考えて良いでしょう。
赤岳の植物
赤岳の植物たちは、残雪が消えかかる3月中旬の新緑から紅葉が終わる10月末まで、いろいろ咲き誇ります。1000種以上の植物が確認されており、お花畑にはなりませんが、尾根筋の所々に可憐な花を見せる高山植物たち。持っている地図に場所など書き入れ、次に訪れてたときに地図を見ながら探すのも楽しいです。
八ヶ岳固有種のヤツガタケスミレやウルップソウ・コマクサなどが、特に有名です。
赤岳周辺の温泉
八ヶ岳は火山地帯に属しています。当然、八ヶ岳の周辺には、様々な温泉が湧き出しています。登山で汗をかいたら、温泉で汗を流して体を休めたいものです。
八ヶ岳・湯元本沢温泉
日本最上の露天風呂です。雲上の湯と苔桃の湯の2種類の露天風呂が楽しめます。硫黄岳の真下にある山小屋の中で営業しています。詳しい事は、電話:0266-72-3260まで問合せてください。
八ヶ岳温泉もみの湯
赤岳に登山するためのメインの登山口・美濃戸口の近くにある日帰り温泉施設です。下山時にちょうど良く汗が流せるので、人気があります。詳しい事は電話:0266-74-2911にお問い合わせください。
赤岳周辺の観光スポット
八ヶ岳周辺は、夏の避暑地として有名です。そして観光地図を見ると、観光スポットが目白押しとなっています。ここでは、登山の前後に見ておくべき観光スポットを紹介します。
八ヶ岳自然文化園
八ヶ岳山麓の原村にある八ヶ岳自然文化園は、八ヶ岳に関する自然関係に関する紹介や、八ヶ岳を科学的に分析を紹介してくれたりしています。また、広大な敷地内には湖やイベント広場などが賑わっています。この自然文化園の自然の中でのんびり過ごすのは、体を非常にリフレッシュさせてくれます。
まとめ
八ヶ岳連峰の最高峰・赤岳はバラエティーに富んだコース・ルートを備えた山です。楽しくなるようなコースと思えば、急に緊張する難易度が高い岩場に変化したりする縦走路や日帰りルートがあります。また、貴重な高山植物が数多くある山です。そんなところが魅力なのかリピーターも数多く存在します。そんな八ヶ岳の赤岳に、しっかりとした地図を持って行ってみませんか。
サイトの中に、山の天気があります。