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鳥海山の山小屋・鉾立山荘で宿泊体験。登山口ならではの格安料金で設備も◎

秋田県で人気の鳥海山の鉾立登山口には、鉾立山荘という山小屋があります。そこで今回は、鉾立山荘についてご紹介します!登山口にある施設ならではの格安な宿泊料金で設備も整っており、登山時の拠点としても最適です。鳥海山に登る際は、ぜひ一度利用してみてください。
2022年4月26日
syuka
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目次

鳥海山について

秋田と山形にまたがる山

出典:unsplash.com

鳥海山(ちょうかいさん)は秋田県と山形県にまたがる標高2,236mの活火山で、山頂は山形県側です。山頂に雪が積もった様子が富士山に似ていることから、地元では出羽富士(でわふじ)や庄内富士(しょうないふじ)とも呼ばれて親しまれています。

古くからの名では鳥見山(とりみやま)とも呼ばれており、東北地方で2番目に高い山です。鳥海国定公園に属しており、周辺には山々の豊かな自然が広がっています。

日本百名山のひとつ

鳥海山は、その美しい景観から日本百名山に選ばれています。また、日本を代表する景勝地であるとして日本百景のひとつにも選ばれており、2007年(平成19年)には貴重な自然資源であるとして日本の地質百選にも選ばれました。

さらに、2009年(平成21年)には歴史的価値の高さから国史跡として指定されています。その素晴らしさから地元の人々にとって誇るべき山であり、古くから山岳信仰の対象でもありました。

鳥海山の登山適期

出典:unsplash.com

鳥海山は、5月から10月にかけてが登山適期です。その中でも、特に6月の終わりから10月のはじめにかけてがおすすめの時期となっています。時期によって見られる景色が変わるので、何度も鳥海山に登る方が多いです。

また、当日の天気次第ではありますが、運がよければ海に朝日によって照らされた鳥海山のシルエットが浮かび上がる「影鳥海」を見ることができるでしょう。雪が解けない場所もあるため、夏でも涼しく登山ができます。

鳥海山の植物

鳥海山にはチョウカイアザミやチョウカイフスマなど、ここでしか見られない固有の高山植物があります。また、火山活動が激しかったころに鳥海山から流れ出した新山溶岩流の末端崖には、多数の湧水地が点在しています。

特に山麓の獅子ヶ原湿原では、標高500mと低地ながらさまざまな高山性の苔類を多数目にすることが可能です。2001年(平成13年)には、この苔類が国の特別天然記念物に指定されています。

POINT

  • 当記事は2022年4月時点の情報をもとに記載しているため、実際の情報とは異なる場合があります

鉾立山荘について

鉾立山荘は鳥海山の登山口にある山小屋

出典:unsplash.com

鉾立山荘は秋田県にかほ市象潟(きさがた)町にあり、にかほ市観光協会が運営している山小屋です。鳥海山の鉾立登山口のすぐそばにあるため、鳥海山登山時の拠点として利用する登山客が多くいます。

山小屋とはいえ建物内にはシャワールームや自炊設備がきちんと整っているので、登山はしない方でも気軽に利用することができるでしょう。布団などの寝具も準備されているので、寝袋などを持ち込む必要もありません。

鉾立山荘

  • 住所
    〒018-0153
    秋田県にかほ市象潟町小滝鉾立1地内
  • 電話番号
    090-3124-2288
鳥海山 - にかほ市観光案内
鉾立山荘に関する公式情報はこちらから。

鉾立山荘の予約・受付

鉾立山荘は予約がなくても利用することはできますが、事前に予約してあると当日の受付がスムーズです。また、三密回避の観点でも当日に混雑しすぎないよう、事前に予約しておくことをおすすめします。予約をする場合は電話にて連絡してください。

当日の受付は建物に入ってすぐのカウンターで行います。受付時には設備について一通り説明があるのできちんと聞きましょう。受付を済ませたら下駄箱で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えます。

鉾立山荘の宿泊料金

出典:unsplash.com

鉾立山荘はひとり1泊1,800円の宿泊料金です。また、毛布や布団の利用にはレンタル料金がかかります。モンベルクラブ会員の場合、布団をレンタルする際に会員証を提示すると割引が適用されます。そのほか、ガスやシャワーも有料となっているのでご注意ください。

備品の利用料金
毛布(1泊1枚) 50円
布団(1泊1組) 510円(会員証提示で310円)
ガス(元栓1つ1時間以内) 100円
シャワー(1基分以内) 200円

鉾立山荘のアクセス


車でアクセスする場合は、日本海東北自動車道の象潟インターチェンジから20~30分ほどです。東京方面から行く際は片道7時間ほどとみておくといいでしょう。また、6月から10月の間は最寄りの象潟駅からバスでアクセスすることもできます。

バスを使う場合は予約制の鳥海ブルーライナーを利用してください。予約は下記ホームページまたは電話で受け付けています。象潟駅から鉾立山荘までの運賃は3,000円と少し高めです。

乗り合い登山バス・鳥海ブルーライナー予約 - にかほ市観光案内
鳥海ブルーライナーの詳細情報、乗車予約はこちらから。

鉾立山荘の設備情報

鉾立山荘の客室

客室は1階に10畳の大部屋が2つ、2階に2段ベッドが置かれた個室が複数あります。部屋の割り当ては受付時に決まるので指定はできません。1階の大部屋はほかの山小屋と比べて広く、ゆっくり過ごすことが可能です。

また、ひとりで宿泊する際、2階の個室で他のソロ利用者と相部屋になる場合があります。その場合でも2段ベッドの上と下でスペースが分かれているので、プライベートな空間を確保できて快適に過ごせるでしょう。

鉾立山荘の談話室

受付を済ませて入ってすぐの談話室にはソファとテレビがあり、ゆっくりくつろぐことができます。談話室の大きな冷蔵庫には自由に飲み物を入れて冷やすことができ、電気ポットでお湯を沸かしてお茶屋コーヒーを飲むことも可能です。

なお、談話室は共用スペースなので利用者が自分だけとは限りません。ほかの利用者の迷惑にならないように利用しましょう。飲み物を冷蔵庫で冷やす場合も、取り違えないよう目印があると安心です。

鉾立山荘の自炊設備

鉾立山荘には食堂がないので食事は出ませんが、自炊設備がとても充実しています。一般家庭のような炊事場には一通りの調理器具が揃っていて、冷蔵庫や電子レンジのほか、オーブントースターもあります。

材料を持ち込めば簡単に作れるものだけでなく、本格的なものや凝った料理を自宅と同じ感覚で作ることができるでしょう。なお、水道の水は沢水なのでそのままでは飲めません。飲み水専用のタンクから取水してください。

鉾立山荘のトイレ・シャワー


トイレは1階にあります。汲み取り式のトイレですが、隅々まで清掃が行き届いているので匂いが気になることはありません。どうしても水洗トイレがいい場合は、山荘を出て左側にある公衆トイレをご利用ください。

また、お風呂はありませんがシャワーがあるので汗を流せます。湯船にゆっくり浸かりたい場合は、近くの金浦温泉学校の栖という温泉がおすすめです。学校を改装した温泉で、硫黄泉やラジウム泉などの温泉を楽しめます。

鳥海山登山の拠点に最適な山小屋

出典:unsplash.com

今回は鳥海山の山小屋・鉾立山荘について、施設情報や設備情報をご紹介しました。鉾立山荘はきちんと設備が整っていながら宿泊料金はひとり1,800円ととても安く、街中のホテルや旅館にも見劣りしない素敵なお宿です。

また、几帳面な管理人によって隅々まで手入れされているので、安心して利用・宿泊することができます。これから鳥海山に登ろうと考えている方は、登山の拠点としてぜひ鉾立山荘を利用・宿泊してみてください。

鳥海山について気になる方はこちらもチェック!

今回は、鳥海山に登る際の拠点として最適な山小屋の鉾立山荘についてお話してきました。登山ルートの情報など、鳥海山に関するおすすめの情報はほかにもたくさんあります。

鳥海山について気になる方、もっと知りたい方はぜひこちらの記事もチェックしてみてください。鳥海山登山をする際に参考になれば幸いです。