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クレー射撃のルールを解説!発射されるクレーの枚数や難易度も種目別に紹介!

クレー射撃は散弾銃を使用し射出されるクレーと呼ばれる皿を撃つ競技です。単純なスポーツですが、撃ち方によって様々なルールがあります。中にはオリンピックの正式種目にもなっているルールもあるのです。そんなクレー射撃の種目とそのルール、難易度の高さについて解説します。
2021年7月21日
海龍
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目次

クレー射撃の基本知識やルールを徹底解説

Photo byMonicaVolpin

クレー射撃は始める前にまず銃を取得するために資格が必要ですが、資格を入手すれば老若男女問わず誰でも楽しめる競技です。オリンピックの競技にもなっているルールもあり、世界中で非常に高い人気を誇っているクレー射撃ですが、そのルールを知っている方は少ないのではないでしょうか。

実はクレー射撃には複数の種目があり、それぞれルールが異なるのです。この記事ではそんなクレー射撃を行う際の基本的な知識や種目ごとのルールについて解説します。

最低限必要なクレー射撃の基礎知識

Photo by Roshan Goonewardena

クレー射撃の基本的なルールは散弾銃を使用して射出されるクレーと呼ばれる直径11cmの陶器でできた皿を撃つというルールです。それぞれクレーに命中した数がそのまま得点になります。

把握しなければならないことはクレー射撃を行う際には最低限必要な知識が必要だということです。ここからはそんなクレー射撃を行う際に必要な知識である、銃のライセンス取得や銃の種類、初期費用などについて解説します。

銃を所持するために必要なこと

Photo byklimkin

クレー射撃で使用する散弾銃を取得するためにはライセンスが必要で、クレー射撃では自分の銃や弾しか使用することができません。他の人の銃や弾を借りることはできないため、すべて自分が揃える必要があるのです。

そのため、警察の許可、公安委員会が実施する講習会、実技テストなどをクリアし、銃を保有できるライセンスを取得しましょう。また、後記で紹介しますが、ライセンスを取得したからといって、すぐに銃が購入できるわけではありません。
 

クレー射撃の銃の種類

ここからはクレー射撃で使用される銃の種類について解説します。実はクレー射撃で使用される銃には様々な種類があるのです。ルールによっても違う種類の銃を使うこともあります。

ここではそんなクレー射撃で使用される一般的な銃の種類について紹介するので、ぜひ参考にしてください。

上下二連式

Photo bysinisamaric1

クレー射撃で最もよく使用される銃で最もクレー射撃に向いている種類の散弾銃です。銃口が上下に二つ並んでいることが特徴で、銃身が二つの筒を上下に重ねたような形状をしています。

二つの銃身に装弾を一発ずつ装填することができ、射手は2発まで連続で発砲が可能です。弾詰まりなどのトラブルもないため初心者には最もおすすめの銃となります。

水平二連式

Photo byClker-Free-Vector-Images

水平二連式は銃口が横に2つ並んでいる散弾銃です。上下二連式と同様に装弾を2発ずつ装填することができ、2発連続で発砲することができます。しかし、耐久性が低く、狙い方や弾道に癖があるとされているため、クレー射撃には不向きとされている銃です。

美術品要素も強く、非常に高価だということもあり、初心者の方にはおすすめしません。

ポンプ式

Photo byPizieno

ポンプ式はレピーターとも呼ばれる銃で、射手は一発ごとに排きょうと装填が必要です。そのため、トラップ射撃ルールなどの一発ずつ撃つルールなら問題なく使用できますが、連射が必要なルールには使用することができません。

排きょうの動作が映画やドラマなどでよく見る動作と同様で、印象的なため、一部のマニアからは高い人気を誇るタイプの銃です。

自動式

Photo byAlLes

ガス圧を利用して排きょうと装填を自動的に行うことができるタイプの銃です。装填した装弾数だけ連射することができるため、連射が必要なルールでも使用することができます。

銃にあった種類の弾を使用すればほとんどトラブルが発生しませんが、弾が合わないと毎回のように排きょうトラブルが発生するため、その都度自分で排きょうを行う必要があります。

発砲すると自動的に空薬きょうが飛び出すのですが、飛距離があるタイプの銃もあるため、隣に人がいる場合は注意が必要です。

クレー射撃の初期費用

Photo by Norisa1

クレー射撃を行う際の初期費用について解説します。最初に説明しておくと非常に高額です。最初に行う資格取得に約5万円程かかります。地域ごとに違いはありますが、数万円はかかると考慮しておきましょう。

そして、クレー射撃で使用する銃の値段が、中古の安いタイプで約20万円、新品のもので200万円程度します。また、銃以外にも装弾や保管用のロッカー、持ち運び用のケースやクレー射撃で使用する道具なども含めると約20万円程かかります。

最低でも100万円以上はかかると考慮しておきましょう。

クレー射撃で使用する道具

Photo by Gatsby's List

クレー射撃で使用する銃や装弾以外の主な道具とその役割について解説します。クレー射撃では銃や弾以外にも多くの道具を使用します。クレー射撃を行う際には必要なので、初心者の方はぜひ参考にしてください。

シューティングベスト

Photo by MyFWC Florida Fish and Wildlife

シューティングベストは、クレー射撃時に身につけるベストです。左右に装弾を入れるためのポケットがあり、持ち運びの際に非常に便利に使えます。また、射撃がしやすいような設計となっているため、クレー射撃初心者の方は購入しておきましょう。

シューティンググラス

Photo by torisan3500

シューティンググラスは目を保護するサングラスのような道具です。多くのクレー射撃場はこのシューティンググラスの着用を義務化しています。そのため、シューティンググラスを着用しなければクレー射撃を行うことができません。

色はオレンジや白が主流で、作りも頑丈なため、クレーの破片や発砲時に出る細かい塵などから目を保護してくれます。

シューティンググローブ

フリー写真素材ぱくたそ

クレー射撃時に着用する手袋です。着用すればグリップ力が増すため、銃が持ち運びやすくなります。中には引き金を引く指が空いているタイプもあるので、自分に合ったタイプを選びましょう。

シューティングキャップ

フリー写真素材ぱくたそ

クレー射撃時に着用するキャップです。クレーの破片から頭部を保護する他、日差し除け、視界が狭まることによる集中力向上などの効果があります。

イヤーマフ

Photo byMimzy

発砲音から耳を保護する道具でクレー射撃時の必須アイテムです。散弾銃の発砲音は非常に大きい上、発砲時に衝撃があります。そのため、イヤーマフを着用しなければ鼓膜が破れる可能性もあるのです。

クレー射撃を行う際の必須アイテムなので、初心者の方は必ず用意しましょう。中には発砲音のみを軽減してくれる電子式のタイプもあります。

シューズ・プロテクター

Photo by halfrain

クレー射撃では一時的な待機時間などに銃を靴の上に置いて待機することがあります。そのため、クレー射撃専用プロテクターを装着できる専用のシューズがあるのです。一般的なスニーカーなどと比較すると、頑丈な作りになっています。

シェルケース

その名の通り、装弾を入れておくためのケースです。基本的に1ラウンドで使用する装弾数を入れておき、ラウンド終了後に新たなラウンドで使用する装弾を補充していきます。サイズも様々で50発入るタイプから100発程度入るケースがあります。

種目別のクレー射撃のルール


Photo by The Searcher

ここからは主要なクレー射撃の種目と種目別のルールについて解説します。種目については厳密には多くの種目があるのですが、ここではトラップ、スキート、ダブルトラップの3種目を紹介していくのでぜひ参考にしてください。

クレー射撃の種目とルール①トラップ

1つ目に紹介する種目はトラップと呼ばれる種目です。クレー射撃の原点ともいえる種目で、オリンピックの競技にもなっています。また、ルールも簡単なので、クレー射撃初心者の方でもすぐにルールが理解できることでしょう。

そんなトラップ射撃のルールと使用する銃の特徴について解説します。

トラップ射撃の基本的なルール

射手は射台に入り銃を構えてコールします。コール直後15m離れた地点からクレーが飛び出すのでその標的を撃つというルールです。標的の射出方向は右、真ん中、左の3パターンで、高さと同様ランダムで決定されます。

クレーの枚数は毎回1枚ずつで、射手は2発までの発砲が可能です。いずれか一発でも命中すれば得点となります。撃つごとに射台を1つ右に移動し合計5つの射台を5周します。5周が1ラウンドとされ、総得点を競い合うというルールがトラップのルールです。

オリンピックルールとの違い

Photo byYazanMRihan

オリンピックでも行われる競技ですが、オリンピックルールもルール自体ははほとんど同じです。得点が高い選手から勝ち上がっていき、最終的に6人の選手が決勝に進めます。

決勝では同点の選手が複数人いる場合があり、その際に行われる特別なルールがシュートオフというルールです。シュートオフでは2発目の発砲ができないため、1発で標的に命中させる必要があります。

トラップルールで使用される銃の特徴

トラップと次に紹介するスキートでは使用する銃の特徴が異なります。基本的にトラップルールの方が遠いクレーを狙うことになります。そのため、遠い距離でも命中しやすいよう銃身が長めで、銃口が狭めです。

また、1発目にクレーを外した場合、2発目を射撃するのですが、その際は1発目よりもクレーの位置が遠くなります。そのため、1発目に発射される銃口よりも2発目に発射される銃口の方が狭いということも特徴の1つです。

クレー射撃の種目とルール②スキート

スキートという種目とそのルールについて解説します。スキートもトラップと同様にオリンピックでの正式種目です。スキートはトラップと比較すると、ルールが複雑なため、わかりやすいように項目ごとに説明していきます。

一般的にスキートのルールは国際ルールとジャパンルールに分かれているのですが、ここではオリンピック競技でも採用されている国際ルールについて解説するので参考にしてください。

スキートのルール①フィールドの形状と広さ

スキートは半円状の直径約36mのフィールドで行います。時計の下半分をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。まず時計の9時の場所が1番射台となり、そこから3時の地点まで、7番射台が続きます。そして、時計の針の根元部分が8番射台です。

射手は順番に移動していくのですが、7番射台まで移動したら、再び4番射台に戻って、射撃を行います。そして4番射台での射撃終了後、最も難しいとされている8番射台で射撃を行うのです。

スキートのルール②クレー射出のタイミングと方向

スキートではクレーが飛び出すタイミングとクレーの枚数がトラップとは違います。まず、クレー射出のタイミングは、スキートルールではコールをしてから3秒以内にクレーが飛び出すのです。

また、クレーが飛び出す方向にもルールがあります。スキートルールではクレーの発射台がフィールドの9時の後方と3時の後方に設置されており、基本的に左から右に飛び出すクレーをプール、その反対がマーク、2枚同時がダブルというので把握しておきましょう。

スキートのルール③構えるタイミングとクレーの枚数

スキートルールではトラップのルールのように構えた状態でコールは行えません。射手はコールを行い、クレーが飛び出した後に銃を構えるのです。そのため、瞬発力と正確性が求められます。

また、クレーの枚数は、1枚の時と2枚の時があります。それぞれシングルとダブルと呼ぶのですが、1枚に対して1発しか撃てないため、トラップのように同じクレーに2発撃つことができません。

スキートのルール④射出されるクレーの順番


スキートルールでは飛び出すクレーの順番が決まっています。方向も高さも決まっているため、ある程度クレーの軌道さえ読むことができれば、より簡単に射撃することができるでしょう。基本的な順番は、1番から3番までがプールからダブルの順です。

4番射台ではプールからマークのシングルを1発ずつ、5番射台から7番射台ではマークからダブルとなります。2回目の4番射台ではダブルを2回、最後の8番射台ではプールからマークを行い1ラウンド終了です。

スキートのルール⑤射撃するクレーの順番

Photo by ST33VO

スキートルールではダブルの際、射撃するクレーに順番があります。1番射台から3番射台のダブルではプールが最初です。5番射台から7番射台まではその反対でマークが最初となります。

4番射台でのダブルでは1回目のダブルがプールからマーク、2回目のダブルがその反対です。非常にややこしいため、初心者の方はあまり気にせず慣れてきてから順番を意識することをおすすめします。

スキートルールで使用される銃の特徴

Photo by DoD News Photos

スキートルールで使用される銃はより広範囲に弾をばらまくことができるように銃身が短く、銃口も広めになっています。また、瞬間的に構える必要があることから肩に当てる銃床がやや下がっており、構えやすい設計であることが特徴です。

クレー射撃の種目とルール③ダブルトラップ

Photo by e53

ダブルトラップという種目について解説します。この種目もオリンピック競技の1つですが、現在は男性しか行われていません。また、名称にトラップが入っていることからも想像できる通り、トラップ種目がベースとなっている比較的新しい種目です。

そんなダブルトラップのルールについて解説するのでぜひ参考にしてください。

ダブルトラップの基本的なルール

Photo by e53

基本的なルールはトラップのクレーの枚数が2枚同時になっただけです。クレーの射出方向はランダムですが、組み合わせは決まっており、それぞれ、右中、左中、そして左右のいずれかです。1ラウンドはトラップと同様に5周することになります。

撃つ順番は自由ですが、1発目を外したら別のクレーを狙うというルールがあるため、難易度は比較的高めだといえるでしょう。

ルールやマナーを守ってクレー射撃を楽しもう

Photo by Eva Rinaldi Celebrity Photographer

主に行われるクレー射撃の種目とそのルール、基本的なマナーなどについて解説しました。クレー射撃は、初期費用が非常に高額なスポーツである上、銃を所持するためにはライセンスが必要となりますが、一度銃を入手できると爽快感たっぷりのクレー射撃が楽しめます。

老若男女問わずクレー射撃は行うことができるため、経済的に余裕がある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。日々のストレスの発散にもなりますよ。

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