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オリンピック採用種目!ボート競技のルールや用語、ポジション別の役割などをご紹介!

オリンピックの種目であるボート競技、なんとなく知っているけれど、もっと詳しくルールを知ってオリンピックをさらに楽しみたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな方のためにボート競技のルールや用語、ポジションの役割についてお伝えしていきます。
2021年7月14日
大石ゆう
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ボート競技のルールや用語を知りたい!

オリンピックが近づいてきて、始まるのが楽しみだと考えている方も多いことでしょう。オリンピックで行われるボート競技は、昔よりも人気になっておりテレビでも見る機会が増えました。

ボート競技はもちろん見ているだけでも楽しいのは確かですが、やはりルールを知っているのと知らないのとでは楽しみの度合いが変わってきます。今回はボート競技のルールを知らない方のためにルールを始め、用語についてもお伝えしていきます。

ボート競技のルールを知ろう

Photo byds_30

ボート競技は気になるけど、実際のルールなどはよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に速さを競うスポーツだと特に細かなルールを知らなくても見られるものでもあります。

ですが、それではもったいない!せっかくボート競技を見るのであれば、ルールを知っている方が楽しめることは間違いありません。今回はボート競技のルールをしっかりお伝えしていきますので、今まで以上にボート競技の観戦を楽しんでいきましょう!

ボート競技について

ボート競技のルールをご紹介する前に、ボート競技とは何なのかについてお伝えしていきます。ボート競技のルールだけでいいという方もいるかもしれませんが、ボート競技がいつごろからあったのか、オリンピックで採用されたのはいつなのかなど、細かな歴史を知っていることでより深く楽しめるものです。

ボート競技のうんちくとして披露することもできますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。

ボート競技(レガッタ)とは

まず、ボート競技というものはそもそもどんな競技なのでしょうか。ボート競技(レガッタ)はマラソンやリレーのようにスピードを競い合う競技となります。ボートを漕いで、マラソンなどと同じように早くゴールした方が勝ち。人数については後述しますが、1人のから8人までの人数で構成されており、オールを漕いでゴールを目指します。

ボート競技の始まりは紀元前から

Photo byds_30

ボート競技は実は、最近できたものではありませんでした。起源をたどるとなんと、紀元前1430年ごろのエジプトにボート選手がいたとの記録が残っているそうです。

昔からあるとしても、まさかそんなに昔からスポーツとして存在しているとは思ってもみなかった方が多いことでしょう。でも実際は、紀元前の大昔からスポーツとして楽しまれている、歴史ある競技です。

ボート競技ルールの統一とオリンピック

そんなに昔からあったボート競技ですが、今の形になったのはいつ頃なのでしょうか。それは1892年、この年に各地にさまざまあったルールを統一するための国際ボート連盟が設立されました。

そして次に気になるのがオリンピックです。オリンピックではいつごろから採用種目となったのかというと、男子に関しては1900年、女子競技に関しては1976年から採用されています。

ボート競技の漕ぎ方は背中を向けて

最後にボート競技での漕ぎ方ですが、ボートでオールを使い、背中を向けて漕いでいく形になります。通常前を向いて走る競技が多いので、ボート競技を初めて見る方はこれでゴールを目指していけるのか、と思ってしまう方もいることでしょう。

でもこのボート競技の面白いところは、そんな背中を向けてゴールを目指すということ。マラソンなどとは違い、選手本人が追い抜かれるのを間近で見えてしまうというところが選手にとっての面白さでもあるのかもしれません。

ボート競技の魅力とは

では次に、ボート競技(レガッタ)の魅力についてお伝えしていきます。ボート競技を見ると決めている人は、ボート競技の魅力については分かっている方も多いことでしょう。

でも、ボート競技が気になりだした方やオリンピックだからとボート競技に興味を持った方は魅力がいまいち分からない方もいます。ここではボート競技の魅力をお伝えしていきますので、ぜひこちらも合わせて読んでみてください。

ボートのスピード感

ボート競技の魅力といえば、やはりボートのスピード感ではないでしょうか。一人で漕ぐシングルだと多少遅くはなるのですが、8人で漕ぐエイトでは時速が20kmにもなります。水の上という抵抗がある場所をオールを漕いでゴールを目指していく。

オールを漕ぐ姿がとても魅力的なスポーツです。オリンピックでは日本だけでなく、さまざまな国が参加します。その中で日本の選手たちがどれほどの成績を残せるか。それを見届けるのが楽しみですね。

人数戦ではチームワークも魅力となる


また、人数選では2人、4人、8人の息の合ったチームワークが魅力となります。ボートに乗る全員が一生懸命オールを漕ぎ、ともにゴールを目指していく姿はとてもかっこいいです。来たる試合のために、みんなが力を合わせて練習してきたんだというそんな背景を感じられます。

日常を生活している上ではそこまで感動を味わうことがありませんが、オリンピックで全力を出し切っている姿に、感動を感じる瞬間はたくさん見つけられるはずです。

ボート競技のルール:種目の種類

では次に、実際のルールについてお伝えしていきましょう。まず初めにお伝えするルールは、種目の種類についてです。ボート競技の種目のルールでは、乗る人数によって種目が分かれており、名称があります。

また、さらに人数が同じでもオールの数によってさらに種目が分かれていくため、ボート競技とひとくくりで言っても種類がたくさんあることに驚かれる方もいるでしょう。ここでは一つ一つお伝えしていきますので、こちらも参考にしてください。

種目のルール:スウィープ

まず種目は持っているオールの数によって2つに分けられており、一つ目の種目はオールを一本使った漕ぎ方です。これは一人だけで漕ぐシングルにはない種目で、一人以上で使われる漕ぎ方となっています。

この種目は二人がペア、四人がフォア、八人がエイトと呼ばれ、それぞれ右側、左側と分かれてて漕いでいく形です。その中でもフォアは、かじ取りをするコックスが乗るフォアと、コックスなしと二つの種類に分かれます。

種目のルール:スカル

Photo byds_30

こちらはオールを二本使った漕ぎ方で、これも人数によってさらに分かれていきます。一人がシングル、二人がダブル、四人がクォドプルと呼ばれ、スカルには八人のボート競技はありません。

また、オールの本数と人数以外に、女子、男子と分かれています。たくさんある種目一つ一つに良さがありますので、全体の種目を知ったうえで、観戦したい試合を選んでいくといいでしょう。

ボート競技のルール:体重制限について

ボート競技のルールには軽量級がある

ボート競技のルールには、体重制限がある種目があります。柔道やボクシングなどの身体を使って相手を倒すという競技とは異なりますが、水の上を走るということで重さもボートのスピードに影響が出てくるものです。オリンピックに限らず、大会では体重制限がついている軽量級とついていない種目があるため、ぜひこの点も知っておいてください。

軽量級のルールがあるオリンピックの種目はダブルスカルのみ

Photo byJJuni

軽量級のルールがあるのは大会によって異なりますがオリンピックではダブルスカルだけです。ダブルスカル軽量級の体重制限のルールというのはユニフォームを含んだ体重が漕ぎ手の平均と、個人の体重の制限が決まっています。

当然、軽量級のルールを守らないと競技に参加できません。軽量級ダブルスカルのルールは女子、男子共に決まっていますので、その体重に納めていく必要があります。

ボート競技のルール:ポジションと担当

ボートに乗っているクルー(選手)にはポジションがある

Photo bypixel2013

次にお伝えするルールは、ボート競技のポジションと担当についてです。特にシングルの協議なら関係ないのですが、二人以上になるとポジションとそのポジションでの役割分担が変わってきます。ボート競技にはどんなポジションがあり、どのような担当があるのか。ここでは8人、エイトのルールについてお伝えしていきます。

バウ

出典:ライター作成

まずこちらのバウというポジション。これは一体どんなポジションなのかというと、ボートの端で進行方向側にいる舳手(軸種)のことを指します。端にいて進行方向とは逆を向いた漕ぎ方のため、このバウのポジションが全員を見渡すことが可能です。その時々で活を入れたり乱れを正したりするために声掛けをしていきます。

ストローク(調整)

次は、前から8番目に位置するストロークという調整の役割を持ったポジションです。ストローク(調整)という言葉通り、全体のペース配分、漕ぐスピードなどを調整していき、全体を引っ張っていくポジショとなっています。ですから、クルーの中でも体力、技術共に高い選手が選ばれるようです。

コックス

Photo by Bambizoe

ボート競技の種目にはこのコックスがいる種目とない種目がありますが、エイトにはコックスが必ず配置されています。背中を向けた漕ぎ方のため、漕手は進む先が見えません。

このポジションは唯一オールを漕がない漕手で艇尾に位置しており、コックスが全体を把握し、声掛けすることで舵取りやペース配分をしていきます。他のポジションのように体力は使いませんが、重要な役割です。

その他の漕手

他の選手は艇の中心の位置にいるため、車でいうエンジンの役割を持つことになります。もちろん今までお伝えしている選手も体力が必要ですが、エンジンということでそれ以上の体力が求められるでしょう。ボートの2番から7番には体力のある漕手を配置し、コックスやバウの指示を受けてボートを漕いでいきます。

ボート競技のルール:試合について

ここまではポジションや漕ぎ方、種目のルールについてご紹介してきましたが、次はボート競技の実際の試合についてのルールをお伝えしていきましょう。

シングルやエイトなど、種目がたくさんありましたが、それはすべて同じルールに乗っ取って行われています。これは試合を見る上でも大切なことですので、ぜひチェックしておいてください。

ルール1:ボート競技の距離

Photo by marumeganechan

ボート競技はすべて直線で、距離は大きな国際大会では2000mとルールで決まっています。オリンピックはもちろん2000mのルールで行われ、シングルやダブル、エイトなどすべて同じ距離です。ボートの進行方向側をスタートライン(発艇線)に並べ、スタートの合図とともに各艇がスタートし、ゴールを目指していきます。

ルール2:ボート競技の勝敗

では、ボート競技の勝敗についてのルールはどのようになっているのでしょうか。勝敗のルールについては、ボートの先端についているバウボールというものがキーになっているんです。

バウボールは写真を見ると分かるように、ゴルフボールのようなものなのですが、これが前側の端についており、これがゴールラインを通過した順に順位が確定されていきます。

ルール3:ボート競技の反則

次のルールは気になる反則についてです。もちろんこれにも反則ルールがあり、そのルールを破ってしまうと失格になってしまいます。この反則のルールとは、フライングを二回することです。フライングを二回することで失格になってしまうため、スタートは慎重に行う必要があります。

ボート競技のルール:用語集

では最後に、ボート競技で出てくる言葉についてご紹介していきましょう。ボート競技に限りませんが、スポーツを知るようになると、聞いたことのない用語が度々出てくることになります。

オリンピックでボート競技を見る前には知っておきたい用語もありますので、こちらもぜひチェックしておいてください。そして、オリンピック当日は、今まで以上に観戦を楽しんでいきましょう!

イージーオール

Photo byStockSnap

まず初めの言葉はイージーオールという言葉です。漕ぐのを停止するという言葉で、意味はオールは水中に入れたままにするのではなく、水中から出して停止します。イージーオールは英語では「easy oar」と表記されます。

キャッチ

次の用語はオールを水に入れる動作を指します。英語表記では「catch」を使っていますが、なぜこの言葉になったのか疑問に思う方もいるかもしれません。これはオールの平たい部分(ブレード)が水をつかむ感じがあることから、この名称がついたのでしょう。

ストローク

ストロークという言葉は、ポジションの中でも出てきました。ストロークは漕手の中で調整をする役目でしたが、他にもそれ以外の意味があります。この言葉は一回一回の漕ぎのことを指し、漕手とは異なりますのでその点はご注意ください。

ナックルフォア

Photo by Bambizoe

ボート競技の言葉の中で、ナックルフォアという言葉を聞くこともあるでしょう。これは4人漕ぎでコックス付きの艇のことをいいます。そしてこの艇は日本で考案された独特なものです。

本来ボートは細長いイメージがありますが、日本で生まれたこの艇は湖などで見かけるようなボートのような作りになっています。速度は遅くなりますが、安定性が高いです。この艇以外はシェル艇と呼ばれます。


フェザー

フェザーというのは英語で言う「feather」です。羽という意味があるため、何のことを言っているのかと思われるかもしれませんが、これはオールを水の中から出し、平たいブレードを水平に返すことを言います。オールが羽として表現された言葉です。

フィニッシュ

Photo byds_30

フィニッシュは文字どおり、漕ぎの最後の部分を指しており、終わりという意味です。先ほどオールを水に入れるキャッチという言葉がありましたが、このキャッチとフィニッシュと合わせてオールの一連の動きになっています。

レート

レートは一分間に何回オールを漕いだかの数のことをいいます。これは他にピッチと言われることもあり、競技にとってはこの数値を高くすること、そして高いままキープすることが、ボートの速度を上げる鍵にもなってきます。

ボート競技のルールを知ってオリンピックを楽しもう

ボート競技のルールを知って

Photo byYazanMRihan

今回は、オリンピックの競技にもなっているボート競技について細かなルールや用語集をお伝えしてきました。ボート競技について、早さを競うものとしか認識していなかった方も多いかもしれません。

でも、今回の記事を読んだことで思ったよりもたくさんのルールがあることが分かっていただけたでしょう。何も知らないで見るよりも、ルールが頭に入っていた方が、興味の度合いが変わるものです。今まで以上に興味を持って試合観戦を楽しみたいですね。

ボート競技を観戦しよう!

今はYouTubeなどがありますので、好きな時にボート競技のようすを検索してみることができます。オリンピックまで待つのもいいのですが、ルールを知ったならぜひ、この機会に動画でボート競技の迫力を味わってみてはいかがでしょうか。

きっと今以上にボート競技が好きになるはずです。オリンピックでは、ボート競技以外にもたくさんの試合が開催されます。他にも気になっている競技があるのであれば、ぜひこの機会にルールや歴史などを調べてみてください。

まとめ

Photo by Bambizoe

今回はボート競技についてのルールや用語についてご紹介してきました。ルールを全く把握しないで見るよりも、楽しめて見られるような知識がたくさん得られたのではないでしょうか。

ボート競技は陸上や野球、水泳などの競技と比べるとまだまだメジャーではない競技かもしれません。ですがどんなスポーツとも一緒で、見ていると楽しめるものであるのは確かです。今回の記事でルールを知り、今まで以上に楽しんで観戦していきましょう。

オリンピック競技が気になる方はこちらもチェック!

オリンピックで行われる競技は他にもスポーツクライミング、カヌー、近代五種のルールなどが特集されています。今回の記事以外に気になることがある方は、こちらも合わせて読んでみてください。

また、暮らし~のではアクティビティ以外にもキャンプやDIY、ガーデニングなどの記事が充実しています。今回の記事以外に気になることがあれば、検索機能を使って探してみてください。オリンピック記事も、検索で探すことができます。