検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

マルチシートとは?種類(色)別の効果や使い方を解説!効果的に張る3つのコツも!

マルチシートとは農業資材の1つです。雑草予防効果などが期待できるので、使い方次第で農業がぐっと楽になりますよ。この記事では、マルチシートの色の違いや選び方、基本の張り方などについて解説。マルチシートを張るコツもご紹介します。
2021年6月11日
みもざ
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

マルチシートとは何?

マルチシートとは農業資材の1つで、畑の畝や果樹の根本を覆うマルチングに使用されます。マルチングと呼ばれる手法は農業において非常に一般的で、多くの効果が期待でき、家庭菜園などで悩みの種である雑草防除などが手軽に行えます。

マルチングとは

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

マルチングとは、畑の畝や果樹の根本などをマルチシートなどの資材で覆う手法のことをいいます。作物の収穫を目的とした畑などではマルチシートが定番です。

マルチング用の資材は数多く、古くから藁が使われていました。マルチシートの多くはビニール製のため、使用後の処分方法がネックですが、藁やウッドチップなら処分が簡単という利点があります。

マルチシートの目的と効果

①雑草や害虫の発生防止

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

マルチシートがあると、土の中に光が届きにくくなり、雑草防止が期待できます。家庭菜園で大きな悩みの1つが雑草対策でしょう。次々生えてくる雑草は、マルチを張るだけで簡単に生えてこなくなります。

また、マルチの色によってはその色を嫌ってアブラムシなどが付きにくくなるという効果も。雑草と害虫という悩みの種を同時に解決できます。

②乾燥防止・保温

畑にさんさんと降り注ぐ日光によって、土中の水分は蒸発します。猛暑が続くと水やりしてもすぐに乾燥してしまい、気が付けば小さな苗がクタクタになってしまうことも。

そんなときにもマルチシートはおすすめ。マルチの色によって土の温度調整がある程度可能です。土の温度が上がらないので乾燥を防げたり、マルチが畝の蓋のような役割を果たして水分の蒸発を止め、水やりの頻度を減らせたりします。

③土壌殺菌・病気予防

日光を通すマルチシートを選べば、紫外線や地温上昇によって土壌中の病原菌の殺菌に効果的です。また、マルチがあると、雨ではねた土や泥が苗につきにくくなります。そうすると、泥はねによる病原菌感染リスクも減らせるでしょう。

④土や肥料の流出を防ぐ

畝立てしたのに、知らずしらずのうちに雨や人の足によって土が流れ出し、崩れてしまったという経験はないでしょうか。マルチで畝を覆っておけば土や肥料の流出が効果的に防げます。

また、ジャガイモなど緑化する野菜は定期的な土寄せが必要ですが、マルチがあると芋に光が当たりづらくなり、土寄せの頻度を減らせますよ。

ジャガイモの緑化について気になった方はこちらもチェック

ジャガイモはゴロゴロとした芋を掘り起こして収穫する家庭菜園で人気の野菜。ジャガイモは日光に当たると緑化して毒性物質を合成してしまうため、定期的な土寄せが必要です。土寄せのほかにも、ジャガイモの育て方について気になる方はこちらをチェックしてみてくださいね。


マルチシートの種類(色)

マルチシートは雑草や害虫を減らせるので、農薬の回数が減らせるのも大きなメリットといえますね。そんなマルチシートの効果を最大限に発揮させるには、目的に合った色を選ぶことが必要です。まずは一般的に使用されているマルチシート(透明、黒色、銀色、緑色)の色の違いについて解説します。

種類①透明

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

透明のものは光を通します。透明マルチシートも同じく、光を通して土の温度を上げるため、土壌凍結防止に効果的。また、土壌の温度を上げ、紫外線が届くことによって土壌殺菌効果も期待できます。

ただし、光を通すので雑草防止効果は低めです。雨による土や肥料の流出、飛来した種子による雑草発生などは予防できます。

おすすめの使い方

地温上昇効果が高い透明マルチシートは冬や春先に早く栽培を始めたいときにおすすめです。透明マルチを使うことで種子の発芽や苗の生育速度を上げられます。ただし、夏場は温度が上がりすぎて苗を痛めてしまうので使う時期は検討が必要です。

種類②黒色

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

家庭菜園などでもっとも使用されるのが黒色です。黒色は光を通さず、雑草防止効果がもっとも高くあらわれます。また、シートの黒色そのものが熱を吸収するので土の温度が上がりにくくなります。雑草を防ぎ、地温の上昇による土の乾燥を防ぐ使い方をしたい人には黒色がおすすめです。

おすすめの使い方

一般的な家庭菜園であれば、ファーストチョイスは黒色がおすすめ。雑草の発生を抑える効果がもっとも強く、家庭菜園の最盛期である春~夏の地温上昇が抑えられます。

ただし、地温上昇は抑えられるものの、シート自体が高温になります。その熱によって葉焼けを起こすことがあるので、苗が小さなうちは根本にだけ、藁やウッドチップなどを敷いておくと安心です。

種類③銀色

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

銀色マルチはアブラムシなどの害虫忌避に効果的です。光の反射を嫌う害虫がつきにくくなります。地温に関しては銀色マルチシートは透明と黒色の中間のような効果です。透明に比べると地温上昇は緩やかで、ある程度の保温効果が期待できます。また、黒色ほどではありませんが多少の雑草発生予防が可能です。

おすすめの使い方

アブラムシなどの被害が大きくなりがちな葉物野菜の栽培によく使用されます。ただし、光を反射する効果が非常に高いため、照り返しには注意が必要です。また、ほかの色に比べて値段が高めであることも覚えておきましょう。

種類④緑色


透明マルチシートのように地温は上げたいけれど、雑草は押さえたいときに緑色を使ってみましょう。緑色マルチの光の透過は透明と黒色の中間といったイメージです。また、緑色が赤と青の光を遮ることで雑草が生えにくくなるといわれています。

おすすめの使い方

透明マルチシートで地温が上がりすぎてしまった場合に、緑色を選択します。また、透明マルチシートでは雑草が多く発生していまい、コントロールできないような場合も緑色を試してみるのがいいでしょう。

そのほかのマルチシートの種類

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

透明、黒、銀色のマルチシートはホームセンターなどでも手軽に手に入る定番の種類です。そのほかにも、処分に困らない生分解性フィルムを使ったものや赤外線だけ通すものなどプロの用途に合わせた専用品がさまざまあります。その中から家庭菜園でも重宝するおすすめの種類を2つ紹介しましょう。

①白黒

白黒マルチシートとは表と裏で色が違います。表が白色、裏が黒色です。白色は地温上昇を抑えるのに非常に効果的。また、裏側が黒のため雑草の発生も防ぎます。夏場の高温障害を予防しながら雑草も同時に予防したいときにおすすめです。

②銀黒

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

銀黒マルチシートとは、白黒マルチのように、両面で色が異なります。表に銀色を使用し、白黒マルチよりもさらに日光を反射する効果が期待できます。雑草発生を黒色で抑えながら、表面の銀色で害虫発生予防も効果的です。銀色と黒色のメリットを合体させたプロユースのマルチシートといえます。

POINTマルチシートの色による効果

  • 透明は光を通すので地温が上昇する
  • 黒は光を通さないので地温が上がらない・雑草が生えづらい
  • 銀は光を反射するので害虫忌避効果がある

マルチシートを効果的に張る3つのコツ

マルチシートはビニール製のため、温まると伸び縮みし扱いやすくなります。そのため、晴れた温かい日に行うのがおすすめです。マルチシートの基本の張り方やより効率的な張り方をするための3つのコツご紹介します。

基本の張り方

畝立てした上にマルチをかぶせます。次に両端(短辺)に土をかけ、マルチシートを軽くおさえましょう。さらにそのあとにマルチの中心と畝の中心を合わせながら土を全体(長辺)にかけていきます。

最後に苗の位置を決め、マルチに穴をあけて植えます。あらかじめ一定間隔に穴が開いているマルチもあるので、植える作物や目的に合わせて選びましょう。

張り方のコツ①畝幅にあったサイズを選ぶ

畝の中心とマルチの中心があっていないと、せっかく張っても風や雨によってずれてしまい、望んだ効果が得られないことも。一般的に広く販売されているサイズは、幅950mm、1350mm、1500mmです。畝の高さがあるため、畝幅より少し幅の広いサイズを選ぶのが重要なポイントです。

畝立ての役割が気になった方はこちらもチェック


畑を作る際に基本なのが畝立てです。ただ地面に苗や種を植えるより健康に育ちます。畝を立てる意味や畝幅の決め方などについて詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

張り方のコツ②マルチの穴のサイズ

マルチシートにあける穴の大きさは苗にぴったり合う最小のサイズにします。苗よりも大きすぎる穴をあけると、苗とマルチシートの隙間から雑草が生えてきてしまうからです。ほかにも、温まった地面から出る二酸化炭素などのガスの通り道になる恐れがあり、頻繁なガスの移動は苗を痛める原因ともなります。

張り方コツ③マルチ押さえを使う

クリックすると楽天商品ページへ飛びます

畝幅が広いときや、広範囲に1人でマルチングするとき、風が強い地域では土でマルチシートを抑えて張るのにてこずるかもしれません。そんなときは「マルチ押さえ」と呼ばれる杭を使うのもおすすめ。杭を打つようにして止めるので、雨や強風にさらされてもマルチシートが外れにくくなります。

家庭菜園について気になった方はこちらもチェック

生き物に触れながら収穫の喜びを味わえる家庭菜園は近年非常に人気があります。マルチシートのように家庭菜園で重宝する資材も手軽に購入できるようになりました。初めての家庭菜園でおすすめの野菜やコツについてまとめた記事はこちらです。

マルチシートで家庭菜園をもっと手軽に

マルチシートは最初の張り方に手間がかかりますが、一度きれいに張れば雑草が生えにくくなり、その後の栽培が楽なります。まとまった時間が取れないことが多い、家庭菜園する人にこそおすすめの農業資材です。

目的に合ったマルチシートを選ぶことでより一層効率化も計れるでしょう。使ったことのない人は一度試してみてくださいね。

マルチシートについて気になった方はこちらもチェック

マルチシートでその効果を実感したら、ほかのマルチング資材を試してみるのもおすすめ。マルチシートをはじめとしたマルチング資材やその使い方について詳しく解説した記事は以下からご覧ください。