花ごころ ジャガイモの肥料
アミノール 草木灰 500g
種いも ニシユタカ 約500g
あかぎ園芸 ジャガイモの土
大五郎 千枚通し 小
朝日工業 ハイパワーたい肥 5kg
サンアンドホープ 化成肥料 5kg
リッチェル ミニじょうろ
男爵いも 種芋
メークインの種芋 (1kg)
じゃがいも キタアカリ 種芋 500g
レッドムーン 種芋
じゃがいもの育て方が知りたい!
じゃがいも栽培に挑戦しよう
じゃがいもは米やパンがないときの主食にもなる腹持ちのよい経済的な野菜です。カレーやシチュー、肉じゃがなど家庭料理のレシピにもよく登場するので、あって困るということはありません。自宅でジャガイモ栽培ができれば、経済的にもかなりお得になります。今日は自宅でのじゃがいもの植え方、育て方をご紹介します。
じゃがいも栽培は難しい?
4つのコツを掴めば初心者でも簡単
じゃがいも栽培は、いくつか気をつけるポイントがあるので、初心者の人にとっては「ちょっと面倒かな」と感じるかも知れません。でも、その中で特に注意したいポイントはたったの4つ。栽培難易度はそれほど高くありません。
じゃがいもの育て方:4つのコツ
1.防腐
じゃがいもの種いもは、そのまま植え付けずにいくつかにカットして植え付けます。地中でじゃがいもが腐らないよう、処理をしてあげないとせっかくの種いもが無駄になってしまいます。
2.肥料
花ごころ ジャガイモの肥料
よい作物を育てるのに必要な肥料。じゃがいもは、栄養を溜め込んで太らせるのが収穫のコツです。肥料をあげるときに、直接じゃがいもが肥料にふれるようなことになると「肥料焼け」という症状をおこしてしまいます。肥料のあげ方にもコツが必要です。特に追肥はじゃがいもを大きく育てるのに必要ですので、しっかり追肥のあげかたはチェックしてください。
3.土寄せ
土の中で育つじゃがいも。土から外に出てくると青くなってしまうだけでなく、じゃがいもが大きくなるのを邪魔してしまいます。じゃがいも栽培は、土寄せをして、じゃがいもが育つスペースを確保してあげることが大切です。
4.芽かき
他の植物なら「間引き」にあたるのがじゃがいも栽培の「芽かき」です。丈夫で育ちの良い芽1本に絞ることで、大きくて立派なじゃがいもを、たくさん栽培することができます。
じゃがいもの育て方:植え方
じゃがいもの植え方の特徴
じゃがいもの植え方は、種いもという種にするのに適したイモをいくつかにカットして植え付ける変わった方法をとります。種いもの大きさなどにより、カットできる数が変わってきます。また植え方には、種いもの向きも重要となってきます。
植え方のコツ
アミノール 草木灰 500g
じゃがいもの植え方は、前述の4つのポイントの中の防腐をおこないます。カットした種いもの切り口に草木灰をぬりつけることで、切り口から雑菌が入って種いもが腐るのを防ぐことができます。これをしないと、じゃがいもが育つ前に種いもが腐って溶けてしまいますので、種いもを植える時には必ずおこないましょう。
植え方の注意点
じゃがいもは頂芽という頂点部に芽が集中し、この部分の芽の方が強い芽となっています。じゃがいも全体に芽があると思いますが、カットするときは、この頂点の部分をうまく平均してカットするようにすると、どの株もしっかりと大きなじゃがいもがなる株となるでしょう。
初心者向けの植え方
じゃがいもの種いもを買う時期ですが、秋や冬の寒い時期にはじゃがいもが腐りやすいです。初心者がはじめてじゃがいも栽培をするなら、春植えから挑戦するとよいでしょう。これなら種いもが腐ってしまう確率がグンと減少します。
じゃがいもの育て方:植え付け
じゃがいもは植え付けから栽培がはじまる
種ではなく、前年のじゃがいもを、種いもとして植え付けるのがじゃがいもの栽培方法。いもをカットして植えるので、通常の種よりもずっと芽が育つ栄養が種いもに詰まっており、腐ることを注意すれば、発芽率もよい作物です。まずは、種いもを植え付けることから栽培をはじめましょう。
植え付けに必要なもの
じゃがいも栽培の植え付けに必要なものは、土、種いも、肥料です。種いもはカットしてから2~3日切り口を乾燥させたもの、または草木灰などを塗って切り口の保護をしたものを使用しますので、乾燥させている時間がない忙しい人は、草木灰も用意しましょう。じゃがいもは酸性土が好きなので苦土石灰を使う人は、控えめにしましょう。
じゃがいも専用土
あかぎ園芸 ジャガイモの土
種いも
種いも ニシユタカ 約500g
植え付けのやり方
じゃがいもの種いもは切り口を下にして植え付けます。深さは5~7センチ程度。穴が深すぎると芽の出が遅れて成長が遅くなりますし、浅いと乾燥で芽の出が悪くなります。植え付ける穴の深さに、気をつけるのがコツです。
植え付けの時期
先程もお話したとおり、じゃがいもの種いもは冬の時期に腐りやすいです。春、暖かくなってから、種いもを買って植え付けするのが、初心者でも失敗しにくい植え付け方法です。具体的な植え付け時期は、3月ころを目安とします。
じゃがいもの育て方:土
じゃがいもの土は
露地植えの場合は、土を掘り返して柔らかくしておく程度で特に土に気をつけることはありません。じゃがいもは酸性の土を好みますが、日本の土のほとんどは酸性に傾いていますので、そのままで大丈夫でしょう。むしろ、石灰の使いすぎには注意が必要です。また、連作にならないよう、前年育てていた場合は別の場所に植えるようにしましょう。
栽培時の土の注意
大五郎 千枚通し 小
プランターで育てる場合は、大型のものを用意し、そこに野菜用の培養土を入れます。このとき、土で注意するのは「深さ」です。じゃがいもの株の成長とともに、土を被せていくのでプランターの半分以下の土の量から植え付けをはじめていきます。プランターも畑もないという人は、培養土の袋でじゃがいも栽培することもできます。その時は水抜き用に底に穴をあけておくこと、袋の側面には千枚通しなどでいくつか穴をあけておきます。
肥料:元肥
朝日工業 ハイパワーたい肥 5kg
元肥には、土に堆肥をまぜこんだものを使うとよいでしょう。化成肥料を使うときは、じゃがいもが直接肥料に触れないように、離し気味に穴の底にパラパラと蒔いておきます。肥料を置く場所は、種いもと種いもの、ちょうど中間くらいが良いでしょう。
じゃがいもの育て方:時期
開花時期
じゃがいもの開花時期は、収穫の目安となります。花が咲く時期は、だいたい5月の中旬ころ。じゃがいもは土の中のいもを収穫するので、花は必要ありませんが、花が枯れたのを確認することでいもの収穫時期を知ることができるので無理に摘む必要はありません。
収穫時期
一方、地中で見えないいもの収穫時期は…というと、花が咲いてから2周間後が目安となります。5月中旬に花が咲いた株なら、5月末~が収穫時期となります。花の時期がズレたとしても、花から収穫時期までの期間は変わりありませんので、花が咲いてから2週間後に収穫をはじめると覚えておくと便利です。
肥料(追肥)時期
サンアンドホープ 化成肥料 5kg
じゃがいも栽培で気になる時期といえば、追肥の時期もありますね。植え付けの時の元肥だけでなく、途中じゃがいもの成長に合わせた追肥を与えましょう。追肥の時期は、1回めの追肥は植え付けから20日後程度。このあたりから、いもが太り始めるので、そのための栄養分を与えます。2回めの追肥はじゃがいもに蕾を見つけたら与えるようにします。株元に10g程度の化成肥料を与えます。じゃがいもは頻繁に追肥を与える必要はありません。
じゃがいもの育て方:じゃがいもの発芽
発芽とは
食用にするじゃがいもなら、発芽したところは有毒成分があって「お腹が痛くなるから食べるな」といわれますね。種いもとしては、発芽してくれることは良いことです。買ったたねいもが発芽していないようなら、しばらく放置して発芽するのを待ち、それからカットしていくと切り分けやすくて良いでしょう。
発芽後の種いも
植え付け前の種いもの発芽は、植え付けるためにカットする目安になります。ある程度発芽させてから植え付けるのが一般的です。また、その発芽した芽を見れば種いもを植えるときの向きの目安にもなるでしょう。発芽しているからすぐに芽が出てくるだろうと思っていたら、ちっとも土から発芽しないというときは、深植えしすぎが考えられます。発芽した種いもの、植え付けるときの深さには注意しましょう。
発芽時期
じゃがいもの発芽は、地域や種いもによって結構バラつきがあります。発芽に適した温度は15~20度。外気がこの温度に達していなければ、じゃがいもは発芽しません。また、気温が適温であっても、15日から30日と種いもの出来によって2週間ほどの発芽時期のズレがあります。これ以上遅れるようであれば、植え方が深すぎるか、種いもが腐っていることが考えられますので、掘り起こしてみましょう。
じゃがいもの育て方:芽かき
芽かきとは
発芽したじゃがいもがある程度伸びてきたら、育ちのよいものだけを残して、他の芽を摘み取ってしまいます。これを「芽かき」といいます。これは、植物の中の優秀なものを選び、立派に育てるためのテクニックです。じゃがいもに関しては収穫に大きく影響するので、もったいない気持ちを捨てて、しっかりと芽かきをしていきましょう。
芽かきのやり方
芽かきの方法は、数本ある中の1本を選びおこないます。残す芽は傷つけないよう、指の股に軽くはさんで土に抑えておきます。芽かきをする芽だけを、別の手でつまんで、引き抜きます。芽かきのやり方は、簡単ですね。しかし、傷つけたくない芽を抑えるのを忘れると、いもごと引き抜いてしまったりというトラブルに繋がります。
芽かきの時期
芽かきをおこなう時期は、株の丈が10センチほどになった頃です。植え付けからだいたい1ヶ月たった頃が目安です。
じゃがいもの育て方:じゃがいもの水やり
水やりの重要度
じゃがいもの原産地はアンデスなど乾燥した地域です。あまり水を与える必要はありません。しかし、じゃがいもの生育に水が必要な時期がありますので、そこだけきちんと水やりをする必要があります。普段のお手入れは水やりは気にしないけれど、ポイントは抑えておきましょう。水やりの時期に水を与えないと、成長に大きな影響が出てきます。
水やりのやり方
リッチェル ミニじょうろ
水やりのポイントは3つ。植え付けた時は、たっぷり。プランター栽培なら、土が乾いたらあげる程度。収穫時期が近づくにつれて、水やり頻度を少なくする。この3点です。
水やりの注意点
じゃがいもは、水をやりすぎると腐りやすくなったり、病気になりやすくなります。水やりは忘れるよりも、あげすぎる方が被害が大きいです。水やり管理が難しいと感じるなら、露地植えにして、水やりをまったくしない方が失敗しにくいでしょう。
じゃがいもの育て方:じゃがいもの種類
男爵
男爵いも 種芋
育て方、植え方を見てきたところで、どんな種類のじゃがいもを植えたらいいのか、人気のじゃがいもの品種と特徴、植え付け時期などを見ていきましょう。まずは、男爵いも。日本でも古くから栽培されているポピュラーな品種です。
特徴
皮の色は白っぽい黄色。中身の色は白いのが特徴です。加熱するとホクホクとして粉っぽくなりますので、粉ふきいもを作るのに適しています。同じようにポピュラーなメイクイーンと比較して、加熱すると煮崩れしやすいのも特徴のひとつです。
植え付け時期
男爵いもの植え付け時期は寒い頃。1月から3月頃となっています。秋植えの種いもになりますので、腐りやすく、初心者には少し難しい品種となっています。
収穫時期
男爵いもの収穫時期は5月中旬ころから。植え付けが早いので、多少早めの収穫になるのが特徴的ですね。種いも管理が難しいですが、早めに新じゃがが味わいたいときには、男爵いもを植え付けるとよいでしょう。
じゃがいもの育て方:じゃがいもの種類
メークイン
メークインの種芋 (1kg)
男爵いもと並んで、日本で売られているじゃがいもを2分するといっても過言ではないのが、メイクイーンと呼ばれる長い形をしたじゃがいもの種類です。
特徴
メイクイーンの特徴は何といっても、縦長なスタイルです。丸い男爵いもとはひと目で見分けがつくでしょう。色も男爵と比較して黄色みが強いのが特徴的です。加熱すると粘り気があるので、ねっとり系と呼ばれるじゃがいもの種類となります。冷蔵庫に入れて保存しておくと、甘みが増します。
植え付け時期
メイクイーンの植え付け時期は、1月中旬から3月ころ。男爵よりも少し遅れての植え付けとなります。
収穫時期
収穫時期は、5月末から6月頭ころとなります。植え付けの時期のズレが収穫が遅めになる理由です。すぐに食べるよりも、しばらく冷暗所で保管しておいたほうが味わいが深くなる品種ですので、新じゃがとしてはあまり出回らない品種です。自宅で作るからこそ、味わえるメイクイーンの新じゃがも、一度試してみてはいかがでしょうか。
じゃがいもの育て方:じゃがいもの種類
キタアカリ
じゃがいも キタアカリ 種芋 500g
男爵いもの品種改良版で、より香りやホクホク感が増した種類となっています。
特徴
口に入れたときのホロッとしたやわらかさ、甘さが魅力のキタアカリ。美味しい品種として人気の高いじゃがいもです。
植え付け時期
植え付け時期はメイクイーンと同時期。男爵よりも少し遅めとなっています。1月中旬から春先までとなっています。
収穫時期
収穫は、暖地であるなら、春GWが終わって梅雨時に入る少し前あたりです。メイクイーンとだいたい同時期とおぼえておくとよいでしょう。
じゃがいもの育て方:じゃがいもの種類
レッドムーン
レッドムーン 種芋
形はメイクイーンににた楕円形。切った断面もメイクイーンとよく似ています。皮が赤く、縦長な形で、黄色い実のじゃがいもです。
特徴
ねっとりとした食感で、さつまいもを思い出させるような味わいです。カレーやシチューなどの煮込み料理に向いている品種です。非常に甘いので、料理全体が甘く感じられるでしょう。
植え付け時期
植え付け時期は1月から3月ころ。種いもが手に入るなら、春になってから植え付けてもよいでしょう。
収穫時期
収穫時期は5月末ころとなります。メイクイーンと似ている形なので、メイクイーンを育てるのと同じ育て方、収穫時期となります。
まとめ
じゃがいも栽培は楽しい!
じゃがいもの育て方をみてきました。いかがでしたでしょうか。立派なじゃがいもを収穫するなら、実の大きくなる花の前に追肥をして、水やりは控えめにするのがコツです。育てる楽しみと収穫の楽しみ、そして食べる楽しみと3度も楽しさが味わえるじゃがいも栽培。ぜひ挑戦してみてくださいね。
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