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じゃがいもの育て方と栽培方法とは?初心者でも簡単!収穫までのコツを紹介!

じゃがいもは私たちの食生活において、非常に馴染みの深い食材です。じゃがいもの栽培は難しくなく、育て方のコツを掴めば初心者でも栽培可能です。またプランターでも育てることができるので、狭いスペースでも栽培できます。土作りから収穫までじゃがいもの育て方を紹介します。
2020年8月27日
すがや
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じゃがいもは家庭でも栽培できる

日本中で親しまれているじゃがいも

じゃがいもは私たちの食卓と非常に馴染みの深い食材のひとつです。様々な調理法があり、日本中で親しまれています。

家庭菜園初心者にもおすすめのじゃがいも栽培

私たちにとって身近な食材であるじゃがいもは、家庭菜園でも栽培が可能です。水やりなどの手間も少なく初心者でも栽培しやすい野菜のひとつです。じゃがいもの歴史や効能に触れつつ、じゃがいもの栽培方法を紹介します。

じゃがいもの歴史

アンデス高原周辺が原産

じゃがいもの原産は南米のアンデス高原周辺だと言われています。栽培の歴史は古く、紀元後500年頃から栽培されていたようです。アンデス高原周辺というとかつてインカ帝国があった辺りですが、インカ帝国の繁栄はじゃがいもが食料源となり支えられていたという説もあります。

大航海時代にヨーロッパに伝わる

じゃがいもがヨーロッパに伝わったのは、トマトなどの他の南米が原産と言われている野菜同様に大航海時代のことです。16世紀にヨーロッパにスペイン人が持ち帰ったのが始まりです。はじめは食べ方がわからないことから少中毒なども起こっていたようで、観賞用としての利用が主でした。

北海道で本格的な栽培を開始

日本にじゃがいもが伝わったのは1598年、オランダ人が長崎に持ち込みました。はじめはヨーロッパ同様に食用よりは鑑賞用としてが主だったようです。本格的な栽培は今もじゃがいもの一大栽培地である北海道ではじまりました。1706年に北海道に持ち込まれたじゃがいもは、明治の北海道開拓と合わせるようにして各地での栽培が広がりました。

豆知識、じゃがいもの由来は?

じゃがいもは日本での呼び名で英語ではポテトと一般に呼ばれています。じゃがいもははじめにオランダ人に持ち込まれた時に、ジャワ島のジャカトラを経由してきました。そのため、はじめは「じゃがたらいも」と呼ばれていてそれがじゃがいもに変化していったというのがじゃがいもの由来の強い説です。

じゃがいもの栄養・効能

加熱しても壊れないビタミンC

じゃがいもには美容・美肌効果、風邪予防等が期待されるビタミンCが豊富に含まれています。健康野菜として知られているほうれん草と同じくらいのビタミンCをじゃがいもから摂取することができます。またじゃがいものビタミンCはでんぷんで覆われているため、加熱しても壊れにくいという特徴も持っています。

高血圧を予防するカリウム

じゃがいもはカリウムの量が多いことも特徴のひとつです。カリウムには体内の塩分を排出して高血圧を予防するという効果が期待されます。生の状態のじゃがいも100グラムで約400ミリグラム含まれていると言われています。

じゃがいもは実はカロリーが低い

じゃがいもはカロリーが多いと思われがちですが、実はカロリーはあまり多くありません。蒸した状態では同量のご飯の約半分のカロリー程度です。ダイエット食材にもなりそうですが、もちろん調理方法によってカロリーは上昇するので、その点は注意したほうがよいでしょう。


じゃがいも栽培の基礎知識

じゃがいもは初心者でも栽培しやすい野菜

じゃがいもは栽培にあまり手間がかからずに、初心者でも育てやすい野菜だと言われています。もともとアンデス高原が原産であったことからもわかるように、冷涼で日当たりのよい場所を好みます。

じゃがいもの植え付け時期は春と秋の2回

じゃがいもの植え付け時期は春と秋の2回あります。一般に春の植え付けの方が初心者には育てやすいと言われています。夏から秋の暑さがタネイモに与える影響、秋・冬の寒さがじゃがいもの成長に与える影響からそのように考えられているようです。

じゃがいもは連作できない

じゃがいもは連作障害があるので、一度植え付けたら同じ場所の栽培は3年以上間隔を空けましょう。またじゃがいもだけでなく、ナス科の野菜も同じ場所もしくは近い場所での植え付けは避けた方がよいと言われています。

じゃがいも栽培の土作り

プランターの場合は深さに注意

じゃがいも栽培において重要になるのは土の深さです。じゃがいもはプランターなどでも栽培可能ですが、底の浅いプランターは避けましょう。最低でも深さ30センチ以上のプランターが必要です。

プランターの場合は培養土、畑の場合は事前準備が必要

プランターで育てる場合は市販されている野菜用の培養土がおすすめです。畑でじゃがいもを栽培する場合は、事前の土作りが重要になります。植え付けの2週間前には畑の土作りを完成させておきましょう。

石灰を混ぜて土の酸性を弱める

じゃがいもは酸性の土では育ちにくい野菜です。日本の土は酸性の場所が多いため、植え付けの前に酸性を弱めておくと育ちが良くなります。2週間前に土を掘り起こして、土に石灰を混ぜておくと土の酸性が弱まります。値を知りたい場合は市販されている土壌測定値を使うと、土壌の酸度がわかります。

じゃがいも栽培のタネイモの準備

タネイモを購入する

じゃがいもはタネイモを植えて育てる野菜になるので、事前にタネイモを準備しておきましょう。タネイモは市販されているので、それを買いましょう。ちなみにジャガイモのタネイモは農林水産省の検査を合格しているものが市場に並んでいるので、品質は保証されています。

芽出しをすると育ちが良くなる

タネイモは植え付けの前に芽出しをしておくと、育ちがよくなります。植え付けの2週間ほど前から太陽光の当たる場所にタネイモを置き場所は屋内でもよく、屋外の場合は雨などで濡れないように注意してください。タネイモから芽が出てくれば芽出しは完了です。

大きなタネイモは切り分ける

植え付けの前に大きなタネイモは、芽が出ているところは残すようにして縦に切りましょう。概ね50グラム前後のものは切った方が良いようです。切ったジャガイモは腐ったり病気になる可能性があるので、2日から3日ほど日光に当てて乾燥させましょう。なお、切り口に草木灰などをぬることで切断後すぐに植え付けることも可能です。


じゃがいも栽培のタネイモの植え付け

適切な時期に植え付けを

タネイモの準備が出来たらいよいよ植え付けになります。植え付けの時期は春の場合は2月から3月ころ、秋の場合は8月から9月ころが良いといわれています。とは言え、品種や地域によって時期は前後するので、あくまでも目安としてそれぞれ適切な時期に植え付けを行いましょう。

植え付けの深さと間隔

プランターに植える場合ははじめに、プランターの半分位のところまで土をいれておきましょう。畑などの場合は深さ10センチくらいの溝を作って植え付けをします。タネイモの間隔は30センチほどあけると望ましいです。

逆さ植えすると病気に強いじゃがいもに

じゃがいもの植え方に逆さ植えという方法があります。通常はタネイモの芽が上に向くように植えますが、地中に向かうように植えるのが逆さ上です。この方法でじゃがいもを植えると、一度下に向かって成長した後に地表へと向かうため、病気に強いじゃがいもができると言われています。

じゃがいもの上手な育て方

上手な育て方を知ろう

ここまででじゃがいもの植え付けは完了しました。じゃがいもを上手に育てるための水やりのタイミングや肥料の与え方などを紹介します。

じゃがいもの上手な育て方1:水やりの方法

じゃがいもは植え付けをした後に水やりをして、その後は畑の場合は水やりの必要はなく、プランターの場合は生育初期に土が乾いたら水やりをします。じゃがいもは水やりをする必要がほとんどない野菜で、むしろ頻繁に水やりをすると病気になるなどの悪影響もあります。

じゃがいもの上手な育て方2:肥料のあげ方

じゃがいもは肥料を与えるとより大きく育ちます。元肥と言われる植え付けの前に与える肥料がじゃがいもでは重要になります。じゃがいも専用の肥料や窒素・リン酸・カリがバランスよく配合された肥料を土を作る時に加えると育ちがよくなります。プランターで市販の培養土を使う場合は肥料は必要ありません。

じゃがいもの上手な育て方3:追肥

追肥とは種を撒いたあとに肥料を与えることです。じゃがいもは追肥をするとよく育ちます。じゃがいもの追肥は基本2回行います。一度目の追肥のタイミングは種植えをしてから30日前後で、二度目の追肥は苗につぼみがついたころです。追肥で与える肥料は元肥と同様のもので大丈夫です。

じゃがいもの上手な育て方4:間引き

じゃがいもの栽培では間引きも重要です。間引きのタイミング一度目の追肥と同時期になります。ひとつのタネイモで残すのは元気のいい数本の芽で大丈夫です。不安になるかもしれませんが、栄養を集中させることで大きなタネイモの収穫につながります。

じゃがいもの上手な育て方5:土寄せ

土寄せは植物の根本に土を寄せる作業のことを言います。土寄せの本来の目的は根本を安定させるためですが、じゃがいもの場合は他に成長したじゃがいもが地表に出るのを防ぐという理由もあります。じゃがいもは地表に出ると有害物質のソラニンが生成されてしまいます。土寄せは追肥と同時期に二度行うのが望ましいです。

じゃがいもの病気


栽培時は病気に注意

じゃがいもの栽培において、じゃがいもが病気になることがあります。病気はならないに越したことはないですが、病状を知っておくことで、対処も可能になります。栽培時に注意が必要なじゃがいもの代表的な病気を紹介します。

じゃがいもの病気1:そうか病

そうか病はじゃがいもの代表的な病気です。そうか病になるとじゃがいもの表面に斑点ができ、表面がざらざらになってしまいます。そうか病はアルカリ性の土壌で発生しやすいと言われています。土を作るときに注意が必要です。

じゃがいもの病気2:疫病

疫病はじゃがいもの葉に暗緑色の病斑が出る病気です。進行すると、葉だけでなくじゃがいもの実の部分まで変色します。疫病は葉の裏などが主な侵入経路で、長雨が続いたり、そもそも排水の悪い場所などでの感染が多いです。排水を整え、長雨などがあったら疫病に注意しましょう。

病気の予防が重要

じゃがいもの病気を防ぐ最大の予防策は生育環境の整備になるでしょう。日当たりの良い場所を選び、水はけを良くして、害虫も出来る限り駆除しましょう。じゃがいもの実は地中にできるため、病気になっても発見が遅れることが多いです。何よりも予防に力をいれましょう。

じゃがいもの収穫

栽培したじゃがいもを収穫しよう

じゃがいもの収穫は花が咲き終わり、茎や葉が枯れ始めたころです。時期でいうと春に植えた場合は6月から7月、秋に植えた場合は11月から12月に一般に収穫の時期になります。

晴天が続いている時に収穫を

じゃがいもを収穫するときのポイントは晴れが続いた日を狙うことです。雨が降っていると、じゃがいもが腐りやすい状態での収穫になってしまいます。せっかくここまで手塩をかけて育てたじゃがいもが無駄になってしまうので、天気をよく見て収穫しましょう。

じゃがいもの収穫方法

じゃがいもを収穫するときには根本から少し離れたところをスコップで掘るようにしましょう。根本の近くを掘るとじゃがいもを傷つけてしまう可能性もあります。収穫した後は、日光を当てて乾燥をさせて、日の当たらない場所で保管するとよいです。

じゃがいもを栽培しよう!

育て方を覚えれば簡単

じゃがいもは家庭でも栽培しやすい野菜の代表格なので、家庭菜園をこれからはじめるという方にもおすすめです。それに自分で育てたじゃがいもはとても美味しいです。ぜひ、じゃがいもの栽培に挑戦しましょう。