はじめに:うねとは?その効果と立て方紹介
庭や畑で家庭菜園をするなら畝たては必要
うねという言葉をご存知でしょうか。漢字で書くと畝となり、畑で作物を植え付けるところと通路を分ける少し高くなった部分をうねと呼びます。
プランター栽培では使われないやり方ですが、実は同じような結果を出す植え方は鉢やプランターの野菜栽培でも使われている非常に効果的な農業の方法です。
うねの立て方は鋤を使うと簡単
うねの便利さを知らない方は庭やレンタル畑にそのまま野菜を植え付けていたりもするでしょう。うねがなくても野菜は育ちますがあった方がずっと楽に上手に健康的な野菜栽培作りが可能です。
家庭菜園規模であれば耕運機などの農業機械がなくても鍬(くわ)の使い方をマスターすれば畝たては簡単です。うねについてと鍬の種類と便利な使い方も解説していきます。
うねとは?幅や厚みの種類とそのメリット
うねの種類
野菜の育て方を見ると必ずといって書かれているのがうねの幅や高さなどの注意書きです。うねには植物によって向いている高さや幅があります。
またお持ちの畑のスペースによっても無駄なく野菜を育てる自分なりのうねの立て方をお持ちの方も少なくないでしょう。一般的には通常の高さのうねとそれよりも高さのある高うねと呼ばれる2種類に分けられています。
うねのメリット
うねのメリットといえば一番重要なのは高さを出して水はけをよくすることです。これだけでも野菜の病気を防ぐ効果が期待できるでしょう。
そのほかにも通路と栽培するスペースをわけお手入れ作業をしやすくしたり、市販のマルチが無駄なく使える・耕す土地を最小限にできる・白ネギなど特殊な野菜の土寄せもしやすくできます。
一般的な畝たての幅と高さ目安
うね自体の幅は本当にその方によってまちまちですが、間のスペースにおいては多くの方が30-40cmとしています。これは作業がしやすく無駄に耕地を減らさない間隔であるといわれるからです。
高さは一般的なもので10-15cm程度高うねになると20-30cmほど土を盛り上げます。幅は作る作物に必要な株間から計算して割り出すのが一番良いのですが、とりあえずうねを作ってそのあと作物を考えるという方は50cmを目安にうね立てをすると良いでしょう。
うねと高うねに向く野菜の種類
多くの野菜は通常の10-15cmほどのうねの立て方でOKですが、野菜の中には高うねが適したものもあります。これはその植物がどのような根の張り方をするか、作物がどのようにできるかを考えると簡単です。
たとえば大根や根菜など地中になるものは高うねにすることで元の地面を掘り返す手間がだいぶ省けます。ねぎのようにどんどん土寄せをして大きくする野菜においても最初に深めに穴を作る必要があるので高うねが向いているでしょう。
畝(うね)たてのやり方・うねの方向や道具
畝(うね)たてに使う道具
うねを立てるにはまず畑の土をやわらかくする必要があります。そのために土を掘る道具としてスコップかまたぐわがあるあると良いでしょう。掘り返しやわらかくした土をうねの高さや幅に周りから寄せてくるのに便利な道具は平ぐわとよばれる道具です。
こちらは歯部分が薄くたいらで弱いため硬い土を掘るのは不向き(曲がってしまう)ですが畝の表面を平にしたり栽培中の雑草とりにも使えるため多くの農家の方が使っている道具です。
畝(うね)たては季節によって方向を変える
うねは通常南北に走るようにまっすぐに作ります。しかしこれは春-秋用のうね。気温もあたたかく地面の温度を気にせずによい季節用で風通しなどを考慮した立て方です。
それに反して冬は気温が低く南北に立てては土の温度がなかなかあがりません。冬の家庭菜園では南側からの日差しがうね全体に均一にふりそそぐように東西に向けて畝たてをしてください。
畝(うね)たての仕方
うねはまっすぐに立てるのがセオリーです。曲がっていてはマルチも敷きにくいですし作業効率や日当たり的な面でも均等とはいえないからです。まずはうねを立てる予定の場所の土をスコップなどで掘り起こします。
直線にうね立てをするために紐状のものを4すみに張って四角を作りましょう。掘り起こした土には堆肥などを均等にすきこんでから外側からうねに土を盛っていきます。うねとうねの間隔は平鍬の縦幅を目安にしていくときちんと図らずとも適した幅に均等に作ることができるのでおすすめ。
畝たての仕上げ
畝はただ土を盛り上げただけでなく上部をたいらにならして、ある程度固めておく必要があります。平鍬でも良いですし適当な長さのある木材でならされる方もいるのがお持ちの道具で工夫してやってください。
最後にマルチをかけて横にはみ出たマルチに鍬で土をかけしっかりと固定して作物を植え付ける準備は完了です。マルチは雑草を防ぐ・中の土の温度をあげ害虫を駆除する・土の湿度を一定に保つという役目があるのでできれば敷いておいた方がよいでしょう。
まとめ:うねを上手に活用しよう
畝(うね)たてができると家庭菜園が楽になる
家庭菜園でもうねを作ることで作業が簡単になったり、うねごとに区画分けしてお手入れの効率化をはかることができます。家庭菜園だからできるだけ手間をかけずに育てたいならばまずはうねを作ることが後々のお手入れ作業をやりやすく、農作物の管理もしやすくなるでしょう。
畑1枚分をすべて耕す必要もなく、植え付けたい野菜の数に合わせて必要な時だけうね立てをするなら機械を使わずに鍬を使い手作業でおこなうことも簡単です。
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畑の作り方の中から今回はうねづくりと家庭菜園では便利な手で使う道具の使い方のコツなどをご紹介してきました。うねの立て方の他にも暮らしーのでは畑の土壌づくりにスポットをあてた記事など役立つ情報も発信していますのでこちらもぜひご覧くださいね。

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