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蘭の種類とは?品種ごとの特徴から基本の育て方までご紹介!園芸向きはある?

蘭の種類はどのようなものがあるのかご存知でしょうか?ラン科の植物は多くの場合、美しい花を咲かせることで知られており、観賞価値が高いので人気があります。今回はそんな蘭の種類、品種ごとの特徴、名前の由来や基本の育て方までご紹介していきます。
2020年8月27日
T・S
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蘭の種類とは?

蘭と言えば美しい花をイメージされる方が多いのではないでしょうか。種類にもよりますが、蘭は多くの場合、綺麗な花を咲かせます。人気があるので多くの方が栽培しており、品種改良も進められている為、現在は沢山の蘭が楽しめるようになっています。今回はそんな蘭の種類、品種ごとの特徴、名前の由来や基本の育て方までご紹介していきます。

蘭の特徴

蘭とは?

蘭とはラン科の植物の総称です。ラン科は単子葉植物の科のひとつで、白やピンクなどの美しい花を持つ種類が多いのが特徴。その種類は非常に多く、世界に700属以上15000種、日本には75属230種があります。生息地も様々で、南極以外の全ての大陸の熱帯・亜熱帯に自生しており、世界中で愛されている植物と言えます。ただし、花が美しい為に沢山採集されてしまい、絶滅の危機に瀕している種類も沢山あります。

蘭は初心者でも育てられる?

栽培難易度は品種にもよりますが、初心者でも育てられる品種が沢山ありますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。現在日本で育てられている洋蘭は、育て方も確立されているものが多く、困った時の情報も沢山ありますので安心して育てられます。また、苗自体も比較的安い価格で販売されているので、手を出しやすいのも嬉しいポイントとなっています。

蘭の分類

蘭は東洋蘭と洋蘭に分けられます。東洋蘭は日本や中国が原産地のもので、それ以外のものは洋蘭と呼ばれています。現在日本で育てられている人気の品種はほとんどが洋蘭だと考えて良いでしょう。また、根の生え方による分類もあり、土の奥深くまで根を伸ばす地生ランと、木の幹などに張り付く着生ランの二つがあります。普通の植物は土に根を下ろすので、着生ランはかなり面白い生態だと感じるのではないでしょうか。

蘭の種類・園芸品種①胡蝶蘭

胡蝶蘭について

最もよく知られている蘭の一つが胡蝶蘭です。こちらは中国や台湾、オーストラリアなどに自生している東洋蘭の一つで、画像のようにとても美しい花・葉を持っています。こちらは着生タイプの品種で、熱帯ジャングルでは高い木に着生して生きているのですが、日本では鉢に入った姿しか見かけないので驚かれるかもしれません。また、学名は「蛾に似る」という意味になっているのですが、日本では蝶のように見えたことから名前が付けられました。

胡蝶蘭の育て方

【生育環境】直射日光を当て続けると葉焼けしますので、遮光ネットで日差しをやわらげて下さい。
【水やり】5~9月の生育期はたっぷりと水やり、冬は水やりのペースを抑えましょう。
【肥料】5~9月の生育期に週一回、液体肥料を与えます。
【手入れ】花の茎がある程度伸びてきたら支柱を立てて支えて下さい。
【病気】軟腐病に感染して枯れる場合があります。
【害虫】カイガラムシやハダニの対策をしましょう。
【その他】詳しい育て方は下記記事で解説しています。


蘭の種類・園芸品種②デンドロビウム

デンドロビウムについて

こちらはラン科セッコク属に分類されている植物です。胡蝶蘭に似ているのがポイントの一つで、東南アジアを中心に栽培されています。また、こちらも着生ランタイプで、高い木の枝の上に着生して生きています。その為、ギリシャ語のデンドロ(木)とビウム(生ずる)から名前が付けられました。数ある品種の中でも育てやすいタイプとして知られており、安い価格で苗も販売されています。

デンドロビウムの育て方

【生育環境】直射日光を当て続けると葉焼けしますので、遮光ネットで日差しをやわらげて下さい。
【水やり】非常に乾燥に弱いので、水分は常に多めに保ちます。
【肥料】5~9月の生育期に週一回、液体肥料を与えます。
【手入れ】花が終わったら花茎の付け根から切り取りましょう。
【病気】葉に黒い斑点が出ることがありますが、特に大きな影響はありません。
【害虫】カイガラムシやナメクジの対策をしましょう。
【その他】詳しい育て方は下記記事で解説しています。

蘭の種類・園芸品種③オンシジウム

オンシジウムについて

こちらは小さい黄色の花を付けるのが特徴の洋蘭です。中南米の熱帯・亜熱帯地域に分布している着生タイプで、花の大きさは1~2㎝ほどと、他の品種と比べるとかなり小さいのがポイント。花は小さいですが、沢山付けるので見栄えは良いです。フラワーアレンジメントなどでよく使われている為、見たことがある方も多いのではないでしょうか。苗は安い価格で販売されていますので、気軽に育てられます。

オンシジウムの育て方

【生育環境】夏の直射日光を当て続けると葉焼けしますので、遮光ネットやカーテンで日差しをやわらげて下さい。
【水やり】乾いたらたっぷりと与えて、夏場の水切れに注意します。
【肥料】4~10月までは、月に一回置き肥を与えます。
【手入れ】花が終わったら花茎の付け根から切り取りましょう。
【病気】葉が茶色く変色する軟腐病にかかる可能性があります。
【害虫】カイガラムシやアブラムシの対策をしましょう。
【その他】詳しい育て方は下記記事で解説しています。

蘭の種類・園芸品種④パフィオペディラム

パフィオペディラムについて

こちらは画像のように、とても不思議な花姿をしている品種です。まるで食虫植物のような雰囲気をしていますが、食虫植物ではありません。かなり個性的な見た目をしており、沢山のファンがいる品種です。葉を5~7枚ほどを大きく伸ばして、中央から花芽が伸びます。流通量があまり多くないのでお店で見かけないこともあるかもしれませんが、ネットショップで安い価格で販売されていますのでチェックしてみましょう。

パフィオペディラムの育て方


【生育環境】強い日光を好まないので、遮光ネットやカーテンで日差しをやわらげて下さい。
【水やり】1年を通してやや湿っている状態を保ちましょう。
【肥料】濃い液体肥料は負担がかかるので、2倍程度に薄めて与えましょう。
【手入れ】支柱を立てて花茎を支えて下さい。
【病気】換気が悪いと軟腐病にかかる可能性があります。
【害虫】カイガラムシの対策をしましょう。

蘭の種類・園芸品種⑤カトレア

カトレアについて

こちらは数ある品種の中でもかなり一般的な品種で、着生タイプとなっています。洋蘭の女王と呼ばれることもあり、貴族たちにも愛されてきた美しい花です。着生タイプなので樹木などに張り付いて生きており、生命力が強く、実は育てやすい花でもあります。小さい品種も出ているのがポイント。苗も安い価格で販売されていますので、ぜひ気軽に育ててみて下さい。

カトレアの育て方

【生育環境】初夏から秋までは、遮光ネットやカーテンで日差しをやわらげて下さい。
【水やり】春から秋までは水を多めに、冬が近づいてきたら乾かし気味に育てていきます。
【肥料】春から秋まで液体肥料を週一回与えましょう。
【手入れ】花が枯れてきたら花の付け根から切り取ります。
【病気】花や葉に不規則な斑点が入るウイルス病にかかる可能性があります。
【害虫】カイガラムシの対策をしましょう。

蘭の種類・園芸品種⑥セロジネ

セロジネについて

こちらは東南アジアに広く分布している着生タイプの種類で、約120種類が自生しているとされています。大きさは多様で、小さいものから大きくなるものまであります。画像のように白く美しい花を付けるのがポイント。また、標高の高い所に自生している寒さに強いタイプと、暑いところに自生しているタイプがあります。苗は比較的安い価格で販売されていますので、気になった方はぜひ育ててみて下さい。

セロジネの育て方

【生育環境】春から秋までは、遮光ネットやカーテンで日差しをやわらげて下さい。
【水やり】水が好きなタイプの花ですので、十分に水やりをして下さい。
【肥料】春から秋まで液体肥料を週一回与えましょう。
【手入れ】花が枯れてきたら花の付け根から切り取ります。
【病気】病気になりにくい洋蘭です。
【害虫】ナメクジの対策をしましょう。

蘭の種類・園芸品種⑦エピデンドラム

エピデンドラムについて

こちらはカトレアに近縁の、中南米に分布している種類です。日本には交配種が流通しているのですが、野生種は1~数mにも伸びます。そのままでは長く伸びすぎる為、流通しているものは楽しみやすい大きさに改良されました。画像のように華やかな小さい花がボール状に咲くのが特徴で、人気があります。苗は他の種類よりも少し高めに流通している傾向にありますが、探せば安いものもありますのでチェックしてみましょう。

エピデンドラムの育て方

【生育環境】できるだけ日当たりのよい場所で育てましょう。
【水やり】少し乾いてきたタイミングで水やりをするようにします。
【肥料】春から秋まで液体肥料を週一回与えましょう。
【手入れ】花が枯れてきたら花の付け根から切り取ります。
【病気】病気になりにくい洋蘭です。
【害虫】アブラムシの対策をしましょう。
【その他】詳しい育て方は下記記事で解説しています。


蘭の種類・園芸品種⑧シンビジウム

シンビジウムについて

こちらは東南アジアから日本にかけて自生している種類で、丈夫なので育てやすいのがポイントです。寒さにも強いので、寒冷地の方にお住まいの方でも育てられます。種類によって茎が直立するものや垂れるものがあります。開花時期は12~4月です。名前の由来は、ギリシャ語の「船」と「形」を合わせたものになっています。花びらの形が船底に似ていることからこの名前が付けられたと言われています。

シンビジウムの育て方

【生育環境】日当たりのよい場所で育てましょう。
【水やり】春から秋までは乾かさないようにたっぷりと与えて、冬にペースを落としましょう。
【肥料】春から秋まで液体肥料を週一回与えましょう。
【手入れ】花が枯れてきたら花の付け根から切り取ります。
【病気】葉にまだらの黒い斑点が不規則に出るウイルス病にかかる可能性があります。
【害虫】アブラムシやカイガラムシの対策をしましょう。
【その他】詳しい育て方は下記記事で解説しています。

まとめ

今回の「蘭の種類とは?品種ごとの特徴から基本の育て方までご紹介!園芸向きはある?」はいかがでしたでしょうか?特徴や名前の由来、育て方はそれぞれ違いがありますので、気になったものをぜひ育ててみて下さい。安いものもあれば高いものもあり、花も小さいものから立派なものまであります。初心者の方は、まずは丈夫なものから育ててみることをおすすめします。

蘭の種類が気になる方はこちらもチェック!

今回は蘭の種類についてご紹介させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。