コーヒー酒について
コーヒー酒は、コーヒー豆をアルコールリキュールで漬け込んだお酒のことをさします。梅酒や果実酒のように簡単に自分でお酒を漬けることができるため最近注目を浴びています。お酒の種類やコーヒー豆の種類によって全く違った自分好みのお酒を作ることができるので、自分好みの味を探求してみることをおすすめします。
コーヒー×酒の作り方
コーヒーリキュールといえば、アイリッシュ・ウイスキーやカルーアなどに見られるコーヒーが原料の一部に含まれているお酒を思い浮かべるかもしれません。最近ではコーヒー豆自身に好みのリキュールを漬け込んだコーヒー酒という、そもそものリキュールから作ってしまうお酒がブームとなりつつあります。こちらに糖分を加えればオリジナルのコーヒーリキュールとして完成です。
あのクッキングパパに登場
料理漫画でおなじみのクッキングパパにも、コーヒー酒が描かれています。クッキングパパの奥さん虹子さんがお父さんのために漬け込んだお酒として登場します。昭和60年代くらいに描かれたお話ですが、当時を思うととてもハイカラな飲み物だったのではないでしょうか。
簡単手作り!コーヒー酒の作り方
それではここから本格的にコーヒー酒の作り方、レシピをみていきましょう。材料さえ揃えばとっても簡単ですし、材料そのものもとってもシンプルです。自分好みの味を見つけたり、バリエーション豊かなコーヒー酒を手作りしてみましょう。
コーヒー酒の作り方 ノーマルレシピ
コーヒー酒のレシピです。本当にシンプルで簡単です。用意するのは漬け込むための広口瓶やジャーなど。材料はコーヒー豆、ホワイトリカー、氷砂糖のみです。まずは清潔な瓶もしくはジャーに焙煎したコーヒー豆を入れます。容器が2L程度だとしたら、コーヒー豆は100g程度入れましょう。そしてホワイトリカーを1.8~2.0cc程度、氷砂糖を100g~200g程度入れます。1ヶ月もすると飲めますが、2ヶ月、3ヶ月と時間が経てば経つほどコーヒー豆の香ばしい良い香りと苦味がより引き立ちます。割合はベーシックな数量を提示したので、もちろん自分好みの味に変えていくことをおすすめします。
コーヒーリキュールにおすすめのアルコールベースとは
先ほどはシンプルなレシピとしてホワイトリカーを使用した場合を記載しました。他にどのようなお酒を合わせると美味しいリキュールになるでしょうか。リキュールとは、アルコール、ブランデーやジンなどが果物やハーブ、そして砂糖が加わったお酒をさします。先ほどの手作りではホワイトリカーを使用しましたが、そのほかにもブランデーやウイスキーやウォッカなど、いろんなものを混ぜても美味しいです。
ホワイトリカーについて
ホワイトリカーとは一般的に焼酎をさします。ただ、そのままロックや割って飲む焼酎とは異なり、果実酒など漬け込むように作られた焼酎がホワイトリカーとして製造されています。味や香りなどクセがほとんどなく、漬け込む素材を引き立てる力があるため、梅酒や果実酒と相性が抜群です。たくさんのリキュールがホワイトリカーとのミックスで誕生しています。
コーヒー酒で大事なコーヒー豆について
コーヒー酒を作るうえで一番重要な要素がコーヒー豆にこだわることです。コーヒー豆の味がダイレクトにお酒として響きますので、苦目、酸味強め、、、などこだわりましょう。コーヒーにはもともと利尿作用であったり疲労回復といった効果もあります。美味しいコーヒー豆を炒りたての状態で早速使用したいのですが、炒りたてコーヒー豆がない場合は、弱火のフライパンでさっと自分で炒ってから作るのも美味しいコーヒー酒の作り方のコツです。
コーヒー酒に合うコーヒー豆とは
おすすめのコーヒー豆はたくさんあるので、今回は代表的なコーヒー豆のご紹介をします。コーヒー豆は世界の60数カ所で生産されています。それぞれの気候や風土が異なるぶん、コーヒー豆も味や香りが異なります。
コーヒー豆のおおまかな説明:メキシコ、グアテマラ、ブルーマウンテン、コロンビア
メキシコは酸味ベースですが比較的柔らかい味です。グアテマラは甘い香りが特徴で、酸味もありますが深い味わいがあります。ブルーマウンテンはジャマイカのコーヒー豆で、バランスがとても整っています。コロンビアは酸味ベースでありつつも全体的にまろやかに仕上がっています。モカはエチオピア産で、フルーティーな香りを楽しみつつ、酸味とコクを味わうことができます。
コーヒー豆のおおまかな説明:ケニア、キリマンジャロ、マンデリン、アラビカ
ケニアは酸味が非常に強く、後味もスッキリとシャープな味です。キリマンジャロはタンザニア産です。とにかく酸味が強いのですが、香りはとても甘く深みもあります。マンデリンはインドネシア産のコーヒー豆で、甘い香りに苦味ベースでコクがしっかりとしています。アラビカは世界のほとんどで流通しているほど多く親しまれています。味は酸味が強めですが、フローラルな香りも一緒に楽しむことができます。
自分だけのオリジナルレシピで美味しいコーヒー酒を作ろう
ここからは基本ベースで使用したホワイトリカーでのコーヒー酒の作り方ではなく、他のお酒を使用した作り方をみていきましょう。何で漬けてもとても美味しいですが、今回は2種類でご紹介したいと思います。
自分好みにアレンジ!手作りコーヒー酒:ウォッカ版
まずはアルコール度数も高い、味もキリリとしたウォッカでの作り方をみていきましょう。お酒が好きな方、アルコール度数が強めのお酒が好きな方におすすめです。
コーヒー酒ウォッカ版のレシピ
ホワイトリカーでのレシピよりシンプルになります。材料はウォッカとコーヒー豆。ウォッカの瓶1本に対してコーヒー豆大さじ2程度(大さじ8gとすると16g程度です)を入れます。あとは冷温保管で完成です。3日もするとコーヒー豆がだんだんと沈み、1週間ほどでコーヒー色になってきます。出来上がりの判断はどんな種類のアルコールでも同じで、コーヒー豆がほぼ沈めばもう飲めます。どこまでコーヒーの香りや味を出すかは漬け込む期間によって変化しますので、少しづつ調整していきましょう。
コーヒー酒用のおすすめのウォッカとは
ウォッカの特徴として雑味のないクリアな味が挙げられます。濾過の回数が多ければ多いほどアルコール度数も高くなりますが基本的にショットでもカクテルでもクセのない、飲みやすくするりといく舌触りです。度数や生産国、味のまろやかさなどで自分の好みを見つけていきましょう。
ウォッカの種類
スミノフは40度のアルコール度数でお値段も非常にお手頃です。ウォッカに慣れていない方におすすめです。スウェーデンのアブソルートはほんのり甘みを感じることができます。最近巷でよく売られているのがスカイウォッカです。サンフランシスコ製造の最近の会社ですが、低価格でスッキリとした飲み口が特徴的です。スピリタスは必ずカクテルなどのベースとして使用するようにしましょう。アルコール度数96度という仕上がりです。国産では米から作られた奥飛騨ウォッカ、アルコール度数55度というものもあります。
自分好みにアレンジ!手作りコーヒー酒:ブランデー版
お次はブランデーで作るコーヒー酒の作り方をみていきましょう。ブランデーとは果物を発酵・蒸留したお酒です。フランス地方のコニャックで作られているコニャックやリンゴから作られるカルヴァドスがブランデーにあたります。ウォッカがきりりとしたスッキリな味わいに比べて、ブランデーベースだとフルーティーかつ甘口で漬けることができますので、甘党の方におすすめのリキュールです。
コーヒー酒ブランデー版のレシピ
今回はホワイトリカーの時と同じく氷砂糖を使用してみましょう。お好みのコーヒー豆100g、氷砂糖100g、お好みのブランデーを1.8L、ジャーや瓶や保存容器に入れて寝かします。コーヒー酒での漬け込み終了はコーヒー豆が沈んでしっかりと色が出てきたらです。そこからの熟成具合はお好みで判断しましょう。
コーヒー酒におすすめのブランデー:コニャック
ブランデーの元となっている果実、熟成年月や原産地によって味が全く異なりますので、きっと自分の大好きな味に出会えるはずです。少し価格が高いのですが、比較的手が出やすいお値段で美味しいのがコニャックのヘネシーです。ヘネシーの種類によりますが、10〜70年の熟成年度が異なる原酒をブレンドしているものもあります。5大コニャックといわれるカミュのエレガンスシリーズは、フローラルな香りと甘さが両立しておりとても軽やかです。コニャックのポールジローはぶどうの味を感じさせるフレッシュな味わいが特徴です。
コーヒー酒におすすめのブランデー:アルマニャックとカルバドス
フランスのアルマニャック地方で作られるアルマニャックはコニャックと比べ力強い味わいです。ジュラスはクセのない味のため飲みやすいです。シャボーは軽やかかつフルーティーなので、カクテルなど相性が抜群です。カルバドスでおすすめなのがクールドリヨンです。ボトルの中に丸々1個のリンゴが入っているのでお土産にも喜ばれますし、りんごの味がしっかり効いています。
コーヒー酒の美味しい飲み方は
自分で作った世界に一つだけのコーヒー酒。美味しく飲みたいですよね。コーヒー酒の美味しい飲み方をここではご紹介したいと思います。基本的にはロックでコーヒーとお酒の味をストレートに味わう飲み方か、水で割って飲むという飲み方がスタンダードになるかと思います。お酒に弱い方は牛乳や豆乳に割ってカルーアミルクとして飲むか、温めて飲んでも体が温まります。
少し変わったコーヒー酒の美味しい飲み方
少し変わった飲み方として、麦茶で割ったり(コクが深まります)、コーヒー酒×ウォッカにホイップをのせたホワイトルシアンという飲み方も甘くて美味しいので、お酒が苦手な方にもおすすめです。風邪を引いた際には温めた牛乳にコーヒー酒、卵黄、砂糖を加えたロシアンコーヒー風という飲み方もおすすめです。
コーヒー酒のおすすめの使い方
割ったりストレートだったりとそのまま飲んで美味しいコーヒー酒なのですが、そのほかにも美味しい使い方があります。例えばデザートとして、コーヒーゼリーに少し加えたり、アッフォガート(アイスに温かいコーヒーをかけたもの)に使ったりしても大人の味となって美味しいです。ティラミスに使用するラム酒のかわりに使用しても美味しいかもしれません。もちろんコーヒー味のコーヒーリキュールチョコなど、甘いものとお酒が好きな方にはたまらない一品です。寒い冬には温めたミルクに手作りコーヒー酒を入れて暖まりましょう。
手作りコーヒー酒でパーティーをしよう
手作りコーヒー酒の良いところはお酒なのに本格的なコーヒーの味、そして甘さやコクやお酒のベースを全て自分で変えられるという点にあります。お酒が苦手な方も、カルーアミルクなら飲めるというパターンが多いのではないでしょうか。お酒が飲める方も飲めない方も、みんなで集まって楽しいパーティーを成功させましょう。もちろん飲むだけでなく、食後のデザートにコーヒー酒を使用したケーキなどを出すと盛り上がること間違いなしです。
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