ネギの青い部分、どうしてますか?
長ネギの頭の青いところ、みなさんはどうしていますか?
「白ネギの部分は好きだけど、緑の部分は硬くてヌルヌルしていてあまり好きじゃない」「どこまでが食べられて、どこまでが食べちゃだめなのかわからないから、緑の部分は全部捨てている」という人も多いかもしれません。
しかし実は、長ネギの緑の部分はとても栄養があり、捨てるにはもったいない部分です。長ネギの青いところはどこまで食べられるのか。今回は、その実態や食べ方を、レシピを踏まえながら解説します。
ネギの青い部分はどこまで食べられる?
ネギの青い部分の正体は?
長ネギの頭の青いところと白いところは、どちらもネギの葉っぱです。ネギの葉っぱのうち、太陽にあたった葉っぱが青くなり、地面に埋まっている葉っぱが白くなった結果、スーパーなどでよく見る緑と白の部分があるネギの姿になっています。
つまり長ネギは、どこまでが食べ物で、どこまでが捨てなければいけない部分ということはなく、硬さや味が食べられる状態であれば、丸ごと食べられる野菜ということになります。
長ネギはまるごと全部食べられる!
長ネギは、青いところも白いところもすべて葉っぱなので、青い部分も含めてまるごと食べられる野菜です。スーパーで売られているネギは、青い部分が切り落とされてしまっているものもありますが、農家の直売所などに行くと、青い部分がまるごとついたままになっている新鮮なネギが売られています。
田舎の方では「ネギは青い部分の方が好き」という人もいるほどで、都心部の人は知らない人も多いですが、ネギの青い部分はおいしい上に栄養がある貴重な部分なのです。
ネギの青い部分、実は栄養がいっぱい
長ネギは体を温める成分が含まれており、風邪予防にも効果がある栄養満点の野菜です。βカロテンやビタミンCなどの肌にいい成分がたくさん含まれており、美容にもいい野菜ですが、これらの成分は、白いの部分よりも緑の部分の方により多く含まれていると言われています。
また、長ネギの頭の部分から出てくるぬるっとした透明の液体は、おくらやなめこのぬるっとした部分と同じ成分で、胃腸の粘膜を保護するとともに、血糖値を下げる働きがあります。
ネギの青い部分の活用方法
食べてもよし、臭み消しに使ってもよし!
ネギの青い部分は、さまざまな活用方法があります。細かく刻んで薬味にしてもよいですし、煮物にも、炒め物にも、揚げ物にも向いています。色も鮮やかなので、料理の盛り付けを華やかにしてくれます。
またネギの青い部分は、単純に味を楽しむだけでなく、豚肉や鶏肉を煮込む際の臭み消しとして使うこともできます。青い部分は白い部分に比べて形が崩れにくく、香りも強めなので、チャーシューを煮る際などに一緒に鍋に入れておくと、肉の臭みを消してくれます。
ネギの青い部分のおすすめレシピ1
かき揚げ
長ネギの頭の緑の部分をおいしく食べられるおすすめのレシピです。白ネギの部分でも作れますが、緑の部分だからこその食感や風味を楽しめるレシピなので、ぜひ緑の部分を使って作ってみてください。
材料
長ネギの青い部分だけで作るかき揚げもおいしいですが、お好みで玉ねぎやニンジンなどの野菜を加えてもおいしいです。いろんな野菜が合うレシピなので、冷蔵庫の中をすっきりさせたい時に、あまり野菜をたっぷり加えて作るのもおすすめです。
長ネギの青い部分 3本分 天ぷら粉 50g 水 大さじ3 揚げ油 適量
作り方
天ぷら鍋を持っていない!という場合は、深めのフライパンでも作れます。衣をまぶした野菜のかたまりを油に入れた際に、すぐにつついたりせず、少し待ってから慎重に状態を確認するようにするのが、上手に揚げるポイントです。
ネギの青い部分のおすすめレシピ2
チャーハン
長ネギの緑の部分のシャキシャキした食感が最高です。白ネギの部分も一緒に使うのもおすすめです。長ネギをまるごとおいしく食べられる、大人も子供も大好きな不動の人気レシピです。
材料
ごま油を使うことで、食欲をそそる香りが引き立ち、本格派のチャーハンになります。お好みでチャーシューを刻んで追加したり、紅ショウガを乗せたりするのもおすすめです。ネギの頭の部分だけでも大丈夫ですが、白ネギの部分を入れてもおいしく作れます。
ご飯 茶碗1杯分 長ネギの青い部分 10cm たまご 1個 中華スープの素 大さじ1 黒胡椒 ひと振り ごま油 大さじ1
作り方
卵とネギを別々に炒めることで、ネギのシャキッとした食感が残り、おいしくできます。ご飯は、冷凍ご飯か冷やご飯を使った方が、ぱらっとした仕上がりになります。お米の粒をつぶさないよう注意しながら、ぱらぱらになるまでしっかりと炒めましょう。
ネギの青い部分のおすすめレシピ3
ネギ味噌
甘辛い味わいで、ごはんがどんどんすすむネギ味噌のレシピです。ネギ味噌というと白ネギの部分を使うイメージですが、頭の緑の部分を入れると、よりおいしくなります。
栄養たっぷりの長ネギを、青い葉っぱから白ネギの部分までまるごと食べられるレシピで、風邪予防にもおすすめです。
材料
ごま油とかつお節の風味が合わさっていい香りです。チューブのにんにくやラー油を加えると、より一層食欲をそそる香りになります。ネギの青い部分がない場合は、白ネギの部分でも作れます。
長ネギの青い部分 3本分(白い部分なら2本分) ★砂糖 大さじ1 ★みりん 大さじ1 ★酒 大さじ2 ★醤油 小さじ1 ★味噌 大さじ3(45g) ゴマ油 大さじ1〜2 かつお節 小袋1袋 お好みでおろしにんにく(チューブ)適量 お好みでラー油適量
作り方
鍋やフライパンでネギの青い部分を炒めて、★の調味料と合わせてさらに炒めるだけで完成です。おにぎりの具にするのもおすすめです。また、油揚げに乗せたり、野菜スティックと一緒にお皿に盛りつけたりすれば、晩酌にぴったりの贅沢おつまみの完成です。
冷凍もできるとのことなので、たくさん作って保存食にしてもいいかもしれません。
ネギの青い部分のおすすめレシピ4
厚揚げのしらすネギのせ
長ネギの葉っぱのしゃきしゃきとした歯ごたえと、ごま油のいい香りが混ざり合い、厚揚げのおいしさを引き立てます。ヘルシーなうえに、大豆・小魚・野菜とバランスのとれた食材を使っており、健康にもいいレシピです。
晩御飯のおかずにあと一品追加したいときなどに重宝します。
材料
長ネギは、青いところだけでも大丈夫ですが、白ネギの部分を使ってもおいしくできます。お好みで、かつお節や白ゴマなど、好きなものをトッピングするのもおすすめです。
厚揚げ 1パック しらす お好み 長ネギ 1/2本 麺つゆ(3倍濃縮) 大さじ1 かつお節 お好み
レシピ
最初に厚揚げの表面を、カリッと焼いておくのがポイントです。しらすとネギを炒める際、汁を多めにすればジューシーな仕上がりになりますし、汁を少なめにすればさっぱりとした仕上がりになります。
ネギの青い部分のおすすめレシピ5
参鶏湯風スープ
しょうがの香りが効いていて、寒い日でも体がぽかぽか温まります。長ネギの緑の部分は鶏肉と相性がよく、ネギが苦手な人でもおいしく食べられるレシピです。圧力鍋を使って煮込んだ鶏肉はほろほろにやわらかく、ヘルシーだけど満足感があります。
材料
ネギの青い部分は少し取り分けておいて、最後に細かく刻んで上に散らすと、彩りがよくなりネギの香りも楽しめます。鍋で一緒に煮込む分の青ネギは、鶏肉の臭み消しとして使うので、鍋に入る大きさであれば切らなくても大丈夫です。
手羽元 12本ぐらい 大根 20cm 生姜 1かけ にんにく 2かけ 長ネギの青い部分 1本分 無洗米 大さじ3 酒 大さじ2 鶏ガラスープの素 小さじ2 塩少々 水3ℓ 刻みネギ 好きなだけ 胡椒 好きなだけ ごま油 ひと回し
作り方
圧力鍋がない場合は、少し時間はかかりますが、普通の鍋でじっくりと煮込みます。ル・クルーゼなどの無水調理用の鍋を使って作るのもおすすめです。臭み消しとして入れたネギの青い部分は、最後に取り除く人もいますが、そのまま食べてもおいしいです。
ネギの青い部分のおすすめレシピ6
チヂミ
長ネギの頭の青いところを使ってつくる本格的なチヂミです。体によく、手軽に作れるので、子どものおやつにも人気のレシピです。お酒にも合うので、おつまみとしてもおすすめです。ネギの青い部分の食感や香りを楽しめる、大人から子供まで大好きな一品です。
材料
こちらはネギの青い部分だけのレシピですが、お好みで豚肉や桜エビなどの具を追加するのもおすすめです。また、焼くときにチーズを乗せてもおいしいです。
たれは、酢醤油とラー油だけでなく、普通の醤油やコチュジャン、お好み焼きのソースなど、お好みで気分に合ったものをチョイスしてみてください。
長ネギの青い部分 1本分 卵 1個 小麦粉大さじ 2強 だしの素小さじ 1 水大さじ 2 ごま油大さじ 2 たれ(酢醤油・ラー油)少々
作り方
ホットプレートでも作れます。油を多めにしいておくと、焦げ付きにくくなるだけでなく、外側がカリッとした仕上がりになります。具やトッピング、たれを自分なりにアレンジして、いろんな味を楽しむことができます。
ネギの青い部分の上手な保存方法
ネギの青いところは、冷凍して保存することもできます。洗ってから好きな大きさに切って、ジップロック等に入れて冷凍しておけば、使いたいときにいつでも取り出して使えます。ジップロックに入れる前にしっかりと水けをきっておくのがコツです。
臭み消しとして使う予定なら、切らずにラップにくるんで冷凍しておいても大丈夫です。ネギの青い部分を冷凍庫にストックしておくと、晩御飯にあと一品欲しい時や、あり合わせの食材でおつまみを作りたい時などに重宝します。
まとめ
今回は、ネギの頭の青いところはどこまで食べられるのか、その実態やおいしい食べ方について紹介しました。ネギの葉っぱの一部である青い部分は、栄養価が高く、調理方法次第でいろんな料理に変身するスペシャルな食材です。
「今まで青い部分を捨てていた」という人も、ぜひこの機会に、ネギの青い部分を食べてみてはいかがでしょうか。
ネギの青い部分の食べ方が気になる方はこちらもチェック!
今回はネギの青い部分の食べ方について紹介しましたが、当サイト「暮らし~の」には、ほかにもさまざまな記事があります。野菜の食べ方についてもっと知りたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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