ダッチオーブンのローストビーフが人気!
アウトドア料理で活躍するダッチオーブン
ダッチオーブンとは、煮たり焼いたり、さまざまな調理ができる分厚い金属製の鍋です。アウトドアでは定番の調理器具として親しまれており、ローストビーフ作りにも重宝することで知られています。
ダッチオーブンのローストビーフ作りをチェックしよう
調理が難しいイメージのあるローストビーフですが、ダッチオーブンを上手に活用すれば初心者でも絶品の味わいに仕上げられるようになります。本記事ではダッチオーブンを使ったローストビーフの作り方やコツを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
必要な道具と下準備の方法
必要な道具
まずは、ローストビーフ作りに必要な道具を揃えます。ダッチオーブンの他に、底網・バーベキューコンロ・炭・着火剤・着火棒を用意してください。牛肉を加熱する時はダッチオーブンの蓋の上に炭を乗せますので、バーベキューコンロはガスではなく炭を使用できるものを選ぶのがポイントです。
なお、ダッチオーブンを初めて使う場合はシーズニングしなければならない場合があります。商品説明をよく読み、必要に応じて下準備を整えておくとよいでしょう。
下準備の方法
ローストビーフはシンプルな料理であるため、しっかりとした準備を整えておくことが大切です。下準備がきちんとできていれば、牛肉のおいしさを最大限に引き出せるようになります。
まずは、ローストビーフ用の牛肉を用意してください。もも肉やヒレ肉、ロースといった脂身の少ない部位がおすすめです。脂身の多い部位は冷めた時に脂身が硬くなり、食感が悪くなるためローストビーフでは避けた方が無難でしょう。
常温に戻した牛肉に下味をつける
牛肉は、調理の30分〜1時間前には保冷ボックスから取り出して常温に戻しておきます。常温に戻っていないと中まで火が通らず、生焼けになる可能性が高まるため、常温に戻すのは忘れないようにしてください。
牛肉が常温に戻ったらフォークで全体に穴を開け、塩胡椒とオリーブオイルを塗り込んで下味をつけます。フォークで穴を開けることによって下味が染み込み、風味豊かなローストビーフに仕上げるのがポイントです。
ガーリックチップを作っておく
ダッチオーブンにオリーブオイルを入れてからスライスしたニンニクを加え、ガーリックチップを作っておきます。ニンニクがきつね色になったら鍋から取り出してください。これで、ローストビーフ作りの準備が整いました。
簡単な牛肉の焼き方
牛肉の全面に焼き色をつける
ガーリックチップを作ったオイルは拭き取らず、そのままの状態で残し、ローストビーフ用の牛肉の表面を焼きます。きれいな焼き色がつくよう、全面を焼くようにしてください。
この時は牛肉の中まで加熱する必要はないため、強火で一気に焼き色をつけるのがポイントです。最初に焼き色をつけておくことで牛肉の旨味が閉じ込められ、ジューシーな仕上がりになるでしょう。牛肉の全体に焼き色がついたら鍋から取り出して、次のステップに進みます。
底網の上に牛肉や野菜を乗せる
焼き色をつけた牛肉は、底網に乗せた状態でダッチオーブンに入れます。ダッチオーブンに直接牛肉を乗せると底が焦げてしまうため、注意が必要です。底網に乗せていれば焦げ付くことなく、牛肉を満遍なく加熱できるようになります。
玉ねぎやにんじん、じゃがいもなど、好みの付け合わせ野菜がある場合は牛肉の周りに並べて一緒に加熱して下さい。同時に加熱することで調理の手間が省けるのがポイントです。ダッチオーブンの蓋をしたら炭を乗せ、しばらく待ちます。
40分ほど加熱したら完成
バーベキューコンロの上で40分ほど加熱したら、鍋を火から下ろします。牛肉を取り出したらアルミホイルで包み、さらに30分ほど待って下さい。牛肉の粗熱が取れたら好みの薄さに切り、ガーリックチップを乗せて完成です。意外と簡単な作り方で絶品ローストビーフができあがるため、キャンプ初心者でも気軽にチャレンジできるでしょう。
肉を柔らかくするコツ
すりおろした玉ねぎに一晩漬け込む
とても簡単に作れるところがローストビーフの魅力ですが、牛肉の質や調理法によっては硬くなってしまうことがあります。牛肉が硬くならないようにするため、コツを取り入れてみてください。
リーズナブルな牛肉を柔らかくするなら、すりおろした玉ねぎに一晩漬け込んでおくのがおすすめです。玉ねぎに含まれる酵素が肉質を柔らかくしてくれるため、安価な牛肉でも硬くなることなく絶品のローストビーフになるでしょう。
加熱後にすぐ切らない
ローストビーフを加熱後すぐに切ると肉汁が流れ出し、肉質が硬くなってしまいます。アルミホイルに包み、しばらく待つのを忘れないようにして下さい。待っている間に肉汁が落ち着き、旨味を閉じ込められるようになります。
最初にローストビーフを作り、肉汁が落ち着くのを待つ間に他のキャンプ料理を作るのもよいでしょう。段取りを考えながらキャンプ料理を楽しむようにしてみて下さい。
筋を切るようにカットする
カットする時は、繊維に対して垂直になるように包丁を入れ、筋を切るのも柔らかく仕上げるコツです。筋が切れることで肉の硬さがなくなり、柔らかくいただけるようになります。切り方だけでも食感は変わるため、こだわってみて下さい。
おすすめアレンジレシピ2選
①:チーズホットサンド
大きめの牛肉でローストビーフを作った場合、食べきれず余ることもあるでしょう。そんな時は、人気のアレンジレシピを取り入れるのがおすすめです。翌日の朝食にぴったりな料理を作りたい時は、ホットサンドにしてはいかがでしょうか。チーズも加えれば、ボリューム満点の朝食になります。
ホットサンドメーカーに食パンを並べ、スライスチーズ・きゅうり・ローストビーフ・粒マスタードを乗せます。ホットサンドメーカーを閉め、こんがりするまで焼いたら完成です。
食パン(8枚切り) 4枚
ローストビーフ 6スライス
きゅうり 1本
とろけるスライスチーズ 2枚
米油 適量
粒マスタード お好みで
さらに詳しいレシピはこちら
②:ローストビーフおにぎり
ローストビーフはご飯と合わせてアレンジするのも人気です。バターガーリックライスをローストビーフで包めば、大人から子供まで喜ぶ味わいに仕上がるでしょう。
まずは、半熟状態になるよう茹で卵を作っておきます。次に、ニンニクと玉ねぎのみじん切りをバターで炒めた後、ご飯を加えて炒め合わせてください。ラップの上にローストビーフを広げ、ガーリックライスと殻を向いた茹で卵を乗せます。ラップで包んで丸く成形したら完成です。
余ったローストビーフ 12枚
ご飯 おにぎり4個分
卵 2個
玉ねぎ 4分の1個
ニンニク 2かけ
バター 大さじ2
塩 お好み
胡椒 お好み
油 大さじ2
さらに詳しいレシピはこちら
ダッチオーブンでローストビーフを堪能!
柔らかく美味しいローストビーフを作るには、最初に常温に戻してから下味をつけ、準備を整えておくことが大切です。安価な牛肉を使う場合は、キャンプ前日から玉ねぎのすりおろしに漬け込んでおくことで柔らかな状態になるでしょう。
ローストビーフが焼き上がったらアルミホイルで包み、肉汁を落ち着かせれば味わい豊かな逸品ができあがります。初心者でも意外と簡単に作れますので、ぜひキャンプやバーベキューでローストビーフ作りを楽しんでみてください。
ダッチオーブンのローストビーフが気になる方はこちらもチェック!
ダッチオーブンを活用すれば、ローストビーフ以外にもバリエーション豊かなアウトドア料理を作れるようになります。関連記事ではおすすめのダッチオーブンレシピを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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