ダッチオーブンとは
ダッチオーブンは、分厚い金属製の蓋つき鍋で、蓋に炭火を載せられるようにしたものです。 アメリカ合衆国の西部開拓時代などで使用されていたものが有名ですが、最近ではキャンプなどの アウトドアでも使われています。
ダッチオーブンの魅力
ダッチオーブンは、普通の鍋とは違って、「焼く・炒める・煮る・蒸す・揚げる」といった 様々な使い方ができます。 当然、料理のバリエーションも豊富になりますね。 しかも、ダッチオーブンのフタには、あるていどの重量があります。
そのため、中身が沸騰したとしても、フタが持ち上がってしまうことは ほとんどありません。 つまり、圧力鍋と同じような使い方ができるんです。 また、フタの上に炭を乗せることもできるので、ダッチオーブンの上からも 熱を加えるという使い方もできます。
このフタによって、時間がかかる料理でも、早く美味しく作ることができます。
使い始める前にはシーズニング
シーズニングとは、ダッチオーブンに意図的に黒錆びを発生させることで、ダッチオーブンの腐食を 防止する技術のことです。 シーズニングによって黒錆びが発生したダッチオーブンは、長年、使い続けることで重厚な黒錆びが 付着してきます。 そうなったダッチオーブンは、「ブラック・ポット」と呼ばれ、とても美しくなります。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ
「焼く・炒める・煮る・蒸す・揚げる」といった様々な使い方ができるダッチオーブンを使って、 アウトドアで食べたい、おすすめのダッチオーブンレシピを紹介します。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ①
ローストビーフ
ローストビーフは、伝統的なイギリス料理のひとつです。 牛肉の塊をオーブンなどで蒸し焼きにした料理です。 焼きあがった後は薄くスライスして、グレイビーをかけて食べます。 薬味としてホースラディッシュ、マスタードやクレソンが添えられることがあります。
また、サンドイッチの具やハッシュドビーフに使われることもあります。 中身をほんのり赤みが残る程度に焼き上げるのが、最もおいしいと言われています。
ローストビーフは、アウトドアでのダッチオーブンレシピの定番料理です。 火にかけて放っておくだけと簡単に作れて、作るとみんなが喜ぶ人気のレシピです。 キャンプに行くときは、是非、ブロック肉を持って行って、作ってみて下さい。
グレイビーソースが作れないときは、市販のローストビーフのソースでも、美味しくいただけます。 お好みで市販のステーキソースやポン酢、ドレッシングをかけて食べるのもおすすめです。
ローストビーフの材料
牛ロース肉(ブロック)…2~3㎏ 塩・こしょう…適量 オリーブ油…適量 ホースラディッシュ…お好みで ゆず胡椒など…お好みで 底網(スノコ) 焦げ防止用…1枚
ローストビーフの下ごしらえ
牛ロース肉は常温に戻しておきます。 牛肉全体に塩、こしょうをして手で良くすり込み、少し置いて味を馴染ませます。
ローストビーフの作り方
煙が出る位に熱したダッチオーブンにオリーブ油をひいて、脂身を下にして焼き、裏側、側面と肉の表面全体にしっかりと焼き色を付けます。 一旦、肉を取り出し、ダッチオーブンの底に底網を敷いてから、再び肉を底網の上にのせます。 フタをして下火は中火~弱火で、フタの上に炭(熾き)をのせて天火にし、30~40分位ローストします。 カービング・ホーク等で肉を刺してみて、好みの焼け具合になったら下火を止めて、天火も全て外します。更に肉を取り出してアルミホイルに包んで、温かいところで15~20分位休ませます。 出来上がった肉を切り分け、お好みでホースラディッシュや、ゆず胡椒を添えたり、ソースを作っていただいても美味しいです。
グレイビーソースの作り方
ダッチオーブンを使い、お肉を焼き締めると、実はほとんど肉汁が出ません。肉汁はダッチオーブンからお肉を取り出し、お皿の上で冷ましている時に出てますので、そちらを利用します。 1)材料 お湯・バター・コンソメ・小麦粉(片栗粉でも可)・赤ワイン・肉汁 2)作り方 ダッチオーブンにカット野菜だけを残して、上からお湯を200CCほど入れます。野菜をお玉などで押してエキスをスープに引き出したら、コーヒードリッパーなどでろ過しながら、別の小鍋にスープを移してください。取り出したスープを中火にかけ、小麦粉以外の材料をいれて味を調えます。バターは多めで、赤ワインは少なめにするほうがコクがあってサッパリした味わいに仕上がります。味が調ったら、ダマにならないよう少量の水に小麦粉を溶かし、ソースに加えてください。とろみがつき、ローストビーフによく絡まりあうようになります。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ②
かぼちゃのほうとう鍋
ほうとうは、山梨県を中心とした地域で作られる郷土料理です。 2007年には農林水産省により、各地に伝わるふるさとの味の中から決める「農山漁村の郷土料理百選」の 中の1つに選ばれました。
ほうとうは、小麦粉を練ってざっくりと切った麺を、野菜と一緒に味噌仕立ての汁で煮込んだ料理の 一種です。 一部の地域では小麦粉以外の穀物を使うこともあります。
また、すいとんのような小塊も地域によっては見られることから、必ずしもうどんのように長い形で あるとは限りません。 一般のうどんのように煮た麺に、各種素材や味噌などの調味料を加えた調理法を取ることも、 ほとんどありません。
かぼちゃのほうとう鍋は、極寒の冬のキャンプで喜ばれる、おすすめレシピです。 かぼちゃをよく煮て溶かし込むと味に深みが出て、とても美味しいですよ。 鍋料理ですので、とても体があたたまりますし、残った汁にご飯いれても最高です。
山梨県では日常食として親しまれている、ほうとう鍋の始まりは戦国武将武田信玄の陣中食として 食べられていたといわれているそうです。
その由来からして、まさにアウトドアでの食事にぴったりで、山梨県の伝統食ではありますが ダッチオーブンがとてもよく合う料理のひとつといえるのではないでしょうか。
かぼちゃのほうとう鍋の材料(4人分)
豚肉(切り落とし) 200g かぼちゃ(食べやすい大きさ) 1/2個(500gくらい) 大根(いちょう切り) 1/4個(150gくらい) にんじん(薄切り) 1/2個 たまねぎ(たて切り) 中2個 ごぼう(乱切り) 1本 まいたけ(食べやすい大きさ) 1パック シメジ(石づきを取ってばらす) 1パック 油揚げ(短冊切り) 1枚 ほうとう 360g 【だし汁】 水 1.4ℓ 白だし(ヤマキの割烹) 大さじ12 味噌 大さじ2
① 材料を切ります。 材料を切り分けたところ ② ダッチオーブンにだし汁を入れ、豚肉、かぼちゃ、大根、にんじん ダッチオーブンで煮てるところ ごぼうを入れたらフタをして中火で約10分くらい煮込む。 その後、たまねぎ、まいたけ、しめじ、油揚げを加えて煮込み ます。 ③ ひと煮立ちしたら、味噌を味をみながら加えていきます。 完成 味が決まったら、ほうとうを加えてさらに煮込みます。 ほうとうの麺が柔らかくなったら完成です。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ③
パエリア
パエリアは、米どころとして有名なスペイン東部のバレンシア地方が発祥の、お米と野菜、魚介類、 肉などを炊き込んだ料理です。 スペインを代表する世界的に人気の料理のひとつで、本場バレンシア地方ではパエリアの祭りなども あります。
本来、パエリアとは、バレンシア語でフライパンを意味します。 バレンシア地方の外に、この調理器具を用いた料理法が伝わるうちに、調理器具よりも料理の名前として スペイン人全体や他の国に浸透していきました。
パエリアを炊く人のことを、女性なら「パエジェーラ(paellera)」、男性なら「パエジェーロ(paellero)」と呼びます。
パエリアは、ダッチオーブンを使えば、とても簡単に作れて豪華に仕上がります。 大勢でのキャンプににもってこいですよ。 お焦げの部分がとても美味しいのですが、火力が強いと底の部分が食べれないぐらい焦げてしまうので 注意して下さい。
お好みでレモンをしぼって食べたり、アイオリソースやハーブソルトなどを添えると、味が変わって 楽しいですよ。 材料は、パプリカの代わりに普通のピーマンでもかまいませんし、それぞれの分量を変えても 美味しいです。
シーフードは何を入れても美味しいので、子供が食べやすいようにアサリと殻をむいたエビを使ったり、 缶詰の貝とオイルサーディンでお手軽に作っても美味しいですよ。 ツナ缶やソーセージを入れるのもおすすめです。
パエリアの材料
タマネギ…2個 ニンニク…1片 パプリカ (赤、黄、緑等)…各1個 イカ…1杯 アサリ…6~8個 ムール貝…6~8個 有頭エビ…6尾 マカロニ(パスタ)…100~130g チキンブイヨン…200cc サフラン…適量 白ワイン…適量 パセリ…適量 レモン…適量 オリーブ油…適量 トマトペースト…大さじ1 塩、こしょう…適量
パエリアの下ごしらえ
イカは皮をむいて輪切りにし、エビはヒゲと背わたを取ります。 アサリ、ムール貝は、よく洗ってオリーブ油で炒め、白ワインで蒸し煮にします。汁はこしてサフランをひたします。
熱くしたスキレットにオリーブ油をひき、エビとイカを炒めて取り出します。オリーブ油を足して、みじん切りのタマネギとニンニクを炒め、しんなりしたらアサリ汁とチキンブイヨンを合わせて加えます。 マカロニ(パスタ)を入れたら、トマトペースト、塩こしょうを入れて味を整えます。フタをして6~7分煮たら、スライスしたパプリカ、エビ、イカをのせて再びフタをして5分位煮ます。 マカロニに火が通ったらフタをはずし、水分をとばして仕上げにパセリを散らし、くし形に切ったレモンを添えて出来上がりです。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ④
スペアリブ
スペアリブとは、豚や牛、羊などの骨付きばら肉のことです。 骨がつかない場合もあります。 一般的には、特に豚の骨付きばら肉、またはそれを調理したもののことを言います。 比較的安価な部分でもあります。
沖縄の方言ではソーキと言って、沖縄料理のなかでも重要な食材です。 中華料理では、排骨と呼ばれ、ご飯や麺に載せて食べられています。 排骨から骨を抜いて炙ったものは、チャーシューと呼ばれます。
アメリカでは、バーベキューとして食べるのが一般的で、それぞれの家庭でスペアリブのソースに 特色があり、それを競うコンテストも盛んに開催されています。 チリでは、牛のスペアリブを使って、カスエラを作るのが一般的です。
アウトドア料理の中で、まず間違いなく誰にでも好評なダッチオーブンレシピです。 調味料を揉みこんでローストするだけなので、とても簡単です。 ローストではなく、コーラやジンジャーエールで煮込むのも、とても美味しいですよ。
お肉も柔らかく仕上がります。 コーラやジンジャーエールでなくても、お水でも大丈夫ですが、そのときはハチミツを ちょっと加えると照りが出ますよ。 塩はゲランドの塩など、粒子の大きい塩がおすすめです。
付け合わせとして野菜と一緒に料理する場合、トマトを入れる代わりにトマト缶やトマトソースを 入れても美味しいです。 付け合わせの野菜には、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、トマトなどがおすすめです。
スペアリブの材料(4人分)
スペアリブ:12本 塩:少々 ブラックペパー:少々 タイム(フレッシュ)2本 :white_circle:︎スイートチリソース:50ml :white_circle:︎醤油:40ml :white_circle:︎ハチミツ:大さじ1 :white_circle:︎酒:大さじ1
スペアリブの作り方
【1】スペアリブは数カ所フォークで刺す。塩とブラックペパーをふり、ビニール袋に入れる。 【2】1に:white_circle:︎とタイムを入れ、よく揉み込み1〜2日漬け込む。 【3】 ダッチオーブンにアルミホイルを敷き、網を置き蓋をし、上下中火程度になるくらいに炭を置き、余熱(プレヒート)する。 【4】 3が充分温まったら2を重ならないように並べ、蓋をして20分くらい焼く。 【5】スペアリブの上下を返してさらに5分焼き、器に盛る。 ダッチオーブンは料理によって火加減(炭の量)が決め手になります。スペアリブは上下中火になるように炭を置きます。 ダッチオーブンは野外でのオーブンです。食材を入れる前にしっかり余熱(プレヒート)しておきます。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑤
石焼き芋
石焼き芋は、サツマイモを加熱した、日本の冬の風物詩です。 焼き芋料理の一種で、加熱された石を利用します。 サツマイモを熱した小石の中に埋めて、間接加熱によって焼いた料理です。
最近では、家庭用の石焼き芋器も市販されていて、家庭でも手軽に石焼き芋が楽しめるように なってきています。 屋台が減少してきた今は、スーパーマーケットの軒先での路上販売やコンビニエンスストアなどでも 売られています。
蓋付き鍋やダッチオーブンの底に石をひいて過熱するだけの手軽さから、キャンプなどでも 調理されています。石焼き芋に適した品種としては、ほくほくとした食感の紅あずま、鳴門金時やベニオトメがあげられます。 近年は、べにはるかや安納芋のようにねっとりとした食感のサツマイモが人気を集めています。
ダッチオーブンなら、ホクホクの石焼き芋が簡単にできます。 冬のアウトアドに、おすすめのダッチオーブンレシピです。 加熱時間は、芋の大きさによって調整してください。 石と芋はよく洗いましょう。 石はホームセンターで売っている、2センチくらいの丸いもので大丈夫です。
石焼き芋の材料(4人分)
焼き芋の材料は、当然ですが芋です。 焼き芋のその他の材料は、石焼芋用の石です。これが市販されていることはご存知でしょうか。 ちなみにアウトドアでは、そこいらの石を使う猛者もいます。しかし石によっては割れることもあり、またニオイがすることもあります。 石は買ったほうが良いと思います。石が面倒な場合、アルミホイルを使います。これは外側が焦げるのを防止するためです。
石焼き芋の作り方
焼き芋の作り方1 ダッチオーブンをプレヒートします。 焼き芋の作り方2 焼き芋用の石をダッチオーブンに敷きます。または、アルミホイルを使って石の代わりにします。やり方は、アルミホイルで5cm位のボール型を10個程度作り、ダッチオーブンに入れます。あくまでも芋が鍋肌に直接くっつかないようにします。 焼き芋の作り方3 よく洗った芋を、ダッチオーブンの鍋肌にくっ付かないように並べます。 焼き芋の作り方4 焼いていきます。弱火で上下の加熱です。もし下火のみならば、途中1度ひっくり返しましょう。 焼き芋の作り方5 約30分でホクホクな焼き芋ができあがります。焼けたかどうかは竹串をさしてみましょう。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑥
ピザ
ピザは、小麦粉、水、塩、イースト、砂糖、少量のオリーブ油をこねた後に発酵させて作った生地を丸く薄くのばし、その上に具を乗せ、オーブンや専用の竃などで焼いたイタリア料理です。 ピッツァとも言い、小さいサイズのものは、区別してピッツェッタと呼ばれることもあります。
イタリアで生まれ、世界的に広く食べられている料理です。 また、ピザの発祥がリトアニアという説もあります。 ピザの定義や語源は曖昧ですが、イタリアにはフォカッチャがあり、丸パンに具材を乗せるところから、 ピザの原型とされています。 現在、ピッツァと呼ばれる料理が誕生したのはイタリアのナポリです。
ナポリ第二大学の栄養学教授のカルロ・マルゴーニによると、初めて薄くのばしたパン生地に トマトソースを載せて焼いたピザが作られたのは1760年頃だとそうです。 1803年には、初めてピッツェリアが創業しました。 イタリア系移民が、アメリカ合衆国にピザを導入したのは19世紀末です。
1905年には、ニューヨークのリトル・イタリーに米国初のピッツェリアが創業しました。 第二次世界大戦後には、イタリア系米国人以外にも普及しました。 ピザは米国で独自の発展を遂げ、現在ではホットドッグやハンバーガーに並ぶアメリカの 国民食と言える位置づけにもなっています。
ダッチオーブンの高温なら、本格的なピザが簡単に焼きあがります。 デルモンテトマトソースは、とても便利です。 他の味付けも全く必要なく、とても美味しいので、キャンプで焼くときにおすすめです。 トマトソースは、市販のピザソースを使っても美味しいです。
ピザの材料
[生地] 強力粉…180g 全粒粉…20g インスタントドライイースト…4g ぬるま湯…130cc 砂糖…4g 塩…4g オリーブ油…6g 黒コショウ(粗挽き)…少々 [トマトソース] ホールトマト…2缶 ニンニク(薄切り)…3片 タマネギ(みじん切り)…1/2個 オリーブ油…80cc 塩…適宜 エルブドプロバンス…適量 オレガノ…適量 [具] バジル…適宜 モッツアレラチーズ…適宜 ベーコン、オリーブ…適宜 アンチョビ等…お好みで
ピザの作り方
トマトソースを作ります。ダッチオーブンにオリーブ油を熱し、タマネギとニンニクをきつね色になるまでゆっくりと炒めます。 ホールトマトをつぶしながら加えて半分の量になるまで20分位煮詰めます。塩とハーブを加えて仕上げます。 生地を作ります。ボールに強力粉、全粒粉、砂糖、塩、黒コショウ、インスタントドライイーストを入れてひと混ぜします。中央をくぼませてぬるま湯を注ぎ、ボールの中で生地をひとまとめにします。 こね板に生地を出して、たたみ込むようにしてよくこねます。途中で生地をボールに戻し、オリーブ油を加えて混ぜたら、さらにこね板の上でこねます。(生地の表面につやが出てきめが細かくなるまで) 生地を2等分にしてボールに入れ、ラップをかけて湯煎にして生地の大きさが2倍になるまで発酵させます。 生地を伸ばして丸くします。(オーブンシートの上で形を整えて、フォークを生地に刺して空気穴を開けます) プレヒートしたダッチオーブン(オリーブ油をぬっておく)に生地をのせます。 生地にトマトソースをのばして、お好みの具をのせてモッツァレラチーズ、バジルをのせてフタをして火にかけます。チーズが溶けて生地が色づくまで焼きます。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑦
ロールパン
ロールパン(バターブリオッシュロール、Butter brioche rolls)は、パンの一種。一次発酵後ガス抜きした生地を延ばして巻いて成形し、二次発酵させて焼いたもの。
生地の巻き方、成形の仕方で形は異なるが概ね出来上がりはやや細長い形から細長い形をしている。 生地にバターを巻きこんだロールパンはバターロールと呼ばれ、他にレーズン、マーガリンを生地中に巻きこんだものがある。
ダッチオーブンは、ロールパンも美味しく焼けます。 キャンプで焼きたてのロールパンを食べると、ちょっと贅沢な気分になりますよ。 ダッチオーブンを始めたのは、パンが焼けるからという理由だったという人は多いのではないでしょうか。
ロールパンの材料
強力粉…300g インスタント・ドライイースト…大さじ1 牛乳…100cc 水…100cc バター…30g 砂糖…大さじ1と1/2 塩…小さじ1 サラダ油…適量 くるみ…お好みで レーズン…お好みで 打ち粉(強力粉)…適量
ロールパンの作り方
バターは室温に戻しておきます。牛乳と水は合わせて40℃に温めます。ボールに強力粉、インスタント・ドライイースト、砂糖、塩、バターを入れて、牛乳と水を加えて混ぜます。 生地をこねたり、たたきつけたりして、生地の表面が滑らかになるまで15~20分こねます。くるみやレーズンを入れる場合はここで入れます。 生地の表面にサラダ油を塗り、ボールにも油をのばします。ボールにラップをかけて温かい場所で2倍位の大きさになるまで発酵させます。生地を指で押してみて穴が戻らなければ大丈夫です。 ボールから生地を取り出して8等分に切り分けたら、生地をひとつずつ丸めます。ダッチオーブンを温め、茶こしで打ち粉をダッチオーブンの内側に薄くふって、その上に生地を並べます。フタをしてさらに15分位発酵させたら、上下から20~30分、表面に焼き色がつくまで焼きます。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑧
シチューは、野菜や肉、魚介類を出汁やソースで煮込んだ、煮込み料理の英語による総称です。 ビーフシチューは、赤ワインやトマトをベースに牛肉、ジャガイモ、人参、セロリ、タマネギなどを、 香味野菜を加えて煮込む料理です。
日本では、明治初期から洋食レストランのメニューに取り入れられ、小麦粉とバターを炒めて作る ブラウンルーを用いることが定番となっています。 そのため、ブラウンルーの対となるホワイトルーを使って作るビーフシチューは、存在しないと 言っていいでしょう。
ダッチオーブンで作る肉も野菜もゴロゴロのビーフシチューは、子供から大人まで みんなで満足の大人数で楽しめるメニューです。 酸味がきつい場合は、お醤油で味をととのえるとまろやかになります。
また、とろけるチーズを加えるとコクがでますよ。 バター、メイプルシロップ、チョコレートなどを隠し味として、少し入れるのもおすすめです。
ビーフシチューの材料(3~4人分)
牛もも肉 400g 玉ネギ 中 2個 人参 中 2本 にんにく 2片 バター 10g トマト缶 400g 1缶 塩 適量 コショウ 適量 デミグラスソース 1缶 コンソメ 2個 赤ワイン 200cc とろけるチーズ 150g 生クリーム 150g
ビーフシチューの作り方
暖めたダッチオーブンにバターを投入。 牛肉を炒めます。 炒めた牛肉を一旦取り出し、にんにくを炒め、続けて玉ネギを炒めます。 なるべく焦がさないように、しっかりと炒めます。 人参を投入し、さらに炒めます。 ここで牛肉を投入します。 トマト缶を投入しました。全体をなじませるようにかき混ぜます。 次にデミグラスソースです。 全体を良くかき混ぜます。 赤ワインを200ccほど投入しました。さらに水も200cc投入しています。ここでコンソメも投入しました。 このままダッチオーブンに蓋をして1~2時間煮込みます。 これを入れると味に深みが出るとの事でしたので、とろけるチーズを投入し、良くかき混ぜます。 塩、コショウで味を調えて、最後に生クリームを入れて完成です。 ここでソースやケチャップを使っても良いと思います。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑨
ローストチキン
ローストチキンは、ニワトリを丸ごと焼いた料理で、肉料理のひとつです。 オーブンやグリルで焼いたもの、串に刺して焙り焼きにしたもの、専用のロースターで焼いたものなど、 調理法としてはさまざまなものがあります。
また、ダッチオーブンを使って蒸し焼きにする方法もあります。 丸焼きであるため、旨味が逃げにくく、皮の焼けた香味も加わります。
オーブンで焼く場合には、中抜きした鶏に食塩、コショウ、ニンニク、ローズマリーなどをすり込んで 下味をつけ、内部に野菜類や小さく切ったパンなどを詰めた後に、脚をタコ糸などでぬって形を整え、 あらかじめ表面に油を塗っておきます。
オーブンの天板に鶏肉とともにタマネギやニンジンなどの野菜類をのせ、水分と香味を補いながら、 均一な焼き色がつくように焼き上げます。 焼いている途中に、鶏の表面や比較的火が通りやすい胸肉が乾燥しないように、何度か天板にたまった 肉汁と脂をかけてやるのが、美味しく焼くコツです。
ダッチオーブンなら、皮もパリパリで柔らかでジューシーなローストチキンが簡単に作れます。 野外のバーベキューパーティーなどにおすすめのダッチオーブンレシピです。 塩・こしょうは、お好みでゲランドの塩やクレイジーソルトなどもおすすめです。
粗挽きの塩こしょうを使うと、味がしまって美味しいですよ。 下に敷きつめる野菜は何でも美味しいです。 野菜の美味しい風味が、チキンに移ればいいので、キャンプで作ったカレーやバーベキューの 残った野菜があったら一緒に入れてみて下さい。
チキンはもちろんですが、付け合せに一緒に入れた野菜もが絶品です。 何もつけなくても、十分野菜の甘みだけで美味しいです。 丸鶏を使う場合は、お好みの野菜やゆで卵、お米などをお腹の中にを入れると、 さらに豪華になってボリューム満点です。 お手軽に作りたいなら、冷凍のピラフもおすすめです。
ローストチキンの材料(3人分)
骨付き鶏もも肉3本 にんにく3片 玉ねぎ(小)3個 にんじん(大)1本 じゃがいも(中)3個 ローズマリー適量 塩・黒こしょう適量 エクストラバージンオリーブオイル大さじ2
ローストチキンの作り方
にんじん、じゃがいもはよく洗い、にんじんは6等分に、じゃがいもは半分に切る。玉ねぎは皮をむいて半分に切る。にんにくは皮をむいてスライスにし、芯を取っておく。 鶏もも肉は味がよくしみ込むよう、金串やフォークなどで両面に細かく穴をあけ、両面にやや強めに塩・こしょうしてよくすり込む。 にんにく、ローズマリー、オリーブオイルとともにビニール袋などに入れてもみ込み、2時間以上おいて味をしみ込ませる。 炭を起こし、焦げつき防止のため底部にアルミホイルを敷いたダッチオーブンを火にかけ、5分ほど予熱する。 予熱したダッチオーブンに、にんじん、じゃがいも、玉ねぎを敷きつめ、にんにく、ローズマリーとともに鶏肉をのせ、蓋をする。蓋の上にも炭をのせ、火加減は上下7:3ぐらいの目安で約20分ほど焼く。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑩
スモークチキン
スモークチキンは、肉料理のひとつで、鳥肉を燻煙乾燥して燻製にしたものです。 燻製は、食材を燻煙することで保存性を高めるとともに、特有の風味を付けた保存食、 またその調理法のことです。 調理法はスモークともいいます。
燻煙により煙中の殺菌成分が食品に浸透すると同時に、長時間の燻煙によって食品の水分量が 減少することで起きる水分活性の低下により保存性が高まります。 また、下処理として塩漬けする場合が多く、これによる脱水・加塩も保存性を向上させています。
燻煙の前には、一般的に乾燥処理を行う場合が多いです。 元々は、傷みやすい食材を長期間保存可能な状態に加工するための技術でしたが、 保存技術の発達した現代ではその意味合いは失われて、普段と違う食感や味わいを 楽しむためのものへと変化しつつあります。
ダッチオーブンで作るスモークチキンは、下準備も作り方も簡単です。 是非、アウトドアで作ってみて下さい。 塩とコショウは、お好みでスパイス塩や塩麹、ローズマリーなどを使うのもおすすめです。
スモークチップにはたくさんの種類がありますが、鳥肉には甘い香りのりんごや、 クセのない淡白な香りのヒッコリーがおすすめです。 食材や好みに合わせて色々試してみて、お好みの香りを見つけて下さい。
スモークチキンは、パンにはさんでチキンサンドにしても美味しいですよ。 ゆで卵を一緒にスモークしてもおいしいですし、豚ロースをスモークしてスモークポークも美味しいです。
スモークチキンの材料(4人分)
鳥もも肉 塩適量 コショウ適量
スモークチキンの作り方
鳥のもも肉に塩とコショウをよく振りかける 振りかけたら、1時間くらいそのまま置いておきます。 スキレットにアルミホイルを敷きます。 スキレットに敷いたアルミホイルにたっぷりの燻製チップを敷き詰めます。 燻製チップはクルミを使いました。 スキレットに網をおきます。 スキレットにおいた網の上に鳥もも肉を乗せます。 この時、鳥肉は皮を上にして乗せましょう。皮を下にすると、調理している最中に油が燻製チップの上に落ちて火が消えてしまいます。 スキレットを強火にかけます。 スキレットを強火にかけて煙が上がってきたら、あらかじめ熱く焼いておいたスキレットの蓋をします。このまま強火で20分スモークします。 20分くらいたちスキレットに耳を当てると、肉がジュージュー音を立てています。このようの音がすれば火が通ってきたようです。 15分くらいたったら、時々スキレットの蓋を取ってみます。 たまにスキレットの蓋を取って、鳥肉の色付きを確かめて見ます。大体、20分くらいスモークするとこの位の色つきになります。 鳥肉が汗をかいて、油が燻製チップにしたたり落ちています。 中までしっかりと火が通ったスモークチキンの出来上がりです。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑪
シーフードピラフ
ピラフは、炒めた米を色々な具とともに出汁で炊いた料理です。トルコ料理が有名ですが、 インドから中近東、ギリシャまで広まっているお米料理です。 世界では粘り気の少ない長粒種のお米が使われることが多いので、日本の炊き込みご飯よりも 固めでパラッとしたでき上がりになります。
日本でも洋食として普及し、喫茶店やレストランの定番メニューとして人気で、冷凍食品としても 販売されています。
本来はお米を炒めて炊く料理なので、炊いたご飯を炒めるチャーハンや焼き飯と違いますが、 日本ではインディカ米が一般的ではないことや、日本人の好みに合わせてアレンジされ、 炊いた白飯をピラフ風の味付けで炒めた焼き飯のことをピラフと呼ぶことが多いです。
ダッチオーブンを使って、アウトドアで簡単に作れるシーフードピラフです。 子供も大好きなレシピですので、キャンプに行ったときには、是非、作ってみて下さい。 お好みで、イカやあさりなどの他のシーフードを入れても美味しいのでおすすめです。
お手軽に作りたい場合は、冷凍のシーフードミックスとミックスベジタブルでも、美味しく作れますよ。 シーフード以外の具も合うので、鳥肉やソーセージと野菜で作るのもおすすめですよ。
シーフードピラフの材料(2人分)
米 2合 人参 小 1本 玉ネギ 中 1個 にんにく 1片 冷凍シーフードミックス 1/2袋 塩 適量 コショウ 適量 オリーブオイル 適量 水 360cc 固形コンソメ 1個 バター 30g
シーフードピラフの作り方
今回の材料です。人参、玉ねぎ、にんにくを粗いみじん切りにしておきます。冷凍のシーフードミックスは凍ったままです。 米は洗った後、水を切っておきます。 ダッチオーブンにオリーブオイルをひいて、にんにくのみじん切りを炒めます。 にんにくの香りが出てきたら人参、玉ねぎを投入します。 玉ネギが透き通ってきたら米を入れます。 米とオリーブオイルがなじんで、透き通る感じになるまで炒めます。 水360ccを入れ、さらにコンソメを投入します。コンソメは砕いて入れると良いと思います。 シーフードミックスを入れ、バターを加えます。さらに塩、コショウで味付けをします。 ここまでは中火でしたが、蓋をしてからは弱火です。この状態で30分間待ちます。 30分後の状態です。かき混ぜた後5分ほど蒸らして完成としました。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑫
鯛めし
鯛めしは、鯛とお米が材料の日本料理のひとつです。 鯛とお米は日本人にとって昔からなじみ深い食べもの代表的なものですので、 このふたつを使った料理は全国各地にあります。 現在の日本で鯛めしと言えばは、鯛を一尾まるごとご飯に炊き込んで作ったものが、 一般的にイメージされます。
鯛は臭みを取り香ばしさを出すためにあらかじめ焼かれ、ご飯の味付けには 醤油、塩、酒、みりん、昆布などが使われます。 炊飯には土鍋が使われることも多いです。 炊き上がったら骨を外し、身をほぐして取り分けます。
薬味には木の芽や生姜などをとても合います。 湯茶をかけて鯛茶漬けとしても食べても、とても美味しいです。
ダッチオーブンなら、鯛めしも焦げ付くこともなく、おいしく炊けます。 旨みがしっかりご飯に染みこんで、とても美味しいですよ。 昆布は少しいいものを使うと、旨味が出ますので、少し奮発していいものを使いましょう。
鯛が丸ごと1尾、手に入らない場合は、アラを使っても大丈夫です。 アラだけでも旨味がしっかりご飯に染みこんで、とても美味しいですよ。 出汁は、ヒガシマル醤油のうどんスープを使うと、お手軽に作れます。
鯛めしの材料
鯛……大1尾、もしくは小2尾 米……4合 昆布……2枚 しょうゆ……小さじ1 塩……小さじ1/2 酒……大さじ1 みりん……小さじ2
鯛めしの作り方
【1】鯛の下ごしらえをする。うろこと内臓、エラを取り、水洗いする。 米は研いでザルにあげて30分放置する。 昆布は戻しておく。 【2】研いだコメをダッチオーブンに入れ、水4カップ半、調味料を加えてひと混ぜし、昆布、鯛を載せて蓋をする。 強火にかけ、沸騰して蒸気が漏れてきたら、弱火で15分、その後1分強火にして火からおろし、20分蒸らして出来上がり。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピ⑬
ベーコン
ベーコンは、豚肉を塩漬けして燻製にしたものです。 本来は豚の半丸枝肉を塩漬けし燻煙したサイドベーコンですが、日本ではバラ肉の部位を使ったものを ベーコンと言います。 ロース肉で作ったものはロースベーコン、肩肉で作ったものをショルダーベーコンと言います。 なお、モモ肉の部位はハムにして、ベーコンにはしません。
ダッチオーブンでベーコンが手作りできます。 燻製器を使うより簡単に作れますのでおすすめです。 ダッチオーブンを使うと、余分な脂が落ちるのでヘルシーに仕上がりますよ。
ベーコンの材料
豚バラ肉500g マジックソルト 適量 スモークチップ適量
ベーコンの作り方
豚バラ肉にフォークをブスブスつきさしマジックソルトを全体にまぶし外気を遮断して冷蔵庫で1週間寝かせる。 一週間寝かせた豚バラ肉を軽く水で洗い室内で2〜3時間干して水分を抜く。 ダッチオーブンを温めスモークチップをアルミホイルの上にひき蓋をして1時間ほど薫製する。 ダッチオーブンから取り出しアルミホイルをくるんで一晩寝かせて完成。
アウトドアで食べたい!おすすめダッチオーブンレシピのまとめ
いかがでしたか。 アウトドアで食べたい、おすすめのダッチオーブンレシピを紹介しました。 キャンプに行ったときなどに、ダッチオーブンで作るレシピとして参考にして下さいね。