ハマチの捌き方をご紹介!
ハマチを捌いて調理に挑戦
釣ってきたハマチを捌いて刺身が食べたいと思っても、捌き方が分かっていないと刺身も調理もできません。特にハマチは大きさもあり、捌くのが難しいと思う方も多いことでしょう。
ですが、捌き方は基本的にどの魚でも同じです。せっかく手に入れたハマチもうまく料理に使えないともったいないですよね。今回の記事でぜひ、ハマチを捌いて刺身はもちろん、調理にも挑戦していきましょう。
初心者にもできるハマチの捌き方をご紹介
今回は料理に慣れている方はもちろん、初心者の方でも切り方、内臓の取り方を詳しくご紹介します。また、包丁の入れ方のコツや、捌くときに使う包丁の動かし方もご紹介します。
魚のさばき方は応用が利くのでハマチが捌ければ、他の魚も捌けるようにもなるはず。やってみると思っているより簡単にできるため、まずは一度、捌いてみましょう。捌ければ、刺身から煮物、焼きレシピなど、いろいろな料理が味わえます。
ハマチとは
ハマチの基本情報
ハマチは、スズキ目アジ科ブリ属の魚です。「ハマチ」と名付けられていますが、実は「ブリ」でもあります。「ハマチ」はブリが大きくなる前の幼魚の名前で、他にも大きさによって「イナダ」や「ワカシ」などと呼び名が変化します。
また、関西でも名前が異なっておりその点が面白い魚です。また、養殖で育てられた中型のサイズのものも、「ハマチ」と呼んでいます。
ハマチの栄養について
ハマチは白身魚と間違えられることもありますが、赤身魚です。ハマチには三大栄養素のうちのたんぱく質が豊富に含まれています。また、体にいいとされるオメガ3の成分であるEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。
体内の脂肪を燃やし、エネルギーに変える働きがあるため、生活習慣病の改善にもつながるでしょう。また、記憶力UPにつながるドコサヘキサエン酸(DHA)も含まれています。他の栄養素には水溶性のビタミンB1、B2があり、とても栄養価の高い魚です。
ハマチとブリの味の違い
「ハマチ」と「ブリ」は同じ魚ではありますが、サイズの違い以外にも味が多少異なっています。これは、脂の量によって感じ方が異なっており、ブリの脂の量は15%ほど、ハマチは25%ほどだと言われています。好みによって分かれますが、どちらも美味しい魚であることは間違いありません。
ハマチの釣り方や旬の時期
ハマチの釣り方
ハマチは岸から狙える魚です。釣り方にはアジなどの小魚を使い、「泳がせ釣り(ノマセ釣り)」で釣る方法があります。ブリだと難しい場合もありますが、ハマチであれば強めの竿があれば釣ることが可能で、初心者にもおすすめです。
他にもルアーを使った方法もあります。「メタルジグ」を遠くに投げて狙い、釣り上げていきましょう。泳がせ釣りより少し難しいですが、初心者でも釣り上げることができます。
ハマチの旬の時期
ハマチが冬には「寒ブリ」と呼ばれているように、その手前の時期のため旬の時期は、夏から秋にかけてです。釣りでハマチを獲りたい方は、この時期を狙うといいでしょう。とはいえ、今は養殖がおこなわれているため、いつでも味わえる魚でもあります。
捌くときに必要なものと捌き方のコツ
ハマチを捌くときに必要なものとは
ハマチを捌くときに必要なのは、切れ味のいい包丁です。また、軍手があると捌きやすくなるため、用意しておくと安心です。また、うろこを取るのに金だわしがあると便利なので、準備しておくといいでしょう。
3枚おろしのコツ
ハマチのお腹に包丁を入れて内臓を取り出していきますが、その際気を付けたいのが卵や苦玉です。包丁を深く刺して潰さないように包丁を入れていきましょう。また、カマを切り落とすときは一気に切り落とすのではなく、半身ずつ切っていきます。また、3枚におろす際は丁寧に包丁を入れて、骨に身をたくさん残らないように半身ずつ切っていきましょう。
平造りの包丁の動かし方
包丁は、身にまっすぐ入れるのではなく、少しだけ右側に傾けて切っていきます。包丁は上から下にそのまま下ろすのではなく、奥から手前にスーッと包丁を滑らせて切っていきましょう。1枚ずつ丁寧に、包丁から切り離しながら右から左へ切っていけば美しく捌くことが可能です。
そぎ造りの包丁の動かし方
そぎ造りは左から右へと切り、平造りよりも薄く、かつ断面が広くなるようにします。そぎ造りの際も、上から下に包丁を下ろすのではなく、奥から手前に包丁を滑らせて切っていきます。お好みの切り方で切り、器にきれいに盛って、美味しく食べてみてくださいね。
初心者でもできる!ハマチの捌き方
ハマチを3枚おろしにしてみよう
ハマチは初心者でも捌ける魚です。今回は動画を使ってご紹介していきますので、見ながら3枚におろしていけば問題ありません。サイズによって多少扱い方は異なりますが、おろし方は同じです。
もちろん、ハマチ以外の魚の捌き方は同じですので、ハマチができれば他の魚を捌くこともできるでしょう。難しいと思ってしまうかもしれませんが、まずは一度動画を見て、流れを理解してみてください。
ハマチの捌き方
ハマチの捌き方①3枚おろし
まずは包丁や金たわしでうろこを取っていきましょう。半身ずつ丁寧に作業していきます。エラの膜に切り込みを入れ、エラの付け根を切り落としましょう。次にお腹に包丁を入れて、エラと一緒に内臓を取り除きます。
血合いに切り込みを入れ、流水で流します。胸ビレを頭側に残し、カマを切り落としましょう。背中側に包丁を入れていき、丁寧に骨と身を切り分けていきます。切り身が取れたら、今度は反対にしてお腹側から、そして背中側から包丁を入れていきましょう。
ハマチの捌き方②刺身
3枚におろしたハマチは、丁寧に骨を取って処理していきます。半分に切ったら、さらに残った骨を取り除きましょう。皮と身を剥がしていくのですが、皮ぎりぎりのところを狙って剥がしていきます。あとは刺身用に切り身をカットしていけば完成です。
ハマチ料理のレシピ2選
1.ハマチの竜田揚げが絶品!
ハマチの揚げ物レシピをご紹介しましょう。竜田揚げは魚のメニューの中でも人気で、ハマチでも美味しくいただけます。捌いたハマチの切り身を用意し、さっそく作っていきましょう。調味料はお家にあるものが大半ですので、問題なく作ることができます。
ハマチ竜田揚げの作り方
ハマチの切り身を食べやすい大きさに切ったら、調味料と一緒に袋に入れて揉みこみます。これなら洗い物が少なくなるため便利です。また、別の袋には片栗粉と塩コショウを入れて味がついた切り身を入れていきます。
フライパンで揚げたら完成です。揚げ物と聞くと、難しそうだと思ってしまうか方もいるかもしれません。ですが一度やってみると簡単にできることが分かっていただけるはずです。ハマチを美味しく食べられる方法ですので、挑戦してみてください。
ハマチ:2切れ
★醤油:大さじ2
★にんにくチューブ:2センチくらい
★みりん(なければ酒と砂糖):大さじ1(酒大さじ1、砂糖小さじ1)
★ナツメグ(あれば):適量(2ふりくらい)
♡片栗粉:はまちにまぶす分
♡塩コショウ:適量(なくてもよい)
2.ふわふわなハマチが美味しい照り焼き
身がふわふわな絶品照り焼きの作り方をご紹介いたします。調味料は通常の照り焼きと同じです。材料に小麦粉を使っているため、たれも絡みやすくなって、しっかり味付けができますよ。こちらも作り方は簡単ですので、初心者の方もレシピを見ながら作っていけます。
照り焼きの作り方
ハマチの半身を一人分ずつに切ったら、塩を振って10分ほど置いておきます。こうすることで、魚から水分が出てきて生臭さが取り除け、味付けもできます。水で洗って水けをふき取ってから小麦粉をまぶしましょう。
フライパンで焼き、調味料を絡めたら完成です。調味料は時々ハマチにスプーンなどでかけてあげると、しっかり味がしみこみます。美味しい夕飯のおかずに、一度作ってみてはいかがでしょうか。
はまち:3切れ
塩:少々
小麦粉:適量
☆酒・みりん・醤油:大さじ2
☆砂糖:大さじ1
ハマチの捌き方を知っておいしく調理
ハマチは刺身はもちろん、炒め物、揚げ物、煮物としてもおいしく食べられる魚です。捌き方を知っておけば、ハマチを手に入れたときに安心して調理できるでしょう。
もし釣りでハマチを釣った際は、そのまま放っておくのではなく、できるだけ内臓処理をしておくことが大切です。初めは大変かもしれませんが、捌き方のコツをつかめば簡単にできるようになります。
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