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登山の際には汗冷えに注意!危険性や対処法、気温別のおすすめインナーまでご紹介!

登山の際の汗冷えは低体温症をまねき遭難の危険もあるので非常に注意が必要です。そのため登山では汗冷え対策としてインナーウェアが必須のアイテムになります。汗冷えの危険性や対処法、季節の気温別に最適なおすすめのインナーを紹介します。
2022年5月30日
eiji0601
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この記事で紹介しているアイテム

モンベル ジオライン クールメッシュ

ロングスリーブ・キャプリーン・クール・デイリー・シャツ

ミズノ ブレスサーモアンダーウェアヘビーウエイト長袖シャツ

ファイントラック メリノスピン ライトロングスリーブ

パタゴニア キャプリーン ミッドウェイト クルー

登山用のインナーとは

汗冷えを防ぐ必須アイテム

出典:unsplash.com

登山でインナーウェア(インナー)は汗冷えを防ぐ登山の相棒とも言える必須のアイテムです。登山中は運動量が激しく汗をかくだけでなく気温の変化も激しいので、運動後の体温調節が非常に大切になります。

そのためインナーのチョイスを間違えると汗冷えによる低体温症を起こし体の動きが鈍り遭難(命)の危険につながることさえあります。そのくらい汗冷えとインナーは密接に関わるので、あなどらずにチョイスは慎重にしなければなりません。

街用と登山用では機能が異なる

街用と登山用のインナーはどこが違うの?と思われる方が多いのですが、実は機能が全く違います。街中で汗をかいても着替えれば済むのでそんなに心配はありませんが、登山中には簡単に着替えができません。登山の運動後の汗冷えは命取りになるので登山用インナーは汗冷えを防止する機能がマストになります。

今回は登山の際の汗冷えの危険性と対処法やインナーの正しい選び方に加え、季節や気温変化に対応するおすすめのインナーを紹介していきましょう。

汗冷えの危険性と対処法

①登山の汗は放置すると危険

出典:unsplash.com

運動やスポーツをすれば、発熱し体温が上昇するので当然汗をかきます。汗をかくのは水分が気化する際に熱を奪うメカニズムで体温上昇を防止する調節機能です。ところが登山の運動後に汗の水分が残っていると山の急激な気温変化で体温を奪ういわゆる「汗冷え」を起こし低体温症につながるので大変危険です。

つまり登山では体温調節をする汗のメカニズムが逆に影響し低体温症の原因になってしまいます。そのため運動後の汗冷えを起こさないことが登山では必須になります。

②汗冷えの対処法はインナーが鍵

登山の汗冷えの対処法はインナーが鍵を握っています。山の天気は不安定で急激な気温低下や強風に見舞われることが多々あります。そんな場合に防寒着を着用しますが根本的な汗冷えによる体温低下の対処法にはなっていません。

防寒着は外気の風や寒さは防止しますが、インナーに汗の水分が残っていると気化熱のメカニズムで体温はどんどん奪われてしまいます。急激な気温低下の対処法は、インナーの水分発散機能と防寒着の保温力が互いに影響し合い初めて効果が得られと言っても過言ではありません。

③遭難で命を落とすのは低体温症

汗冷えは非常に怖い低体温症を起こす原因の一つです。山岳遭難で命を落とすケースのほとんどは低体温症で、動きや判断能力が鈍ることが遭難を誘発し死に至らしめます。登山で汗冷えの状態を放置すると致命傷になるほど恐ろしいのです。

季節や気温に合った最適のインナーを必ず着用することが大切です。たかがアンダーウェアとあなどらずに、命を守るアイテムと認識してしっかりした機能を持っている登山用インナーを着用しましょう。

汗冷えを防ぐ登山用インナーの選び方


①吸汗性と速乾性

登山用インナーを選ぶ際で最も重要なポイントは吸汗性と速乾性です。吸汗性とは登山行動中にかく汗を素早く吸収する機能で、速乾性は汗の水分を発散させ早く乾かす機能です。

街中や通常のスポーツでは、汗をかいたなら着替えれば済むことですが登山中では簡単に着替えることができません。山小屋で着替えようと思っても到着する前に急激な気温変化に見舞われ汗冷えで危険な状態になりかねません。それを防止するためインナーの吸汗性と速乾性が大変重要です。

②天然繊維と化学繊維

登山用インナーの素材は主に天然繊維と化学繊維に、天然・化繊を合わせた混紡の3種類です。天然繊維はウールが適していて、中でもメリノウールが肌触りがよく消臭機能も備わっているのでおすすめします。Tシャツなどによく使われる綿(コットン)素材は、吸湿性はありますが速乾性がないので登山ではNGです。

化学繊維は吸汗性・速乾性に優れた素材を各メーカーが開発しているので暑い夏には最適です。また天然繊維の保温性と化学繊維の速乾性のお互いのよいところを組合せた混紡もおすすめのインナー素材と言えます。

③抗菌防臭効果

抗菌防臭効果も選ぶ際の重要なポイントです。登山用インナーの予備をたくさん持っていくのは荷物の負担になります。また登山中にはなかなか着替えることができず長時間着ることになるので、吸汗性・速乾性に加え抗菌防臭効果があるインナーなら安心です。

着替えた後に持ち歩いても匂いやカビで不快な思いをしなくて済むので抗菌防臭効果にも注意しましょう。

④季節と運動量を考慮する

出典:unsplash.com

登山用インナーにオールマイティーはありません。季節や運動量(使用シーン)を考慮して使い分けることが大切です。夏などの気温が高い季節には透湿・速乾性が高い化学繊維、寒い冬には保温性があるウールを選びましょう。

また寒い冬でもクライミングなど運動量が多いと予想される場合は混紡のストレッチ性があるものがベストです。季節と運動量を考えて選ぶようにしましょう。

気温が高い夏の汗冷えを防止するインナー

気温が高く蒸し暑い夏の登山用インナーは吸汗性と透湿・速乾性に優れた化学繊維の製品が最適です。激しい運動で流した大量の汗を吸収し素早く乾かす速乾性に加え蒸れを閉じ込めない透湿性、さらに防臭防菌効果や強い紫外線を防ぐUVカット機能が備わっていればなおベストです。おすすめのインナーを2つ紹介します。

①モンベル ジオライン クールメッシュ

出典:amazon.co.jp

モンベルが独自に開発した吸汗・速乾性素材「ジオライン(化繊)」をメッシュに編み込み、通気性と速乾性をさらにアップさせた夏に最適のインナーです。

メッシュ構造なので肌との接触面が少なく、嫌なベタつき感がなく快適に行動できます。使いやすいデザインとカラーなので登山だけでなく普段使いでも違和感なく着ることができます。カラーがおしゃれなレディースもおすすめです。(モンベルオンラインショップを参照ください)


モンベル ジオライン クールメッシュ

出典:Amazon
サイズS、M、L、XL
重量52g(サイズ平均)
素材ジオライン(ポリエステル100%)
カラーブラック(BK)、ライトグレー(LTSV)、ホワイト(WT)

②パタゴニア ロングスリーブ・キャプリーン・クール・デイリー・シャツ

出典:rakuten.co.jp

夏でも頂上付近の気温が低い標高が高い山に登るときや、標高差がなくても朝から晩まで寒暖差が激しい中で行動するときに優れた吸湿発散性と速乾性を発揮する登山インナーです。軽量で伸縮性もあり防臭性やUVカット機能も備えています。登山・トレイル・水辺、冷涼から暑熱まで幅広く対応する万能型インナーです。

ロングスリーブ・キャプリーン・クール・デイリー・シャツ

出典:楽天
サイズXS〜XXL
重量
素材リサイクルポリエステル
カラーホワイト、ブラック、グレー、ネイビブラック、グレー、ネイビーブルー

極寒の気温に耐える冬向けのインナー

冬の山は極寒の気温になるので防寒着の下に着用するインナーの保温力が非常に大切です。冬登山でもアイスクライミングなどでは運動量が激しいので汗をかきます。

そのため保温性だけでなく吸汗・速乾機能も必要になるので、化繊とウール素材の混紡がインナーに最適と言えます。最近では肌から発散する水分で発熱するメカニズムを持った化繊素材も開発されているのでおすすめです。冬に最適のインナーを1点紹介します。

①ミズノ ブレスサーモアンダーウェアヘビーウエイト長袖シャツ

出典:amazon.co.jp

日本を代表する総合スポーツ用品メーカーのミズノが開発した「ブレスサーモ」素材を使用し極寒の冬にも対応する登山インナーです。

吸汗・速乾機能だけでなく袋編みと裏起毛の重層化構造を採用することで断熱性・保温性、ストレッチ性も備えている商品です。快適な保温力とソフトな着心地を実現しているのでテント泊の就寝時も冷えることなく安心して眠ることができます。

②ミズノのプレスサーモとは

ミズノが独自開発したブレスサーモは、人体が発する水分(汗を含む)を吸収して発熱する吸湿発熱素材で、肌に優しく快適な保温力を発揮するインナーの画期的なシステムです。

発熱・保温にとどまらず高い吸湿性と素早く水分を蒸発させる機能を併せ持ち、汗冷えを確実に防ぎます。さらに汗の匂い成分のアンモニアを吸収する消臭機能にも優れています。ちなみにブレスサーモは哺乳類や鳥類の毛や羽が濡れてもすぐに乾き保温を保つメカニズムに着目して開発されました。

ミズノ ブレスサーモアンダーウェアヘビーウエイト長袖シャツ

出典:Amazon
サイズM・L
重量
素材ポリエステル88%、合成繊維(ブレスサーモ)12%
カラーブラック

春・秋の穏やかな気温に最適なインナー

春と秋は最も気温が穏やかで過ごしやすいシーズンなので軽登山やハイキングに最適な季節です。気候が穏やかとはいえ通気性と速乾性は必須で、それに加え動きやすい着心地のよさが求められます。そのためインナー素材にはウールと化繊の混紡やしなやかなストレッチ性があるものがおすすめです。春・秋向けのインナーを2つ紹介します。

①ファイントラック メリノスピン ライトロングスリーブ


出典:amazon.co.jp

ウールと化繊の混紡ですが、それぞれのよさを最大限引き出している春・秋向きインナーです。ウールの中でも最高品質と言われるメリノウールの保温・調湿性と高機能ポリエステルの吸汗速乾性を兼ね備えています。

長期山行や洗濯を繰り返しても消臭効果が維持され、薄手ながらメリノウールならではの保温性と肌触りの心地よさがあります。春・秋の登山やハイキングだけでなく、冬のトレイルランニングや自転車ツーリングなど幅広く活躍するインナーです。

ファイントラック メリノスピン ライトロングスリーブ

出典:楽天
サイズS/M/L/XL
重量115g
素材ポリエステル63%、ウール37%
カラーブラック、ピークネイビー

②パタゴニア キャプリーン ミッドウェイト クルー

出典:patagonia.jp

世界的にアウトドアウェアで信頼度が高いパタゴニアの登山用インナーです。ソフトで柔らかな表面はレイヤリングがしやすく、内側は起毛仕上げで保温性・吸湿発散性・速乾性に優れ、防臭加工まで施されています。春・秋だけでなくオールシーズンに対応する万能型ベースレイヤーです。

素材はパタゴニアの地球環境に優しい100%リサイクルポリエステルを使用し、縫製はフェアトレードを採用しているので安心・安全のインナーです。

パタゴニア キャプリーン ミッドウェイト クルー

サイズXS〜XXL
重量
素材100%リサイクルポリエステル
カラーBlack、Smolder Blue、Kelp Forest、Palo Green

季節に合ったインナーで快適な登山を!

登山の際の汗冷えは、重大な危険をはらむ低体温症を引き起こす可能性があるので最大の注意が必要です。登山で危険な低体温症の一因となる汗冷えを防ぐには登山用のインナーが必須です。

ここまで汗冷えの危険性と対処法やインナーの選び方、季節の気温に対応するおすすめのインナーを紹介してきました。これらを参考にして安全で快適な登山を堪能してください。

登山用インナーのギアが気になる方はこちらをチェック!

出典:pixabay.com

当サイトでは登山用インナーに関する記事をたくさん掲載しています。登山用のアンダーウェアの選び方やコスパがよいベースレイヤーや季節に適したインナーをお探しの方はぜひ参考にしてください。