オルカヤック・インレット
キャプテンスタッグ・エアフレームフィッシャー
アルフェック・アリュート380T
アクアマリーナ・スチーム
水辺のアウトドアに便利なアイテム
カヤックとは!カヌーとの違いも解説
カヤックとはパドルを使って進ませる小舟の一種です。カヌー(カナディアンカヌー)とよく似ていますが、ブレード(水かき)の数が異なります。パドルの一方のみにブレードがあるカヌーは片側でゆっくりと漕ぐのが特徴で、穏やかな川や湖でのんびり過ごすのに適しています。
一方、カヤックはパドルの両側にブレードがあり、左右交互にこぐスタイルです。カヌーに比べて推進力や回転性能が優れ、海でのレジャーや川下りといったアクティビティにも向いています。
カヤックの活用方法はさまざま
カヤックにはリジット型だけでなく折りたたみができる持ち運びしやすいモデルもあり、キャンプの際のアクティビティ用としても利用されています。湖上散策や釣り、リバーツーリングや釣りといった楽しみ方のバリエーションも豊富です。
以下では折りたたみカヤックの種類について解説し、その選び方やおすすめの商品をご紹介していきます。本記事は2022年5月6日の情報をもとにしました。ご購入の際は最新情報をご確認ください。
折りたたみタイプの種類
折りたたみカヤックには骨組みを組み立てて船体布をかぶせる「フォールディング」というタイプと空気を入れてふくらませる「インフレータブル」という2種類があります。以下で述べるようにそれぞれのメリット・デメリットがあるので、比較しながら選んでみてください。
1.フォールディングは持ち運びが便利
テントのようにアルミなどを材料とした骨組みを組み立て、主にポリエステル素材の布をかぶせて完成させる仕組みです。慣れれば20分ほどで準備ができることができます。
専用のバックパックが準備されている商品も多く、車はもちろん公共交通機関での持ち運びも可能です。
穏やかな水辺で活躍
フォールディングは組み立ての過程を楽しめるのが魅力です。また、インフレータブルと比較すると空気漏れの心配がないという利点があります。
デメリットは、布でおおわれているため強度が落ちるという点です。岩にぶつかったり、船底がすれたりすると船体を損傷する危険性もあるので、湖や穏やかな流れの川や海で活用しましょう。
2.インフレータブルは比較的リーズナブル
海水浴場で見かけるフロートのように、空気をいれてカヤックの形状を整えるスタイルです。専用の空気入れを使えば10分ほどで組み立てられるものが多く、マリンスポーツの初心者の方にも適したタイプです。
フォールディングやほかのリジットタイプと比較して、価格が安いことも人気が高いポイントになっています。
スリルのある川下りが楽しめる
本体自体が空気室となっているので、リジットタイプと比較すると浮力が大きいのが特徴です。表面は弾力のある素材を採用しているものが多く、岩場に接触しても衝撃を吸収してくれます。
一方で、空気漏れに弱いのが最大のデメリットです。特に釣りの用途で使用する場合はフックで穴を開けてしまうケースもあります。より安全性が高い空気室が2つ以上ある商品もおすすめです。
折りたたみタイプの選び方
前章では折りたたみカヤックの種類について述べましたが、ほかにも性能を左右するスペックがいくつかあります。ここでは形状と素材をメインに選び方のポイントについて解説します。
1.用途に応じて形状を決めよう
長い形状のモデルは直進性が高い傾向があります。広い湖や海でのレジャーで長距離を進む必要がある場合は、3m以上の長さの商品がおすすめです。川や海辺でゆったりと過ごすなら短めものが適しています。
また、幅広の形状のカヤックは安定性が高く小回りが利くのが特徴です。釣り用のような安定性が必要とされる用途では、幅が70cm以上ある商品が一般的になっています。
キールやボトムの形状もチェック
ほかにも安定性やスピードに影響を与える形状の違いがあります。ボトムの長さ方向の反りが大きいほど水面との摩擦が小さく、小回りが利くのが特徴です。
また、船首から船尾にかけてキール(竜骨)という凹凸が入っているモデルは直進性が高い傾向があります。製品によっては複数のキールを備えているものもあるので、選ぶ際にチェックしてみてください。
2.アクティビティに合わせて素材を決めよう
折りたたみカヤックの表面の素材は主にポリエチレンとゴムの2種類です。ポリエチレンは耐久性が高く、川や海で気軽に楽しむのに向いています。また、弾力性が高いゴムは衝撃にも対応できるので、川下りのような激しいアウトドアにも人気です。
またフォールディングタイプのフレームはアルミ製が主流でしたが、最近ではさびにくく強度が高いグラスファイバーを使ったハイスペックな商品も増えています。
フォールディングカヤック2選
1.オルカヤック・インレット
オルカヤック・インレット
サイズ | 全長295cm・最大幅79cm |
---|---|
収納サイズ | 25cm×107cm×46cm |
重さ | 9kg |
オルカヤックはアメリカのサンフランシスコを拠点としたブランドです。日本の折り紙から発想を得た「折るカヤック」を商品のコンセプトにしていて、国内では人気アウトドアブランドのモンベルが代理店になっています。
5mm厚のポリプロピレンを2重構造にした頑丈なシートを展開して組み立てる仕組みで、フレームを使わないのが最大の特徴です。おしゃれなホワイトの外観が特徴で、価格は129800円ほどに設定されています。
折りたたみや組み立てが簡単
重さは10kg以下とご紹介するなかでも軽量で、小さく折りたたみができるので、公共交通機関の持ち運びにも便利です。前後をバックルやストラップで固定し、シートパッドやバックレストなどを取り付けるだけの簡単な組み立て手順で、慣れれば3分ほどで完了します。
船底にはキールが入っているので直進性も高く、幅広なので安定性抜群で、湖上散策や海釣りまで幅広いシーンで活躍する製品です。
2.アルフェック・アリュート380T
アルフェック・アリュート380T
サイズ | 全長380cm・最大幅77cm |
---|---|
収納サイズ | 92cm×37cm×27cm |
重さ | 18.0kg |
モンベルのカヤックブランド・アルフェックの折りたたみ式商品です。4m近い長さがあり幅も広いので、直進性と安定性のバランスが取れています。
またアルフェックのなかでも最も小型で、慣れれば9分ほどでセットアップができるのも人気のポイントです。価格は192500円ほどで、カラーはブルーとグリーン、レッドから選ぶことができます。
耐久性が抜群で用途が多彩
フレームには「6061-T8」というアルミ材が採用されていて、軽量でサビに強いのが特徴です。また、パイプの結合を樹脂製のジョイントで行うことで、力を分散させ耐久性を上げています。
シートをアレンジすれば1人用と2人用が簡単に切り替わるのも便利なところで、水辺でのバードウォッチングや数泊のリバーツーリングといったさまざまな用途に活用できます。
インフレータブルカヤック2選
1.キャプテンスタッグ・エアフレームフィッシャー
キャプテンスタッグ・エアフレームフィッシャー
サイズ | 全長310cm×最大幅83cm |
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収納サイズ | 80cm×60cm×25cm |
重さ | 11.5kg |
人気アウトドアブランドのキャプテンスタッグが発売する折りたたみ式の製品です。同梱されたハンドポンプを使って空気を入れるだけなので、初心者でも簡単に組み立てができます。
「フィッシャー」の名前が付いているとおり一部を釣り用にカスタマイズした商品で、荷物を止めるバンジーコードやリングアンカーのほか、パドルやロッド用のホルダーが取り付けられているのが特徴です。
釣り以外にも汎用的に使える人気商品
エアフレーム・フィッシャーの値段は98000円ほどで、折りたたみ式のなかでも比較的手頃な価格帯です。3mほどの標準的な長さなので海や湖、川まで汎用的に使えます。また、幅が広いので小回りが利くのもおすすめポイントです。
シートの座面には厚みのあるクッションが、背もたれにはエアクッションが備えられています。シートの前後位置も調整できるようになっていて、釣りはもちろん長時間のツーリングにも快適に利用することができます。
2.アクアマリーナ・スチーム
アクアマリーナ・スチーム
サイズ | 全長312cm(2人用は412cm)・最大幅90cm |
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収納サイズ | 非公開 |
重さ | 11.5 kg(2人用は15.5 kg) |
1991年創業でマリンスポーツ製品を手がけるアクアマリーナから販売されています。1人用と2人用があり、それぞれ価格は93500円、110000円ほどです。付属のハンドポンプで空気を入れシートとフィンを取り付けるだけなので、初心者にも簡単に組み立てられます。
1人用・2人用とも90cmの幅広い形状のため安定性が高く、精度よく制御することが可能です。
頑丈で操作性も高い
スチームのデッキは無数の糸を張りめぐらせた「ドロップステッチ構造」になっています。強度が高いので川下りのようなアクティビティにも利用できます。
折りたたみ式ですがボトムにはキールがあり推進力が高いのも利点です。船体にはドレンバルブが備えられ、適切にカヤック内の水を排出することができます。
マリン用品を活用してアウトドアを満喫
商品 | ||||
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商品名 | オルカヤック・インレット | アルフェック・アリュート380T | キャプテンスタッグ・エアフレームフィッシャー | アクアマリーナ・スチーム |
サイズ | 全長295cm・最大幅79cm | 全長380cm・最大幅77cm | 全長310cm×最大幅83cm | 全長312cm(2人用は412cm)・最大幅90cm |
収納サイズ | 25cm×107cm×46cm | 92cm×37cm×27cm | 80cm×60cm×25cm | 非公開 |
重さ | 9kg | 18.0kg | 11.5kg | 11.5 kg(2人用は15.5 kg) |
商品リンク |
折りたたみカヤックの種類や選び方を解説し、おすすめ品をピックアップしました。上にはその比較表を掲載しておきます。最近の折りたたみカヤックは以前に比べて強度が上がり、リジットタイプに比べても遜色のない商品も増えています。
キャンプ場で気軽に海釣りや川下り、水辺での景色鑑賞といった多彩なアウトドアが楽しめるのがカヤックの魅力です。これからのキャンプシーズンに向けてご購入を検討してみてはいかがでしょう。
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