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【2022年】宮城県側・栗駒山夏山開き情報まとめ。登山コースや混雑状況についても

栗駒山は、宮城県、岩手県、秋田県の3県にまたがる活火山で、5月に山開きが行われます。山頂までに美しい紅葉が見られることから、神の絨毯と呼ばれる観光地として有名です。この記事では、栗駒山の山開き情報や登山コース、混雑状況などを詳しく解説していきます。
2022年4月10日
maida0493
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目次

5月は栗駒山の山開きシーズン!

Photo byzapCulture

栗駒山は東北3県にまたがる標高1,626mの活火山です。なだからな稜線が多く、初心者から上級者まで人気の登山コースのある山になっています。栗駒山は積雪が多く、冬期は11月頃に閉鎖になるため、冬から春にかけては登れません。

この記事では、栗駒山について宮城県側の山開きや登山道、混雑するルートや時期について解説していきますので、ぜひ登山計画の参考にしてみてください。

栗駒山の山開きは5月の第3日曜日

栗駒山の山開きは、毎年5月の第3日曜日に行われ、2022年の山開きは5月15日です。宮城県側では中央ルートと東栗駒ルートの登山口である「いわかがみ平登山口」で行われます。

当日は朝9時から登山シーズンの安全を願っての安全祈願祭も行われるため、早朝から多くの登山者が訪れます。いわかがみ平の駐車場は100台ほどですが、山開きの日は混雑するためマイカーを使う人は気をつけましょう。

注意事項

この記事は2022年4月11日現在の情報を元に執筆されています。栗駒山の山開きイベントの実施や火山性ガスの影響、天候による登山道の整備状況などは必ず行く前に県のサイトなどで確認しましょう。

特に栗駒山は地震や雨の影響で歩きにくくなっている箇所や、通行止めになっている箇所があります。山行レポートなどで直前に現地に赴いた人の情報なども参考にして計画を立ててください。

みやぎの山開き情報 '22.4月~6月|観光・旅行情報サイト 宮城まるごと探訪
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栗駒山とはどんな山?

栗駒山は3県にまたがる山

栗駒山は奥羽山脈に属する活火山で、宮城県、岩手県、秋田県の3県にまたがっています。山頂は宮城県と岩手県の県境になっていて、両県から多くの登山道がのびていることが特徴です。山頂からの眺めは抜群で、日本二百名山に指定されています。

栗駒山はまだ活動を続けている活火山のため、火山性のガスが噴出している箇所があり注意が必要です。また、南麓は地すべりが発生している場所があり、登山道に影響が出ている場所があります。


宮城県からの6つの登山コース

宮城県からの登山道は最も多く、中央、東栗駒、御沢、新湯、大地森、湯沢と6つの登山コースがあります。難易度の低い中央ルートから上級者向けの御沢ルートまで、バリエーション豊かなことが宮城県側の登山道の特徴です。

沢の遡行や雪渓の通過が必要な御沢ルート以外は、危険な場所が少ないコースになります。ただ、地すべりの影響で通行が難しくなっている新湯ルートなどがあるため、必ず事前に登山道の様子を調査してください。

岩手県からの2つの登山コース

岩手県側からは須川高原温泉の登山口から出発する須川ルートと、途中で自然観察路と産沼を経由する分岐に向かう産沼ルートがあります。コースタイムが短い須川ルートを登り、傾斜のゆるやかな産沼ルートを下山コースに選ぶ人が多いです。

須川ルートは火山活動が活発な場所を通るため、火山活動でできたさまざまな地形を見られます。しかし、火山性のガスが噴出していることがあるため、県の規制情報を確認しておきましょう。

秋田県からの1つの登山コース

秋田県から栗駒山に登るルートは1つしかありません。県道の天馬尾根登山口から登る天馬尾根ルートで、コースタイムは長めです。しろがね草原を歩く2時間ほどの草原歩きはこのコースでしか味わえないと人気のコースになっています。

宮城県や岩手県の登山口と違って温泉などは少なく、天馬尾根登山口から登って他の登山口へ下山するのが一般的な山行計画のため、いろいろな風景を堪能できます。

初心者におすすめの登山ルート3選

①中央ルート

中央ルートは栗駒山の登山道の中で最も初心者向けのコースです。宮城県のいわかがみ平登山口から山頂までは約3km、コースタイムは90分と短く、ゆるやかな傾斜で整備された道を歩きます。

登山道は岩畳や木道で整備されているため、ハイキングのように登山が楽しめるのが特徴です。残雪も少ないため、山開きの後の中央ルートは観光客で賑わいます。見晴らしがいいため、眺望も絶景です。

②須川ルート


須川ルートは、岩手県須川高原温泉の登山口から登るルートです。このルートは高山植物を多く見られることで人気になっています。距離は約4km、コースタイムは90分と短く、難しい箇所もないため初心者向けのコースです。

高原植物となだらかな尾根歩き、昭和湖と呼ばれる火山活動によってできたエメラルドグリーンの湖を堪能できます。山小屋はないルートですが、天候に気をつければ問題のないルートです。

火山ガスによる通行止めがある

須川ルートでは、2019年から現在にかけて火山性のガスが検出され、安全のために通行止めになっているルートがあります。自然観察路と呼ばれる産沼ルートとへの分岐から栗駒山の山頂に向かう須川分岐までの登山道です。

コースタイムは須川ルートが90分なのに対して産沼ルートは105分と少し遠回りになります。また、昭和湖と呼ばれる景勝地が通行止めのコースに含まれていて訪れることが不可能なため、気をつけましょう。

③天馬尾根ルート

天馬尾根ルートは、唯一の秋田県から入山するルートです。登山口は秋田県道282号天馬尾根登山口で、距離は約6km、コースタイムは185分とほかの2つに比べて長めのコースになっています。

高山植物が咲き誇り、紅葉も見事なしろがね草原を歩くのが特徴的なコースで、登山とは思えないほどの見事な草原を歩くコースです。ゆっくりと自然を堪能したい人におすすめのコースになっています。

栗駒山の登山道の混雑情報

紅葉の時期の混雑に注意

栗駒山は見晴らしがよく、草木の紅葉が美しく見えるのが特徴です。「神の絨毯」とまで呼ばれる紅葉を目当てに多くの観光客や登山客が訪れます。そのため、紅葉のシーズンは混雑しやすいことに注意が必要です。

栗駒山は休憩や待機ポイントになる山小屋がないため、混雑で時間がかかると疲れてしまいます。ペース配分や体力の配分がうまくいかないこともあるので、余裕を持った山行を心がけてください。

中央ルートは特に混みやすい

中央ルートは距離もコースタイムも短く、石畳などの整備もされているため家族連れなども登りやすいルートです。そのため、登山シーズンになると多くの人が登り、渋滞してしまうことがあります。

朝早い時間帯に登る、混雑情報を事前に調べておくなど、対策が必要になるルートです。登山口のいわかがみ平の駐車場も満車になってしまう可能性があるので、公共交通機関やタクシーを利用しましょう。


難易度が高めの御沢コースは空いている

御沢ルートは栗駒高原キャンプ場から登るコースで、距離は約7km、コースタイムは315分と最も長い時間がかかるコースです。石飛八里と呼ばれる沢の遡行にくわえ、残雪が残るため雪渓を歩く必要があり、中級者から上級者向けのコースに指定されています。

途中で山小屋もないため初心者には不向きですが、それだけに混雑はないため、登山技術に自信があって混雑のない栗駒山を楽しみたい方はぜひ挑戦してみてください。

山開きをむかえる栗駒山に行ってみよう!

Photo byMaBraS

5月は残雪も少なくなり、登山には絶好の陽気です。各地で山開きが行われ、登山シーズンが始まります。栗駒山は9つと多くの登山道があり、それぞれ高山植物、草原や湖など多くの自然がある名山です。

登山道の途中に山小屋はあまりありませんが、登山客が多いため比較的安全に登山ができる山だと言えるでしょう。これから登山シーズンをむかえますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

山開きが気になる方はこちらもチェック!

栗駒山以外にも、初夏から夏にかけて多くの山が山開きのシーズンをむかえます。残雪が減って気候や登山道の状態もよく、山小屋も営業を始めるため登山を始めるにはちょうどいいシーズンです。

また、登山口付近には観光地が多いため帰り道に観光に行けるのも魅力になっています。栗駒山の山開きに興味を持った方は、以下の記事の山開き情報もぜひ参考にしてみてください。