キャンプにおける雨問題とは
キャンプにおいて頭を悩ます要素の一つに「雨を確実に避けることが難しい」といったことが挙げられます。費用と時間を費やしてキャンプに臨んだのに、雨により台無しになってしまうと気落ちしてしまうことでしょう。
本記事では、そのようなキャンプ時の雨問題に懸念を持つ方向けに、雨による損害を少しでも抑えるため、テントなどの設備の効率的な撤収方法やアイテムの乾燥のコツなどのメンテナンスポイントを紹介します。
雨キャンプはテントの設営・撤収対策が要！
キャンプ予定日に雨予報が出てしまい、やむを得ず雨キャンプの決行を行う人の中には不安を強く感じる方も多いでしょう。しかしながら、雨キャンプに対応する設営方法や撤収ポイントを押さえておくことでストレスフリーなキャンプを楽しむことは十分可能です。
例えば、雨の浸水をできるだけ回避するテントやタープの設営方法や雨水を被ることを防ぐ撤収方法、それをサポートするアイテムを用意するといったことが挙げられます。
キャンプ時の雨対策4選
ここではキャンプ時の雨対策方法や設営時のポイントを解説しますので、それぞれ押さえておきましょう。雨対策をしっかり行いキャンプに臨めば、突然の雨に遭遇しても被害は最小限となり、安心してキャンプを楽しむことができます。
雨対策①土のサイトは避ける
雨によるキャンプ被害を避けるためには、水はけのよいサイトをチョイスするのが基本です。土のサイトなどは、雨が降ると、ぬかるんで足を取られやすかったり、泥水による汚れも気になることでしょう。
一般に雨の時期は、土サイトは避けて、芝生などのサイトを選ぶのが基本です。またサイトは水たまりのない平坦なスポットを選ぶのも重要です。
雨対策②テントの下にグランドシートを敷く
テント設営の際、下にはグランドシートを敷いて、テントと地面が直接触れるのを避けることもポイントです。グランドシートをテント下に敷けば、下からの水漏れを回避できます。
ただしテントより大きいサイズの場合、テントとシート間に雨水が堆積するケースもあるため、テントより若干小さめのシートを選んでください。
雨対策③タープとテントをつなげる
タープとテントをつなげておくのも雨対策として非常に有効です。タープとテントがつながっていれば、テントとタープ間を雨に打たれずに行き来できるため、移動の自由度が上がり快適性も向上。
また車までの距離も稼げる上、広いスペースを確保しながらの撤収作業を可能にすることから、大雨で撤収しなければならなくなった際にもとても便利です。
雨対策④タープに傾斜を付ける
タープは設営時に上部がフラットになる仕様ですが、雨水が堆積するケースがあります。その際、雨水の重みでタープが崩れることも懸念事項です。
対策としてタープに傾斜を設けて雨水を流す方法が推奨されます。ポールの一方を低くするなどし上手く傾斜を付けてください。またタープ表面にたるみがあると本来のパフォーマンスが低下するため、しっかり張らせておきましょう。
テント・タープなどの設備撤収手順
雨対策を行っても大雨に遭遇したり、強風を伴うレベルの雨に見舞われた際は、すみやかに設営したテントやタープなどの設備を撤収する必要があります。
ここでは雨キャンプにて撤収をスピーディに行うためのポイントを解説します。撤収は予め手順を決めておけば効率的に行うことができるため、参考にしてみてください。
撤収手順①手荷物をまとめる
雨キャンプの撤収は小型の手荷物からまとめていくのがセオリーです。タープ下スペースを有効活用し雨を避けながら手荷物をまとめましょう。車に積む場所や積み方を決めておくことで、スピーディな撤収を実現可能です。
また、タープから車まで距離がある際はタープ下で手荷物を積む順番に並べることでより効率化を図れます。
撤収手順②テントのペグ抜き
手荷物をまとめたら、テントの撤収に取り掛かります。まずはテントを地面に固定してるペグを抜き取りましょう。雨キャンプでは、ペグに泥水が付着することが想定されるため、適切な処理が必要です。
また、スピード重視の撤収の際は、雑巾などでの簡単な拭き取りに留め、自宅にて最後にしっかりした洗浄・乾燥の処理を行いましょう。
撤収手順③テントをたたむ
ペグを抜き終えたら、テントをたたみます。手荷物同様にタープ下で雨を避けてテントをたたみましょう。濡れていないインナーテントから取り外すのがポイントです。
また、濡れているフライシートなどは大ざっぱな拭き取りに留めておき、本格的な乾燥などのメンテナンスは自宅へ帰宅した後に回して、その場では簡単に保管容器に丸めておきましょう。
撤収手順④タープをたたむ
テントの撤収も終えたら、最後にタープをたたみます。タープは専用シートで包み込むか、袋に納めて車に積み込みましょう。
タープをたたむ際は雨除けがない状態となるため、スピードを上げるためにもタープのたたみ方はしっかり押さえてください。参考にタープのたたみ方が動画を紹介します。
自宅に帰宅後のメンテナンス・手入れ処理
雨キャンプでの撤収を終えて、自宅に帰宅したら、なるべく早くキャンプ設備のメンテナンス処理を行う必要があります。特にテントなど、ずぶ濡れの設備を長く放置してしまうと、カビの発生や素材のクオリティー低下にもつながるため、できる限りスピーディーなメンテナンスが重要です。
ここでは、思い出のキャンプ用品を一生モノにするためにも自宅で行える適切かつ効率的な乾かし方などのメンテナンス方法を紹介します。
キャンプグッズ乾燥方法①：自宅で拡げる
自宅に帰宅した後、まずはキャンプグッズを袋から取り出して、できるだけ拡げて並べてください。そして、綺麗なタオルで水分をしっかりと拭き取り清潔な状態にしましょう。
また、キャンプグッズを並べる場所はリビングに限らず、風呂場やベランダ、ガレージなども有効活用してください。乾燥させるために、室内でも日当たりのよい場所に設置るのがよい乾かし方です。難しければ、浴室乾燥機を利用するのもよいでしょう。
キャンプグッズ乾燥方法②：公園を活用
帰宅途中に天気が回復すれば途中の公園や河川敷に寄ってテントやタープを拡げて、乾燥を図る方法も便利です。室内とは違い日当たりや風通しも確保できるため、乾かし方としては最高の方法とも言えるでしょう。
また、乾燥に適した公園などのスペースが見つからない際は、車の中で乾燥させる乾かし方もおすすめです。社内天井のフックやシートも上手く活用すると便利になります。
キャンプグッズ乾燥方法③：業者サービス
最後に便利な「テント乾燥サービス」を利用するのもおすすめです。室内に乾燥場所を確保できなかったり、公園を利用するのも難しいというケースもあるでしょう。
そういった方向けに設けられた「テント乾燥サービス」は約5000円の費用が生じるものの、専門業者に任せられるため、最高の状態に仕上げてくれます。またオプションで「クリーニング」や「撥水加工」の手入れも追加でき、上手に利用すればお得とも言えるでしょう。
おすすめ雨キャンプ対策・便利グッズ3選
ここからは雨キャンプにおけるアクティビティや撤収作業をサポートしてくれるおすすめ便利グッズを紹介します。キャンプにおける雨の不安を少しでも和らげるためにも、ここで紹介する対策グッズを揃えてキャンプに臨みましょう。
おすすめグッズ①：防水抜群バッグ
最初に紹介するのはコールマンの「アウトドアドライバッグ」です。携帯性に優れた便利なショルダーベルト付きのドライバッグで、抜群の防水性能により濡らしたくないものを雨から守るという役割を十分に果たします。
突然の雨に見舞われても、このドライバッグに詰め込めば、ひとまず安心可能です。また、バッグには圧縮機能も備えるため、無作為に濡らしたくないものを詰めんで、多少強引に圧縮させてしまっても問題ないでしょう。
おすすめグッズ②：速乾タオル
次に紹介するのは4MONSTERのマイクロファイバータオル。10種類のカラーから選べるデザインが特徴の製品ですが、特質すべきは一般的なタオルの5倍もの水分吸収力を謳う速乾性です。
突然の雨でスピーディな撤収・対処が求められる状況において、この上なく作業をサポートしてくれるアイテムと言えます。タオルを何枚も用意する代わりに、これ一枚用意すれば省スペースにもなる上、さまざまな用途に有効活用可能です。
おすすめグッズ③：丈夫なブルーシート
最後に紹介するのは定番ブランド「アイリスオーヤマ」のブルーシートです。前述した通り、ブルーシートはテント設営の際、雨や汚れの回避をサポートしてくれる代表アイテムになります。
ブルーシートの中でもアイリスオーヤマの製品は価格性・品質共に好評で、迷ったらこのシリーズから選べば問題ないと言っても過言でないでしょう。丈夫な素材のため、タープの代わりに使用するのもおすすめです。
突然の雨には効率的な撤収・手入れを行おう
雨キャンプに見舞われた際の撤収方法やその後必要な手入れまでを紹介しました。キャンプは雨が降ったら台無しと思われがちですが、適切な対応方法をとれば雨キャンプならではの楽しみ方も発見できます。
また、撤収せざるを得ない強雨に見舞われても、慌てずに適切な対処、アフターフォローを行うことでキャンプ道具への損害は最小化可能です。雨キャンプに役立つ知識、道具を揃えておくことで大事な思い出づくりに生かしましょう。
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