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雨のキャンプは大変
雨の日の場合は対策必須
キャンプ場を予約したのはいいけど当日雨が降っているとどうしますか?キャンセルする方も多いですが、当日のキャンセル料は利用料の100%という所が多く痛い出費になりあます。またキャンセルする方が多いということは逆に考えるとキャンプ場が混雑していないので快適です。ただし雨のキャンプは服装、荷物の持ち運びから設営、撤収までキャンプのいたるところで雨に対する対策をしておかないと快適に過ごすのは難しいです。
事前に分かればあらかじめキャンセしよう
対策をすれば雨のキャンプも楽しめるのですが、危険もそれなりにあるので初心者の方は天気予報などで予約した日が雨になるとわかっているなら勇気を出してキャンセルを決断するのも大切になります。雨の日の場合は川辺のサイトなら増水、平原の広いサイトなら落雷などの危険性が高まります。テントやタープも大雨が長時間続くと雨漏りのように生地から水が染み出してくるなんてこともあるのでキャンセルすることも大切ですよ。
雨のキャンプが大変な理由1
荷物が増える
雨の日の場合は普段の服装でキャンプをしていると、ちょっとした作業でびしょ濡れになってしまいます。傘は片手が塞がることからキャンプでは使いにくいですし、ソロキャンプなら設営から撤収まで傘をさして作業するなんてことは不可能なので、カッパなどの雨具がどうしても必要です。普段は持っていかない雨具が増えるということは、荷物が増えるとということにもなり結果的に雨のキャンプが大変な理由の1つになります。
濡れると体力を奪われる
寒い時期の雨はものすごく体力を奪われます。暑い時期は蒸れる原因にもなるので同じように体力を奪われます。こうなるとやはりキャンプを楽しむことができません。よって濡れないために雨具は必需品です。いい雨具、悪い雨具については後ほど対策とともに紹介します。
雨のキャンプが大変な理由2
道具が濡れる
当たり前ですが雨が降っているとテントやタープだけではなく、さまざまなキャンプ用品が濡れてしまいます。キャンプ用品を濡れたまま保管すると劣化を招くので、設営と撤収も工夫しないといけません。設営も撤収も晴れの状況とぜんぜん違うのでいつもよりかなり時間がかかるので注意しましょう。テントとタープに使われている生地によっては水分や温度で伸び縮みするものもあるので取扱説明書で材質を確認しておくのも大切です。
必要な雨対策
大きく分類すると3種類の対策に分けることができます。自分の服装などで雨対策、テントの設営や撤収でする対策、フリーサイトでの設営する場所選びなどキャンプ場で行う対策になります。これらが必要になるため雨のキャンプは大変です。
自分(人間) | 雨具が必需品、服装や天候の確認 |
テントなどの道具 | タープが必需品、ペグを多めに グランドシートが浸水防止の必需品 吊り下げ式テントが便利、いつもと違う設営、張り方 |
設営する場所 | 浸水に対する対策、危険な場所を回避 |
雨のキャンプは楽しい
対策できていれば楽しさいっぱい
しっかり雨への対策ができいていれば楽しいことがたくさんあります。まず人が少なくなるのでフリーサイトならのびのび使いやすいです。キャンプは非日常の感じが楽しいと言われていますが雨のキャンプには雨のキャンプ特有の雰囲気があります。テントやタープに打ち付ける雨の音、外でするアクティビティができない中でどう過ごすかというのも意外と楽しくトランプなどのカードゲームがあると童心に帰って楽しめますよ。
雨の日のキャンプに有効な対策1
雨合羽よりレインウェアを持っていこう
R006 透湿レインスーツSTRETCH | ワークマン レディース レインウェア
雨具が必需品ですが雨具の質にもこだわってください。普通のレインウェアは雨も湿度も通さない素材なので設営などで体を動かす時に着ていると蒸れてきます。蒸れると汗をかいてまた蒸れるという悪循環に陥って非常に不快なうえに疲れてきやすいので透湿性のある少し高いレインウェアが必需品になります。リーズナブルなレインウェアもあるので探してみてください。ワークマンやロゴスのレインウェアは価格に定評があります。
透湿性とは
カッパはテントやタープと同じで耐水圧が高いほど雨に強いですが、高すぎると蒸れやすいです。また、一般的なカッパは中の湿度を外に排出することができないので蒸れてしまいますが、透湿性のある素材だと外側の雨は通さず湿度は外に排出できるので不快にならず、作業がしやすい服装になります。ストレッチ性のある服装だとなお便利です。
透湿性能の見方
生地1㎥(立方メートル)に対して24時間でどれくらいの水分を外に排出するのかで表記されます。「5,000g/㎡ 24h」と表示されていたら24時間で1㎥あたり5,000gの水蒸気排出できるということです。性能の高いレインウェアとなると「20,000g/㎡ 24h」にもなりますが、雨の日の場合は5,000でも蒸れ防止に役立ちますよ。
雨の日のキャンプに有効な対策2
長靴も必需品
服装についてもう一つ対策になるなるのが長靴を使うことになります。キャンプ場によっては水たまりがたくさんできるので通常の靴だと作業がどうしてもやりにくいです。どんな長靴がいいかと言うと滑りやすくもなるので滑り止めがしっかりしているものがおすすめになります。雨の日の服装はレインウェアと長靴をセットで覚えておいてください。レインウェアも長靴も持っているとキャンプだけではなく日常生活でも役立ちますよ。
傘について
管理棟に行く時やトレイなどに少しの間テントから離れるときに傘もあると便利です。レインウェアは作業する時の服装、傘は移動用と使い分ける感じです。大雨ではなく小雨程度なら折りたたみの傘でも十分対応できます。傘の耐水圧は300前後と実はテントやタープと比べるとあまりないのですが、移動なんかで少しだけ使うだけなら十分です。
雨の日のキャンプに有効な対策3
気温が下がる
雨の日の場合は気温が少し下がることを考慮して服装を選ぶようにしましょう。標高の高いキャンプ場は太陽が出ていないだけでも意外と冷え込みます。できるだけで調整しやすい格好がいいので長袖一枚と言うより重ね着で対応して暑ければ脱げるようにしたほうが快適です。小さなお子さんがいる場合は少しオーバーかなと思うぐらいの服装を用意してもいいでしょう。体を冷やさないようにするのが大切です。
夏の雨は蒸れる
夏の雨の日の場合は寒くなることはあまりなく逆に蒸れるので、厚手の服装ではなく速乾性のある服装がおすすめです。蒸れる理由は気温が高いことが影響するだけではなく、日差しが強いので雨が降った後に日が差すと雨が蒸発してくるので湿度が高まります。雨の日の場合は必ず気温がさ上がるのではなく季節によって対策が変わってくるので注意しましょう。夏の雨で体を冷やすことは少ないです。
雨の日のキャンプに有効な対策4
これからの天気を調べる
キャンプ当日の天気を確認していざキャンプに行くという時はこれからキャンプ場でどのように雨が降るのか確認しておきましょう。天気「予報」なので確実ではありませんが、雨が強くなる時間や弱くなる時間、いつまで降るのかを雨雲レーダーを通して確認できます。チェックインより少し早く雨脚が弱まるならアーリーチェックインを頼んで早く設営、もう少しで雨脚が弱まるならレイトチェックアウトして遅めに撤収してタイミングを変えるだけでも立派な雨対策です。
常に最新の情報を確認
天気予報は常に最新の情報を確認しておかないと予想より大幅に遅れて雨が降ったり、逆に早かったりします。週間天気予報の精度は58%~88%とばらつきがあるためキャンプ当日に改めて天気予報を確認しておきましょう。これは現地についてこれからの天気予報を見た場合も同じです。週間天気予報より精度は高いですが、常に最新の情報を確認しておかないと命にかかわる大雨注意報、警報などの発令を見逃すかもしれません。
雨の日のキャンプに有効な対策5
防水スプレー散布
キャンプ当日が雨とわかっているとテントやタープ、さらにはレインウェア、ブーツなどの服装にも防水スプレーを散布しておきましょう。テントやタープだけではなくウェア類も使っているとだんだん撥水能力は落ちてくるのであらかじめ防水スプレーを散布することで万全の状態でキャンプ当時を迎えることができます。靴に使う防水スプレーは単なる撥水効果だけではなく汚れを防ぐ効果もあるので泥などを落としやすくなりますよ。
フッ素とシリコン
防水スプレーにはフッ素とシリコンの2種類がありどちらも撥水効果があります。違いはフッ素は通気性を維持したまま防水出来ますが、シリコンは通気性を無くしてしまうので透湿素材のウェアに使う場合はフッ素系の防水スプレーを必ず使用しましょう。またフッ素系の防水スプレーは油も弾いてくれるので便利です。シリコンは耐久性がありフッ素より撥水効果が長めにあるので状況や散布するものによって使い分けてください。
雨の日のキャンプに有効な対策6
サイト状況を確認
区画サイトでも必要ですが、フリーサイトなら特に必要となるのが設営する前にサイトの環境や位置などサイトの状況を確認しましょう。雨の日の場合は雨で川が急激に増水する場合があります。斜面なら水が流れてくる場合や土砂崩れなども考えれるので、周囲の状況などを合わせて確認します。危険がない場合は地面がくぼんでいないか、水が溜まっていないか、水の通り道になっていないか確認してから設営するようにしましょう。
浸水を避けるには
浸水を避けるには水が溜まらない場所に設営するしかありません。具体的には粘土質のサイトは避けて大小の石や砂のある砂利のようなサイトは、石と石の間に水が流れていくので水はけがよく浸水しにくい場所です。くぼんでいる場所は絶対に避けましょう。水たまりとなる場所です。土は滑ったりするので芝生がおすすめです。すでに雨が降っているとサイトの状況は分かりやすく水のある場所とない場所がはっきりしていることが多いですよ。
雨の日のキャンプに有効な対策7
レイアウトはまずタープから
雨除けの屋根となるタープを先に張ってからテントなどを設営していきます。タープが雨除けになるので荷物を濡らさずにすみますよ。タープの張り方は何でもいいのですが、いつもの張り方より排水を意識した張り方が必要です。タープが張れたたらその下に荷物を広げてテントなどの設営をしていきましょう。雨の日の場合タープは必需品です。
タープの張り方に工夫を
レクタタープの場合一部ロープで引っ張って角度を着けた張り方にすることで雨が溜まらず速やかに排水できるようになります。水が流れずタープの上で溜まってしまうと重さで崩壊する危険性があるので排水できる張り方が大切ですよ。レクタタープと比べるとヘキサタープは2本のポールを使う張り方をするので排水された水ですが、ヘキサタープも同じ要領で角度をロープでテンションをかけて角度のある張り方をしましょう。
雨の日のキャンプに有効な対策8
タープはテントと密接させる
テントを出入りする度に雨が前室部分に入ってきたり、濡れるようだとキャンプを楽しむ余裕はありません。そのため濡れないようにテントとタープくっつけて連結させましょう。特にワンポールテントは前室が無いものが多く、ひさしがないため出入りするたびにインナーまで濡れやすくなるのでタープの張り方を工夫して連結させたほうが快適です。有名な張り方の小川張りは風に弱いので雨風がある時はしないほうがいいでしょう。
小さなテントならタープの下に設営
タープのもう一つの張り方としてはテントの雨除けとしてそのまま使う方法です。この方法はテントがソロキャンプ向けの小さなテントに限られますがテントを含む荷物をあまり濡らさずに撤収までできるので便利です。
雨の日のキャンプに有効な対策9
雨の日の場合はペグダウンに工夫を
雨の日の場合は不測の事態に備えてペグダウンの方法にも一工夫しましょう。通常ロープ1本に対してペグ1本を使いますが、ロープを伝ってきた雫がペグの周りの地面を侵食してしまい抜けやすくなることも考えられます。そのためペグを2本使って交差させるように打って抜けにくくしたり、ペグに石をのせてみたり抜けないように工夫するのことも大切です。
ロープを抜けにくくする工夫もあると安心
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必需品ではないですがポールからロープが外れにくくなる製品があると便利ですよ。ボール状のものを先に差し込むだけでロープが外れにくくなります。ペグだけではなくロープにも対策がいるということを忘れないようにしましょう。付属のペグとロープは必要最低限の物が多いので雨降りのキャンプとわかっている場合は対策も兼ねてロープとペグを買い換えることも大切です。
雨の日のキャンプに有効な対策10
雨の日の場合はいつもより入念チェック
浸水を防ぐ防ぐにはグランドシートが大切です。ポイントは2つあるので順に紹介します。まずグランドシートは絶対にテントより小さくして使ってください。テントよりグランドシートがはみ出していたら浸水する原因になります。インナーより大きくても大丈夫ですが、フライシートより小さくしましょう。代用品としてブルーシートもおすすめです。新品のブルーシートは完全防水なので浸水に強く雨が多い時は非常に心強いアイテムになります。
グランドシートの素材
2つ目のポイントはグランドの材質に注目してください。グランドシートにはポリエチレン製(ブルーシート)とテント同じ生地のナイロンなどのマルチに使えるシートがあります。マルチに使えるタイプは防水コーティングを施している生地なので、雨の日に向いている素材ではありません。タープなら耐水圧が2000mmもあれば大丈夫ですが、グランドシートのように地面で使う場合、一点に荷重がかかると水が染み出し浸水する場合があります。
雨の日のキャンプに有効な対策11
撤収はあえて適当にする
きっちり畳んでスタッフバッグに入れるのではなく大きなゴミ袋を持ってきて適当に収納して撤収しましょう。その後自宅で干したり、改めてきれいに畳んだりしていきます。タープは一番最後に片付けましょう。タープがあることで撤収作業をしていても濡れにくくなりますよ。大きなゴミ袋は雨のキャップでは必需品です。濡らさないようにするためなら何でもいいので大きめのドライパックでも大丈夫です。
積み込む時は
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あらかじめ何をどう積むのか考えて撤収しましょう。荷物をスムーズに積めるとそれだけ濡れにくくなりますよ。雨の日の場合撤収で道具は濡れるのでマイクロファイバーのタオルなどがあると軽く拭き取れるの便利です。速乾性のあるスイムタオルもおすすめです。これらのタオル類は必需品といってもいいでしょう。通常タオルでもいいですが、マイクロファイバーやスイムタオルだと乾きが大きく違うので便利ですよ。
家で必ずメンテンス
浸水した場合はクリーニングサービスに頼むのが一番の方法かもしれませんね。浸水以外の雨にうたれただけなら家でよく乾かして防水スプレーを散布したり、シームテープが傷んでいないか確認したりしながら綺麗に収納していきます。マンションなどで十分なスペースがない場合は、乾燥サービスの利用も検討してください。濡れままは絶対に劣化を引き起こすので、適当にすばやく撤収したあとは家でのメンテンスを徹底しましょう。
雨の日でもキャンプを楽しもう!
多数の対策を講じる必要がある
目で見て直接危険な場所を避けることや、張り方を雨に備えて変えたり、いつもよりきっちりグランドシートを折りたたんで小さくしたりとキャンプでできる対策はいろいろあります。大切なギアを濡らしたくないなら雨キャンプを避けるべきなのですが、雨キャンプにしか無い魅力もあるので対策を講じながら楽しんでくださいね。
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