クロスカブや原付の雨対策
雨の日にバイクに乗る必要がある人へ
通勤でバイクを使っている人や、公共交通機関が終わった時間の移動では、雨が降っているからといってバイクに乗らないわけにはいかないケースがあります。
雨天のバイク走行は滑る・視界も悪いと決して安全とはいえません。ライダー自身も雨ざらしでびしょ濡れにならない、かつ雨による危険を回避するための装備を考えなおしてみてはいかがですか。
クロスカブや原付でも雨対策はしっかりと
雨の日でも快適な走行と安全性の確保
スクーターやクロスカブは、どちらかというと生活に近い位置にあり女性の利用も多いバイクです。気軽に乗れるからなおのこと、フットワークが大事なバイクとなります。
雨具による不快感の軽減だけでなく、シールドコートによる視界確保といった安全対策もしっかりとしてください。今回は雨の日のバイク走行に役立つ対策を、5つご紹介いたします。
雨の日の原付・クロスバイクの注意点
雨の日のバイク走行にまず必要なのは雨具
雨の日のバイク走行にまず必要なのは雨具です。雨に濡れないことは最重要ポイントですが、バイク用と考えるとそれだけでは足りません。足をそろえて乗れるスクータータイプの原付ではなくクロスカブのようなペダル操作が必要なバイクでは特に、雨具にも注意が必要です。
注意点1.雨具は防水だけでなく透湿も大切
防水プラス蒸れない素材選びで快適に
防水性の高いカッパなどの雨具の特徴として、中が非常に蒸れて不快なことがあげられます。ビニールやゴム製のカッパの場合は特に注意をしてください。ゴアテックスなど防水性能が高く、通気性のよい雨具であれば、バイク通勤も快適です。
注意点2.裾の巻き込み注意
バイク用のレインパンツに必要な作り
コートのような膝くらいまで全身を覆う雨具よりも、ジャケットとパンツと分かれているタイプの方がより雨を防いでくれます。この時に気をつけたいのがパンツ裾のペダルなどへの巻き込みです。
雨具の破れだけでなく、バイク操作にも支障をきたすこともあるため、できるだけ邪魔にならないスマートなレインパンツがおすすめとなります。
注意点3.雨の日専用のアイテムの使用
普段は使わない雨用アイテムも使って対策する
雨の日には特に注意したいことはいろいろあります。雨の日には滑ることを前提に雨用の靴やレイングローブを準備しておくと便利です。ヘルメットシールドをコートして視界をよくする防水・曇りどめスプレーも、雨の日のバイクを快適にしてくれます。安全な運転のためにも、事前に準備しておくようにしましょう。
快適な雨具(カッパ)で雨対策
体の大部分をカバーできるカッパは大切
注意点としてあげた装備や準備を詳しく解説していきます。まずはバイク運転のための雨具(カッパ)についてです。快適さにおいては通常と同じく雨を防ぎつつも蒸れにくいものが適していますが、バイクに乗るとなるとそれに安全対策もしていく必要があります。
1.防水性の高い雨具(カッパ)の選び方
着やすく雨染みの少ないジャケットでバイクの雨対策
大型バイクのライダーが着用しているような専門のレインウェアは絶対に必要というわけではありません。ただしクロスバイクや原付用でも、しっかりと雨を防いでくれるデザインを選ぶことをおすすめします。
雨がしみやすいのは縫い目とファスナー部分です。特にファスナーはその上からフラップと呼ばれる布がついているものだと、雨染みが劇的に少なくなります。袖口も、マジックテープなどで簡単にしぼれるものがベストです。
上下別の雨具(カッパ)でしっかり雨ガード
さきほどもジャケットとパンツは別のものがよいと申し上げましたが、これも雨濡れを極力少なくするバイク通勤の雨対策のひとつです。スーツなど濡らしたくない衣類には、上下分かれたウェアでしっかりと防ぎましょう。
防水だけでなく着やすさも重要で、特にレインパンツの裾には雨具特有の作りがあると便利です。ブーツ・靴を履いたまま装着しやすい、裾が大きく開くパンツをおすすめします。
2.雨具(カッパ)による事故対策・注意点
パンツの裾が開くタイプで事故防止対策
雨具の中でも特に気をつけてほしいのがコートタイプの長いカッパやレインパンツの裾がバイクのパーツに絡むことです。これによってバランスを崩したり、ペダルワークがしづらくなり思わぬ事故にもつながります。
バイク用の雨具では先程ご紹介した裾部分が大きくファスナーで開くものであるだけでは足りません。さらに裾口はマジックテープで絞れるものが扱いやすく便利です。その点も留意して、バイク用の雨具をお選びください。
ヘルメットの視界確保で雨対策
頭の濡れと視界確保を考えた雨の日のヘルメット
雨の日にはヘルメットにも留意します。これも雨よけという意味もありますが、それよりも重要なのがヘルメットの曇りによる視界の悪さ対策です。意外と簡単な方法で解決でき、非常に効果的な方法なのでぜひお試しください。
クロスカブでもフルフェイスのヘルメットがおすすめ
頭を濡らさずもしもの時に守ってくれる
クロスカブなどの小型のバイクではフルフェイスのヘルメットは大げさすぎてと感じるかもしれません。しかしもしもの時の頭部の危険回避と雨濡れを考えたら、クロスカブや原付でもフルフェイスのメットでの雨よけをおすすめいたします。
安全のためのヘルメットシールドの曇り止め
雨の日のヘルメットシールドの曇りは危険
雨の日のヘルメットの曇りよけ対策の方法は大きく分けて2種類になります。ひとつは今持っているヘルメットのシールドに雨除け・曇りどめの2種類のスプレーを塗布する方法です。
雨除けを外側に・曇りどめは内側に吹き付けるようにしてください。これはある程度使うと効果が薄れるため、その都度塗り直しするようにします。スプレーではなく貼るタイプの曇りどめシールドもありますが、それならば以下の方法がおすすめです。
二重窓の要領で曇りをシャットアウトするシールド
今までヘルメットシールドの曇りに悩まされていた人におすすめなのが、ピンロックシールドといわれる、ヘルメットに新たに取り付ける2枚目のシールドです。ご家庭の二重窓と同じ構造になるため、外気と内側の温度差にシールドが左右されにくくなります。
そのため劇的に曇りにくくなるのでおすすめです。スプレーは安価ですぐ試せる方法・シールドをプラスするのは少しお金がかかるけれど手間なしで継続してできる雨対策です。
レイングローブやハンドルカバーで雨対策
手の濡れや冷たさをガードする方法
大きなバイクを運転する方ならば、皮のグローブをしている事があっても、クロスカブや原付だとノーグローブで乗っている人もよく見かけます。手の保護と雨・風よけを考えるとグローブを付けるのがおすすめです。
それも通常のライダーズグローブではなく、レイングローブと呼ばれる防水性の高いものにしてください。皮製は雨に塗れるとダメになるため、ライダースグローブをお持ちの方も、安くてよいので雨用に1枚ご用意ください。
レイングローブ選びのポイント
より防水性を期待するなら、できるだけ縫い目の少ないゴム製がおすすめできます。装着(特に外す時)に汗で手が濡れているとストレスを感じますので、内部に一枚布製の手袋をしてから防水グローブを付けると着脱しやすくなるのでお試しください。
雨の日の冷え対策にはハンドルカバーもおすすめ
見た目を気にしない人ならつけっぱなしで便利なカバー
グローブはどうしても細かく縫う必要がある装着具なので、そこから雨が染み込みます。短時間の通勤ならばよいですが、いくら防水でもグローブの防水効果には限りがあると考えてください。
そのためおすすめなのが、クロスバイクや原付用のハンドルカバーを取り付けてしまうことです。これならば雨だけでなく手の冷えも防げるため、女性に多い冷え性の人も雨の日や冬場にもつらい思いをせずに済みます。
雨の日だけの装備ならグローブ冷えも防ぐならカバー
手を雨や傷から守ってくれるグローブとカバーは、似たような防水ができても使い方はまったく変わってきます。見た目を気にする人ならば、レイングローブの着用で手の保護対策がおすすめです。
雨の日にグローブを変えるのが面倒という方にはカバーは便利なアイテムです。夏には使いにくい防具ですが、雨だけでなく秋や冬の風の冷たさ・寒さ対策にもなりますので季節によっては一石二鳥に使えます。
雨の中を走った後のバイクのメンテナンス
雨ざらしのバイクをそのままにすると錆の原因に
本日の予報。
— カブゾー@キャンプファイヤー 世界レッドゾーン協会【公式】 (@cubzoja07) August 22, 2021
曇りのち一時雨☁️☔️
その一時の為にバイク通勤チャンスを諦められず、家からバイクカバー持参で出社。
雨め、掛かって来やがれ( ̄ー ̄)b pic.twitter.com/Et958YpZr5
雨の日にクロスカブや原付に乗る人は、雨後のメンテナンスも気をつけてください。雨の中走行したバイクをそのままにすると錆の原因ともなります。クロスカブや原付に普段カバーをかけるという方は、必ず洗車をしてしっかりと乾燥させてから装着するようにしてください。
雨の日に使ったバイクの洗車後のメンテナンス
雨で流れたチェーンオイルを補充する
意外と盲点になるのがチェーンオイルの雨による剥がれです。クロスカブや原付を洗車したあとは、チェーンオイルの塗布し直しもしておくことで愛車を長く快適に乗ることができます。洗車は後回しにしても、大切なバイクチェーンはしっかりとメンテナンスするようにしてください。
クロスカブや原付の雨対策で安全快適に
今回はクロスカブや原付の雨の日の走行に必要な対策をご紹介してまいりましたがいかがでしたか?
これから雨具を買う・ヘルメットが曇って走りにくいという方には、ぜひ参考にしていただきたいものばかりです。雨の日のクロスカブや原付走行をより快適・安全にするヒントとしてご活用ください。
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出典:https://unsplash.com/