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【初心者向け】夏登山を快適にする服装はコレ!素材やレイヤリング選びの基本も解説!

汗をかきやすい夏登山の服装は、快適に過ごすために「素材とレイヤリング」が非常に重要です。素材の選び方やレイヤリングには注意点がありますが、慣れると難しくありません。夏登山の服装におすすめな素材とNG素材、レイヤリングの基本をご紹介するので参考にしてください。
2022年3月30日
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夏登山の服装は2つのポイントに注意!

夏登山の服装選びは決して難しいことはなく、基本的なポイントとして「素材」と「レイヤリング(重ね着)」の2つに注意すればよいのです。この2点を基にし、理想的な夏登山の服装について詳しく紹介します。

夏登山は初心者にとっても挑戦しやすいアウトドアですが、注意したいのが装備や道具と共に服装です。登山は標高の高い山はもちろんのこと、低山でもリスクが高くなるため万全の服装でお出かけください。

夏登山の服装で大切な4つの機能

Photo byPexels

素材とレイヤリングをチェックする前に、夏登山の服装において大切な機能について確認しておいてください。登山の服装で大切な機能は「吸汗性」「速乾性」「保温性」「伸縮性」の4つです。

理想は、すべての機能が備わっている素材の服装でレイヤリングできることです。これらの機能について詳しくチェックしてみてください。

汗を吸い取る「吸汗性」

Photo bytiburi

登山やトレッキングは汗をかきやすく、身体に汗が張り付いた状態にしておくと快適な歩行ができにくくなります。気温が高くなる夏登山は更に汗がかきやすくなるため、服装には充分に気を付けましょう。夏登山の服装の素材は、汗をしっかり吸い取ってくれる吸汗性の高いものを選んでください。

すぐに乾く「速乾性」

夏登山の服装の素材は、吸い取った汗をすぐに乾かす「速乾性」も大切です。服を汗で濡れたままにすると身体も冷えてしまい、やはり汗冷えの危険性が高まります。つまり登山服に必須な条件は、吸汗性と速乾性のセットでなくてはなりません。

動きやすい「伸縮性」

Photo bystokpic

身体を常に動かす登山やトレッキングの服装には、伸縮性のある素材が求められます。岩場や狭い道などの悪路を歩くことが多い登山やトレッキングでは、身体の自由が利いてスムーズに動ける服装がベストです。

特にズボンは、より伸縮性の高い素材を選ぶことで上り下りの負担が軽減されます。

寒さから守る「保温性」

Photo byEngin_Akyurt

夏登山においても強風が吹く山頂やひんやりする日陰では、身体を温めてくれる素材の服装がベストです。低山でも、登山では急な雨が降ることもあります。身体の冷えを防ぐため、夏登山でも「ミドル」や「アウター」などは保温性の高い暖かい服装をご用意ください。

素材とレイヤリングに関する注意点


「素材」は速乾性が特に大切

Photo byMAKY_OREL

夏登山の服装において「素材」が大切な理由は、いうまでもなく夏は他の季節に比べると少し動いただけで汗をかきやすいからです。汗をかきやすいということは、汗冷えによって低体温症の発症や体力が奪われる原因になります。

これらを避けるため、夏登山の服装にはより速乾性の高い素材が求められるのです。

体温が奪われる「汗冷え」

「汗冷え」とは、汗で濡れた身体が蒸発するときに体温を奪う現象です。身体が濡れているときに風が吹くと、さらに体温を低下させてしまいます。汗冷えは低体温症を招く原因になるため、充分に注意しなけばいけません。

低山でも平地に比べて危険性が高くなる登山では、慎重な服装選びが求められます。汗をかきやすい夏登山の服装は、吸収性と速乾性のある素材選びをしてください。

「レイヤリング」は3層を意識

Photo bymonicore

標高差のある場所を移動する登山の服装は、充分にレイヤリングに注意してください。夏登山に限らず登山全般におけるレイヤリングの基本は、「インナーレイヤー(下着)」「ミドルレイヤー(中間着)」「アウターレイヤー(上着)」の3層になります。

夏でも低山でも、山は気温が激変することがあります。また日陰では肌寒く感じられることもあります。登山では暑いときは脱ぎ、寒いときは一枚着るというというように、臨機応変に体温調節をしてください。

夏登山の服装でおすすめの「素材」

「ポリエステル」の特徴

Photo byB360RidingShirts

ポリエステルは、水分が繊維に吸収されない点が最大の特徴です。汗が生地に触れると同時に蒸発するため、ポリエステルは吸汗性と速乾性の点でも申し分がありません。

さらに耐久性が高い点や軽量性がある点、リーズナブルな点からも、インナーを始めアウターにまで活用されています。登山服だけではなく日常的な服にも使用されており、多くの人にとっても日常的で馴染み深い素材です。

ナイロンの特徴

Photo bybyrev

ポリエステル同様に日常使いもされているナイロンは、吸汗性はポリエステルよりも高く速乾性はポリエステルよりも低いとされています。

しかし耐久性や軽量性が高いことから、登山の服装として活用するのもおすすめです。短い距離のトレッキングであれば、新調するのではなく普段使いのアウターを活用する人もいます。

「メリノウール」の特徴

Photo bycocoparisienne

メリノウールは、天然素材の羊毛が原料の高級素材です。その特徴は、吸汗性と速乾性に加えて保温性が高い点にあります。特に保温性の点では断トツで、標高の高い場所や冬期間において効果を発揮する素材です。

しかし速乾性だけを見ると、ポリエステルよりもやや劣るといえます。値段も高いものが多いため登山初心者は、登山に慣れてきてから検討することをおすすめします。

NGな素材とその特徴


Photo byEngin_Akyurt

登山服の素材でおすすめできないのは「綿(コットン)」です。綿は水に濡れると乾きにくいため、登山中に大量の汗をかいてしまうと行動に支障をきたしてしまいます。綿素材を登山の服装で用いることは、速乾性の点においておすすめできません。

夏登山の「レイヤリング」の基本

Photo bytravelphotographer

汗をかきやすい登山やトレッキングでは上半身を、先にご紹介した4つの機能(吸汗性・速乾性・伸縮性・保温性)を備えた服でレイヤリング(重ね着)することが重要です。

レイヤリングは大きく「インナーレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」の3層に分けられ、各層の役割に合う素材の服を選ぶ必要があります。細かくご紹介するので参考にしてみてください。

「インナー」は吸汗性と速乾性が重要

インナーレイヤーは肌に直接触れる下着を指し、夏登山の服装では吸汗性と速乾性が必須条件です。強い風が吹きつける山頂などでは保温性も求められますが、速乾性の低い綿素材は決して選ばないでください。

また、ユニクロのヒートテックなどの保温性の高いものはおすすめできません。平地ではよいのですが、夏登山などの身体を動かす活動では熱がこもって汗をかきやすいからです。

「ミドルレイヤー」は防寒が最大の目的

Photo byjarmoluk

ミドルレイヤーはインナーレイヤーの上に着る長袖シャツ、さらにその上にレイヤリングするフリースやセーターのことを指します。ミドルレイヤーは防寒を目的にしているため、保温性の高い素材でなくてはいけません。

長袖シャツの上に着るフリースやセーターは、夏登山では暑ければ脱いで寒ければ着るというように温度調節が可能です。簡単に着脱しやすい前開きタイプをおすすめします。さらにアウターレイヤーを着ることから軽量性も重視してください。

「アウターレイヤー」は防寒・防水が最大の目的

Photo bysusan-lu4esm

アウターは登山服の一番上に着るジャケットのことを指しており、一般的に「雨具(レインウェア)」のことです。アウターには高い防水性が求められますが、同時に防寒性も必須です。さらに汗や熱がアウター内でこもらないように透湿性も求められます。

アウターを持参しない初心者も多いようですが、危険性の高まる登山やトレッキングでは、低山や晴れる確率が高い日でも必ず持参しなくてはいけません。

夏登山は下半身の服装も大切

登山専用のズボンがおすすめ

Photo byPexels

登山初心者は、山歩きに慣れるまでは山専用のズボンを選ぶのがおすすめです。素材は吸汗性・速乾性・伸縮性があるポリエステルのものがよく、スムーズに足を動かせます。素足に直接穿くのもOKですが、スパッツ(サポートタイツ)の上に穿くのもよいでしょう。

夏登山でも雨などの悪天時には、上下セットのアウター(雨具)の下を穿くことで防寒と防水の役目を果たしてくれます。

ジーンズなどの麺素材はNG


Photo byfocusonpc

登山服の素材は上半身だけではなく下半身も、速乾性の低い綿素材はNGです。夏登山ではときどきジーンズを穿いている人も見かけますが、突然雨が降ることもある登山やトレッキングなどのアウトドアでは、全くおすすめできません。

スカート・ハーフパンツ&スパッツもOK

Photo byMaBraS

山専用のズボンではなく、女性であれば山スカートやハーフパンツとスパッツ、男性であればハーフパンツにスパッツという組み合わせもおすすめです。特に山スカートはおしゃれで可愛いコーディネイトになるため、アウトドア気分を盛り上げてくれると人気です。

これらのコーディネイトは、ズボンを穿くよりも足さばきが軽くなるという人もいます。山歩きに慣れてきたら、2着目の登山ファッションに検討してみてはいかがでしょうか。

靴下の素材にも注意

Photo byLUM3N

快適な足さばきが求められる登山では、靴下にも気を付けなければいけません。登山用靴下は、服装と同じように「吸汗性」と「速乾性」が大切なポイントです。

さらに足裏を保護するための「クッション性」と足先を暖める「保温性」も求められます。これらの点に気を付けて靴下選びをしてください。

快適な服装で夏登山を楽しもう!

Photo byPexels

夏登山の服装で大切なポイントは「素材」「レイヤリング」にあります。素材は吸汗性と速乾性に加え、伸縮性と保温性も大切なポイントです。初心者向けのおすすめの素材はポリエステルやナイロンですが、慣れてきたらメリノウールも検討してみてはいかがでしょうか。

レイヤリングは「インナー」「ミドル」「アウター」の3層を意識し、これらの層に合った素材の服装を選ぶことが大切です。以上の点を念頭に置き、店頭でじっくり快適な夏登山の服を選んでくださいね。

登山靴が気になる人はこちらをチェック!

初心者向けの夏登山の服装をチェックしたあとは、登山靴も確認してみてください。登山靴にはローカット・ミドルカット・ハイカットのタイプがあり、登山スタイルによって選び方が異なります。ぜひこちらの記事をご参考にし、自分に合う快適な登山靴をお探しください。