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オリンピックでも人気の種目!男子・女子別に体操競技のルールを簡単にご紹介!

オリンピックの人気種目の一つが体操競技です。日本のお家芸で、オリンピックでも上位入賞が期待されます。体操競技のルールを簡単に紹介します。男子と女子で器械や種目が少し違うので、ルールを知ったら体操競技を見るときにより楽しめるでしょう。
2021年7月29日
naodesu0118
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目次

体操競技のルールを簡単に紹介!

Photo by12019

オリンピックの花形種目と言えば、体操競技でしょう。2004年のアテネオリンピックの金メダル、内村航平選手の個人総合2連覇など、日本のオリンピックの歴史を語る上では忘れらない名シーンです。

体操競技は見ていて楽しいですが、ルールまで詳しくはわからない部分が多いのではないでしょうか?体操競技のルールや点数、器械について解説します。

体操競技と器械体操は別

体操競技は器械体操と同じような意味と勘違いされることがあります。新体操やトランポリンなどの種目別の競技もありますが、器械体操に区別され、体操競技とは別の扱いです。器械競技ではなく、体操競技のルールや種目を簡単に説明します。

体操競技の歴史

体操競技の歴史は1811年、ドイツで始まったと言われています。今の器械の原形として、木で作られた器械を使ってさまざまな技を開発しました。1830年には日本にも輸入され、体操の歴史が始まったんです。1896年にはオリンピックでも競技が始まり、女子も1934年には競技の歴史も始まります。

日本が強くなった歴史は1960年ごろから

「体操は日本のお家芸」とも言われていますが、お家芸と呼ばれた歴史は1960年ごろからです。世界選手権で日本の団体が10連覇を果たしたことから日本最強と呼ばれた歴史の始まりです。

しかし、1980年ごろからは不調に陥り、暗黒の歴史に入ります。2004年のアテネオリンピックが28年ぶりの金メダル、2015年に獲得した世界選手権の金メダルは37年ぶりのことでした。

日本のライバル国は?

日本のライバル国といえば、中国です。日本が低迷している歴史を辿っていた間は中国が金メダルに輝いたことが多く、今でも中国が最大のライバルだと言われています。その他はアメリカやロシア、ルーマニア、ドイツなどが強豪国です。

体操競技の点数の付け方を簡単に説明

Photo bysthenostudio

体操競技は簡単に言うと、各演技に対して点数を付けることによって、得点の高さで順位を決定します。体操競技の点数は、技の難易度のDスコア、美しさを示すEスコアという2つのスコアで決定します。DとEスコアの2つの合計得点で点数が決まるルールです。

Dスコアのルール

Dスコアは演技価値点で、DスコアのDはDifficulty、技の難度を表しています。A難度は0.1点、難度が上がるごとに0.1点ずつ上がるルールです。上限はありませんが、技の途中に挟む前転やバク転なども点数に入ります。近年の競技では、男子は高くても6点台、女子は5点台です。

Eスコアのルール

Eスコアは実施点で、EスコアはExecution、技の完成度の略です。技の美しさやきれいさで10点満点からの減点されるルールが採用されています。ミスの大きさなどによって減点の大小が変わるルールです。日本の体操競技はEスコアを上げることで評判が高いと言われています。

男子の競技であれば、Dスコアが6点台、Eスコアが8点台、合わせて14点から15点くらいの場合が多いです。

点数は審判の判断によって変わる

Eスコアは審判によって点数が決まります。人が技を見て決めるものなので、どうしてもばらつきや主観のようなものが入ることもあるでしょう。大きな大会などでは、一人一人がつける点数のうち、最高点と最低点を切って、残りの点数の平均を使うルールを採用しています。平均を使うことで、公平性が保たれているのです。

DスコアとEスコア両方とも揃わないと勝てない

DスコアとEスコアについて簡単に紹介しましたが、2つのスコアが揃わないと勝つのは難しいです。技が難しくても綺麗に決めれないと、点数はのびず、勝てません。Dスコアの難度を下げて、Eスコアで高い点数を取るのも作成の一つです。戦略やできる技を見て、演技構成を立てています。

採点方法の歴史


採点方法の歴史は長く10点満点でした。しかし、技の難度が上がったことから、2006年に10点満点のルールをやめて、点数の上限を廃止しました。2021年のルールも点数には上限はなく、難しい技ができるほど、高い点数が獲得できます。

難度も時代によって変化

以前はA〜C難度でわかれていましたが、1985年はD難度、1993年はE難度が導入されました。E、Fと増え続け、男子はI難度、女子はJ難度まであります。以前は技のできばえの部分が大きかったですが、ここ数年の競技は技の難度に重きを置かれるのです。

技の名前は選手の名前につくルール

体操競技の技の名前は演技内容や回転数をただ並べたものが多いです。技の名前が長くなるので、事前に国際体操連盟に申請し、オリンピックなど国際大会で技を成功した場合、選手の名前が技の名前につくルールで、簡単に技を言えます。日本人の名前がついた技も多く登録されているのです。

体操競技の大会の流れ

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体操競技を種目別に紹介する前に、大会の流れやルールを簡単に紹介します。例に挙げるのはオリンピックと世界選手権、オリンピックの代表を決める選考会の3つです。個人や団体、種目別などさまざまな方法で金メダルを目指している体操競技の代表に関して解説します。

オリンピックにおける体操競技のルール

オリンピックの体操競技は、男子女子ともにまずは予選です。体操競技の予選は団体、個人、種目別の決勝進出をかけて演技を実施します。各選手、それぞれの種目を1演技ずつ行い、得点によって予選の通過が決まるルールです。団体は国単位の点数、個人と種目別は選手ごとの点数が重要となります。

団体は4人1チーム

体操競技の団体は1カ国に4人出場し、1つの種目を3人が行います。1つずつの得点を加算し、男子なら6種目、女子は4種目の合計で結果が決まるルールです。1チーム4人、3人ずつが演技を行い、3人の点数がポイントになることから、簡単に「4-3-3」とも省略します。

体操競技のルールは変更されることがある

体操競技のルールは細い変更がよく行われます。東京オリンピックは1チーム4人ですが、5人だったり、高得点を出した選手の点数を加算する制度もあったりしました。1種目に特化した「スペシャリスト枠」という選手もいましたが、東京オリンピックでは選手の総合力が問われるルールに変わります。

団体の後に種目別

団体の後に種目別のチャンピオンを決めます。先ほどのスペシャリストがメダルを狙うのなら種目別です。世界でできる人が少ないような大技を見られることもあるので、団体とは違った楽しみ方ができます。団体も種目別も予選の点数は引き継がないルールです。

世界選手権とオリンピックの違いは

Photo byWikiImages

世界選手権はオリンピックのない年に開催されています。2021年は東京オリンピックが開催されていますが、もともとは2020年開催予定だったので、同じ年に世界選手権も開催される予定です。世界選手権とオリンピックのルールはほとんど同じですが、団体戦は1チーム4人ではなく、5人です。

代表の選考会のルールを簡単に紹介

オリンピックや世界選手権に出場するためには、選考会を通過する方法があります。具体的なポイント制などのルールはありますが、簡単に説明に紹介します。オリンピックはNHK杯の上位2名を選出します。

さらに、全日本個人総合の予選と決勝、NHK杯、全日本種目別の予選と 決勝の計5つの点数から計算されるチーム貢献度からさらに2名選ばれます。世界ランキングから種目別に出場する個人枠を決定するのです。

男子の体操競技とルール


Photo by7089643

体操競技の種目は男女で異なります。男女にわけて体操競技の種目やルールを紹介します。男子は床、あん馬、吊り輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目です。どの種目もオリンピックで見ていて盛り上がりますが、特に鉄棒の演技の映像を見かけることが多いでしょう。その他の競技もルールを知れば、面白いですよ。

Photo byStockSnap

床は12メートル×12メートルの正方形の間で跳躍、倒立、宙返りなどを行います。男子は70秒間にさまざまな技を披露するルールです。時間超過や正方形からはみ出してしまうと減点になります。ダイナミックや技やあわせ技などが見どころです。

あん馬

Photo by12019

あん馬という器械を使い、腕の力で演技をする種目です。あん馬は女子にはない競技で、止まらず、回転し続けるという力強さを感じられます。あん馬の起源は古代ローマの乗馬練習から始まったと言われています。あん馬は腕の力が問われる専門性の高い種目と言えるでしょう。

吊り輪

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吊り輪は他の種目と比べると動きが少ないですが、腕の力だけで体を支える専門性の高い体操競技です。2本のつり輪が280cmの高さに吊り下げられる器械を使用します。

一見簡単そうに見えますが、実際にやってみると吊り輪を持ってぶら下がるだけでも大変です。吊り輪を持ちながら倒立や懸垂、回転などをするのは素人にはできない体操競技でしょう。

跳馬

跳馬は高さ135cmのとび箱のような器具を、ロイター板を踏み切って飛び越える体操競技です。1回の演技で一つの技しかできない体操競技の中では異質なルールになります。跳馬はひねりや宙返りのほか、後ろ向きで踏み切ったり、ロンダードをしたりなどです。一回きりしかできないルールも跳馬ならではと言えるでしょう。

平行棒

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平行棒は同じ高さに設定された2本の平行の棒を使って行う体操競技です。鉄棒よりも長くしなやかな器具を使うことで、倒立や回転、振動技などを行います。難度はルールによって定められていますが、全般に難度が高いので、ジュニアなどの大会では実施されないことも多いです。

鉄棒

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体操競技の花形と言われる鉄棒は、日本が得意としている体操競技でもあります。280cmの高さに設置されたよくしなる棒を使い、終了まで止まることはできないルールです。

大車輪や手放し技など、ダイナミックな技が行われる体操競技なのが花形競技と言われる所以でしょう。予選上位のチームは最後に鉄棒の種目となる場合が多いので、より注目度が上がります。

男子の体操競技はダイナミックな技を楽しんで

男子の体操競技は吊り輪やあん馬と言った力強い種目や鉄棒などのダイナミックな技が多いです。オリンピックや世界選手権ではメダル候補などになるくらい日本は強いので、見るポイントもたくさんあります。DやEスコア、技の難度など難しい所もありますが、まずは技のすごさに触れてみるのがいいでしょう。

女子の体操競技とルール

Photo by7089643

男子は6種目でしたが、女子は4種目あります。種目は跳馬と段違い平行棒、平均台、床です。跳馬と床は男子と共通の器械ですが、ルールは少し異なります。飛んだり跳ねたりの体操競技は、小柄な選手が有利とされ、女子だと140cm台の選手も多いです。

小柄な選手が繰り出される力強さやしなやかさが魅力です。段違い平行棒と平均台は女子だけの体操競技でもあります。

跳馬

跳馬は男子にもある体操競技で、男女間でも技の差は少ないでしょう。女子の跳馬の器具は125cmの高さというルールで、男子よりもやや低い設定です。男子と同様に前後どちらの踏み切りも可能で、回転やダイナミックさで競います。女子は演技を始める前に技の名前を表示するというルールがあります。

段違い平行棒

段違い平行棒に使う2本の棒は170cmと250cmに設定されています。棒の間隔や器械の配置などもルールによってしっかり定められていて、手を放す技を使って棒の間を移動する種目です。段違い平行棒は女子だけの競技で、ダイナミックな体操競技と言えるでしょう。

平均台

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平均台も女子のみの体操競技で、幅10cm、長さ5mの機会を使って飛んだり踊ったりします。小学校にも平均台はありますが、体操競技で使う平均台は学校のものより高さが高いです。1分10秒から30秒の間で演技をするルールになっており、時間を前後すると減点の対象となります。

男子の床とは違ったルールで、体操競技の中では唯一音楽を使うルールです。女子はターンやジャンプする技が多く、Y字バランスのような平均わざなども盛り込まれます。力強い回転技などもあり、男子とは違う楽しみ方ができるでしょう。

女子ならではの魅力を感じて

跳馬と床は男子にもある体操競技ですが、ルールや技の質が違いますし、段違い平行棒と平均台は女子にしか実施されない種目です。それぞれに魅力がたっぷりですので、女子の体操競技もとても楽しめます。ルールを細かく理解していなくても、優雅さなどで見入ること間違いなしでしょう。

体操競技のルールを知って、大会を楽しもう

フリー写真素材ぱくたそ

体操競技のルールについて簡単に紹介してきました。より詳しいルールや得点方法などがありますが、これだけ知っていれば体操競技が楽しめるポイントのみ解説しています。

2021年はオリンピックと世界体操の両方がある珍しい年で、今後も日本の体操競技は強さが続くと予想されるでしょう。簡単なルールを知って、体操競技をより楽しんでください。

スポーツクライミングが気になる方はこちらをチェック!

オリンピックにはさまざまな競技が行われますが、体操競技のような歴史の長い競技から、東京オリンピックから始まる新競技まであります。新競技の一つがスポーツクライミングです。ボルダリングは流行っていて、似ている競技ですが、スポーツクライミングとの違いや特徴、ルールなどが詳しく紹介されています。気になる方はぜひご覧ください。