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フルマラソン初心者の平均タイムは?完走時間の目安やトレーニング方法を徹底解説!

健脚が自慢な人も自信を持ちたい人も、各地で開催されるフルマラソンにチャレンジするのは良いかも知れません。気になるのは、世代や性別ごとのフルマラソンの平均タイム。念頭に入れて置きたいフルマラソンの平均タイム、そして代表的なトレーニング方法などを解説します。
2020年12月24日
はぐれ猫
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フルマラソン走ったことある?

日本では年間100万人がフルマラソンに挑む

そこに山があるから登山に挑む人がいるように、道があれば42.195kmを走る人が大勢います。フルマラソンの大会は毎年のように大都市から小さな村まで開催されるほど、今や人気の競技です。日本だけでも年間に100万人以上がフルマラソンを走っているというから驚かされます。そこで参加者が気になるのが、参加者の平均タイムです。

男性や女性別の平均タイムが知りたい

これからフルマラソンに挑むとしたら、ぜひとも知っておきたい平均タイム。企業の有名な選手のように2時間10分で走ることは無理でも、自分と同じ世代の完走タイムは、クリアしてみたいものです。男性と女性の完走タイムの目安を知っておけば、それを元にしてマラソン練習に挑むことができます。

フルマラソンのデータ

フルマラソンの世界記録

世界のマラソン界は、すでに2時間を切る寸前まで迫っています。世界一速い男性はケニアのエウリド・キプチョゲ選手で、2018年に2時間1分40秒というとんでもないタイムを叩き出し、世界記録を樹立しました。女性もケニア出身のブリジッド・コスゲイ選手で、2019年のシカゴマラソンで2時間14分4秒を記録しています。

9割を超えるフルマラソンの完走率

そんな世界記録タイムも目安にして良いフルマラソンですが、参加者の完走率はかなり高いのはご存知でしたか?主要なマラソン大会の平均完走率は、2019年には91%に達しました。つまりアマチュアが100人参加すれば、91人は完走できるわけです。しかし猛暑や強風などの悪条件により完走率は下がり、大会によっては50%まで低下することもあります。

初心者は5時間以上かけて完走

ひとまず男女別や世代別ではなく、全てのフルマラソン参加者を総合した平均タイムも見ておきましょう。RUNNALの公式記録によれば、2019年の平均タイムは男性が4時間36分39秒、女性が5時間7分55秒でした。5kmの平均では男性が28分台、女性は31分台ということで、ペース的に見れば不可能な感じはしません。

フルマラソンの平均タイム

20代の平均タイム(東京マラソン)

まずは若さも全開な、20代のフルマラソンの平均タイムからです。2018年の東京マラソンを例にすると、男性の20代前半の平均タイムは4時間22分、20代後半は4時間31分となっています。女性のほうを見れば、20代前半では5時間1分、20代後半は5時間8分というタイムです。20代なら、このタイムが今後の練習や大会の目安になります。

発展途上の20代

20代という年齢はあらゆる基礎的なスポーツで、体力の全盛期。そのためフルマラソンを始めれば発展途上であり、今後男性も女性もどんどんタイムを伸ばして行ける可能性があります。練習をこなせば、平均タイムを大幅に上回れることは確実です。しかし経験不足の初心者だと、30代や40代の世代より結果が出ない人も多いようです。


30代の平均タイム(東京マラソン)

次に2018年の東京マラソンを例として、働き盛りな30代の平均タイムを見てみます。男性のほうは30代前半でも30代後半でも、4時間30分というフルマラソンの平均タイムを出しています。女性の平均タイムを見れば、30代前半で5時間ジャスト、30代後半でもほぼ同じの5時間1分という結果でした。

タイム向上を狙える30代

人間は30代半ばになると体力的に衰えが始まるものですが、アマチュアのフルマラソンなら気にする必要もありません。平均タイムを見れば、20代の年齢の人々よりも確実にアップしているのがその証拠です。マラソンは経験を重ねた30歳の年齢から、タイム向上の可能性が高まっていく競技なのです。

40代の平均タイム(東京マラソン)

いま巨大なフルマラソン界で、もっとも参加人数が多いのはアクティブな40代で間違いありません。数が多いだけに、2018年の東京マラソンの平均タイムはどうだったか気になります。40代男性の場合の平均は、4時間29分でした。一方で女性のほうは、40代前半が4時間52分、40代後半が4時間54分という結果です。

平均が最も早いのは40代

ちょっと意外なことですが、若い世代を差し置いて一番早い平均タイムを出しているのが40代です。40代を迎えてフルマラソンのタイムが上がるのは、若い頃から経験を積んできたり、体力が十分である証です。40歳からの年齢でも、マラソン大会で上位に入ることが不可能ではありません。

50代の平均タイム(東京マラソン)

次に中年真っ盛りながら、大会を牽引する50代のフルマラソンの平均タイムを見てみます。2018年開催の東京マラソンでは、50代前半男性は4時間34分、50代後半では4時間37分でした。女性の方を見ると、50代前半では4時間58分となり、50代後半では5時間1分との結果がわかりました。

ガンガン走れる50代

この平均タイムを見ても分かる通り、50代がフルマラソンを走っても40代と変わらぬ結果を出せています。マラソンを走る体力的には、40代からほとんど衰えないのです。中には20代の年齢よりずっと早いおじさんも珍しくはありません。50代からマラソン初心者デビューしてみても、平均を上回れる可能性は高めです。

60代以上の平均タイム(東京マラソン)

最後に2018年の東京マラソンの記録から、若々し過ぎるシニア世代の結果を確認します。60代前半男性の平均タイムは4時間55分、60代後半では5時間5分でした。一方の女性は60代前半で5時間16分、60代後半で5時間22分です。フルマラソン参加人数が少ない70代男性は5時間10分台から40分台、女性は5時間31分前後という結果でした。

マイペースを貫きたい60代以上

さすがに60代になって来ると体力は衰えるので、フルマラソンの平均タイムも遅くなるだろうと考えます。しかし結果を見れば、50代からわずかに20分程度遅いだけというものでした。70代以降の年齢では確かに基礎能力が弱るので遅くなりますが、シニア世代の完走率もかなり高くなっています。制限時間のない大会なら、マイペースで完走を目指すのも良さそうです。


フルマラソンのトレーニング法(短・中距離走を中心)

まず5km走れるようになろう

全くの初心者でも、ゆっくりペースで5km完走するのは可能です。フルマラソンにチャレンジするなら、始めの頃の練習では5kmの短距離にこだわってみてください。5kmのタイムは、マラソンでも重要な目安です。5kmの平均タイムが30分台のペースになれば、もう10km以上の走破に必要な体力も身についています。

10km走れるようになろう

10km走破できることは、間違いなくフルマラソンをこなすための足がかり。10kmが走れたら、20kmのハーフマラソンの参加は無理ではありません。もし10kmでバテバテなら、余裕なペースでこなせるまで練習を続けます。自分の過去の平均タイムを余裕で上回るようになったら、12km、14kmと少しづつ増やしてみると良いです。

ハーフ(20km)を練習しよう

20kmを走り切れたなら、その瞬間にフルマラソンに挑戦できる権利を得たと言えます。初心者の20km走は、できるだけ準備万全にして挑むのが大切。最初は週1~週3で走り、平均タイムのクリアよりは、完走を目安にすると良いです。フルマラソンの距離を走る前に何度も20kmを練習して、とにかく20kmが余裕になるまで繰り返してみてください。

フルマラソンのトレーニング法(長距離)

疲れたらリタイヤしてよいフル練習

20kmの走り込み練習で無理がなくなって来たなら、いよいよ真打ちとなるフルマラソン練習です。全国の平均タイムを目安にして走っても良いですが、まずは自分のペースで完走を目指すことが大切。実際のところ、最初からフルマラソンを走って完走することは不可能かもしれません。リタイヤすることを前提にした練習が必要です。

フルマラソンの練習内容と頻度

人により走る頻度は異なりますが、フルマラソンに挑むなら1週間に3日の練習頻度は必要です。2日間は10kmからの中距離にして、週に1日は確実に30km~42kmの長距離を実行します。そして走らない日も、軽く筋トレをこなすという形がベスト。毎日走っても疲れるだけで平均タイムは伸びないので、休憩を挟んで体力を回復しながら、無理のないペースでの練習が必要なのです。

フルマラソンのトレーニング法(体力向上)

できるだけ体脂肪を落とす

色んなフルマラソン向きな体力向上方法がある中で、体力を付けながらダイエットをすることで様々な好影響があります。脂肪を無くすことは全身の重りを外して走るようなもので、確実に目安とする平均タイムに近づけます。肥満が気になっているなら、まずは体脂肪率15%以下を目指してみてください。

短い距離の全力疾走を繰り返す

短い距離を全力かそれに近い感じで走るのも、体力とタイムを平均以上にアップする方法です。例えば初心者なら、数百mの全力疾走から始めてみます。慣れたら1km、3kmと増やして全力に近い感じで走ってみるのです。繰り返すことで心肺機能が鍛えられて、スプリント能力やフルマラソンを走りこなすための能力もアップしていきます。


水分補給・栄養補給しながら走る

これも重要ですが、フルマラソンでは水分の補給が平均タイムを上回る鍵をにぎっています。水分補給は5~10kmに1回程度は取り入れることで、脱水症状や体調不良から回復させます。練習でも水分補給や栄養補給は重要なので、ホルダーに飲み物やゼリーを携帯したり、自動販売機の利用で水分補給を欠かさないでください。

フルマラソンのコース設定方法

短・中距離コースを作る

ずっとフルマラソンより短い5kmや10kmなら、自宅から片道5kmの折返しや周回コースがもっとも単純です。休憩できる公園などを入れて、平均タイムをクリアできそうな理想のコースを目指します。コース設定は、詳細地図やグーグルマップを使うと良いです。20km以上のコース設定でも、途中の休憩ポイントの取り入れが大切です。

フルマラソンコースを作る

コース設定の重要性が高まるのは、フルマラソンの練習の場合です。何しろ42.195kmなので、足を痛めてリタイヤすると、帰宅が難しくなることがあります。しかし20kmの折返しコースは引き返しが難しくなる意味で、平均タイムを上回る練習には最適。不安なら高低差のない10kmの短距離コースを4周する設定にしたり、駅やバス停が近いコースを作るのも良いです。

フルマラソンにチャレンジする?

年齢を気にせず走ってみよう

若い年齢から上は80歳台に至るまで、フルマラソンはあらゆる世代が参加している競技です。初心者でも練習を始めてみれば健康的だし、自分の限界を超える可能性も見いだせそう。平均タイムの向上を目指して、年齢を気にせずにフルマラソン大会に挑んでみてはいかがですか。

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