検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

【2020】一度は訪れたい白川郷の紅葉ガイド!ライトアップやアクセス情報も解説!

岐阜県にある世界遺産、白川郷は10月下旬から11月中旬にかけて、紅葉の見頃を迎えます。合掌造りの民家が並び、日本の原風景ともいえる白川郷に、秋を見つけに行きませんか?夜には紅葉ライトアップも楽しめる白川郷の楽しみ方と、周辺の観光地をご紹介します。
更新: 2021年5月16日
栗本奈央子
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

白川郷ってどんなところ?

世界遺産に登録された合掌造りの集落

白川郷(しらかわごう)は岐阜県の飛騨地方にある、合掌造りの民家が並ぶ集落です。1995年に富山県の五箇山(ごかやま)とともにユネスコの世界文化遺産に登録されました。

茅葺き屋根の合掌造りが連なる「日本の原風景」ともいえる農村の美しい風景を一目見ようと、国内外から多くの観光客が訪れています。村の中が日本人よりも外国人観光客だらけになる状況もあるのだとか。海外の人々が考える「憧れの日本」を体現している場所なのかもしれませんね。

出典:ライター撮影

合掌造りは、建物の形が手を合わせたときの両腕の形に似ていることからそう呼ばれています。急な角度の茅葺き屋根は雪国ならではです。

白川郷の場合、合掌造りの民家には今でも人が住んでおり、観光地化していても日常がすぐそばに息づいています。人々の生活が肌で感じられる世界遺産はとても貴重ですね。

ピークの時期は夏と冬、秋は観光客が少なめ

Photo bypen_ash

白川郷のピークシーズンは夏と冬。夏は涼しく青々とした田んぼと合掌造りの対比が楽しめます。冬には集落全体が真っ白い雪に覆われ、寒いながらも観光のベストシーズンとして人気です。特に集落全体を幻想的な灯りが照らすライトアップの時期がピークで、観光客により混雑しすぎて予約制のイベントになったほどです。

観光客が多すぎる状況ではのんびりするのはなかなか難しいですよね。赤や黄色に彩られた秋の白川郷はとても美しく、ピークシーズンほど観光客は多くありません。混雑も落ち着いていて穴場の時期ですので、ゆっくりと白川郷を楽しみたいのであれば秋に行くのがおすすめですよ。

白川郷へのアクセスは?

山奥なので車やバスでのアクセスがおすすめ

出典:ライター撮影

白川郷の周囲は山に囲まれており、周辺には鉄道の駅はありません。もともと交通の便はあまりよくなかったのですが、世界遺産化したことで整備され、アクセスしやすくなりました。

まずは金沢や名古屋まで新幹線で移動し、バスやレンタカー、車を利用して移動しましょう。便利にアクセスしたいのであれば、旅行会社が設定している東京や大阪、名古屋などから出発するバスツアーに参加しましょう。特にピークの時期にはツアーが多く出ています。滞在時間の制限はありますが、気軽に訪れることができますよ。

秋の白川郷の紅葉のピークは?

紅葉の見頃は10月下旬から11月中旬

出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1032485?title=%E7%A7%8B%E3%81%AE%E7%99%BD%E5%B7%9D%E9%83%B7&searchId=3440665216

紅葉の見頃の時期は例年10月下旬から11月中旬ころまで。白川郷の集落内のみならず、周辺の山々が美しい赤や黄色に染まります。合掌造りの民家の並ぶ集落につながる「であい」からは山々の美しい紅葉を見ることができます。

この時期の平均気温を見ると、10月の最低気温は8度、最高気温は20度。11月の最高気温は13度、気温は2度です。山奥なので都市部よりも気温は低め。太陽が出ている日中は暖かく過ごしやすいですが、朝晩に加え、雨など天候の状況によりかなり冷え込みます。脱ぎ着できる上着を1枚持っていくなど、防寒対策をしっかりしておきましょう。

秋の白川郷の見どころ①合掌造りの集落

紅葉と合掌造りのコラボはフォトジェニック


出典:ライター撮影

秋の白川郷の一番の見どころは、合掌造りの集落と紅葉とのコラボレーションです。合掌造りの民家の周辺には紅葉のピークを迎えて赤く色づいたモミジやたわわに実る柿の木に加え、コスモス、ススキなど、秋ならではの植物がたくさん。合掌造りの家屋と一緒にぜひ写真を撮りましょう。周辺の山々の紅葉も見どころのひとつです。

お寺まで茅葺き屋根に

集落の中には真宗大谷派の寺院、明善寺がありますが、本堂や鐘楼が合掌造りでできているかなり珍しいお寺です。茅葺き屋根の鐘楼はなかなか見ることができません。本堂の休憩室では囲炉裏が炊かれているので、散策で冷えた体を温めるのにもってこいの場所です。

白川郷を代表する「三つ子の合掌造り」

集落のメインストリートから外れた場所にある、かん町と呼ばれるエリアには白川郷の写真でよく見かける三つ子の合掌造りがあります。人気のない静かなエリアなので、混雑することはまずありません。のんびり景色を眺めつつ写真を撮影することができますよ。

出典:ライター撮影

このほか、少しユニークな写真スポットが案山子たちとの記念撮影できる旧藤坂家住宅。壁に案山子がずらりと並んでいます。さらに、田んぼに案山子たちが集合している場所もあり、写真撮影スポットとして観光客に人気です。案山子と同じポーズをしたり、案山子に紛れ込んでみたり。面白い1枚をねらってみましょう。

秋の白川郷の見どころ②荻町城跡展望台

集落を一望できる展望台

出典:ライター撮影

合掌造りの集落を一望できるのが、高台にある荻町城跡展望台です。絵葉書に出てくるような合掌造りの民家が連なる様子を見ることができるだけあって、とても人気のスポットです。写真撮影用の台もあるので、みんなで記念撮影してみてはいかがでしょうか。

出典:ライター撮影

合掌造りの民家はほぼすべてが同じ方を向いているのにお気づきでしょうか?屋根が受ける風の抵抗を少なくするために向きを決めているのですが、少しユニークな風景ですね。

展望台までは紅葉を楽しみながら徒歩で登ることはできますが、結構急な坂道なので往復は辛いかもしれません。長い時間歩くのは辛い……そんなときにおすすめなのがシャトルバスを利用すること。バスターミナルの近くに乗り場があり、運行状況は季節によりますが1時間に3本程度は出ています。

秋の白川郷の見どころ③ライトアップされた「合掌造り民家園」

過去の白川郷にタイムスリップ

Photo by Tamago Moffle

白川郷には全25棟の古民家を保存・展示している野外博物館「合掌造り民家園」があります。江戸時代に建てられた古い合掌造りの古民家に加え、神社や板倉、馬小屋、臼小屋などが見学できますよ。紅葉の時期には期間限定で夜間のライトアップが開催されます。


天気の状況によりますが、晴れた日は池に紅葉と合掌造りの民家が鏡のように映る姿を眺めることができます。フォトスポットとして人気の場所なので、ぜひ訪れて写真を撮りましょう。

期間限定の紅葉ライトアップ

紅葉のライトアップは期間が短く、2020年は10月31日から11月3日まででした。時間は18時から21時まで。紅葉と古民家が美しくライトアップされた光景は、とても幻想的です。夜は冷え込むので、防寒対策をしっかりして臨みましょう。

秋の白川郷の見どころ④どぶろく祭り

天下の奇祭「どぶろく祭り」

白川郷では、10月14日から19日にかけて「どぶろく祭り」が開催されます。五穀豊穣や家内安全などを山の神様に祈るお祭りで、各地区の神社で、その年に仕込まれたどぶろくの振舞いがおこなわれるほか、獅子舞や民謡、舞踊などの郷土芸能が披露される、盛大なお祭りです。
 

紅葉の見頃には少し早いかもしれませんが、古くから続く奇祭を見て、おいしいどぶろくをいただくチャンス。なんとどぶろくは約1300年前から白川郷での祭礼に使われていたそうです。遠い昔を思いながら、紅葉を肴に一杯いかがでしょうか。なお、どぶろくの振舞は各神社の境内でおこなわれますが、とても混雑するので注意しましょう。
 

このほか、白川八幡神社の境内には「白川郷どぶろく祭りの館」があり、お祭りを人形や模型などで再現した展示が見学できます。また、白川郷内の売店では「どぶろくきんつば」や、お祭りのどぶろくにできるだけ近いものを再現したという、冷凍されたお酒「どぶろく仕込み」が販売されているので、お土産にしてみてはいかがでしょうか。

白川郷の周辺の見どころ①白川郷ホワイトロード

ドライブで白山の紅葉を満喫しよう

白川郷の周辺の紅葉スポットといえば、石川県内の紅葉スポットとしては最も人気が高いという、白川郷ホワイトロードが有名です。白川郷と石川県の白山市を結ぶ白山国立公園内の有料道路で、全長は33.3km。混雑具合にもよりますが、約1時間ほどのドライブが楽しめます。

冬は通行禁止になる有料道路ですが、積雪の状況などによるものの、例年11月上旬まで通行可能です。紅葉の時期には赤と黄色に染まる絶景が楽しめます。途中にはブナの原生林のなかを散歩できる「ブナのこみち」や、落差がなんと86mもある「ふくべの大滝」をはじめとした滝、展望台など、車を止めて散策できるスポットがたくさんあります。

車でのアクセスがおすすめですが、金沢市から白川郷までを片道で走る貸切タクシーもあるので、運転できない人でも白川郷ホワイトロードを十分楽しめます。天候の状況によりますが、運が良ければ早朝に雲海を拝むこともできますよ!

白川郷の周辺の見どころ②:五箇山の合掌造り集落

五箇山で静かに合掌造りを楽しもう


Photo by y_katsuuu

周りに駅がなくややアクセスしにくい白川郷ですが、せっかく行くのであれば、同じく世界文化遺産に登録されたもう一つの合掌造り集落である、富山県南砺市の五箇山にも立ち寄ってみませんか?五箇山とは40の小さい集落の総称で、集落のうち菅沼(すがぬま)と相倉(あいのくら)の2ヶ所が世界遺産に登録されています。

菅沼には9棟、相倉には20棟の合掌造り家屋がそれぞれ残されています。両方とも小さい集落ですが、白川郷ほど観光地化されていないため、あまり観光客で混雑することなく、昔のままの集落の雰囲気をのんびり味わうことができますよ。

白川郷から車で約20分のアクセス

Photo by williamcho

白川郷からは車かバスでアクセスしましょう。車では混雑状況によりますが、白川郷ICから東海北陸自動車道に入って約15分、五箇山ICで降りて菅沼まで約2分。菅沼から相倉までは約15分です。また、公共交通機関としては、富山県のJR高岡駅/五箇山・白川郷間を結ぶ「世界遺産バス」が走っています。バスを使うと白川郷からは菅沼まで約30分、菅沼から相倉まで約15分です。

11月はブナやナラの「黄葉」が見頃

五箇山の紅葉の見頃は白川郷と同じく10月下旬から11月中旬まで。周辺にはモミジやカエデよりもブナやナラ、トチの木が多いため、11月には紅葉はもちろんのこと、黄色から橙色に色づいた「黄葉」が見頃を迎えます。黄金色に染まった集落は白川郷とは違った美しさがありますよ。

秋の白川郷を満喫しよう!

Photo by Travel-Picture

白川郷の紅葉のピークは短いですが、合掌造りと紅葉のコラボレーションは一見の価値ありです。秋は混雑を避けて観光するにはうってつけの時期。ライトアップもあるので寒さ対策を万全にして、見頃を迎えた紅葉を堪能しに行きましょう!

白川郷が気になる方はこちらをチェック!

白川郷にはここで紹介した美しい風景以外にも、たくさんの魅力があります。白川郷に行く前に、こちらの記事もぜひ読んで情報収集してみてください。詳細なアクセス方法も確認してみましょう。