白川郷について
白川郷は岐阜県にある庄川流域の呼び名(地域名)です。白川郷には大きく分けて上白川郷と下白川郷と呼ばれるふたつの地域があり、写真などで見かける大きな三角形に見える屋根が特徴的な合掌造り(がっしょうづくり)の建物があるのはこの中の荻町地区という集落です。
白川郷はユネスコ世界遺産指定
白川郷のその牧歌的な風景、独特の建築様式はユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されている貴重な風景としても有名です。
先程白川郷には上白川郷と下白川郷があるというお話をしましたが、今日「白川郷」と呼ばれているのはこの中の白川村(下白川郷)となっています。
一般的に白川郷という呼び方をしている場所があれば、それは白川村のことと思って間違いないでしょう。世界遺産に指定されているのも、この白川村の景色です。
「ひぐらしのなく頃に」について
世界遺産である白川郷の話から変わりますが、ひぐらしのなく頃にというアニメ作品をご存知でしょうか。
世界遺産・白川郷で検索してきてアニメは知らないという方のために簡単に説明すると、このひぐらしのなく頃にという作品は元々「同人アニメ(ゲーム)」と呼ばれる作品でした。
龍騎士07さんがひぐらしのなく頃にのイラストからストーリーまで全て自分で制作したテキスト型のサスペンスゲームのCDをコミックマーケットで販売して人気が出たものです。
現在ではひぐらしのなく頃には龍騎士07さん個人の作品ではなく『07th Expansion』という同人サークルの作品となっています。
ひぐらしのなく頃にのテレビアニメ化、商業ゲーム化もされており、発表される度に話題になる人気作品です。
ひぐらしのなく頃にのあらすじ
サスペンスという性質上、ひぐらしのなく頃にの内容はここでは詳しくはお話できませんが、簡単にいうなら「雛見沢」という架空の地域に起こる凄惨な殺人事件をそれぞれの登場人物の視点から描いている作品です。
主人公はその回ごとに違ってきます。
それぞれのキャラクターの視点で物語が進むので、個人的感情や妄想の類も全部一人称として表現されています。
そのせいで、キャラクターの中に入り込みやすくそれも読者を引きつける要素のひとつとなっているのでしょう。
しかし、そのおかげでひぐらしのなく頃には謎解きとして非常に難易度が高い作品と仕上がっており、最後の謎解きを当てられる人がいるのかとネットで大変話題になり、色々な推理が飛び交った作品です。
ひぐらしのなく頃に 主要登場人物
●前原圭一。都会から雛見沢に転校してきた少年。父親の芸術活動のための引越しといわれているが・・・。●竜宮礼奈(れいな・レナ) 圭一と同学年の少女。本名は礼奈(れいな)だが自分ではレナと名乗っている。
一度雛見沢から引越し、また戻ってきたという経歴がある。●園崎魅音(みおん)圭一より1学年上。村の有力者、園崎本家の娘。詩音(しおん)という双子の妹がいるが妹は雛見沢には住んでいない。●北条沙都子(さとこ)圭一の下級生。
さとしという兄がいた。親はなく叔父の家に住んでいる。後半は梨花と一緒に子供2人で生活することになる。
●古手梨花(ふるでりか)圭一の下級生。古手神社の娘であり巫女。雛見沢の老人のアイドル的存在。基本的にはこの5人のグループの間で起こることが、ひぐらしのなく頃にという物語の軸となりストーリーが進んでいきます。
小さな分校なので年齢はバラバラですがみなクラスメートとして同じ「部活」メンバーとして交流していきます。
雛見沢のモデルは白川郷だった?
「ひぐらしのなく頃に」の聖地
「ひぐらしのなく頃に」という作品は、自然に囲まれたとてものどかな田園地帯という設定です。学校も小学校から中学校までがひとつのクラスというとても小さな分校です。
その中から集まった仲の良い「部活」メンバーに次々に起こる事件を描いた作品が「ひぐらしのなく頃に」ですが、そのモデルとして描かれる風景が「白川郷によく似ている」というのがファンの間で話題になりました。
そのせいで、白川郷に「ひぐらしのなく頃に」の聖地巡礼に訪れる人もたくさんいます。
聖地巡礼ってどういうこと?
最近では「聖地巡礼」という言葉をネットの・・・それもアニメ界隈でよく見かけます。アニメに詳しくない人やネットをあまり見ない人には「アニメで聖地巡礼ってどういう意味?」と思う人もいるでしょう。
一般的な感覚だと宗教でいうとキリスト教のメッカやユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の聖地としてのエルサレム、仏教なら四代聖地などその起源ともいえる場所にいくというのが、宗教家たちのあこがれとなっています。
アニメ作品などでは、そのモデルとなった舞台を「聖地」としてそこに訪れることで宗教と同じような「ありがたい場所」として感動を味わうために行われる小旅行のことです。
モデルとなった舞台を観光に訪れること=聖地巡礼といわれています。「アニメで見たことがある風景を探しに、そのモデルとなった場所に訪れること」と考えるとよいでしょう。
白川郷の聖地巡礼観光スポット①
山に囲まれた小さな村、雛見沢。そこでは平和でのどかな生活が待っていると思われていたが・・・という雰囲気たっぷりな雛見沢の風景としてよく使われる雛見沢全景のアングルです。まさにひぐらしのなく頃にの聖地としてふさわしい場所です。
ひぐらしのなく頃にで登場する雛見沢の風景
雪の積もった風景ですが、それでも「雛見沢だ」とひと目でわかるくらいひぐらしのなく頃にの作品の中に登場する雛見沢とそっくりですね。まわりを山で囲まれた盆地であるということも、サスペンスの舞台としては良い雰囲気を出している村の景色です。
白川郷の聖地巡礼観光スポット②
ひぐらしのなく頃にに登場する子供たちは、どの子も何かしら暗い現実を強いられている不幸な子供たちです。その中に登場する古手梨花ちゃんが住む「梨花ちゃんの家」と呼ばれる家があります。
ひぐらしのなく頃に登場するりかちゃんの家
アニメやゲームを見たことがある人なら「そのまんまだ!」と思わず声を出してしまいそうなくらいそっくりな梨花ちゃんの家のモデルです。
白川郷の聖地巡礼観光スポット③
へんぴな山奥の村、雛見沢。村の年寄りたちは古手神社を大切にしており、その神社の一人娘であり巫女である古手梨花を大切に見守り続けています。そんな古手神社のモデルが白川八幡神社です。
ひぐらしのなく頃にで登場する白川神社
ひぐらしのなく頃にでは何度も登場する古手梨花の生家でもある古手神社のモデルである白川神社です。ここに古手梨花ちゃんが何度も死体で発見されることになるので、この神社は見覚えがある!という人は多いでしょう。
白川郷の聖地巡礼観光スポット④
主人公圭一が引越してきてみんなと仲良くなるのがこの分校。「部活」が行われる楽しい場所であり、後に事件が起こる舞台でもあります。
ひぐらしのなく頃にで登場する分校
アニメ・ゲーム中にたくさん登場することになる分校もモデルが存在します。木造の学校が今でも残っているというのがすごいですね。(写真撮影には許可が必要です。)
白川郷の聖地巡礼観光スポット⑤
ひぐらしのなく頃にで登場する公由家?
公由(きみよし)のおじいちゃんという呼び名で何度か作品に登場することになる、公由 喜一郎。雛見沢では魅音の家の次に強い家であると予想されている有力者「公由家」のモデルとなったといわれる家です。
いわば村のナンバー2の家です。魅音の家と比べてかなり小さな普通の家であることから、雛見沢は曽根崎家がどれだけ力を持っている家なのかわかりますね。
白川郷の聖地巡礼観光スポット⑥
ひぐらしのなく頃にで登場する吊り橋?
白川郷の吊り橋はもうひとつ存在して、本当の圭一が落とされた吊り橋はもっと山奥にあるものがモデルといわれています。
しかし、この吊り橋でも十分雰囲気は伝わってきます。この吊り橋は観光地としても有名な場所のようです。
白川郷ではひぐらしのなく頃にのグッズ販売はあるの?
「ひぐらしのなく頃に」グッズはアニメ関係のお店で!
これだけ「ひぐらしのなく頃に」で盛り上がっているのなら、グッズ販売などのお金儲けが出ても良いと思うのですが、「ひぐらしのなく頃に」は過激な惨殺シーンがウリのゲーム(アニメ)なため、全年齢対象の作品ではありません。
そのため、一般的にはグッズ販売などは行われておらず、イベントでも大人のファンを対象とした小規模なものが多く、白川郷でも観光スポットにはなっているものの、派手な商業活動はされていないのが現状です。
古手神社のモデルとなっている白川八幡神社には特に参拝者が多いですが、やはりグッズ販売に関してはおこなってはいませんでした。
ひぐらしのなく頃にグッズ紹介
白川郷でしか買えないというグッズはありませんが、ひぐらしのなく頃にのような人気作品にはたくさんのグッズが存在します。その中でもファンなら欲しい、人気グッズをいくつかご紹介します。
購入特典として配布されたテレフォンカードは現在(2018年2月)では2万円以上もする高値で取り引きされるファングッズです。
かわいらしいデフォルメキャラクターグッズもアニメ・ゲーム作品の中では人気の高いグッズです。竜宮礼奈のちょっと困った表情が萌え心をくすぐるミニフィギュアです。
白川郷聖地巡礼の注意点
世界遺産
白川郷はユネスコの世界遺産にもなっている大切な保存したい場所です。アニメファンの聖地としてではなく、一般の観光地としてたくさんの人が集まる場所です。
白川郷には他の地域にはないような重要な日本の文化がありますので、汚したり、建物などを破壊したりという行為は絶対に厳禁です。他の観光客の人にも迷惑をかけないようにしましょう。
マナーを守ろう
聖地巡礼では土地に対する行動だけでなく、そこに普通に暮らしている人に対してのマナーも大切です。観光地というだけで、そこに住む人は普段から多くの人の目に晒されて大なり小なりのストレスを感じていることでしょう。
断りもなく無断で家や人の写真を撮影したり、一般の家の庭などに侵入するなどマナー違反は絶対におこなってはいけないことです。
そこに住む人たちに「観光地として見せていただく」という感謝の心を忘れないようにしましょう。
まとめ
ひぐらしのなく頃にのモデルとなった白川郷とその聖地巡礼スポットをご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。ひぐらしのなく頃には年齢の若い男性をはじめとして、サスペンス好きにも大変人気の高いシリーズ作品です。
その作品には「雛見沢」というその舞台となった地域が大きく影響してきています。
物語の登場人物が歩いた場所を自分の足で歩くというのは、自分もその物語に入った気分になれて、テンションも上がるでしょう。地域の人へのマナーを守って、楽しい聖地巡礼の旅を楽しんでみてください。
シリーズ後半の重要人物であるりかちゃまと●●のピンナップ。かわいい女の子がたくさん登場するひぐらしのなく頃にはこんなかわいいグッズがたくさんあります。ぜひ部屋に飾っておきたい一枚です。