白川郷とは
岐阜・富山にある世界遺産
現地に1度アクセスした誰もが人にすすめたくなる白川郷は、西に白山連峰を眺め庄川の清流が見られる山岳地帯に位置します。白川郷とは岐阜県の白川村を中心とし、岐阜の高山市にもまたがっているエリア。「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の名で世界遺産になった村落は、都会にはない魅力が詰まっています。(記事は2019年10月1日時点の情報を元に掲載しています。)
稀に見る規模の貴重な合掌造り集落
その白川郷の最大の特徴といえば、世界的に珍しい合掌造りと呼ばれる独特な建築。江戸時代には既に様式が完成していたという茅葺きの貴重な家々は、和田家住宅を始めとし、今でも白川郷の荻町に60棟が残されています。アクセスをしてみれば、合掌造りの家と周囲の風景の中、お食事も楽しみです。
電車・バス・車での様々な行き方
すぐ日帰り旅も実現したい白川郷までは、車で行ける他に電車とバスを駆使する交通手段も基本となっています。実は白川村から遠く離れている、名古屋駅前や東京方面からも高速バスが出発しています。車がなくても遠方からの早い移動と安い料金を実現するプランも見つかります。
白川郷の基本情報
【所在地】岐阜県大野郡白川村荻町周辺
【白川郷の合掌造り集落】荻町集落(60棟)
(※世界遺産は富山県の五箇山の相倉集落・菅沼集落も含む)
白川郷に電車とバスでアクセス①愛知
愛知県の出発地(名古屋駅)
はるか南方の愛知で白川郷行きのバスが出ている拠点と言ったら、大都会の風を感じる名古屋駅前です。東口の名鉄百貨店のビルの中に、バスの発着するバスセンターがあります。名古屋からのアクセスでは、名古屋高速と東海北陸自動車道を経由して北の白川郷に向かいます。
名鉄バスセンターからの行き方
ひとまずJRなどで名古屋駅に着いたら、名鉄百貨店のビルに向かいます。名鉄バスセンターの場所はビルの3・4階で、バスは高いところから発着しています。白川郷にアクセスするバスは、赤い色した岐阜バスの高速名古屋白川郷線。片道は4,000円の料金で、2時間41分と意外と到着も早い印象です。
アクセスルート
【名古屋】JR東海道本線→名古屋駅東口→名鉄バスセンター→高速バス→白川郷(2時間41分)
白川郷に電車とバスでアクセス②岐阜
岐阜県の出発地(高山駅・下呂駅・岐阜駅)
もし岐阜にいて白川郷を目指すとしたら、至近距離なアクセスの拠点となっているのは高山。さんまち通りの街並みがあることで知られる、JR高山駅前にバスの始発点があります。さらに県内では県庁所在地の岐阜駅前や、温泉街で有名な高山本線下呂駅にも、白川郷に向かうバスの停留所があります。
高山濃飛バスセンターからの行き方
数多くのバスが発着する高山濃飛バスセンターは、駅の東口に隣接する場所にあります。ここで白川郷にアクセスできるおすすめバスは、予約バスや路線バスも含め早朝から見つかります。高速バスは白川郷まで50分で日帰り余裕、片道3,300円と安いのが魅力。北陸鉄道や富山地方鉄道のバスも出ています。
下呂駅からの行き方
ゆったり温泉にでも溶け込みたい下呂で、乗り込むのは濃飛バスです。高山駅とは違って、下呂駅前からは1日に1往復しかしていません。JR下呂駅の西口にバス乗り場がある他、近くの下呂バスセンターからも乗車可能となっています。白川郷までのアクセスは、下呂駅から2時間10分の道のりです。
岐阜駅からの行き方
輝きを放つ信長公が出迎える岐阜駅前からも、白川郷まで日帰り旅行を可能とします。名鉄岐阜駅前を始発とする岐阜バスが、高速名古屋白川郷線を走らせています。これはJR岐阜駅前でも乗り込むことが可能です。片道は3,300円と安い料金で、8:55に出発すると2時間46分で白川郷に到着する予定です。
アクセスルート
【高山】JR高山本線→高山駅東口→高山濃飛バスセンター→路線バス・高速バス→白川郷(高速バスは50分)
【下呂】JR高山本線→下呂駅西口→下呂駅→白川郷(2時間10分)
【岐阜】名鉄岐阜駅前→JR岐阜駅前→白川郷(2時間46分)
白川郷に電車とバスでアクセス③富山
富山県の出発地(富山駅・高岡駅)
ます寿司がお土産で人気の富山からも、白川郷に行く交通手段は高速バスがおすすめです。白川村にアクセスできる発着点の代表格は、JR高山本線や北陸新幹線の拠点である富山駅、そして射水神社で知られる高岡市の高岡駅前の2ヶ所があります。距離的に近いこともあり、早い到着が可能です。
富山駅からの行き方
目指す白川郷に直通なのは濃飛バスと富山地方鉄道の2社で、乗り場はJR高山本線の富山駅南口です。濃飛バスは朝8時台から1日5本出て、全て予約制になります。一方富山地鉄は1日1本のみです。いずれも東海北陸道を経由し1時間20分でのアクセスですが、料金が安いのは富山地方鉄道のほうです。
高岡駅からの行き方
片や氷見線の高岡駅前からは、加越能(かえつのう)バスにて白川郷へアクセスできます。世界遺産バスと銘打った路線バスは、出発地の他に国道304号・156号沿いで新高岡駅や城端(じょうはな)駅など、複数のバス停からも乗り込めます。片道2時間10分の道のりで、1,800円と安いのも魅力です。
アクセスルート
【富山】JR高山本線→富山駅南口→高速バス→白川郷(1時間20分)
【高岡】JR高山本線→高岡駅南口→路線バス→白川郷(2時間10分)
白川郷に電車とバスでアクセス④石川
石川県の出発地(金沢駅)
和菓子がおいしい金沢にも、白川郷に直通している高速バスが存在します。そのアクセスの拠点となっているのが、北陸本線など金沢の交通手段の中心である、金沢駅の東口。バスが発着しているのは、鼓門(つづみもん)が出迎える交通広場の前で、濃飛バスと北陸鉄道バスの2社が使えます。
金沢駅からの行き方
かなり本数が多いのは濃飛バスで、高山~白川郷・金沢線は1日10本が白川郷へ向かっています。濃飛バスでアクセスする高速バスは全て予約制で、一番早い時間帯では8時10分に出発しています。片道は1時間15分と早い到着なので日帰りも楽々で、2,000円という安い料金で負担も少なめです。
アクセスルート
【金沢】JR北陸本線→金沢駅東口→高速バス→白川郷(1時間15分)
白川郷に電車とバスでアクセス⑤東京
東京都の出発地(東京駅・新宿駅など)
遠く離れた東京から電車に乗り込んで高山に向かったり、車で中央道を進むことも考えられます。一方で東京の主要駅前から白川郷に出発している、高速バスでのアクセスもおすすめです。東京には新宿駅や八王子駅など多数の白川郷行き高速バス乗り場があって、どこにしようか迷うほどです。
東京駅鍛冶橋駐車場からの行き方
代表格になる高速バス乗り場といえば、東京国際フォーラムに面した鍛冶橋駐車場。JRの東京駅や、銀座一丁目駅が最寄りです。多数のバス会社が、1日に数多く白川郷行きバスを出発させます。名古屋の名鉄バスセンターで乗り換えて片道10時間以上かけますが、料金は2,000円程度からと安いのが特徴です。
バスタ新宿からの行き方
もう一つの東京でおすすめできる高速バスの一大拠点が、バスタ新宿です。JR新宿駅の南口に完成したばかりのバスターミナルで、白川郷にアクセスできる高速バスが出ています。バスタからの場合も1日の白川郷行きの本数は多めで、料金は2,000円程度から、名鉄バスセンターでの乗り換え含め最短10時間です。
アクセスルート
【東京】JR山手線→東京駅八重洲南口→鍛冶橋駐車場→名鉄バスセンター等→白川郷(最短10時間)
【新宿】JR山手線→新宿駅南口→バスタ新宿→名鉄バスセンター等→白川郷(最短10時間)
東京の主要な白川郷行き高速バス乗り場
【23区】東京駅、新宿駅、池袋駅、渋谷駅、品川駅、上野駅、新木場駅、東京テレポート駅など
【多摩地区】八王子駅、聖蹟桜ヶ丘駅など
※全ての高速バスは途中で乗り換え
白川郷のバスの拠点
白川郷バスターミナル(路線バス)
以前にあったせせらぎ公園の路線バスターミナルが、2016年に白川郷の目抜き通りに移設されました。建物は白川郷らしい伝統を取り入れた外観です。高山駅からの濃飛バス、高岡駅からの加越能バスなど、路線バスでアクセスした場合こちらに到着します。
白川郷バスターミナルの基本情報
【所在地】岐阜県大野郡白川村荻町1086
【営業時間】8:30~17:30
せせらぎ公園駐車場(高速バス)
各方面から高速バスの交通手段で白川郷を訪れると、到着地になっているのが村営せせらぎ公園の駐車場です。連日のように多くの高速バスが各地よりアクセスしてきて、日帰りや宿泊の観光客を乗り降りさせています。この駐車場には合掌造りの観光案内所や美術館も併設されています。
せせらぎ公園の基本情報
【所在地】岐阜県大野郡白川村大字荻町2495-3
【営業時間】8:00~17:00
白川郷に車でアクセス
アクセスの概要
個人的な移動を好む場合、白川郷までの交通手段は車を選ぶ人も多めです。現地までの早いアクセスは高速道路が基本ですが、現地までは幾つかの国道も通っています。白川郷の目の前には東海北陸自動車道の白川郷インターチェンジがあるので、車で日帰り観光をするにも訪れやすさを実感できます。
北側(富山)からのアクセス
飛騨高地の山間をぬって通る東海北陸自動車道の北の起点は、富山県の小矢部砺波(となみ)JCTです。白川郷ICまでは48km、時間にして40分程度を要し、最も安い料金は1,010円です。下道の場合、富山市からは国道472号・360号で、南砺市からは304号・156号でアクセスします。
南側(岐阜・愛知)からのアクセス
南側の方面から白川郷を目指す場合も、車では東海北陸自動車道の利用が最も早いルートです。愛知の一宮ICから白川郷までの距離は146kmもありますが、片道2時間、2,630円とかなり安い金額です。下道のアクセスでは、岐阜市からは国道156号、中央道の中津川ICからは257号を北へひた走ります。
アクセスルート
【高速・富山方面】小矢部砺波JCT→東海北陸自動車道→白川郷IC(40分)
【高速・名古屋方面】東海北陸自動車道→白川郷IC(2時間)
【国道・富山方面】富山市街地→国道472号→360号→白川郷、南砺市街地→304号→156号→白川郷
【国道・名古屋方面】岐阜市街地→国道156号→白川郷
白川郷の駐車場
せせらぎ公園駐車場
一般の車がメインでアクセスすることになるのは、高速バスの発着所になっているせせらぎ公園の駐車場です。白川郷では一番大きな駐車場で普通車は200台のスペースがありますが、平日も満車率が高め。庄川に架けられた、であい橋を渡れるのがおすすめ要素で、白川郷の散策がしやすい立地です。
せせらぎ公園駐車場の基本情報
【所在地】岐阜県大野郡白川村大字荻町2495-3
【営業時間】8:00~17:00
【収容台数】大型車40台、普通車200台、2輪車可
【料金】マイクロバス3,000円、普通車1,000円、二輪車200円
みだしま公園臨時駐車場
混雑時に臨時で開放されている駐車場の1つが、庄川のほとりのみだしま公園にあります。ここは白川郷の南側に接しているので、連休中の日帰り観光などにはおすすめできます。ただし階段がちょっとつらいという口コミも出ているので、できるだけ健脚なひとに向いています。
みだしま公園臨時駐車場の基本情報
【所在地】岐阜県大野郡白川村大字鳩谷
【営業時間】~17:00
【収容台数】普通車120台
【料金】普通車500円、二輪車200円
寺尾臨時駐車場
さらにもう一つ、使える臨時駐車場が白川郷ICのそばにあります。寺尾臨時駐車場は、500台を収容できる大型施設です。白川郷の合掌造りの街並みまで歩くには若干距離がありますが、駐車場からシャトルバスが出ているのでアクセスに支障がありません。
寺尾臨時駐車場の基本情報
【所在地】岐阜県大野郡白川村大字鳩谷
【営業時間】~17:00
【収容台数】普通車600台
【料金】普通車500円
世界遺産の白川郷へ行こう
利用したいアクセスルートで
白銀に覆われる冬景色や、夜のライトアップも魅力的なのが白川郷です。季節を問わず人気絶大なこの観光地までは、アクセスが早い交通手段が複数見つけられる事がわかりました。日帰りだけでなく宿泊を兼ねて、バスや車でお出かけして魅力に浸ってみたいものですね。
白川郷が気になる方はこちらもチェック!
当サイトではアクセスしやすい白川郷についての、詳しい情報をまとめています。白川郷の魅力をとことん知りたい方はチェックしてみてください。
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