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【2021】鶏足寺で紅葉を大満喫しよう!気になる見頃の時期や見所をご紹介!

これから滋賀で紅葉の名所を訪ねるなら、真っ先に選びたいのが鶏足寺(けいそくじ)。鶏足寺は昔の風情を残した境内のなかに、密度の濃い紅葉が待ち構える人気スポットです。見頃の時期や見所、気になるライトアップ情報など、紅葉の鶏足寺の魅力に迫ります。
更新: 2021年11月5日
はぐれ猫
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鶏足寺とは

滋賀県北部の長浜の古拙

霊山として知られた己高山(こだかみやま)は、滋賀の琵琶湖北部に接した長浜市の歴史的な土地です。鶏足寺は天平7年(735年)に行基が開山したと伝わり、別名を飯福寺と言いました。寺院は明治時代の廃仏毀釈や1933年の火災によって完全な廃寺となっていますが、今や長浜の観光では欠かせない名所です。

鶏足寺は紅葉で有名

その理由は己高山の鶏足寺周辺には、あっと驚くほどの紅葉の絶景があるからです。秋のシーズンとなれば一面がもみじなどの紅葉に包まれ、滋賀では屈指の規模とまで言われるほど。そんな風景を見ようと、例年見頃の時期には観光客がどっと押し寄せています。

2020年秋は境内の開放中止

しかし2020年の鶏足寺の紅葉に関しては、残念なお知らせが出てきました。長浜市が2020年の鶏足寺周辺の紅葉公開を、中止すると発表したのです。駐車場、案内所、遊歩道などが閉鎖され、境内は近づけない状況になるため、諦めるよりほかありません。鶏足寺の紅葉鑑賞は、2021年以降に期待するほかなさそうです。

鶏足寺のアクセス

北近江リゾート発のシャトルバス

土日の駐車場の混雑を避け、鶏足寺周辺の紅葉を見に行くなら、シャトルバスに乗ってのアクセスが良いです。これは高月駅の近くにある、北近江リゾートの駐車場を拠点としたシャトルバスです。利用は土日のみ可能ですが、境内近くの駐車場まで直通し、渋滞や駐車場の煩わしさがないとあって、シャトルバスは行楽客に人気があります。

電車と循環バスでアクセス

一方シャトルバスではなく、紅葉の鶏足寺までは普通の路線バスでアクセスも可能です。JR北陸本線の木ノ本駅で下車したら、湖国バスの路線バスに乗り込み、古橋バス停に向かいます。紅葉期間中の11月下旬には、特別な紅葉循環バスで鶏足寺のそばへ移動することも可能です。

車でアクセス

車で長浜を訪れる場合には、名神高速から北陸自動車道へ入り、最寄りの木之本インターで降ります。そのまま国道303号を東進して、紅葉の鶏足寺周辺駐車場までアクセスできます。または国道8号を南進し、北近江リゾートのシャトルバス乗り場へ向かうことも時間をかけません。

鶏足寺周辺の駐車場

車の場合、現地では紅葉シーズン限定の臨時駐車場が利用できます。アクセスできる駐車場は、総合案内所そばの一般臨時駐車場(240台)、石道寺側(40台)、石道寺や己高閣の拝観者専用駐車場など、かなり多めに配置されています。場所によっては駐車場から鶏足寺までの徒歩時間が長くなる状況も出るので、どの駐車場を選ぶか検討が必要です。

アクセスルート

【シャトルバス】北近江リゾート駐車場(高月駅そば)→鶏足寺駐車場
【電車とバス】JR北陸本線→木ノ本駅→循環バス→鶏足寺バス停
【車】北陸自動車道→木之本IC→国道303→鶏足寺駐車場・シャトルバス乗り場

鶏足寺の紅葉の時期

見頃の時期は11月中旬~下旬

11月の上旬になると鶏足寺を含めた長浜の周辺で、もみじを始めとする紅葉が始まっています。紅葉が見事なほどの見頃を迎えるのは、11月の中旬になってからのこと。見頃の状況は、寒さも増してくる11月の下旬まで続きます。

混雑する時期と時間帯


混雑が必至となるのが、11月の紅葉シーズンの週末や休日です。この時期には鶏足寺へと至る周辺の道路はもちろんのこと、駐車場も満車に近い状態となります。2020年は中止となりましたが、2021年に混雑を回避するならば、シャトルバスを利用してみたり、朝から早めに訪れる工夫も必要です。

鶏足寺の散策施設

総合案内所

わからないことがあるなら、古橋地区の総合案内所へ行くことです。ここはシャトルバス発着場所で、鶏足寺周辺の紅葉を含む観光名所を案内する施設。隠れた穴場の名所、グルメのお店なども案内してくれます。近隣の大蛇(おとち)の岩窟へ行く場合は登山の状況になるため、登山届を総合案内所に提出するのがおすすめです。

紅葉散策協力券の購入

名所へと至る遊歩道に入る時には、料金所にて紅葉散策協力金の支払いを求められます。これは近年に始まった試みで、地元で保護している鶏足寺周辺環境を保全するための徴収です。支払いは高校生以上で、わずかな金額なので観光ではまったく問題になりません。
 

鶏足寺と周辺の散策路

鶏足寺遊歩道

西側の案内所や駐車場から出発すると、己高閣(ここうかく)からは鶏足寺遊歩道と呼ばれている道のりです。全長は片道で1.2kmほどあって、終点の石道寺(しゃくどうじ)まで続いています。もみじの紅葉の期間なら、ウキウキな気分にひたりながら片道20分の散策の始まりです。

鶏足寺遊歩道の特徴


片道1.2kmの鶏足寺遊歩道は、短いながらも変化に富んだコースです。まず駐車場からは昔ながらの狭い街路を進み、己高閣方面に向かいます。森の中の薬草園からは、終点までずっとなだらかな坂の山道。小川を超えると紅葉の中に湿地帯や茶畑が広がっていたり、魅力的な風景がいっぱい。登山初心者にも無理のない遊歩道です。

鶏足寺遊歩道マップ

初めて現地を訪れる場合、道が入り組んでいるために迷ってしまう状況も普通のこと。そこで鶏足寺に行く前には、地図の入手がおすすめです。ネット検索すると、鶏足寺周辺周辺マップを用意しているサイトがあります。グーグルマップを使って、自分で地図を作ってみるのも楽しみ方の1つです。

鶏足寺と周辺の見所①宝物庫

己高閣(ここうかく)・世代閣(よしろかく)の紅葉

市街地のそばには己高閣と世代閣という、この古橋地区でも知られた名所があります。己高閣は昭和38年に建てられた、地域の文化財収蔵庫。そして世代閣は平成元年になって完成した、戸岩寺の寺宝を収蔵する施設です。鶏足寺までの遊歩道を歩く途中、宝物や紅葉を目的にして尋ねてみたい場所です。

己高閣・世代閣の見所

収蔵庫の前の森には石塔や燈籠が立ち並に、とてもおごそかな雰囲気です。秋のシーズンにはもみじ、イチョウなどの木々が色づいて、紅葉鑑賞にも絶好のスポット。内部を見学すれば、鶏足寺の十一面観音、戸岩寺の薬師如来立像など、県内でも極めて貴重な文化財の数々に目が釘付け状態です。

己高閣・世代閣

  • 住所
    〒529-0411
    滋賀県長浜市木之本町古橋1093
  • 電話番号
    0749‐82‐2784
  • 営業時間
    9:00~16:00
  • 公式サイトURL
    https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/1037

鶏足寺と周辺の見所②茶畑

亀山の茶畑と紅葉

遊歩道をしばらく歩いてみれば、鶏足寺のそばで亀山の茶畑に遭遇します。長浜は明治時代にはお茶栽培が盛んな土地柄であり、令和になってもこの木之本の一角では茶畑が残されています。亀山茶畑は品種改良せず無農薬で育てる、こだかみ茶を栽培する場所。茶畑と合わせた紅葉も綺麗に見られます。


亀山の茶畑の見所

茶畑のあたりは視界が開けて、空も広々として開放的。高台には段々になった緑色の茶畑が広がり、その周囲では秋のシーズンには真っ赤な色合いが美しい、もみじの紅葉が取り巻いています。お茶と紅葉の取り合わせは鶏足寺遊歩道の見所の一つであり、気持ち良い散策ができる要素の1つです。

鶏足寺と周辺の見所③鶏足寺の参道

鶏足寺の参道と紅葉

この紅葉が素晴らしい古橋エリアでも、最大の見せ場となっているのが鶏足寺参道です。かつて大門があった跡地からの眺めは、滋賀を代表する秋の景色としても有名。そのため例年紅葉シーズンには、観光客でいっぱい。美しい紅葉を目にすれば、はるばる遠くから訪ね、1km以上も遊歩道を歩いた疲れも吹き飛んでしまいます。

参道の見所

大門跡に立てば、緩やかな傾斜の石段が森の奥へと伸びています。参道の両側は、かなり樹齢も長そうな大きなもみじの並木が形成された場所。200本のもみじが見頃を迎えると、燃えるような赤や黄色に加え、樹皮の白や緑の葉の色も加わってピンクに見えるような状況も魅力的です。

鶏足寺と周辺の見所④鶏足寺の建物

鶏足寺の建物と紅葉

大門跡から石段をしばらく歩くと、鶏足寺の境内には昔の雰囲気を残す幾つかの建物を発見できます。廃寺になったとは言え、大伽藍を誇ったお寺らしさは随所に残されているのです。境内の建物と一緒の紅葉もまた格別で、参道を歩いて写真に納めてみたくなります。

境内の建物の見所

肝心の鶏足寺本堂は1933年に消失していますが、鶏足寺の紅葉の森には旧戸岩寺の建物群があります。戸岩寺本堂と護摩堂は、近年に再建されたものだとか。紅葉の風景を撮影するなら、この2棟を入れてみたいところです。さらに境内には近年に建てられた東屋もあり、散策途中の休憩にも利用できます。

基本情報

鶏足寺

  • 住所
    〒529-0411
    長浜市木之本町古橋
  • 電話番号
    0749-65-6521(長浜観光協会)
  • 営業時間
    9:00~16:00
  • 公式サイトURL
    https://kitabiwako.jp/spot/spot_967

鶏足寺と周辺の見所⑤石道寺

石道寺(しゃくどうじ)と紅葉

遊歩道を歩いた先の石道寺は、鶏足寺と一緒に観光しやすい人気の寺院です。元は己高山の山中に古くからあった寺院ですが、大正時代に現在地に移されたとのこと。厳かな境内は紅葉風景も見事なところで、秋のシーズンの境内は人でいっぱいになります。

石道寺の見所

石道寺境内が11月の見頃となったら、鶏足寺にも負けないほどの紅葉で満たされています。もみじは特に多いですが、黄金色のイチョウもとても綺麗。境内は長い石段、古びた本堂や石垣、水盤、池といった要素があり、それらと紅葉との取り合わせは魅力たっぷりに感じます。

石道寺の文化財

そしてこちらの石道寺といえば、拝見してみたいのが十一面観音立像です。こちらは国の重要文化財ともなっている貴重なお宝で、平安時代後期に作られた作品です。外見から独特な美しい装飾が施されたもので、体内に1,000もの印仏が納められているという不思議な特徴もあります。

基本情報

石道寺

  • 住所
    〒529-0412
    滋賀県長浜市木之本町石道419
  • 電話番号
    0749-65-6521(長浜観光協会)
  • 営業時間
    9:00~16:00(土日祝のみ拝観可能、冬季休業)
  • 公式サイトURL
    https://kitabiwako.jp/spot/spot_1052

鶏足寺と周辺の見所⑥洞窟

大蛇(おとち)の岩窟

むかし関ケ原の合戦の折、紅葉が綺麗な己高山の山林に、武将の石田三成が逃げ隠れるという出来事がありました。与次郎という三成の友人が、大蛇の岩窟と呼ばれる場所に彼を隠れさせたのです。その歴史的な岩窟はいまも鶏足寺のある己高山に現存し、駐車場から2時間登山をして訪れることができます。

大蛇の岩窟の見所

斜面の登山道は険しく、健脚な人に向いたコースが伸びています。岩窟は山の崖に大岩が積み重なったような姿です。昔は広かったという大蛇の岩窟は、今では崩れた状況で入り口も狭く危険な姿に変わっています。歴史ファンなら、鶏足寺の紅葉に加え、石田三成の足跡もたどってみたいものです。

基本情報

大蛇(おとち)の岩窟

  • 住所
    〒529-0411
    長浜市木之本町古橋
  • 電話番号
    0794‐82‐5909(奥びわ湖観光ボランティアガイド協会)
  • 営業時間
    朝~夕刻(冬季入山禁止)
  • 公式サイトURL
    https://kitabiwako.jp/spot/spot_13955

鶏足寺周辺の紅葉ライトアップ

鶏足寺のライトアップなし

すごい紅葉に囲まれる鶏足寺の周辺ですが、残念なことに紅葉シーズン中に夜のライトアップイベントは開催しません。通常は夜間に訪れても、暗い紅葉が見られるだけです。ただ時々自力でライトを持ち込んで、紅葉を照らして撮影する観光客もいるとか。ライトアップイベントが、今後登場することに期待です。

非公開ライトアップはあり

秋を迎えるとテレビのニュースに、鶏足寺の紅葉のライトアップ中継が登場することもあります。しかしこれはテレビ放送向けであり、一般市民には無縁な非公開ライトアップとのことです。メディアを通じてなら、ライトアップを目撃できる機会はあるというわけです。

秋の鶏足寺に行ってみたい

2021年の紅葉に期待しよう

秋の鶏足寺の周辺は、関西でも屈指と言えるほどの紅葉のスゴイ場所でした。もみじが見頃の時期にお出かけしてみれば、歴史を感じる紅葉の絶景で、感動してしまうこと間違いなし。2020年は見られない状況となりましたが、2021年以降の鶏足寺は確実にお出かけしてみたいものですね。

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