頭皮の日焼けとは
見逃しがちな場所
腕や顔などの日焼けはすぐに目につくのですが、見逃しがちなのが頭皮です。これは頭が太陽に1番近い距離にあるためです。頭皮は髪の毛で守られていますが、紫外線を真上から浴びるので日焼けしやすいのです。
日焼けの放置
腕や顔は日焼け止めを塗るなど日焼け対策をしている人が多いのですが、頭皮の日焼けに関してはあまり気にしていない人が多いです。そして腕や顔であれば、長時間外にいた後に化粧水などを塗って保湿するなどのケアをしている人であっても、頭の場合はちゃんと手当をせずに放置している場合もあります。
頭皮の日焼けの症状①:炎症中
赤み
日焼けをすると身体に様々な反応が現れますが、一般的なのは肌に赤みが出ることです。状態の程度にもよるのですが、赤みが出たり、場合によっては炎症が起きたりします。普通こうした症状は時間とともに自然となくなりますが、赤みなどが通常よりも悪いレベルになると化膿してしまうこともあります。
かゆみ
肩などが日焼けすると特有の痛みなどを感じるように、頭皮であっても赤みが出てかゆさを感じることがあります。これは日焼けをすることで頭皮が備えている保護体制が弱くなっていて、刺激に対して反応をおこしやすくなっているからです。特に髪の毛の分け目やつむじの所は、日焼けしやすいためこうした違和感を覚えやすい傾向にあります。
控えた方が良い行為
日に焼けた場所はかゆさを感じることがありますが、掻いてはいけません。掻くと余計にかゆみが強くなってしまう場合があります。こうした皮膚は自分で自分を守る力が弱まっているので、ちょっとしたことで傷がついてしまいます。掻きたくなっても触れないようにすることが大切です。
頭皮の日焼けの症状②:炎症後
分泌液
常にこうなる訳ではないのですが、日に焼けた部分から黄色っぽい分泌液が出ていることがあります。やけどをして水膨れが起きた時のような感じです。頭皮に赤みが出るなどした後にこうした症状が出ることが多いです。分泌液とともに痛みを感じることや、広い面積から分泌液が出ることもあります。これは炎症によって血管から水分が出るために起こります。
フケ
皮膚が日焼けをして皮が白くなって剥がれ落ちた経験のある人は多いですが、それと同じようにフケの症状が現れることがあります。フケは他の人たちからの印象も良くないので好ましくない現象です。この場合フケは頭の表面の保湿力が弱くなり、ドライな状態になっているために発生します。また状況によっては症状がなかなか良くならないこともあります。
日焼けのフケの特徴
フケには乾燥しているフケと湿っているフケがあります。日焼けが原因でできるものは乾燥しているという特徴があります。自然と肩に落ちてくるようなものになります。湿っていて頭皮の近くにくっついているようなフケは違う種類のフケになります。
頭皮の日焼けによる悪影響①:毛量の変化
薄毛や抜け毛
日焼けによってもたらされる現象は、すぐに現れるものばかりではありません。悪影響の1つに毛量が少なくなってしまう可能性があるということが挙げられます。日焼けしてすぐにこのように減ってしまう訳ではありませんが、長期的に見ると悪影響があるのです。頭皮が日焼けすると、これから生えてくる毛が丈夫に育ちにくくなるという影響もあります。
量が減る理由
日に焼けるとそれによって受けた被害を改善しようと日頃の状態よりも多くの皮脂が出てきます。その皮脂が毛穴に詰まるので、毛が抜けやすくなるのです。また、日焼けは髪の毛を作る体内システムに悪影響を与えます。これによって髪の毛がきちんと作られずに薄毛になるのです。
悪影響の連鎖
髪の毛の量が少なくなると、髪の毛が外部からの害から皮膚をガードする役割を果たすことが難しくなってきます。するとこれまでよりもさらに紫外線を浴びやすくなります。こうして紫外線による被害がさらに増えて、薄毛になりやすくなるという悪影響の連鎖が起きてしまうのです。
頭皮の日焼けによる悪影響②:髪の変化
白髪
頭皮が日焼けすると白髪が多くなってしまう可能性があります。これは日焼けすることによって髪の毛を作るための組織が正常に働かなくなり、メラニン色素を作ることができなくなり、髪の毛が白髪になるのです。また日焼けによって活性酸素がたくさん作られることも白髪の原因になります。
うねり
あまり知られていませんが、頭皮が日焼けすると髪の毛がうねる可能性があります。これは日焼けすることによって毛を作っている部分にしっかりと栄養が届かない状態になるからです。髪の毛のうねりに悩んでいる人は頭皮の日焼けに注意しておくと長期的に良いです。
毛母細胞とは
白髪や髪の毛のうねりに関わる細胞は、毛母細胞と呼ばれます。この細胞は皮膚の内部にあり、髪の毛の成長に大きく関わっています。細胞は身体の方から酸素や栄養素などを取り込んでいるので、髪にとっては頭皮が健康であることが必要なのです。
頭皮の日焼けによる悪影響③:皮膚の変化
肌のたるみ
頭皮が日焼けをしたことが理由となって起こる事柄は、毛量などに対してだけではありません。頭皮の日焼けが原因となって肌のたるむ可能性もあります。頭皮のたるみと聞いてもあまり大きな問題があるように感じないかもしれませんが、顔と繋がっているため、頭皮がたるむと顔のたるみにも繋がってくるのです。
理由
紫外線の種類にUV-Aというものがあるのですが、これは頭皮の中にあるコラーゲンに悪影響を及ぼします。そうすると肌のハリがなくなり、頭皮がたるんでくるのです。これは顔や他の皮膚も同様です。
紫外線について
紫外線はいくつかに分かれていて、人間が普段浴びているのはUV-AとUV-Bで、これらが身体に様々な影響を与えます。日焼けをして肌の色が変わるなどの原因となるのがUV-Bです。コラーゲンに影響を与えて肌のハリをなくすなどの原因となるのがUV-Aです。
頭皮の日焼けのアフターケア①:分泌液への対処
通常の場合
分泌液が出ていたらびっくりしてしまうかもしれませんが、こうした症状が出るのは自分を治すという自己治癒力なので、特に悪いものという訳ではありません。ですから、分泌液が出ているときは色々と手をかけることはせずに、そのままにしておいた方が良いのです。
気になる場合
日焼け後に出る液はそのままにしておいた方が良いと分かっていても、どうしても困るという場合もあります。そうした時はきれいなティッシュなどで軽く押さえて対処します。痛みを感じるなど状態がひどいと感じる場合は、そのまま放置せずに皮膚科を受診して治すようにします。
頭皮の日焼けのアフターケア②:冷やす
効果的な理由
日焼けはできるだけすぐにアフターケアをして治すようにします。長期間そのままにしておくと症状が悪化してしまう可能性があるからです。赤みが出ている場合はまず頭皮を冷やす必要があります。冷やすことで、日に焼けた時特有のかゆみを治すこともできます。
タオルで冷やす方法
頭皮を冷やす方法はいろいろあります。1つ目は水や氷などで冷たくしたタオルを症状が出ている個所に乗せて冷やす方法です。2つ目は保冷剤をタオルなどで包んで頭の上に置いて冷やす方法です。氷や保冷剤は、それ単独だけだと冷やす効果が強すぎるので、必ず布などで包みます。
シャワーで冷やす方法
別の方法として、温度の低いシャワーを浴びて冷やすという方法もあります。このようにして冷やす場合は、水の勢いをできるだけ弱くして浴びた方が良いです。
頭皮の日焼けのアフターケア③:洗う方法
日焼けした頭皮を洗う方法
頭皮は指先の力を抜いた状態で洗って、過度な負担を与えないようにします。シャンプーを使用する場合も、しっかり泡立ててから洗います。そのままだと日焼けした状態には負担が強すぎて、治すのにさらに時間がかかってしまいます。
シャンプーの選択
様々な特徴を備えたシャンプーが販売されていますが、どのようなシャンプーを使用するかも重要になってきます。日焼けしている時は頭皮が普段ほど強くない状態になっているので肌にやさしい商品を使用した方が良いです。敏感肌用や保湿効果の高い商品や、表示にアミノ酸と書いてあるシャンプーは特におすすめです。また、シャンプーは3倍くらいに薄めて使用しても洗浄力が変わることはありません。
シャンプーしない方が良い時
フケなどが出ているときはシャンプーしたくなるものですが、頭皮を日焼けして状態が著しく悪いと感じているのであれば、シャンプーは控えることをおすすめします。過度な刺激となってしまう可能性があるからです。
頭皮の日焼けのアフターケア④:すすぐ方法
日焼けした頭皮をすすぐ方法
特にフケの症状が気になるときは念入りに洗い流したくなりますが、頭皮が荒れやすい状態になっているので注意が必要です。指の腹の部分を使って、やさしく洗い流すようにします。
お湯の温度
シャンプーを洗い流すときのお湯の温度にも注意が必要です。冷たい水ではシャンプーや皮脂をきちんと取り除くことができないのですが、熱い温度は頭皮に余計なダメージを与えてしまいます。ぬるま湯を使用してすすぎます。
ヘアスタイリング剤
ヘアスタイリング剤を使用すると、髪をしっかり洗わなくてはいけなくなります。頭皮が日焼けした時は強い力で洗わない方が良いので、日焼けをしそうな時はヘアスタイリング剤を使用しないほうが良いです。
頭皮の日焼けのアフターケア⑤:乾かす方法
日焼けした頭皮を乾かす方法
洗い終わったら、頭皮と髪の毛をしっかりと乾かします。ドライヤーを使う前にタオルである程度水気を取っておきます。自然乾燥はせず、きちんと乾かした方が良いです。自然乾燥だと頭皮に雑菌が増えてしまう可能性があるからです。
ドライヤーの使い方
髪の毛の水気がだいたい取れたら、ドライヤーを頭皮から30センチくらい離して使用して乾かしていきます。また、長時間使用し続けないことも重要です。
ドライヤーの温度設定
高い温度で髪を乾かすと頭皮が余計に熱を持ってしまうので、ドライヤーは低い温度で使用します。同じ位置にずっと熱を当てないこともポイントです。
頭皮の日焼けのアフターケア⑥:保湿
保湿した方が良い理由
頭皮が日焼けするとそこの保水力が低下した状態になります。乾燥するので皮がむけたり、フケが出たりするのです。ですから日焼けをした後はそのような症状が出るのを防ぐために保湿をします。
化粧水での保湿
日焼けをすると頭皮が乾燥してしまうので、化粧水などを使って保湿をします。特に赤みを治すためには化粧水を使用して保湿すると良いです。また、フケが出ている時も頭皮の保水力が失われているということなので、早めに治すためには保水力を高めることが大切です。
化粧水などの種類
頭皮用として売られているものがあれば保湿に用いるものとして適しているのですが、普通の化粧水も用いることができます。アルコールの入っていない化粧水や敏感肌用の化粧水が適しています。化粧水でなくても、頭皮専用か全身用のオイルを使用しても保湿することができます。
頭皮の日焼けのアフターケア⑦:病院
日焼けに対応する病院
日焼けは場合によっては症状が非常に悪化してしまうことがあります。日焼けで医者に診てもらうことはあまりないので、何科へ行けば良いのか迷ってしまうかもしれません。程度がひどいと感じる場合は皮膚科を受診します。
診察を受けた方が良い時
冷やしたり、化粧水などで保湿したりしても日焼けが改善されず、赤みや炎症、痛みがひどい場合は皮膚科を受診して治すようにします。分泌液が出ていて気になる場合も受診した方が良いです。病院で診てもらうと、専門の薬を処方してくれます。
重要なこと
重要なことは単なる日焼けだからと思って自分で解決しようとしないことです。普通の状態よりもひどいと感じる場合や、長引くような場合は医師に診察してもらい、対処方法を指示してもらって治すようにします。
頭皮の日焼けの予防法①:日焼け止め
頭皮の日焼け止め
日焼けの症状を治すための事後対応はとても大切なのですが、まずは日焼けしないための予防法を実践することが1番です。予防法の1つ目は顔や腕などに日焼け止めを塗るように、頭皮に対しても用いることです。敏感肌の人は注意して使用します。頭皮は汗をかくと流れ落ちやすいので、数時間おきに使用し直します。
日焼け止めの種類
頭皮や髪の毛に使用できるスプレータイプの日焼け止めが使いやすいです。また、ヘアトリートメントに日焼け止め効果が配合された商品も販売されています。できるだけ汗に強いタイプのものを選ぶと効果が長続きします。
頭皮の日焼けの予防法②:その他
分け目
頭皮の日焼け予防法の2つ目は、髪の分け目を時々変えることです。ずっと同じ分け目にしていると、日焼けをする位置が固定されてしまうからです。ヘアスタイルの変化も楽しめる、簡単な予防法です。紫外線が強い時間帯は外に長時間いないということも予防法の1つです。
帽子
予防法の3つめは帽子をかぶったり、日傘をさしたりすることも頭皮の日焼け予防法になります。どんなタイプの帽子でも紫外線が頭皮に当たらなければ良いのですが、特に日焼けを抑制する性能が施されたものや、黒いものは効果が高いです。つばの広い帽子をかぶると、頬や鼻の方の予防法にもなります。ずっと帽子をかぶっていると汗が中に充満して良くないので、時々汗を拭くようにします。
まとめ
腕や顔の日焼けには予防をしたり様々なアフターケアを工夫したりするのに対し、頭皮の日焼けには気づきにくいものです。様々な悪影響を治すためには、冷やすことや化粧水などで保湿をすることなどが重要です。これらのアフターケアだけでなく予防法も実践して、頭皮を健やかに保ってください。
日焼けケアが気になる方はこちらをチェック!
頭皮に限らず、顔でも首筋でも腕でも、ふと気がついたら日焼けをしていた、ということはよくあるものです。そのような時のアフターケアについてもっと知りたい方は、こちらをチェックしてみてください。
【2023最新】日焼け後におすすめのパックTOP15!美白に効くと人気なのはコレ!
海で1日ビーチサイドにいた後、山でキャンプをした後の顔は、火照って赤く、人によっては黒く日焼けをしてしまいますね。そんな日焼け後に肌をいたわ...
日焼けで肌が赤くなる理由は?黒くなる人との違いやケア方法もご紹介!
日に焼けると肌が赤くなる人と黒くなる人がいます。なぜ同じ日本人なのに日焼けの仕方が異なるのでしょうか。今回は肌が赤くなる人と黒くなる人との違...
唇が日焼けしてしまった!赤みやヒリヒリへの正しいケアと予防方法をご紹介!
唇が日焼けしてしまうと、赤くなるなどの症状が出て、唇がヒリヒリします。そんな唇の日焼けに対する正しいケアの方法や対処の仕方を知っておくと、早...