はじめに
曇りでも日焼けする
「曇りだから日焼けしない」となんの対策もしないまま出掛けると思っている以上に日焼けしたり、ヒリヒリと痛むような日焼けをしてしまうおそれがあります。曇りでも雨でも肌は焼けるのですが、それには紫外線が深く関わっています。
日焼けの原因を知ろう
焼ける原因がどのような物なのかという原理を知ることが曇りの日の紫外線問題を解決する糸口となります。夏に長時間、海水浴やサーフィンを楽しむこともありますがそれぞれどのような対策を取ることが有効なのか解説します。
日焼け止めなどの効果
日焼け止めやサンオイルなど日焼け対策グッズの効果や記載されている数値「SPF」や「PA」などの意味や選び方を解説しますので曇りの日でも紫外線対策として準備するようにしましょう。
紫外線の種類
紫外線には種類がある
一口に紫外線と言っても紫外線にはA・B波と波長の違う種類が存在し、それぞれ放射されている量も肌に与える影響も異なります。A波・B波とそれぞれの違いを理解することが日焼けの原因となる紫外線対策の最初のステップとなります。
紫外線A波
紫外線A波は太陽から地表に届く紫外線の約95%を占めると言われており、紫外線A波自体に日焼けさせるほどの力はありません。しかし力は弱くとも照射されている量がとても多い為、知らないうちに日焼けしてしまったということになってしまいます。シミ・シワなど肌の老化現象の原因になると言われています。
紫外線B波
紫外線B波は地表に届く紫外線量の約5%を占めており、紫外線B波が日焼けの主な原因となります。波長が短い為、肌の表面までしか届きませんが、日焼けの赤く火照る症状や痛い火傷のような症状の原因です。ケアをしないまま日焼け後を放っておくとシミやソバカスに繋がってしまいます。
日焼けしやすい時期・天気・時間
紫外線が多い状況を知る
1年を通じて紫外線の多い状況を知ることで適切な日焼け対策を考えることができるようになります。焼ける原因となる紫外線が増える状況を時期・天気・時間に分けて解説します。
日焼けしやすい時期
1年の中でもっとも日焼けしやすい時期は5月から9月の間となります。気温も温かくなり、アウトドアに出掛けて、野外で過ごす時間も増えますので対策を怠らないようにしましょう。
日焼けしやすい天気
日焼けの原因となる紫外線を遮らない晴れがもっとも日焼けしやすい天気となります。しかし雨でも曇りでも太陽が登っていることには変わりませんので紫外線対策は必要です。
日焼けしやすい時間
日焼けしやすい時間は9時から15時の間となります。早朝や夕暮れよりも太陽が高い位置にあると紫外線量も増える傾向にあります。また野外で行動する時間とも重なりますのでやはり対策をする必要があります。
晴・曇り・雨の紫外線量の違い
晴を100%とした時
紫外線は晴れの日がもっとも多いと解説しましたが、太陽が登っている時は常に紫外線が照射され続けています。晴れの日の紫外線量を100%とした時に曇り・雨の日の紫外線量がどのくらいになるのかを比較して解説します。
曇りの紫外線量
曇りの日の紫外線量は晴れの日と比較して60%〜80%の紫外線量と言われています。しかし雲があると赤外線は遮られて気温が上がることは晴れに対してあまりありませんが、紫外線は雲を透過しながら散乱するためさまざまな角度から紫外線が照射されます。
雨の紫外線量
雨の日の紫外線量は晴れの日と比較して30%程度になります。雨に濡れて、さらに気温も上がりにくいことから日焼け止めを塗らずに外出してしまうと気づいた頃に日焼けしていたということにもなってしまいます。
気温と紫外線は別問題
気温を上げるのは赤外線の役割となっており、赤外線は曇りや雨の日には遮られて気温も上がりません。紫外線は天気によって地表まで届く量は変化しますが、雲によって散乱した紫外線はさまざまな角度から地表に到達します。気温の高低と日焼けの原因となる紫外線は別問題と理解しておきましょう。
曇りでも日焼けする
曇りでも紫外線は
ここまで解説してきたように曇りでも紫外線は地表まで到達しますので天候に関わらず日焼けをします。気温が高い炎天下に日焼けするイメージがあるため、雨や曇りの日は対策を怠りがちになってしまいます。気温を高くする赤外線と日焼けの原因になる紫外線は別物だと覚えておきましょう。
日焼け止め対策が大切
ここで重要なのは「肌寒いから・雨だから日焼け止め対策はいらない」ということではないことです。日焼けをしたくない人は天気が曇り・雨に関わらず日焼け止めを塗ったり、晴れ雨兼用の傘を持って紫外線対策をすることが大切です。
曇りの方が焼けるって本当?
曇りでも晴れでも紫外線は注ぐ
ここでよく言われる「曇りの日の方が日焼けする」という説が正しいのかを考察します。これまで解説してきたように気温の高低と紫外線による日焼けは因果関係がないと考えると合点がいきますが、ポイントになるのは「夏に日焼けする」という私たちの思い込みが「曇りの日の方が日焼けする」という説を支えています。曇りでも焼ける原因を解説します。
曇りでも焼ける原因①
曇りでも焼ける原因①は「紫外線対策を疎かにしているから」です。「雨だから・曇りだから」と気温が上がらずまた雲によって太陽光が遮られているので「紫外線量も少ないだろう」と思い込み、日焼け対策をせずに出掛けるので結果として、晴れの日に対策をして出掛けた時と比べて日焼けしてしまったということになります。
曇りでも焼ける原因②
曇りでも焼ける原因②は「紫外線の散乱」です。紫外線は曇りでも地表まで降り注ぎます。雲を透過する途中で雲の粒子にぶつかり紫外線が乱反射してさまざまな角度から紫外線が照射されます。その為、日焼け対策をしていない部分に紫外線があたる可能性が高まり、結果として曇りでも日焼けするということに繋がります。
曇りと日焼け度合い
繰り返しになりますが、「気温と日焼け度合いに関連はない」ということが言えます。それに「曇りだから日焼けしやすい・しにくい」ということに関連はないということにも繋がります。天候に関わらず日焼けしたくない人は万全の対策をして出掛ける必要があります。
日焼けするまでの時間
日焼けするまでの時間には個人差が
紫外線が肌を通過することが原因で色素沈着を起こすため、日焼けします。しかし日焼けするまでの時間には個人差があります。多くの人は10分〜20分紫外線に晒され続けると日焼けします。
自分の肌質・焼ける時間を知る
自分の肌質や日焼けが始まるまでの時間を知っておくことで「日焼け止めのSPF値がどの程度必要なのか」、「海水浴やサーフィンではどのくらいの間隔で休憩をしたり日焼け止めを塗り直したらいいのか」ということを理解するヒントになります。
SPFとは?
日焼け止めのSPFとは?
日焼け止めには「SPF30」などの数値が書かれていますが、「SPF30」と書かれているから「30分日焼けを防ぐ」という意味ではありません。SPFは「サン・プロテクション・ファクター」の略となります。SPFの理解の仕方と日焼け対策への使い方を解説します。
SPFは○倍という意味
SPFには2〜50+までの幅があります。SPFの横にある数値は○倍という意味になり、例えばSPF2ならば2倍、SPF30なら30倍ということです。ここで大切になってくるのが「何が2倍や30倍になるのか?」ということに繋がります。
日焼けするまでの時間にSPF値を掛ける
SPF値に「自分が日焼けするまでの時間」を掛けることで日焼け止め効果がどれくらい持続するのかということがわかります。例えば「焼けるまでの時間が20分の人」が「SPF30の日焼け止め」を塗ると20分×30で600分日焼けを遅らせる効果があるということになります。
PAとは?
SPFと一緒に書いてあるPAとは?
日焼け止めにSPFと併せて書かれていることが多い「PA」についても解説をします。両方の意味を理解することで自分の状況にあった日焼け対策を取ることができます。
PAはA波から肌を守るという意味
「PA」とは「プロテクション・グレイド・オブ・ユーブイエー」の略となっており、紫外線A波から肌を守るランクという意味になります。+から++++の4段階となっており、+が多いほど効果が高いということです。
SPFとPAの値を見て
日焼け止めやサンオイルを選ぶ時は両方の値を確認し、日焼け止め・サンオイルを使う状況や野外にいる時間と自分が日焼けするまでの時間を計算して最適なものを選ぶようにしましょう。
日焼け止めの効果
日焼け止めは紫外線A・B波をカット
日焼け止めはシワやタルミの原因となるA波とシミ・ソバカスの原因となるB波の両方をカットする効果があります。SPF・PAの値が高いほど長時間日焼けを防ぐことができますので夏の海水浴・サーフィンには数値の高いものを、普段は使うものは数値を適切なものをと使い分けると効果的です。
日焼けしたくない人は必須!
日焼けをしたくない人は日傘と帽子、日焼け止めを上手に併用して使うようにしましょう。SPF値が高くても汗をかいたり、顔を拭いたりした時には取れてしまいますのでこまめに塗り直すことが大切です。
サンオイルの効果
サンオイルは紫外線B波をカット
日焼けで肌が黒くなるのは紫外線から体を守るための働きです。サンオイルは火照りや痛い日焼け症状を引き起こす紫外線B波をカットして色素沈着だけをするために使います。サンオイルを上手に用いることでダメージを最小に押さえながら小麦色の肌を作ることができます。
上手に日焼けしたい人におすすめ
夏に海水浴へ出掛ける目的が日焼けすることの人も多いでしょう。日焼けしたいからと言ってなんの対策もせずに海水浴へ出掛けるのは火照りや痛い日焼けの原因になります。サンオイルを使いながら小麦色の肌をめざしましょう。
夏の海水浴:日焼け止め対策
海水浴ではこまめな上塗りを
夏に海水浴に出掛ける人はたくさんいると考えられますが、海水浴での日焼け止め対策は海とビーチを行ったり来たりする回数が多くなりますので日焼け止めをこまめに塗り直すことが大切です。「日焼けをしたいからサンオイルを使う」という人も定期的に塗り直しましょう。
ラッシュガード
ラッシュガードを着ると海の中に入っても紫外線を浴びる量を減らすことができますので非常に有効です。パーカータイプのものはフードも付いていますので頭皮や顔に当たる紫外線を軽減することにも繋がります。
曇りでもサングラスを
夏の海水浴が生憎の曇りでも帽子・サングラスを使って物理的な日焼け対策をしておきましょう。さらにビーチテントやタープを持ち込めるところであれば休憩できる日陰を自分たちで作ることができますので有効です。
サーフィンでの日焼け止め対策
サーフィンは取れにくくする工夫を
サーフィンは夏に限らず、年間を通して通うという人も多いはずです。海水浴と比べてサーフィンは水に入っている時間も長くなりますので耐水性の強いウォータープルーフの日焼け止めを使うようにしましょう。ミツロウなどの油脂成分が含まれているものが特に有効です。
グローブ
サーフィンにウェットスーツを着るのは当たり前ですが、日焼け止め対策や怪我の予防のためにグローブをしているとさらに安心です。夏のサーフィンでは紫外線カットタイプのグローブをしておくと良いでしょう。
サーフィンする時間
サーフィンをする時間も早朝にすると紫外線を浴びる絶対量が減りますのでおすすめです。夏は時間帯規制などもありますので海水浴客・紫外線量が少ない時間に出掛けてみてはいかがでしょうか?
日焼けはアフターケアが大事!
日焼けした時は
紫外線対策の準備をしても日焼けしてしまう時はあります。痛みや火照りがある時はなるべく早めにアフターケアをすることでダメージを受けたお肌が早く回復することに繋がりますので3ステップのアフターケアをぜひ日焼けの火照り・痛みがある時には取り入れて見てください。
日焼けのアフターケア①冷やす
日焼け止め・サンオイルを塗っても完全に日焼けの火照りや痛みを防ぐことはできません。少しでも火照りがあるときはダメージが入った証拠となりますのでまずは冷やしたタオルなどで患部を冷やしましょう。
日焼けのアフターケア②シャワー
海水浴・サーフィンのあとは体に付いた塩や日焼け止め・サンオイルを綺麗に洗い流しましょう。痛みがある時はゴシゴシと洗わずに優しく洗うことが大切です。
日焼けのアフターケア③保湿
汚れを綺麗に洗い流したら仕上げに化粧水を塗ってダメージを受けたお肌に潤いを与えて、仕上げにワセリンを塗って保湿しましょう。ワセリンはただの油脂なので低刺激でお肌をしっかりと守ってくれます。
まとめ
曇りでも日焼けする
天気が曇りでも日焼けします。焼けるのを避けたい人は日焼け止めを、上手に日焼けしたい人はサンオイルを使ってお肌へのダメージを減らしながら、痛くならないように日焼け対策をしましょう。日焼けした時はアフターケアを試してみてください。天気が曇りでも日焼けを避けられない夏の海水浴・サーフィンも万全の日焼け対策をして楽しいアウトドアレジャーの時間を過ごしましょう!
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