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縁起が良く、贈り物として大人気!中国の代表的な花の種類&花言葉の意味もご紹介!

中国はさまざまな花の原産地です。縁起がいい花や白や赤の花の色による意味、花の象徴する物ごとなど、古来より特徴的な花の文化があります。そんな中国で人気のある花や代表的な花と、贈るときのシチュエーションや花言葉を16種類紹介していきます。
2021年9月16日
maida0493
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目次

中国の代表的な花といえば?

Photo byTreptowerAlex

中国はツツジや梅、牡丹など、多くの花の原産地です。日本でも中国から伝来した多くの花が親しまれています。そんな中国を代表する花はどの花なのでしょうか。

この記事では、中国を代表する国花や中国で人気の花の種類、花言葉、中国人に贈るときの意味を紹介していきます。

中国の象徴である国花はどの花?

Photo byNile

日本の国花は桜と菊ですが、中国では明確に国花と決められている花はありません。以下に挙げるように人気がある花が多く、一つを国花として決められないためです。

そこで中国花協会は2019年にどの花が国花に相応しいか、オンライン投票を行いました。その結果は約80%という得票率で「牡丹」が一位に選ばれています。唐の時代の国花であり、中国原産の美しい花であることから、国の象徴である国花の条件を満たす花です。

中国で人気のある花の特徴

Photo by 陈霆, Ting Chen, Wing

日本では桜や撫子など、素朴でささやかな花を愛でる習慣があります。一方の中国で人気のある花の特徴として、バラや百合、牡丹など艶やかで香り高い花が人気です。

また、中国古来の文化により梅や蝋梅を好んだり、菊を贈る意味が日本とは違っていたりと、長い歴史の中で熟成された文化の違いがあります。

中国における花の色の意味

中国では伝統的にお祝いを意味する赤い花や、死など葬送を意味する白い花など、日本とは違った文化があります。日本では仏花とされる菊も、中国では昔から詩に詠まれ、長寿を象徴する縁起のいい花として尊ばれているように、国によって意味が異なるのが特徴です。

花を贈るときは、中国の文化や伝統ではどのような意味を持っているのか調べておくと喜ばれるでしょう。

中国十大名花

Photo by kanonn

中国には十大名花と呼ばれる、人気と伝統のある花が十種類あります。それぞれ縁起がよく、中国人に贈る花としても最適です。多くが中国原産の花で、古くから観賞用や薬用として利用されてきました。

現在でも品種改良されて愛でられている中国の代表的な十種類の花と花言葉、中国人に贈るときの意味をご紹介します。

中国十大名花①梅の花

バラ科サクラ属の梅は春の訪れを象徴する花で、中国のみならず日本でも昔から愛でられてきました。中国の長江流域が原産の花で、アジアを中心とした諸外国に広まっています。中国でも人気のある花で、国花としても推薦されるほどです。

2月という春の先駆けとなることから、別名として春告草、古代の中国の逸話から好文木とも呼ばれます。

梅の花言葉

梅には白い白梅と赤い紅梅があり、それぞれ花言葉が異なります。白い梅は「気品」、赤い梅は「優美」という花言葉です。また、中国に特徴的な花言葉として、寒い冬を耐え忍んで春の訪れを告げる花のため、「忍耐」という意味があります。

また、中国人に贈るときの意味としては厳しい冬を恐れず乗り越える「清廉潔白さ」という意味にもなりますので、参考にしてみてください。

中国十大名花②牡丹

牡丹はボタン科ボタン属の落葉低木で、原産地は中国西北部です。その大輪の鮮やかな花から「百花の王」と呼ばれ、中国の国花を募るオンライン投票では80%も票を集めるほどの人気です。

最初は薬用として用いられましたが、唐の時代以降に詩歌に歌われるようになりました。さまざまな色や花弁の種類があるのが特徴的で、まさに花の王と呼ばれるのに相応しい風格の花です。

牡丹の花言葉

日本の花言葉には色別の違いはなく、「王者の風格」「富貴」という花言葉です。中国では色ごとに花言葉が異なっています。

例を挙げると、赤は「富」、白は「高貴」「信頼できる人」、紫は「幸運な結婚」、ピンクは「優雅」、黄色は「活気に満ち溢れている」、緑は「期待」「上品な愛」です。また、中国では贈ると「家庭円満と繁盛」を祈るという意味を持ちます。

中国十大名花③蓮

蓮はハス科の多年性水生植物で、原産地はインドです。古来よりヒンドゥー教や仏教などでも用いられる花であり、「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という故事成語が日本でも普及するほど清らかさの象徴になっています。

食用や薬用としても用いられ、根がレンコンに、茎は繊維を織物に、葉は薬用にと人との関わりがとても深い植物なのが特徴です。


蓮の花言葉

中国では蓮は縁起のいい花で、「俗人に染まらない君子の花」「高潔さ」「沈着」といった花言葉を持ちます。日本では「神聖」や「清らかな心」「雄弁」という意味の花です。また、花弁が散り始めるのが早いため、「離れゆく愛」という意味も持つので気をつけましょう。

日本ではどうしても仏教のイメージから仏花を連想してしまいがちですが、君子の花とされる中国では縁起がよい花なのが特徴的です。

中国十大名花④菊

中国を原産地とするキク科キク属で秋を代表する花です。日本でも江戸時代に盛んに品種改良が行われ、さまざまな色の種類の菊が作り出されました。9月9日の重陽の節句で菊の花を飾り、菊を漬けた酒を飲むと長寿になるという縁起のいい花です。

中国では唐代に入って盛んに栽培され、今でも節句のお祝いに必須の花になっています。

菊の花言葉

菊の花言葉は全体としては「高貴」です。色別の花言葉もあり、赤は「あなたを愛する」、白は「真実」、黄色は「破れた恋」となっています。

日本や欧米では墓花として用いられることが多いため、誰かに贈るには縁起が悪いとされますが、中国では友人に贈る花です。中国の文人たちが酒を酌み交わしながら菊の花を眺めたのが由来とされています。

中国十大名花⑤蘭

ラン科の花全般を指し、南極をのぞく熱帯から亜寒帯に自生する花です。中国や日本では昔から珍重され、「東洋ラン」という独自の基準を持つ種類があります。

「中国春蘭」や「一茎九花」などが挙げられ、花の色や形を楽しむ鑑賞が10世紀頃の中国で始まりました。その後日本にも持ち込まれ、江戸時代以降に鑑賞されています。

蘭の花言葉

蘭にはさまざまな種類があるため花言葉も複数あります。お祝いに贈ることが多い胡蝶蘭など、「優雅」「幸福」などが挙げられます。

基本的に美しさや愛を象徴する縁起のいい花言葉ですが、デンドロビウムは「ワガママな美人」という花言葉なので、贈るときは気をつけましょう。ですが、中国では「徳の証し」という意味も持ちます。

中国十大名花⑥庚申薔薇

「コウシンバラ」と読み、「チャイナローズ」「ロサ・キネンシス」という別名のある中国中南部が原産のバラです。花と実が漢方薬になり、古くから中国の人々の身近にありました。

野生の庚申薔薇は一重咲きが特徴ですが、園芸品種が多く八重咲きに近いもの、モダンローズの品種改良元になるものなど、多くの種類が存在します。

庚申薔薇の花言葉

バラには白は「わたしはあなたにふさわしい」、赤には「熱烈な恋」などの花言葉がありますが、庚申薔薇にも「幸福」という花言葉があります。

また、中国人に贈る際には「永遠の愛情を祈る」という意味になるため、プレゼントするときはどの意味をこめるのか注意しておきましょう。

中国十大名花⑦躑躅(ツツジ)

躑躅はツツジ科ツツジ属で、種類によって低木と高木、常緑と落葉などさまざまな特徴を持ちます。アジアが原産地で、日本では垣根や街路樹として使用され、ネパールでは国花に定められています。

中国で好まれるのはヤマツツジの一種である「トウヤマツツジ」という種類で、日本や中国中南部に広く自生する躑躅です。

躑躅の花言葉

躑躅は花の色で花言葉が変わり、赤は「恋の喜び」、白は「初恋」です。英語ではさらに「節制」「身体を大切に」「儚さ」などさまざまな花言葉があります。

中国においては「故郷を思う花」とされている他に、「これからの前途を祝福する」という意味を持つ花です。

中国十大名花⑧椿

一般的に日本で見られる椿はツバキ科ツバキ属の「ヤブツバキ」で、日本原産の花です。近縁種の「トウツバキ」や黄色の花を咲かせる「金花茶」は中国原産で、椿油などを採取する「油茶」などの種類もあります。

椿は椿油などの薬用の他に木材や木炭としても利用されていて、鑑賞以外でも生活に密着した植物です。

椿の花言葉

椿は色ごとの花言葉があります。白は「申し分のない魅力」「愛らしさ」、赤は「気取らない優美さ」、ピンクは「控えめな愛」「慎み深さ」です。椿全体の花言葉としては「敬愛」「完璧」があります。

中国原産の黄色の椿である金花茶の花言葉も別にあり、「円満」という意味です。どの種類の椿をどんな意味で贈るのか、よく考えて選びましょう。


中国十大名花⑨金木犀

金木犀はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木で、中国語では「丹桂」もしくは「桂花」と呼ばれます。甘い香りのする秋の代表的な花で、垣根として日本でもよく見られる植物です。

中国では桂花茶などお茶にして飲む他に、白ワインに漬けたり砂糖漬けを料理に飾ったりするなど、食用にも用いられています。

金木犀の花言葉

金木犀の花言葉は「真実」「陶酔」「気高い人」「謙虚」です。美しいオレンジ色の花やどこからともなく香る甘い香花の匂いなどから、人々を魅了する花言葉ができたと言われています。

一方で「隠世」という意味も持っていて、こちらは少々怖い意味です。「かくりよ」と読み、現世ではない場所、死後の世界を連想させる花言葉になっています。魔除けの花としても使われるため、この世のものではないもののイメージがつきました。

中国十大名花⑩水仙

水仙は、ヒガンバナ科スイセン属の花の総称です。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかな花という意味で中国の故事から「水仙」と名付けられました。原産地は地中海沿岸からアジアまで多岐に渡ります。

水仙は強い毒性を持ちますが、薬用としても用いられたのが特徴です。中国では「聖なる百合」として称えられ、鑑賞されてきた歴史があります。

水仙の花言葉

水仙全体の花言葉は「自己愛」や「うぬぼれ」です。これはギリシャ神話においてナルシストの語源となった「ナルキッソス」の神話からきています。

色別の花言葉は白が「尊敬」「神秘」、黄色が「私のもとへ帰ってきて」となり、贈り物として少し難しい花です。中国においては春節の前後に水仙を贈りあう風習があり、縁起のいい花とされています。

中国十大名花以外の花

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

中国には十大名花以外にも人気があり縁起がいいとされる花があります。日本ではあまりメジャーではない花も混じっているのが特徴 です。お祝いに贈られる花や節句の行事でお馴染みの花など、代表的な花や花言葉を六種類紹介します。

①桃の花

桃は梅に次いで春に咲く花で、バラ科モモ属の落葉高木です。桃は古くから中国や日本では邪気を払い不老長寿を与える縁起のいい花で、桃の節句やひな祭りなどお祝い事に用いられています。

原産地は中国西北部で、日本でも縄文時代前期には桃の種が見つかっているなど、人との関わりがとても古い花です。

桃の花言葉

桃の花言葉は「気立てのよさ」「わたしはあなたのとりこ」「比類なき素質」です。中国では不老長寿や縁起のよさのイメージから、先輩や目上の人に桃の花を贈ると「長寿幸福を祈る」という意味になり、喜ばれます。

西洋の花言葉と中国の花言葉でイメージがかなり変わるため、贈る人がどのように受け取るか考えてプレゼントするとよいでしょう。

②海棠(カイドウ)

海棠はハナカイドウとも呼ばれるバラ科リンゴ属の落葉高木です。中国原産で、中国では「垂絲海棠(すいしかいどう)」と呼ばれます。

海棠は4月頃に開花しますが、花が下向きに垂れて咲くのが特徴です。幼木でも樹木全体に花をつけることから、垣根や庭に植えられます。

海棠の花言葉

海棠の花言葉は「美人の眠り」「温和」「友情」「艶麗」です。美人の眠りと艶麗は中国の故事で、楊貴妃が酒に酔って眠そうな様子を「海棠の睡り未だ足らず」と称したことに由来します。

また、日本でも雨に打たれた海棠の花を憂いを秘めた美人に例えることがあり、美人の象徴の花です。中国では海棠の花は夫婦円満を祈って贈られるという側面があります。

③百合

百合はユリ科ユリ属の多年草の総称で、亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しています。種類も130種類以上という豊富さで、多くの品種があるのが特徴です。

中国では古くから薬用や食用として用いられていて、唐の時代には処方薬としての記載があります。

百合の花言葉

百合の花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」です。色別の花言葉もあり、オレンジは「華麗」、赤は「虚栄心」など色によってかなり意味が変わってきます。

中国では百合の花は「白髪になるまで長く平和を保つ」「長続きする幸せ」を意味していて、これは中国語の発音が「長い幸せ」という意味の「百年好合」に似ているためです。


④芍薬(シャクヤク)

芍薬はボタン科ボタン属の多年草で、シベリアや中国が原産です。花がよく似ているため牡丹と混同されがちですが、牡丹が樹木であるのに対して芍薬は草本という違いがあります。

古くから観賞用の他に薬用として利用されていて、現在でも葛根湯や当帰芍薬散など多くの漢方薬に利用されている、人との関わりが深い花です。

芍薬の花言葉

芍薬全体の花言葉は「謙虚」「恥じらい」で、これはイギリスの古い民話で芍薬の影に隠れた妖精が赤く染まったことからきています。色別の花言葉としては、白が「幸せな結婚」、赤が「誠実」、ピンクが「はにかみ」です。

中国では恋人同士の証として芍薬を贈ったという詩があり、恋人たちの花として知られています。

⑤山茶花

山茶花はツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、日本原産です。中国語で「山茶花」という場合は多くは椿のことであり、日本語での「サザンカ」は「茶梅花」と呼ばれます。

椿と山茶花は開花時期が異なり、サザンカは10月から12月の冬の初め、椿は1月から4月という冬から春にかけて咲きます。「椿」という漢字に春が入っているのはこのためです。

山茶花の花言葉

山茶花の花言葉は寒くなる冬に咲くことから「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」という意味です。色別の花言葉としては白が「愛嬌」「私の愛をしりぞける」、赤が「謙遜」「最も美しい」、ピンクが「永遠の愛」となっています。

中国では友人に対して贈ると「一生懸命がんばれ」という激励の意味を持つため、贈る相手に対して愛情なのか友情なのか気をつけて選びましょう。

⑥蝋梅(ロウバイ)

蝋梅はクスノキ目ロウバイ科ロウバイ属に属する落葉樹で、中国原産の花です。梅とついていますが別系統で、蝋に似たツヤを持ち、旧暦12月である臘月(ろうげつ)に咲くことから名付けられました。

梅のピンクとは違い黄色い花を咲かせ、日陰でもよく育ちます。中国では薬用としても用いられ、風邪薬や火傷の薬として使用するなど親しまれている花です。

蝋梅の花言葉

蝋梅の花言葉は「先導」「先見」など春になる前に花が咲く特性からくるものや、「愛情」「慈愛」など、やや下を向いて咲く花の様子からくるものがあります。

花の色が黄色であまり目立たないことから「ゆかしさ」という意味もあり、恋人に贈るのにぴったりな花です。

中国の代表的な花を楽しもう!

Photo byJillWellington

中国の象徴とも言える牡丹の花をはじめとして、中国の代表的な花と花言葉を16種類紹介してきました。全体的に華やかで、お祝いに贈る花として最適な花々です。

国が変われば人気のある花や代表的な花、贈るときの花言葉も変わってきます。どの花も日本でも見られる花ですので、中国で人気の花を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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