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牡丹の育て方は?挿し木や植え替え時期など栽培方法のコツを詳しく解説!

牡丹の育て方には肥料や剪定といった手入れが重要です。今回の記事では牡丹の花を綺麗に咲かせるための育て方のコツもご紹介していきます。また、牡丹の増やし方に種や挿し木が適切なのかにも注目していきます。牡丹を育ててみたいは必見です!
更新: 2023年6月6日
くずうまま
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目次

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牡丹について

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牡丹は落葉低木であり冬には葉を落とします。中国が原産地だと言われています。当初は薬として扱われていましたが、花の魅力に惹かれた人々が多くいたため、次第に花の王として中国で人気を博していきました。

牡丹の花

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花は蕾から広くととてもゴージャスで品があります。庭木でもよく育てられていて、生け花やフラワーアレンジメントにもメインの花として活けられています。花がとても美しいので、和装の着物や浴衣の柄にもよく描かれています。
 

牡丹とシャクヤクの違い

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似た植物にシャクヤクがありますが、シャクヤクは「草」、牡丹は「木」と捉えると違いがはっきりするでしょう。冬には地上部の姿を消して、育ってくる時にスラリと立ち伸びてくるようであればシャクヤクです。

牡丹の別名「花の王」

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牡丹はさまざまな名称で呼ばれていました。富貴花・花神など、牡丹の花からこのような名称がついたと言われています。花の王様のような風格の見事な花をつけることからきているそうです。

牡丹の種類

貴婦人

たくさんの白い花弁が付いた貴婦人という品種です。花色は白やピンク、赤や紫に加えて黄色やオレンジといった色の花もあります。種類や姿形が違うものが多くあるのも牡丹の魅力です。

黒竜錦

牡丹 黒竜錦 6号ポット

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白い絞りが入るのが特徴の紫牡丹です。班入りのものや絞りが入った種類もあるので、変わった牡丹が欲しい方にはおすすめです。

花貴獅子

品種改良が盛んにされているので、花びらの形もよく見ると違います。こちらの種類は花びらがトゲトゲしているのが特徴で、花びらの枚数も多く、咲いた時の姿は見事でしょう。

ハイヌーン

牡丹 ハイヌーン

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アメリカ系の牡丹です。オレンジや黄色の花色もあるので、お気に入りの色味の牡丹を見つけることができます。黄色い牡丹であれば洋風なガーデンにも合いますよ。

寒牡丹

寒牡丹 2年生6号スリット苗

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春と冬に花を咲かせる種類です。寒牡丹は普通の牡丹よりも、葉が少なく枝も細いのが特徴です。二季咲なので1年に2回も牡丹の開花が楽しめるのが最大の魅力でしょう。

牡丹の栽培・育て方

①環境

夏の時期は直射日光に注意

耐寒性はありますが、耐暑性それほど強くありません。夏の西日が当たらない場所が適しています。他の植物の間に植えて直射日光を遮るといった対策をしたり、半日陰の場所を選ぶなど暑さ対策をしましょう。

花付きをよくするためには、しっかりと日光に当てることも重要です。午後は日が差し込むような場所がおすすめです。

風通しがいい場所へ

風通しがいい場所を選ぶのもポイントです。ジメジメしたような場所だと、カビが生えてしまい病気も発症しやすくなってしまいます。鉢植えは湿度が高いと根が腐ってしまうことがあるので置き場所に気をつけてください。

②用土

腐葉土3:赤玉土6:堆肥1の割合で用土を作りましょう。腐葉土はしっかり完熟したものを選ぶといいでしょう。質の悪いものだとカビが生えていたり、臭いにおいがすることがあるので見分けるポイントになります。堆肥を入れることでさらに水もちと保水性のいい用土になります。

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元肥には緩効性肥料を使う

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元肥には緩効性肥料を使うと効果がゆっくり長持ちします。化成肥料でも構いませんが、有機質の肥料であれば、土壌を改善してくれる効果もあります。牡丹の肥料にはリン酸が多めの肥料を選ぶといいでしょう。


③地植えの方法

牡丹は暑さに強くないので、秋の涼しい9月〜10月の時期がおすすめです。それ以外の時期に植えるのはなるべく避けましょう。

シャクヤクを台木に使っています。その台木を地中の中に埋めるようにするのが植え方のコツになります。深めに植えて、覆土するといいでしょう。接木した部分から牡丹の自身も地中に根を張ることができるようになります。

植え方の手順1. 穴を掘る

苗を植える場所の土を耕します。苗の台木部分がしっかり隠れるように、深めの穴を掘ります。

植え方の手順2. 元肥と用土を入れる

穴の底に元肥料を入れます。牡丹の根が直接肥料に触れないように用土を肥料のうえに敷きましょう。肥料やけを起こしてしまわないように注意してください。

植え方の手順3. 苗を植える

接木してある部分を必ず地中に入れて少し高めに覆土していきます。周囲に縁を描くように窪みを作ってウォータースポットを作ると、水やりが楽になっておすすめですよ。

植え方の手順4. マルチングする

植え付けた株元をマルチングしていきます。マルチングに使う資材は腐葉土やワラ、バークチップなどさまざまなものがあるので好みのものを選ぶといいでしょう。

④鉢植えの方法

地植えとは違い、鉢植えは管理や手入れがしやすく移動も容易です。牡丹の適している環境に合わせてあげることができます。夏の暑さがピークを迎える時期には半日陰の場所に移動させます。それ以外の時期は牡丹が好む日当たりに置いてあげましょう。

地植え同様、鉢植えでも接木してある部分を地中に埋めてあげることがポイントになります。台木のシャクヤクと一緒に接木してある牡丹の枝から根の発根を促すことができます。牡丹を地中に挿し木するようなイメージです。

接木してある場所が地上にきてしまうと、冬の時期に姿を決して、春になると芽を出す宿根草のような状態になってしまうことがあります。
 

植え方の手順1. 大きめの鉢を用意する

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大きい鉢を選ぶことでなるべく植え替えをしなくてもいいようにします。軽量を重視するのであればプラスチック鉢でも構いませんが、水はけや根のことを考えるとテラコッタ、素焼き鉢がおすすめです。

植え方の手順2. 鉢底石を敷く

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鉢底の穴が大きい場合は、虫の侵入や土の流出を防ぐために鉢底ネットを敷きます。それから鉢底石か赤玉土の中〜大粒を敷きます。

植え方の手順3. 元肥と用土を入れる

鉢植えでも肥料やけを起こさないように元肥を入れてから用土を被せます。苗の入れてみて、土の高さを調節しましょう。

植え方の手順4. 隙間のないように植える

鉢植えの場合はうまく用土が入らずに空洞ができてしまっていることもあります。根張りが悪くなるので、割り箸を使って土を揺すっていくと隙間に用土が入り込んでくれます。鉢の際から指の一節を目安にウォータースペースを確保しておきましょう。

⑤植え替え

植え替えをする時期も植え付け時期と同様で、9〜10月が適しています。新しい根が発根していく時期なので、植え替えにも適しています。基本的には牡丹は植え替えを嫌がるので根詰まりでも起こしていない限りはしない方がいいでしょう。

【地植え】植え替え方法

地植えの場合、植え替えは特に必要はありません。栽培環境が悪かったり、よっぽどのことがない限りはそのまま植え替えをしなくても大丈夫でしょう。

【鉢植え】植え替え方法

鉢植えの場合もなるべく植え替えはしないようにします。ただし根詰まりや生育不良を起こしている場合には、植え替えをした方がいいです。なるべく大きめの鉢で、植え替えが少なくなるように育てましょう。

⑥水やり

鉢植えの水やりは、土の表面が乾いてからになります。鉢を持ってみて軽くなった感じるような時も水が足りていない証拠です。下から水が流れ出るまで潅水させてください。地植えは基本的に降雨だけで育つことができます。

夏場の水やり


夏場でも地植えの場合には特に水やりは必要ありません。しかし、あまりにも雨が降らなかったり、乾燥が気になるようであれば、水やりをしてあげると葉に艶が戻るでしょう。鉢植えの場合は気温が高くない朝か夕方に、毎日水やりをします。

冬場の水やり

冬には葉を落として休眠するので、水やりは控えめにします。一週間に一度はしっかりと鉢植えに水やりをしましょう。冬は水のあげ過ぎによる根腐れに注意してください。

⑦肥料

牡丹はバラのように肥料が大好きな植物です。立派な花を咲かせ、花付きをよくするには多くの肥料が必要です。一年を通して3回追肥をすることを頭に入れておきましょう。

1回目の追肥の時期【2月〜3月】

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この時期の追肥では地中の土壌改善という目的もあるので有機質肥料を与えるといいでしょう。牡丹の枝先の下に5箇所程深めに穴を掘ります。そこに堆肥・腐葉土や栄養バランスのいい鶏糞といった肥料を入れていきましょう。

2回目の追肥の時期【5月〜6月】

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この時期にあげる追肥はお礼肥と言います。花が開花したことにより栄養が不足している状態なので、即効性のある液体肥料や化成肥料がおすすめです。

3回目の追肥の時期【9月〜10月】

この時期の肥料には緩効性肥料がおすすめです。油粕や骨粉、草木灰といった肥料をブレンドして与えましょう。

牡丹の増やし方

①種

牡丹を種から育てるには根気がいります。種から育てると3〜6年は経たないと花は咲きません。それでも種から育てることは可能なので、根気がある方は試してみるといいでしょう。

種からの増やし方にチャレンジ

種を水につけて、浮いてこなかったものを使います。発芽にも時間がかかるので、ゆっくり様子をみましょう。種を植え付けて次の年の暖かくなってくるころには発芽するでしょう。種から育てるのは非常に難しいので、失敗しても気落ちせずに再度チャレンジしてみてくださいね。

②挿し木

挿し木で増やすのも一般的ではありません。挿し木すると根がでるより先に枝から菌が入り込み、腐ってカビが生えて枯れてしまうことが大半です。牡丹の挿し木はできないものと考える方がいいでしょう。

挿し木は失敗を覚悟で

剪定した枝を挿し木しようとする方もいるでしょうが失敗が多いです。牡丹の挿し木の発根と発芽までたどり着くには遠い道のりです。それでもやってみたい方は清潔な用土に挿し木をしてみて、土を湿らせて気長に待ちましょう。

③接木

最も適した増やし方は接木になります。台木にはシャクヤクを使うのが一般的です。挿し木とは違い水分や栄養が台木を通してできるので、簡単に増やすことが可能になります。9月頃の時期にするといいでしょう。

接木での増やし方手順1. 台木と枝を用意する

台木に使うシャクヤクの根と牡丹の枝を用意します。牡丹の枝は必ず芽がついている場所を剪定しましょう。接木する枝を差し込みやすいようナイフで斜めに切り取ります。接木する根の上部は平らにカットしておきましょう。

接木での増やし方手順2. 接木する

上部を平らにカットした根の側面に切り込みを入れます。そこに先ほど斜めにカットした牡丹の枝を差し込みます。麻紐やテープで巻いて固定します。

接木での増やし方手順3. 植え付ける

接木した牡丹を植え付けて終了です。水やりは土が乾いてからあげるといいでしょう。加湿にしすぎないよう、根腐れに気をつけてください。

剪定の時期やポイント

剪定の時期

11〜12月ごろが牡丹の剪定に適した時期になります。また、花が落ちると種をつけるので咲き終わったら花の下の枝を剪定してあげると、他の花が次々と開花する手助けになります。

上手な剪定のポイント


牡丹の枝に3芽くらいを残して、芽の1センチ上を剪定するのがポイントです。また、この時に枯れた枝や細い枝を見つけたら一緒に剪定しておきましょう。混み合った枝があれば、そこも剪定していきます。

気をつけたい病害虫

灰色カビ病

加湿にし過ぎてしまったり、風通しが悪かったりすると灰色のカビが生えてしまいます。梅雨の5〜6月の時期には、特に気をつけてください。カビが生えた場所を見つけたらすぐに取り除きます。全体に広がってしまうと枯れる原因にもなってしまうので注意しましょう。

黒斑病

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牡丹の葉に黒い斑点が現れたら黒斑病を疑いましょう。こちらも加湿や風通しが悪い場合に発生しやすいです。被害のあった箇所は取り除いて、薬剤を散布しましょう。

カイガラムシ

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大量発生が怖い害虫です。養分を吸い取るので見つけ次第こそげ落としてください。また、大きくなってくると薬剤も効きにくくなってしまうので、早めの対策が鍵でしょう。

根コブセンチュウ

根からセンチュウが入りこんで根にコブを作ってしまいます。生育や花付きも悪くなってしまうので、薬剤を使って退治しましょう。マリーゴールドは地中のセンチュウ対策にもなるので、夏の時期に周囲に植えるといいかもしれません。

アブラムシ

葉の裏にびっしりとアブラムシが付いていることがあります。葉の養分を吸い取ってしまうので、光合成が阻害されてしまいます。たくさんいる場合は殺虫スプレーや薬剤を巻いてもいいでしょう。

ガーデンを彩る牡丹の魅力

牡丹を密集させて植え込んで行けば、まるで花の海のような美しい景観になります。大輪の花々が見事に咲き誇っている様子は圧巻の見応えでしょう。

これほどの花を咲かせるには、やはり肥料や剪定といった手入れをしっかりしていく必要があります。丹念に育てた牡丹が綺麗に咲いてくれることを願い、大事に育てましょう。

密集させても見事ですが、一株だけでもボリュームがあるのでガーデンの主役にもなります。和風の庭園だけではなく、洋風の庭にも合うので他の植物と組み合わせてコーディネートしてみてください。

牡丹のきれいな花を咲かせよう

牡丹は手入れの仕方も大変ですが、きっちり肥料や剪定をしてあげることで大きくて美しい花を咲かせます。手をかけてあげた分だけ、開花した時の喜びは大きいでしょう。牡丹を育てて大輪の花を咲かせてみてはいかがでしょうか?

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