はじめに
芍薬(シャクヤク)が日本に渡来したのは平安時代、中国から花としてではなく薬として日本にやってきました。観賞用としては室町時代に栽培され、江戸時代には多くの品種改良がなされ今では多くの種類が存在します。
芍薬の特徴
芍薬は牡丹が咲き終わった頃から咲き始めます。 和芍薬と洋芍薬があり、 和芍薬は一重咲や翁咲などがあり ジャパニーズタイプと言われています。 洋芍薬は手まり咲やバラ咲など花びらが多く香りがあるのが特徴です。 どちらも色や種類が多く存在します。
こちらは和芍薬。雄しべが大きく盛り上がってすっきりとしています。
こちらは洋芍薬。花びらが幾重にも重なってゴージャスな感じですね。
ダリアに似ていますが実はこちらも芍薬。 いろいろな種類がありますね。
芍薬の花言葉
芍薬はピンクが代表的な色ですが、ピンクの他にもたくさんの色が存在します。芍薬の花言葉で一般的なのは「はじらい」「はにかみ」「謙遜」などありますが、 他に「必ず来る幸せ」という花言葉もあり、特に白とピンクの花はウェディングブーケに使われる人気の花となっています。 英語での花言葉は「はにかむ」「恥じらい」「謙遜」「思いやり」などです。 ここでは芍薬の一般的な花言葉と代表的な4色の花言葉について詳しく紹介します。
花言葉:恥じらい、はにかみ、謙遜、思いやり
花言葉の由来はイギリスの民話で、はにかみ屋の妖精が芍薬の花に隠れたところ、花も一緒に赤らんだからと言われています。 英語の慣用句で「blush like a peony」(芍薬のように顔を赤らめる)と言われます。 他に和芍薬は昼花を咲かせ夜になると花が閉じることからこのような花言葉にったと 言われています。
花言葉:必ず来る幸せ
由来はギリシャ神話で黄泉の国の王の病気を芍薬の根で治したことから 「病気を打ち払い災難から守った」という意味で必ず来る幸せと言われるようになりました。 この花言葉からウェディングブーケに使われる人気の花となりました。
ピンクの芍薬の花言葉
ピンクの芍薬の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」そして「生まれながらの素質」です。 芍薬と言えばピンクが頭に浮かぶと思います。ピンクの芍薬はウェディングブーケにも使われる色で、可憐で優しい女性をイメージできますね。
白の芍薬の花言葉
白い芍薬の花言葉「恥じらい」「はにかみ」「満ち足りた心」です。 白い色には純真、無垢、清楚というイメージがあります。こちらもウェディングブーケに使われることが多く人気があります。
赤の芍薬の花言葉
赤い芍薬の花言葉は「威厳」「荘厳」「はにかみ」です。 赤い芍薬は上品で大胆なイメージがありますが、ピンクや白と違い 女性の強い部分が際立っているように花言葉からも感じますね
紫の芍薬の花言葉
紫の芍薬の花言葉は「怒り」「憤怒」です。 ピンクや白、赤とはまったく意味が異なります。 紫色の花で他の色よりパッと目を惹く印象の強い色で豪華に見えますが 贈り物として向きませんのでご注意を。
芍薬の誕生花
2月8日、5月14日、7月24日 です。
開花時期
5月~6月 最盛期は5月になります。
芍薬の花言葉の贈り方
芍薬は色によって花言葉が違ってきます。 相手に送る際、その状況にそぐわない花を贈っては相手を不愉快にさせるかもしれません。 ここでは状況別に紹介します。
こんな人におすすめ
「必ず来る幸せ」の花言葉がある芍薬を恋人や大事な人に贈られたら喜ばれること間違いありません。 恋人や大事な異性に贈るなら白やピンクの芍薬、仕事や受験など努力をして目的を達成したり成果を上げた同僚や友人、仕事関係にはに赤い芍薬が入った花束を贈られてはいかがでしょうか
プレゼントの贈り方
「必ず来る幸せ」の花言葉がある芍薬を恋人や大事な人に贈られたら 喜ばれること間違いありません。 恋人や大事な異性に贈るなら白やピンクの芍薬、 仕事や受験など努力をして目的を達成したり成果を上げた同僚や友人、 仕事関係には赤い芍薬が入った花束を、 花言葉を添えて贈られてはいかがでしょうか。
恋人や大事な人へ贈るなら花束がポピュラーですが、 花束にするならピンクや白の芍薬を選びましょう。 芍薬だけでも十分豪華になりますが、他の花を合わせるといっそう豪華で 可憐な花束になります。 その場合はピンク、赤、白いバラなど組み合わせるといいでしょう。 ピンクのバラは「幸福」「感謝」、 赤いバラは「情熱」や「あなたを愛しています」 白いバラは「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」という花言葉があります。 恋人や大事な人へ贈るならこれらの花と組み合わせをお奨めします。 同僚や仕事関係、友人へ贈るなら「常に前進」の意味を持つガーベラや 「優美」「希望」という花言葉のトルコキキョウを組み合わせても いいかもしれませんね
芍薬と一緒に贈るおすすめグッズやアイテム
女性に芍薬を贈るなら一緒に贈り物を添えても喜ばれます。 プロポーズには指輪ですが、 同僚や恋人へ贈るときは芍薬の香りをベースにした香水やハンドクリーム、 ボディクリームなど女子力アップのアイテムとしてお薦めです
芍薬の飾り方
マレーシアでは年頃の娘さんがいるお家ではリビングに飾ると めでたくお嫁に・・・ということもあるそうですよ。 夫婦の強い愛のシンボルとも言われていて、夫婦愛を高めるには寝室へ飾るのが良いとされています。 花束をもらったら茎についた葉を取り、 切口を湯上げしてその後たっぷり水の入った花瓶で飾ると長持ちするようです。
風水情報
芍薬は風水では「富と名誉の象徴」と言われ縁起のいい花とされています。 ここでは色別、運気別の飾り方や注意点を紹介していきます。
色別、運気別の飾り方
赤の芍薬は恋愛運を上げると言われています。吉方は東の方角です。 ピンクの芍薬は金運より上の財運を上げると言われています。吉方は北西の方角です。 白の芍薬は貯蓄運を上げると言われています。吉方は北東の方角です。 黄色の芍薬は金運を上げると言われています。吉方は西の方角です。 紫の芍薬は家庭運を上げると言われています。吉方は南西の方角です。
こちらは黄色の芍薬。金運が上がりそうな黄色ですね。
愛の花「芍薬」を飾るには一つご注意を
子供が大きくなり、そろそろ二人でゆっくりなんて考えているなら 部屋に芍薬を飾るのをやめた方がいいそうです。 芍薬は男性のパワーが強くなるのだそうで、外の女性を求めるかもしれません。 芍薬は愛のパワーが強いとされているので風水で飾るときは注意が必要だそうです。
芍薬の基本情報
芍薬の科名・属名
ボタン科 ・ ボタン属
芍薬の和名・英名
和名 : 芍薬、貌佳草(かおよぐさ) 英名 : Peony(ピオニー)
芍薬の原産地
アジア北陸北東部、中国北部からシベリア南部にかけて、 朝鮮半島などに自生しています。
芍薬の花名由来
中国から渡来したときに「芍薬」という漢字をそのまま音読みにして花名にしたと言われています。また「芍」は鮮やか、はっきり目立つ、抜きん出て美しいという意味があり、「薬」は文字通り薬という意味になります。 中国では、しとやかで美しいという意味の「綽約」(シャクヤク)と呼ばれています。 日本では恵比寿草(えびすぐさ)、恵比寿薬(えびすくすり)とも呼ばれることもあり、昔から茶花としても用いられてきました。 英名はPeony(ピオニー)と呼ばれていますが、実は牡丹もPeony(ピオニー)と呼ばれます。厳密に言うと牡丹は「Tree Peony」芍薬は「Chinese Peony」と呼ばれています。 ちなみに芍薬の香りがバラに似ていることからフランスでは「聖母のバラ」イタリア、スペインでは「山のバラ」と呼ばれています。
似て非なるもの!?牡丹と芍薬の違いとは
牡丹は花の王という意味の「花王」、芍薬は花の宰相の意味の「花相」と言わています。 花こそよく似ていますが、牡丹は樹木、芍薬は宿根草となり冬は牡丹はそのまま、芍薬は葉や茎が枯れて根の状態で越冬します。 他に違いは、蕾の形、葉の形、香りなどで見分けることができます。 蕾の形は牡丹は真ん丸に対し、芍薬は先が尖っています。葉を比べてみると牡丹はギザギザで艶がないのに対し、芍薬はつるっとした艶のある葉をしています。 花の香りをかぐと芍薬はバラに似た爽やかな香りがするのも特徴です。
こちらは芍薬の蕾、先が尖ってますね。
こちらは牡丹。手前にあるのが牡丹の蕾です。丸くころんとしています。
芍薬を育ててみましょう
芍薬は5月~6月にかけて花を咲かせます。 そのため植え付けは9月下旬~10月に行います。 芍薬は日当たりと風通しの良い場所が良く、 西日を遮る木があるところが理想です。 春と秋は日の当たる場所、夏は風通しが良く西日が当たらない場所、 冬は冷たい風が当たらない場所で育てます。 鉢植えならこれらの状況に合わせて花を移動させることができますが、 鉢が小さいと根が詰まり花が小さくなってしまいますので、 鉢植えで育てる場合は大きめの植木鉢を選ぶようにしましょう。
芍薬のまとめ
・芍薬の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「思いやり」「必ず来る幸せ」。 ・恋人や意中の女性への贈り物には白やピンクの芍薬の花束、 仕事関係や友人へは赤の芍薬が入った花束を。 ・芍薬を贈るときはちょっとしたプレゼントを添えると喜ばれます。 ・風水では縁起のいい花なので家の中に飾って楽しむことができる。 ・花を長持ちさせるには茎の葉を取り、湯上げをして たっぷり水の入った花瓶に飾る。