百合(ゆり)には花言葉がいっぱい!
百合(ゆり)の由来
今回は百合の花言葉についてまとめますが、その前に百合(ゆり)という花の名前の由来も気になりませんか?ゆりは、細い茎に大きな花を咲かせる花ですので、風に吹かれると大きく揺れますよね。その揺れる様子から「揺すり」と呼ばれるようになり、それが変化して「ゆり」と呼ばれるようになったと言われています。
百合(ゆり)全般の花言葉
ゆりはそれぞれの種類に花言葉があり、色ごとにも花言葉があります。ですが、ゆり自体にも花言葉があり、ゆり全般の花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」です。とても美しくて、誇り高い言葉が並んでいますよね。ゆりは逸話上でも活躍している、素晴らしい花なんです。
百合(ゆり)の花言葉①:白は綺麗な感じ
「純潔」と「威厳」
まずは白いゆりの花言葉ですが、白いゆりの花言葉は純潔と威厳です。純潔というのは、心身に汚れが無く、清らかなことを表す言葉ですので、白色にピッタリのイメージですね。また、威厳は堂々としておごそかな様子を表した言葉ですので、大きな白い花の堂々とした美しさを感じます。
白い百合の花言葉の由来
白いゆりに「純潔」という花言葉がついたのには由来があります。ギリシア神話のエピソードが由来と言われており、神ゼウスの妻で、女神である「ヘラ」からこぼれた乳が、地上で百合になったというお話しがあります。こうしてゆりはヘラの花とされ、清純や母性の象徴となったのです。
百合(ゆり)の花言葉②:赤とピンクは意外な意味!
赤とピンクは「虚栄心」
赤色とピンク色のゆりの花言葉は、意外にも「虚栄心」です。虚栄心とは、見栄を張りたがる心のこと。赤色やピンク色のゆりはとても美しく、花だけを見ていると虚栄心を感じさせるようなものではないのに、なぜ虚栄心という花言葉がついたのでしょうか?
赤とピンクの花言葉の由来
赤とピンクのゆりに「虚栄心」という花言葉の意味がついたのには由来があります。それは、キリストの磔刑が決まったときのこと。キリストの磔刑が決まったことで、多くの花がキリストの運命を嘆いて首を垂れたそうですが、ゆりだけはキリストを慰めようと、誇らしげに頭を上げていたそうです。
ですが、キリストに見つめられて、ゆりは自分の思い上がりだったと気づき、赤くなって首をうなだれたという由来です。
百合(ゆり)の花言葉③:黄色は裏表を感じる
おはようございます。今朝は百合を。通年、出まわるので季節感はあんまりないかな。百合全体の花言葉は「威厳」「純潔」ですが、黄色い百合は「偽り」なんだそうです。 #ボタニカルアート #百合 #武器ではなく花を #水彩色鉛筆 #水彩絵を流して水彩民を増やそう pic.twitter.com/KdRaHnMexA
— ホンジョウレイコ (@reih70spispi) February 25, 2018
黄色いゆりには「陽気」と「偽り」といおう花言葉の意味があります。ピンクなどは一つの意味しかありませんでしたが、黄色のゆりには真逆とも思えるおゆな二つの意味がありますね。確かに、黄色は明るくて陽気さを感じさせますが、噓つきのような心も感じさせるかもしれません。黄色いゆりを贈る際は気を付けた方がいいかも?
百合(ゆり)の花言葉④:オレンジは軽い感じ
ペットの月命日
— 黒崎豹雅@コンパス始めた (@mizuki_jaguar) January 27, 2018
明日だけど
いい花見付けたから、今日買って
活けた!
百合の花が売りつくしで安くなってて
同じユリ科のアルストロメリアって花も安くで売ってて
オレンジ色は外せないよね〜
ってことで百合で統一!
でもそれじゃ、ちょっと物足りないからかすみ草を添えて…
なかなかに豪華である! pic.twitter.com/GGCm01zib7
オレンジのゆりは、「華麗」「愉快」「軽率」という花言葉の意味があります。華麗と愉快に関してはなるほどと思うところがあっても、軽率というのは意外ですよね。黄色も明るさと軽薄さを感じる花言葉がありましたので、オレンジ色もそのような感覚でつけられているのかもしれませんね。オレンジ色のゆりはとても綺麗ですが、「軽率」という意味で受け取られるかもしれないので注意しましょう。
黒いゆりの花言葉が怖すぎる!
黒百合の花言葉は「呪い」
クロユリ団地というホラー映画もありましたが、やはり黒いゆりには怖い意味がありました。それは、「呪い」という意味です。これは戦国時代の話しから来ているようで、早百合という武将の妾の女性が密通をしていという噂になり、それを聞いた武将(佐々成政)が早百合を殺す際に「立山に黒百合の花が咲いたら、佐々家は滅亡する」と呪いの言葉を残したというエピソードがあります。
黒百合の花言葉は「恋」もある
黒ゆりの花言葉は呪いだけではありません。実は恋の花の一面も持っており、アイヌ民族の間では大切な花です。アイヌ民族では、好きな人への想いを込めた黒百合を、好きな人の近くに置き、相手がそのクロユリを手にすれば結ばれるという素敵なお話しがあるのです。
クロユリは別属
クロユリの花言葉は怖い意味でしたが、少しだけ救われるのが、実はクロユリはゆりとは別属だということ。ゆりはユリ科ユリ属なのですが、クロユリはユリ科バイモ属クロユリで、実はちょっと別のものなんですね。また、クロユリは高山植物で、標高2千メートル以上もの高山に咲く神秘の花。ですので、人にプレゼントする機会もあまりなさそうです。開花の季節は6月頃からです。
紫のゆり?の花言葉
紫色のゆり科植物「ホトトギス」の花言葉
紫色のゆりの花言葉というのは見つかりませんでしたが、紫色のゆり科植物の言葉を探したところ、杜鵑草 (ほととぎす)がありました。紫色が綺麗なほととぎすの花言葉は、秘めた意志というもの。紫色の斑点があって見た目の印象が強いほとどぎすですが、未だ秘めている部分があるんですね。開花の季節は夏頃からの花です。
紫色のゆり科植物「ヒヤシンス」の花言葉
紫色のゆり科植物の一つであるヒヤシンスの花言葉は、「しとやかなかわいらしさ、 初恋のひたむきさ」です。とても繊細で美しい花言葉ですね。ヒヤシンスの見た目にもとても合っています。ヒヤシンスの開花季節は春頃です。
カサブランカの花言葉は誇り高い雰囲気!
ここまでは黄色やピンクなどの色別花言葉をまとめてきましたが、ここからは種類別のゆりの花言葉をまとめていきます!一つ一つに違った意味があって、とても興味深いですよ!
ゆりの中でも特に存在感を放っているゆりの女王「カサブランカ」。そんなカサブランカの花言葉は「威厳」「純潔」「高貴」です。白いゆりの花言葉である純潔と威厳にプラスして高貴がついていますね。美しくて汚れがなく、おごそかで位の高いお花です。カサブランカの開花季節は6月からですね。
ヤマユリの花言葉には納得?
見た目がかなり豪華で華麗なヤマユリ。そんなヤマユリの花言葉は「荘厳」です。荘厳とは、重々しさがあって立派なこと。とても見事でおごそかということです。ヤマユリの花はとても大きく、柄もとても素敵なのでこの意味がついたのでしょうね。また、強い芳香を放つのも印象的な花です。開花の季節は7月頃からです。
オニユリの花言葉は強そう?
名前からして凄く強い意味を持っていそうな「オニユリ」。オニユリの花言葉は「賢者」と「富と誇り」です。賢者とは道理に通じた人のこと。それにプラスして富と誇りを表しているようですね。見た目もかなり強烈なオニユリですが、花言葉にも強い意味があるんですね。オニユリの開花季節は7月からです。
その他の百合(ゆり)の花言葉
テッポウユリの花言葉
見た目がとっても特徴的なテッポウユリですが、テッポウユリの花言葉は「純潔」と「甘美」と「威厳」です。画像のように白い姿をしていますので、純潔は分かりますよね。しかし、白いゆりには無かった甘美という花言葉が特徴です。また、威厳という言葉もありますので、強く美しい印象ということになりますね。
ササユリの花言葉
ササのような葉をもつササユリは、日本固有種のゆりです。そんなササユリの花言葉は「清浄」と「上品」。美しい色のササユリですので、清浄と上品という言葉はとても合いますよね。主張が無い訳ではありませんが、決して前に出ようとすることのない上品さを感じさせます。
クルマユリの花言葉
オニユリとそっくりな見た目が特徴的なクルマユリ。クルマユリの花言葉は「純潔」と「多才な人」です。オニユリとクルマユリの見分け方ですが、クルマユリは茎に輪生している葉の形が、車輪の輻(や)のようになっていることで見分けがつきます。また、色が少しやさしい色ですね。
カノコユリの花言葉
とても豪華な柄の種類であるカノコユリ。カノコユリの花言葉は「慈悲深さ」と「上品」です。かなり綺麗な色をした花ですので、もっと強い意味がありそうな雰囲気ですが、意外にもお上品な花言葉でした。優しい心、おしとやかな気持ちを感じてつけられたのでしょうね。
スカシユリの花言葉
花の付け根部分が少し細くて、隙間が見えることから名前がついた「スカシユリ」。スカシユリの花言葉は「注目を浴びる」「飾らぬ美」です。スカシユリ一つとても色々種類がありますので、この画像だけでは伝わりきらないかもしれませんが、とても美しいゆりです。
ヒメユリの花言葉
可愛らしい名前が印象的なヒメユリ。ヒメユリの花言葉は「誇り」です。可愛らしい名前とは裏腹に、強い意味を持っているのですね。ヒメユリはスカシユリ亜属に属しており、開花の季節は6月頃からです。また、環境省レッドリストに登録されており、絶滅危惧されています。見つけた際は大切にしましょう。
百合(ゆり)の豆知識
ゆりの品種は約100品種
百合の自生種は約100品種あります。そのうち、15品種が日本に自生しています。野生種は荒々しい見た目のものが沢山ありますが、園芸品種には華やかさがありますね。ゆりは沢山の種類がありますが、大きく分けると4つの亜属に分類され、「ヤマユリ亜属」と「テッポウユリ亜属」と「カノコユリ亜属」、「スカシユリ亜属」です。
ゆりには逸話が多い
百合には、色々な物語や逸話があります。そして、どのお話しでも百合は純潔の花として扱われてきました。例えばキリスト教では、聖母マリアに捧げた花として登場しますし、旧約聖書にも登場、先述したヘラの乳の逸話でもゆりは出てきますね。古くから純粋、純潔のシンボルとしてゆりは愛されてきたのが分かります。
食べられるゆりもある
ゆりと聞くと観賞の用途しか浮かばない方が多いのではないでしょうか。しかし、実はゆりには食べられる部分があります。それが、食用となる「百合根」です。百合の球根は百合根と呼ばれており、食用や薬用として使われているのです。秋から冬が旬で、正月料理によく使われます。
ゆりが出てくることわざの意味
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花ということわざがありますよね。このことわざは、美しい女性を意味したもです。芍薬はすらりとした立ち姿の女性を、牡丹は横向きの枝に花を咲かせるイメージから座った女性を、ゆりは揺れる姿から歩く姿を表しています。理想の女性を花に例えるなんて、昔の人は感性が豊かだったのかもしれません。
まとめ~百合(ゆり)の花言葉は~
百合の花言葉は純粋、無垢。つまり百合は邪な気持ちのない美しい愛なんだよ。わかるかい?
— 味噌汁bot (@miso0412_bot) March 10, 2018
今回の「百合(ユリ)の花言葉!怖い意味をもつのは何色?色別の意味をご紹介!」はいかがでしたでしょうか? 様々な種類のゆりの花言葉を紹介させて頂きましたが、凄く意外な意味を持つゆりもありましたよね!
黄色のゆりには噓つき的意味もありましたし、黒ゆりに関しては「呪い」なんて怖い意味がありました。誰かにゆりを贈る際は、見た目の美しさだけではなく、そのゆりが持つ意味まで贈れたら素敵ですね。
花言葉が気になる方はこちらもチェック!
今回は沢山の種類がある百合の花言葉を紹介させて頂きましたが、花言葉を持っているのは百合だけではありません!下記リンクには、様々な種類の花言葉についてまとめられていますので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。
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