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クリーピングタイムの育て方は?グランドカバーにもなるハーブの栽培方法を解説!

クリーピングタイムは生育旺盛で育てやすく、可愛い花と魅力的な香りを楽しめるハーブ。グランドカバーや寄せ植えに最適です。ただし真夏と真冬は苦手です。クリーピングタイムを長く楽しむために、刈り込みなどのお手入れや植え方のコツをご紹介いたします。
更新: 2021年12月30日
Yukari.S
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クリーピングタイムってどんな植物?

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クリーピングタイムはタイムの一種です。タイムにはさまざまな種類があるのですが、立ち上がるタイプを小紋タイム、地面を這うタイプをクリーピングタイムと呼びます。クリーピングタイムの草丈はだいたい10センチくらいです。クリーピングタイムは地面を這うように茎を伸ばして成長します。そのため庭のグランドカバーによく利用されます。クリーピングタイムの植え方は簡単。ガーデニング初心者さんにもおすすめです。クリーピングタイムの夏越し、冬越しのコツを知り、多年草であるクリーピングタイムを存分に楽しみましょう。

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クリーピングタイムの香り

クリーピングタイムはとてもよい香りのするハーブです。グランドカバーにしているクリーピングタイムを足で踏むだけで、周りに爽やかなほんのり甘みのある香りが漂います。クリーピングタイムの香りは、肉料理のアクセントに用いられます。またたくさんの種類のクリーピングタイムのハーブティーやアロマオイル(精油)も販売されています。

クリーピングタイムの効果効能

クリーピングタイムは、防腐や殺菌作用に優れたハーブです。クリーピングタイムのドライフラワーを飾っておくと防虫効果が期待できる、クリーピングタイムのハーブティーを口に含むと口内を清潔にできる、といった使い方ができます。

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クリーピングタイムの花の特徴

クリーピングタイムは、5~9月ごろに可愛らしい花を咲かせます。花茎の先にてまりのような花がつきます。とても小さな花がたくさん集まって丸いてまりを形づくっているような花姿です。クリーピングタイムの花色は、ピンクのような薄紫のような色です。また白い花の種類もあります。

クリーピングタイムの葉の特徴

クリーピングタイムの葉っぱの色は、明るいグリーン色です。クリーピングタイムの葉っぱはとても小さく、やや長細い楕円形をしています。クリーピングタイムの葉っぱからはとても良い香りがします。

クリーピングタイムの基本データ

科名属名

シソ科イブキジャコウソウ属

学名

Thymus

和名

クリーピングタイム

別名

洋種伊吹麝香草(ようしゅいぶきしゃこうそう)


英名

Thyme

原産国

アジア、ヨーロッパ、北アフリカ

クリーピングタイムの花言葉

クリーピングタイム特有の花言葉はなく、クリーピングタイムの属するタイム全体の花言葉となります。

花言葉1・勇気

クリーピングタイムはとても強く、やせ地に自生するほどの植物。しかもとても可愛い花と爽やかな香りです。どんなところでもたくましく育つクリーピングタイムからイメージされ、「勇気」という花言葉が生まれました。

花言葉2・活動力

クリーピングタイムは生育スピードが早く、どんどんと茎を伸ばしながら地を這うように成長します。こぼれだねでも増えますし、茎や根っこを張り巡らし増えていきます。そんなクリーピングタイムの特徴から、「活動力」という花言葉が連想されたようです。

クリーピングタイムの種類

クリーピングタイムの種類のなかでも代表的なものは、ワイルドタイムとタイムロンギカウリスです。

おすすめの種類1・クリーピングタイム白花

白い花が清楚な印象をもたらしてくれるクリーピングタイムです。少し珍しい種類をお探しの方にもぴったり。寄せ植えにしても白はほかのどんな花色とも合うので素敵です。

おすすめの種類2・ロンギカウリス

クリーピングタイムと言えば、この花色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ロンギカウリスは、日本でよく出回っているクリーピングタイムです。花付きがよく香りもよいのでガーデナーからとても人気があります。

クリーピングタイムの育て方1・土づくり

クリーピングタイムは、じめじめとした多湿の土壌を苦手とするので、土作りは水はけのよさを第一に考えましょう。市販のハーブ専用培養土を使えば、とくに何も気にせず植えることができて便利です。自分で配合する場合は、小粒の赤玉土にバーミキュライトや川砂といった水はけをよくする資材をミックスするとよいでしょう。また、クリーピングタイムは弱アルカリ性の土壌を好むので、植え付ける前に、土に苦土石灰を少し混ぜ込んで寝かしておきましょう。あまりに酸性度の強い土壌ではクリーピングタイムが枯れることもあります。


クリーピングタイムの育て方2・肥料

クリーピングタイムは、もともとヨーロッパのやせ地などに自生するハーブです。そのため肥料はそれほど必要としません。逆に過剰に肥料を与えすぎると、クリーピングタイムのせっかくのよい香りが薄れますし、枯れることもあります。クリーピングタイムには、植え付ける際に元肥として穏効生の固形肥料を少しほどこします。そのあとは、成長ぐあいを見ながら、必要に応じて春と秋に追肥をほどこしましょう。追肥には元肥と同じ穏効生の固形肥料もしくは液体肥料を使うとよいでしょう。

クリーピングタイムの育て方3・水やり

クリーピングタイムはじめじめとした多湿の感興を苦手とするハーブなので、どちらかというと少し乾燥気味に栽培しましょう。あまり水をやりすぎるとクリーピングタイムが枯れることがあります。クリーピングタイムを植えている土の表面を観察し、しっかり乾燥してから水やりをします。なお、クリーピングタイムの休眠期にあたる冬のあいだは、水やりの頻度を減らします。クリーピングタイムを植えている土の表面が乾いたな、と思ってから数日放置し、それから水をすこしあたえましょう。

クリーピングタイムの育て方4・場所

クリーピングタイムは、鉢植えと地植えどちらでも栽培可能です。ただしクリーピングタイムは暑さが苦手。植え方のポイントとしては夏の暑さをできるだけさえぎってあげることです。初心者の方は、鉢植えにして季節に応じて過ごしやすい場所に移動させる植え方のほうがベターでしょう。

夏越し

クリーピングタイムは、じめじめとした梅雨時期や日本の夏の暑さが得意ではありません。夏のあいだは、できるだけ涼しい環境で育てるのがベストです。鉢植えのクリーピングタイムは、真夏のあいだ軒下などの日陰に取り込んであげましょう。グランドカバーなど地植えにする場合は、移動させられないことを考えてほかの植物の日陰になる場所に植える、こまめに刈り込みをするなどの工夫をしましょう。

冬越し

クリーピングタイムは冬の寒さに強い植物で、マイナス10度くらいまで耐えられます。冬のあいだは地上部が枯れるように何もなくなりますが、根っこごと枯れることは少なく、地面の下で根っこが生きていますので、春になれば新芽を出しまた成長しはじめます。ただし、あまりに寒い地域では、クリーピングタイムを鉢植えにして冬のあいだは室内に取り込む方がよいでしょう。

クリーピングタイムの育て方5・植え付け

クリーピングタイムの植え付けに適した時期は、4~5月ごろもしくは9~10月ごろです。クリーピングタイムの苦手とする夏と冬を避けて植え付けをおこないましょう。クリーピングタイムの植え方はとても簡単。クリーピングタイムの苗を育苗ポットなどから出したら、鉢や庭など好きなところに植え付けます。植え付けた苗が安定するまで、こまめに水やりをおこないましょう。

クリーピングタイムの育て方6・植え替え

クリーピングタイムは、生育旺盛なハーブで生育スピードが早いです。クリーピングタイムを鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替えをおこなって、根詰まりを防ぎましょう。根詰まりを起こすとクリーピングタイムが枯れることもあります。これまでより少し大きな鉢を準備して植え替えをします。植え方は簡単。植え替えたいクリーピングタイムを土から掘り起こし、軽く土をほぐしたら新しい場所に植え替えましょう。植え替えたクリーピングタイムが根付くまで、こまめに水やりを続けます。

クリーピングタイムの育て方7・刈り込み

クリーピングタイムは、春から秋までの長いあいだ花を咲かせる植物です。ただし夏の暑さは苦手で、夏は花が咲かないことも多いです。春にクリーピングタイムの花が咲きおわったら、刈り込みをしてさっぱりさせるとよいでしょう。じめじめした梅雨時期や真夏の暑さを少しでも涼やかに過ごせます。

刈り込みは思い切ってバッサリと

刈り込みのポイントは思い切ってかなり株元近くで切ってしまうこと。刈り込みしたところからは新しい茎がどんどん出てきます。春の花のあと思い切った刈り込みをすることで、秋にもまた可愛らしい花を咲かせるでしょう。

クリーピングタイムの育て方8・病害虫


クリーピングタイムは、それほど病気と害虫の心配はありません。そのためガーデニング初心者にもおすすめ。グランドカバーや寄せ植えなどお好みの植え方で楽しめます。

クリーピングタイムの増やし方1・種まき

クリーピングタイムの増やし方として、まずひとつめは種まきが挙げられます。クリーピングタイムは比較的発芽しやすい植物です。グランドカバーなどにしておくとこぼれだねでも増えるほどなので、種まきはおすすめの増やし方。一度にたくさんの苗を作ることができるのも種まきのメリットです。

種が小さいので気を付ける

クリーピングタイムの種はとても小さいので、取り扱いには注意しましょう。風などが吹くところで種まきすると風で吹き飛んでしまうことがあります。クリーピングタイムの種まきによる増やし方に適した時期は、4~5月ごろ。種を育苗ポットなどにばらまきして、ほんの薄く土をかぶせます。種が流れてしまわないように種まきのあとの水やりは霧吹きを使うのがベストです。芽が出て本葉が数枚出てきたら種まき苗の完成です。グランドカバーなど多彩な植え方を楽しみましょう。

クリーピングタイムの増やし方2・挿し木

クリーピングタイムの二つめの増やし方は、挿し木です。挿し木による増やし方の適期は5~6月ごろ。育てているクリーピングタイムの茎を10センチくらい切り取り挿し木に使います。下の葉っぱは取り除き、水に数時間浸けておきましょう。土を入れた育苗ポットや鉢などに挿し木します。発根して安定するまで、適度に日当たりがよい風通しのよい場所に置いて、水やりを続けましょう。

クリーピングタイムの増やし方3・株分け

クリーピングタイムの3つめの増やし方は、株分けです。クリーピングタイムの株分けに適した時期は4~5月および9~10月ごろです。株分けしたいクリーピングタイムを土から掘り起こします。根っこについた土を軽く手でほぐして、傷んだり枯れるようになった根っこを切り取ったあと、株分けします。それぞれの株を新しい場所に植え付けたら、根がしっかりつくまで水やりをしましょう。なお、植え替えの際に一緒に株分けしても便利です。

クリーピングタイムで花の絨毯を作ろう

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爽やかな香りと可愛らしい小花が魅力的なクリーピングタイム。育て方や増やし方が簡単で、しかも生育旺盛なので重宝します。クリーピングタイムが枯れる要因としては、水や肥料の与えすぎ、夏越しの失敗が挙げられます。水や肥料を控えめにして、夏の暑さから守ってあげることがクリーピングタイムを長いあいだ楽しむコツ。グランドカバーにしておくとどんどん増えてお花の絨毯を楽しめます。さらに、手で触れるたび、足で踏みしめるたびに漂う香りにうっとりとしますよ。

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