使わないパスモは払い戻そう!
パスモを捨てるのはもったいない!
パスモ(pasmo)は関東を中心とした全103社の鉄道・バス会社が発売している交通系電子マネーです。電車やバスだけではなく、コンビニや飲食店など様々な場所で便利に使えるICカードですが、転勤や進学で「パスモを使う機会が無くなってしまった」という人もいるでしょう。
そんな時はただ残高を使い切って捨ててしまうのではなく、パスモ(pasmo)の解約を行いましょう。パスモ(pasmo)は返却によってお金が返ってくるのです。
パスモの払い戻しはとても簡単!
パスモ(pasmo)を払い戻すと聞くと、手続きが難しいのでは?と考える人もいますが申請方法はとても簡単です。
今回は無記名・記名式パスモと定期パスモ、それぞれの解約できる場所や解約方法をまとめたので払い戻しの際に参考にしてスムーズに返ってくるお金を受け取りましょう。(※当記事は2020年5月13日時点の情報をもとに作成されております。)
パスモの払い戻しに必要なもの
パスモ本体があればOK
パスモ(pasmo)には種類がいくつかあり、その中の「無記名パスモ」の払い戻しはパスモ(pasmo)本体だけで行えます。
いつでも都合が良い時に払い戻しできるのは便利ですが、紛失や盗難でパスモ(pasmo)を無くしてしまった場合、拾った人も払い戻しできてしまいます。無記名パスモはチャージ額を低めにするなど、紛失時のリスク管理を忘れずに使用しましょう。
身分証が必要な場合もある
記名式パスモや定期券を登録しているパスモを払い戻しする場合は、パスモ(pasmo)本体の他に身分証明証が必要です。免許証、パスポート、健康保険証などの公的証明書でなければ身分証明書として認められないので注意しましょう。
代理人の申請もOK
無記名パスモは身分証提示が必要ないので、自分以外の誰かに払い戻しの代行を依頼することも可能です。代理人にパスモ(pasmo)を預けるだけなので、どうしても自分で行く暇がないという場合は返金代行も依頼しましょう。
ただし、パスモ(pasmo)はチャージ残高分の金銭的価値があるICカードです。依頼するのは返ってくるお金を安心して預けられる家族や友人など、信頼できる相手だけにしましょう。
無記名・記名式パスモの払い戻し場所
東京メトロの駅事務室
パスモ(pasmo)の払い戻しができる場所の1つ目は「東京メトロの駅事務室」です。駅事務所ではパスモの払い戻しだけではなく落とし物の預かりや問い合わせなども受け付けています。駅事務室は東京メトロの路線が通っている駅にはほとんど設置されているので、最寄の駅の事務室がどこにあるか調べておきましょう。
東京メトロの定期販売窓口
無記名・記名式パスモは東京メトロの定期券発行窓口でも払い戻しを受けられます。定期券がついていないパスモ(pasmo)ならどの駅の窓口でも大丈夫です。ただし、入社入学が多い4月や転勤が多い10月は定期券発行窓口が混み合う場合が多いので、時間に余裕を持って換金に行きましょう。
バスの営業所
バスの営業所もパスモ(pasmo)の解約が行えます。事務所に行って「パスモの払い戻しをしたい」と申し出れば、所定の手続きの後、チャージ残額が返ってくるでしょう。バス営業所はバス停毎ではなくバスの始発・終点地点にあるので、事前に一番近い場所を調べておきましょう。
無記名・記名式パスモの払い戻し方法
払い戻しの依頼をする
まず、パスモ(pasmo)や身分証を持って払い戻しができる駅の事務室やバス営業所に言って、パスモ(pasmo)を解約したいと申し出ましょう。係員の人が必要書類を用意してくれるので、指示に従って手続きを開始します。手続きは15分程度で終わることがほとんどですが、時間には余裕を持って訪ねましょう。
必要記載事項書に記入する
パスモ(pasmo)の解約には必要記載事項書の記入が必要です。必要記載事項は無記名、記名式パスモの場合「氏名」「電話番号」「生年月日」「住所」の4点です。返金される残高やデジピットがある場合は、「○○円と記入してください」と指示されることもあります。
身分証明書を見せ返金を受ける
記名式パスモの場合は、返金を受け取る前に身分証明書の提示が求められます。あらかじめ免許書や健康保険証などを用意してスムーズに提出できるようにしておきましょう。控えのコピーを取られるたね、しばらく待ってください。
払い戻し受領のサインをする
書類の確認ができたら、その場で現金での払い戻しが行われます。返ってきたお金を確認して金額に間違いがなかったら、専用の用紙に払い戻し受領のサインをしてください。サインをしたら「確実に金銭を受け取った」という証明のなるので、誤った金額ではないかよく確認しましょう。これで無記名、記名式パスモの解約は終了です。
定期パスモの払い戻し場所
駅事務所・定期販売窓口
定期パスモを換金するには、東京メトロの駅事務室か定期販売窓口に行きましょう。無記名・記名式パスモの時と同様に、事務室や窓口に居る駅員さんに「定期パスモを解約したい」と申し出れば手続きを受け付けてくれます。
定期発行駅でしか解約できない
ただし、定期パスモの場合は「発行した駅以外では解約できない」ので注意しましょう。定期を発行する時は自宅か職場、学校の最寄駅で購入する人が多いのでほとんどの場合は問題ないでしょう。
引っ越した後に近くの東京メトロの駅で解約する、などの払い戻しは行えないので転勤や進学で定期パスモを解約する時には移動する前に忘れずに行ってください。
バス定期はバス営業所で払い戻しできる
パスモ(pasmo)は鉄道だけではなく、バス会社も加盟しています。そのため、バス定期をパスモに登録することもできるのですが、バス定期を登録したパスモはバスの営業所でしか解約できません。
バス乗車時に運転手さんに申し出ても換金はしてもらえないので注意しましょう。バス定期の場合も、発行した営業所でパスモ(pasmo)の解約ができます。
定期パスモの払い戻し方法
身分証を提示し申請用紙を記入
定期パスモの場合、必ず身分証明書を持っていかなければなりません。パスモ本体と身分証を持って、所定の窓口や事務室に出向いて「定期パスモを解約したい」と申し出ましょう。すると、担当駅員さんが定期パスモ用の用紙を出してくれます。無記名・記名式パスモよりも書くところが多いので、しっかり確認しながら埋めていって下さい。
換金額を受け取ったら署名する
チャージ残額や定期の払戻金は全て現金で返ってきます。金額が間違っていないかよく数えて、合っていたら受領のサインをしましょう。事前に返ってくる定期代やチャージの残り金額をチェックしておくと、確認がスムーズに行えます。
定期券部分のみの解約も可能
ちなみに、定期パスモは定期部分のみの解約も可能です。その場合には定期の払い戻し金のみが返金され、チャージされた残高はそのままで通常のパスモと同じように使用できるようになります。
なお、定期を残してチャージ部分だけを換金してもらうことはできません。また、区画変更の時は一度定期を解約して、払戻金を受け取り新たな定期を登録するという流れになります。
パスモの払い戻しの返金額や手数料
手数料は無料だが定期は別
以前はパスモ(pasmo)の払い戻しには210円の手数料がかかっていました。しかし、今は手数料が撤廃され、無料で返金処理を行えます。ただし、定期券が付いている場合は、定期券部分の解約手数料で220円必要です。
手数料は残高やデジポット代から差し引きされます。例えば、定期付きで残額が1,000円のパスモを払い戻しする場合には「残額1,000円+デジポット代500円-手数料220円」で1,280円の返金額となります。
返金額は残額+デジポット代
パスモ(pasmo)を返却した時に返ってくる金額はチャージ残額だけではありません。パスモ(pasmo)を購入する時に支払ったデジポット代500円も一緒に返金されるのです。例えば、残額が2,500円残っている場合は、返却されるお金は「残額2,500円+デジポット代500円」の合計3,000円となります。
パスモは払い戻しで換金するとお得
デジポット代とは、カードを使用する際に徴収される預かり金を指しています。資源保護の観点から「ICカードの使い捨て防止」のために導入されました。例え残額が0円のパスモ(pasmo)でも、きちんと返却して解約手続きを行えばデジポット代が返ってくるので、パスモを使わなくなった時には捨てずに払い戻しするのが断然お得なのです。
パスモの払い戻しができない場所
自動券売機
駅に設置されている自動券売機ではパスモ(pasmo)の解約はできません。東京メトロの自動券売機は間違えて購入した切符を差し込むと区間分の現金が返ってくるという裏技があります。
なので、パスモ(pasmo)の解約方法もあるのでは?と思う人は多いですが、チャージ残高の変更や場合によっては身分証の確認など複雑な工程がある解約は自動券売機では対応できないのです。解約は対人受付でしかできないと覚えておきましょう。
JRみどりの窓口
JRみどりの窓口も、間違えやすいパスモを解約できない場所です。JRが販売しているICカードはSuicaで、パスモ(pasmo)の事業組合にJRは所属していません。そのため、JR関連の手続きを行うみどりの窓口ではパスモ(pasmo)の払い戻しはできないのです。
東京メトロ以外の路線駅
東京メトロが乗り入れていない駅もパスモ(pasmo)の解約は行えません。そもそも、東京メトロの駅事務所や改札窓口が無いからです。ただし、ターミナル駅などで東京メトロと別の路線が乗り入れている駅の場合は、パスモ(pasmo)の解約が行えるので駅員さんに解約できる場所を聞いてみましょう。
パスモには10年の失効期限がある!
パスモは使用日から10年で失効される
パスモ(pasmo)は使用・チャージした日から10年使わずにいるとカード自体が失効してしまいます。例えば2020年1月1日に改札で使用した後、2030年12月31日までにもう一度使用しなければその後はいくら残額が残っていてもそのカードを使用することはできないのです。
とはいえ、使用やチャージをすると起算日が更新されていくので、日常的の使っているカードなら失効の心配はないでしょう。
失効後は返金が行えない
万が一、パスモ(pasmo)が失効してしまうと使用できないばかりか、そのカードを解約して入っている残額を払い戻ししてもらうことすらできなくなります。チャージ残高が残っているカードを放置している人は、なるべく早めに解約申請にいきましょう。
パスモの払い戻しはお早めに
パスモのチャージ残高を換金しよう
パスモ(pasmo)は使われなくなったカードを再利用することを前提に作られたICカードです。
そのためにデジポット代という預り金も取られているので、使わなくなったパスモ(pasmo)は返却してチャージ残高だけではなくデジポット代の換金も忘れずに受け取りましょう。返却するという行為は自分自身がお得なだけではなく、資源を無駄にしないというエコ活動にも繋がります。
交通系電子マネーの返金はこちらの記事もチェック!
交通系電子マネーは種類が多いので、複数枚持っている人も多いでしょう。パスモ(pasmo)と利用圏内が被りやすいのはJRが発行しているSuicaですが、こちらも使用する路線が変わると使わなくなってしまう場合があります。
暮らし~のではSuicaの払い戻し方法を詳しくまとめた記事もあるので、お得に払い戻しを受けられるようにチェックしておきましょう。

Suicaの返却で払い戻しを!気になる返却場所や払い戻し方法を解説!
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