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北九州の方言は怖い?その理由やよく使う言葉の意味を紹介!今すぐマネしたい例文も!

北九州の方言は博多弁と似ていますが同じではありません。北九州弁と博多弁とは似ているようで似ていない、同じ福岡県でも地域によって独自のニュアンスやなまりがあります。今回は、そんな北九州の方言を言葉の意味と一緒にご紹介しますので、ぜひ北九州弁をマスターしましょう。
2021年12月14日
さとう れもん
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目次

北九州の方言の特徴とは?

Photo by hiyang.on.flickr

北九州出身の人と会話をしていて北九州の方言がわからなかった、という経験をした方も多いのではないでしょうか。福岡では博多弁が有名ですが、この博多弁とも少し違う方言が北九州弁です。同じ福岡でも地域によって方言の意味や語尾が異なります。

①標準語と似たイントネーション

北九州の方言は標準語と似たイントネーションをします。語尾に「~と」の言葉をつけて、イントネーションを気持ちあげながら発するのが北九州の方言の特徴です。

イントネーションが標準語と近いため、簡単に理解できそうですが、言葉の意味や北九州弁ならではの方言があるため、他の地域の人にとっては難しく感じます。

②北九州の方言は博多弁とも違う言葉

Photo by Kanesue

前述したように、同じ福岡の地域でも北九州弁と博多弁とでは少し違った方言を使います。北九州の方言では、語尾に「~っち」や「~っちゃ」、「~やけん」とつけるのが特徴です。しかし、博多弁では「~たい」や「~ちゃん」を語尾につけます。

それぞれ地域特有のなまりや、語尾につける言葉に違いがありますが、はじめて北九州の方言を聞く人にとってはその違いを判別するのは難しいかもしれません。

③北九州の方言は意味を知らないと怖い!

「北九州の方言は怖い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。語尾に「~やけん」とつけることが多いため、怒っているような怖い印象を与えているのかもしれません。

また、北九州の方言に「しばく」や「くらす」といった言葉があります。これらの言葉は標準語にもありますが、標準語のときと同じように使っては危険です。北九州の方言の中には、標準語の意味と全く異なる言葉があるため、注意しましょう。

北九州の人がよく使う方言

①なんち?

Photo byqimono

例文 今、なんち?
標準語 今、何て言った?

北九州の方言で「なんち?」と使うときがあります。この「なんち?」は、標準語で「何て言った?」という意味です。例文のように相手が発した声が聞こえないときや、意味が分からなくてもう一度聞き返すときに使います。

②なおす

例文 この資料、なおしておいて。
標準語 この資料、片づけておいて。


「なおす」という言葉は、北九州の方言で「片づける」という意味で使われます。標準語にも「なおす」の言葉がありますが、同じ意味ではないため間違いやすい方言の1つです。例文のように、北九州出身の人から「なおす」という言葉が出たときは注意してくださいね。

③しゃっちが

Photo byODmattias

例文 しゃっちが言わなくても分かってる。
標準語 いちいち言わなくても分かってる。

北九州の方言に「しゃっちが」という言葉があります。「さっちが」と言うときもありますが、標準語では「いつも」という意味です。もう少し、会話に合うように表現すると「いちいち」の方が、意味が通じるかもしれません。

④すかん

例文 私、めっちゃトマトすかん!
標準語 私、めっちゃトマト嫌い!

「嫌い」と表現するときに使う北九州の方言が「すかん」です。この「すかん」は、バラエティー番組やドラマなどでもよく耳にする言葉のため、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。北九州ではよく使う方言なので、意味や使い方を覚えておくと便利ですよ。

⑤ばりやばいばい

例文 この服、ばりやばいばい。
標準語 この服、ばりやばい。

標準語で「とてもヤバイ」を意味する「ばりやばい」を使う人も多いですが、これを北九州の方言に置き換えると「ばりやばいばい」になります。標準語に比べると「ばい」が1つ多いのが特徴です。というのも、北九州弁では語尾に「~ばい」をつける習慣があるため、このような使い方になります。

北九州の人が怒るときに使う方言

①きさん

Photo byGoumbik

例文 きさん、なんち?
標準語 貴様、何て言った?

北九州出身の人が怒ったときや喧嘩をしたとき「きさん」という言葉をよく発します。この「きさん」は標準語で「貴様」や「おまえ」といった乱暴で尖った意味です。標準語で「貴様」とはなかなか使いませんが、北九州で「きさん」はよく使われる言葉になります。

②しばく


例文 きさん、しばくぞ!
標準語 貴様、ぶん殴るぞ!

標準語でも乱暴的な意味をもつ「しばく」ですが、北九州の方言でも怖い意味で使われます。「しばく」は北九州の方言で「ぶん殴る」という意味です。喧嘩をしている人たちの中で、この「しばく」という方言がよく飛びかいます。

③くらす

Photo byPublicDomainPictures

例文 お兄ちゃんをぶちくらしちゃる!
標準語 お兄ちゃんをぶん殴ってやる!

北九州の方言にある「くらす」は、標準語にもある「暮らす」という意味とは全く異なります。北九州の方言で使われる「くらす」は、「ぶん殴る」という意味です。前述した「しばく」と同じ意味で用いられます。標準語の「暮らす」だと間違って理解していると危険なので、「くらす」という方言が出たら気を付けましょう。

④じゃーす

例文 きさん、じゃーすぞ!
標準語 貴様、泣かせるぞ!

北九州の方言で「じゃーす」という言葉は「泣かせる」を意味します。喧嘩をしたときや、親御さんが子どもを叱るときによく使われる方言です。言葉のニュアンスがきつくないため、優しい方言に思われがちですが、尖った意味の方言のため注意してください。

感謝するときに使う北九州の方言

①ばり助かったばい

Photo byathree23

例文 今日1日、ばり助かったばい。
標準語 今日1日、めっちゃ助かった。

相手に感謝の気持ち「ありがとう」を伝えるときに使う北九州弁が「ばり助かったばい」。言葉を見ただけでなんとなく意味がわかりますよね。何か手伝ってもらったときや、遊んだあとにお礼の一言として「ばり助かったばい」と使います。

②感謝しとうよ

例文 今日も、感謝しとうよ。
標準語 今日も、感謝してるよ。(今日もありがとう。)

「ばり助かったばい」と同じく感謝の気持ちを相手に伝えるために、よく使われる北九州の方言が「感謝しとうよ」です。「ばり助かったばい」に比べると、シンプルで分かりやすい表現なうえに、語尾が可愛らしくなっています。

告白するときに使う北九州の方言


①好いとう

Photo bycongerdesign

例文 〇〇くんのことが好いとうけん、付き合って。
標準語 〇〇くんのことが好きだから、付き合って。

相手に「好き」という気持ちを伝えるときに使う北九州の方言が「好いとう」になります。標準語の「好き」よりも北九州の方言を使った「好いとう」の方が可愛らしい表現のため、女性から告白する場合には効果抜群です。

②あいしとーと

例文 君のこと、あいしとーと。
私も、あいしとーと。
標準語 君のこと、愛しているよ。
私も、愛しているよ。

「好いとう」よりも、もっと深い愛情を表現する際に使う北九州の方言が「あいしとーと」です。標準語では「愛している」の意味で、大切な記念日やプロポーズの日などでよく使われます。北九州弁の怖いイメージを一気に払拭させる柔らかい方言です。

北九州の方言を覚えて実践してみよう!

出典:pixabay.com

ここまで、北九州の方言の特徴と、例文を用いてよく使う言葉の意味や使い方をご紹介してきました。北九州の方言は怖いイメージをもたれていますが、可愛らしい語尾や、面白い北九州ならではの言葉がたくさんあります。

北九州弁の意味をより深く理解できれば、もっと楽しいコミュニケーションが図れるはずです。ぜひ、今回ご紹介した北九州の方言を参考にしながら、実践してみてください。

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現在、「暮らしーの」では北九州の方言以外に日本全国の方言をご紹介中です。方言を知っておくと、旅行や地方にお出かけをした際、現地の人とのコミュニケーションの幅がもっと広がります。いろいろな地域の方言を知りたい方は、ぜひこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。